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映画「オラファー・エリアソン視覚と知覚」

映画「オラファー・エリアソン視覚と知覚」を観て来ました。


http://ficka.jp/olafur/

現在、世界で最も有名で、最も人気がある現代アーティストをひとりだけあげるとしたら、迷わずOlafur Eliasson / オラファー・エリアソンと答えるでしょう。

現代美術に興味関心のない方でも、2006年にルイ・ヴィトンのショーウィンドウに突如として現れた巨大な光りの目玉を覚えていらっしゃるのではないでしょうか。

ルイ・ヴィトンのショーウィンドウにオラファー・エリアソン登場!

また、過去にリキテンシュタインやウォーホル、フランク・ステラといったアーティストたちが担当し名車を残した「BMW Art Car」もエリアソンは手掛けています。

オラファー・エリアソンの「BMW Art Car」

日本では、原美術館で2006年に「オラファー エリアソン 影の光展」が開催されSNSの無かった当時にあって口コミでその作品の魅力が伝わり、大勢の方で賑わいをみせました。(会期も延長したように記憶しています。)


オラファー・エリアソン - あなたが出会うとき
金沢21世紀美術館

国内ですと、原美術館の他に2009年に金沢21世紀美術館で個展が開催されています。とにかく世界中の美術館から展覧会オファーの絶えないエリアソンです。

エリアソンの作品を観たくても中々本物に接る機会が少ないのは残念ですが、そんなストレスを発散させてくれるような映画が今年の夏に公開されることになりました。


http://ficka.jp/olafur/

光りや虹、そして滝など自然界にあるものを作品として魅せるオラファー・エリアソンの映画が公開されると聞いて、ほとんどの方は一体何がスクリーンで展開されるのか疑問を抱いたはずです。

勿論、自分もその中のひとりでした。エリアソンの作品ほど現地へ行って観て体感しないとその素晴らしさや魅力が伝わらないものも他にはありません。



77分間の映画「オラファー・エリアソン視覚と知覚」では、全編を通してオラファー自身が語り手として登場するのです!!これにはまず最初に面食らいました。

気難しく、口数の少ないという印象をオラファーに対して勝手に描いていた感があります。しかし程度の差はあれきっと皆も同じようなイメージを共有していたはずです。彼に対する。

僕が制作の時に心がけているのは、世界と融合する作品作りだ。
僕は誠実に責任感を持って世界と対峙したいと思ってる。
何かを訴える作品を作りたい。



「The parliament of possibilities」展示風景

昨年(2016年)韓国ソウルのサムスン美術館リウムで開催された「オラファー・エリアソン この世の全ての可能性(The parliament of possibilities)」を観に行った自分としては、絶対に見逃せない映画だと半ば義務感にかられ観た感もあったのですが、これほど充実した内容だとは正直予想だにしませんでした。

エリアソンの作品制作過程の現場や彼の出自にまつわるデリケートなことなど次から次へと、画面に展開されそして彼自身が語るのです。

この映画の主軸となるのは、NYで2008年に総制作費約17億円をかけ実施された「ザ・ニューヨークシティー・ウォーターフォールズ」の構想から完成までを綴ったものとなりますが、所々でスクリーンを使ったオラファーから鑑賞者に対する「実験」も盛り込まれている点は、他のドキュメンタリー映画とは明らかに一線を画するものがあります。


ニューヨーク市イースト川での巨大な滝のインスタレーション「ザ・ニューヨークシティー・ウォーターフォールズ」

たとえエリアソンの存在を知らなかったとしても、作品を実際に観たことが無かったとしても、これから先々のことを考えると必ず観ておかねばならない映画です。

こんなにエリアソン自身が自分のこと、作品のことについて語るなんて!もうそれだけで満足度跳ね上がります!!

僕は作品制作を機械作りに例えるんだ。作品は現象を作り出す“装置”なんだよ。この現象と鑑賞者との関わりが僕には興味深い。だから装置に親しんでもらうため、その仕掛けも 鑑賞者に見やすくしているんだ。

みんなを招き入れ作品を共同制作する感じさ。だから見方はーー鑑賞者の判断に任せてしまう部分が多い。彼らは体感し自分の作品を“作る”からね。


そうそう、2017年8月4日から開催されるヨコハマトリエンナーレ2017ではオラファー・エリアソンの「Green light」が出展されます!
http://www.yokohamatriennale.jp/2017/


映画「オラファー・エリアソン視覚と知覚」
(Olafur Eliasson: Space Is Process)
http://ficka.jp/olafur/

『ニューヨークに滝をつくる!』現代アートシーン最重要人物オラファー・エリアソンが仕掛ける「時間と空間」「観客と映画」のアート・エクスペリエンス。2017年8月5日よりアップリンク他順次全国公開!

Olafur Eliasson / オラファー・エリアソン

1967年デンマーク生まれの芸術家。王立デンマーク芸術アカデミーで学び、現在はベルリンとコペンハーゲンを拠点に活動する。2003年にロンドンのテート・モダンで人工の太陽と霧を出現させた個展「The Weather Project」を成功させ、世界中に衝撃を与えた。ヴェネツィア・ビエンナーレにも複数回参加し、欧州の主要な美術館で個展を開催。
空間、光、水、霧などの自然界の要素を巧みに用い、観客を含む展示空間そのものに作用するインスタレーションを数多く生み出している。近年では、ヴェルサイユ宮殿に滝をモチーフにしたインスタレーションを制作した。一方、日本でも東京・原美術館や、金沢21世紀美術館で個展を開催。
個展のほかにも、瀬戸内国際芸術祭2016ではベネッセアートサイト直島の一環として「Self-loop」を発表し、2017年8月4日から開催されるヨコハマトリエンナーレ2017では「Green light」が出展される。


Studio Olafur Eliasson: The Kitchen

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http://bluediary2.jugem.jp/?eid=4749

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2008年、NY 市イースト川に突如、4つの巨大な滝が現れた。滝をつくった男の名は、今世界が注目する現代美術家オラファー・エリアソン。彼はなぜ滝をつくり、どう作品を生みつづけているのか?金沢21世紀美術館をはじめとする過去の出展作品、ドイツの制作スタジオ、さらには世界中を駆け巡る彼の姿を追いながら、その答えを解き明かす。
オラファーがスクリーン越しに行う視覚的実験や、日本にほぼ文献がない芸術論は必見。「視覚と知覚」、「理論と哲学」、「主観と客観」―さまざまな概念の境界を越えて展開される彼の理論は、芸術論にとどまらず、人間の本能までも揺さぶるに違いない。時間と空間ですべての観客を巻き込む、77分間の知的エンターテイメント。あなたには何が見えるだろうか?
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