青い日記帳 

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「GUNDAM 来るべき未来のために展」

上野の森美術館で開催中の
「GUNDAM 来るべき未来のために」展に行って来ました。



「ガンダム展」です。

大阪・サントリーミュージアム天保山で今年の夏に開催されていて
「いいなーー」と大阪をちょっと羨ましく思っていました。
巡回の予定は無かったと思うのですが、好評につき?急遽東京でも開催決定。

内容はファーストガンダム「機動戦士ガンダム」をテーマにした現代アート展です。
(そこまではっきり言えるかは、ちょっと疑問もありますが)

番組が放送されたのが、1979年4月7日から1980年1月26日ですから
もう今から30年近くも前のことになります。

30年前ってまだ生まれていない方も多いのでは?
少年時代リアルタイムで番組観たとすれば40歳前後です。

そんなリアルタイムで番組を観た若手アーティスト?15組による
一応、美術館で開催される展覧会です。一応。。。

展覧会の構成は3つに分かれていました。「戦争」「進化」「生命」。
展示作品数少ないので全部一応書いてみます。感想。

戦争」  

・小谷元彦氏「胸いっぱいの愛を
会場入ってすぐの場所に展示してあります。
三幅対のような作品です。
中央の座る連邦の制服を着た女性はマチルダさんを想起させました。

会田誠ザク(戦争画 RETURNS 番外編)
会田さんもご多分に漏れず好きなモビルスーツは「ザク」だそうです。
そのザクがザクザクとザコのように描かれていました。
EXTENDED MS IN ACTION!! 量産型ザクII
EXTENDED MS IN ACTION!! 量産型ザクII

産経新聞に掲載されていた記事にはこんな紹介文が。
この凄惨な地獄絵は、画家、藤田嗣治の戦争画「アッツ島玉砕」(昭和十八年)に想を得て描かれた。戦争画とは太平洋戦争中、戦意高揚のため軍部が画家たちに描かせたもの。戦後は戦争協力との批判を受け、日本美術史のタブーともいわれている。「極端に暗く、(戦争画なのに)一方的な負け戦を描いた珍しい絵」と会田。“気になる絵”だった。

また藤田です。しかもまたまた「アッツ島玉砕」。

電子音が騒がしいほどに聞こえてくると・・・
次の薄暗い展示室には原寸大のコアファイターが!

・生西康典、掛川康典、ククナッケ、シュー、マジックコバヤシ、永戸鉄也による
Breathe upon the Universe」 
コアファイター 1/1SCALE」と映像による展示室、宇宙空間的な雰囲気を会場内に作り出していました。
アムロがア・バオア・クーから脱出してきた時のコアファイターをそのまま再現。
アムロがシートベルトを解除し間もない瞬間でしょう。
触れればまだ温もりが感じられたかもしれません。
そして・・・幻聴も。
まだ、僕には帰れるところがあるんだ。こんなにうれしいことはない…

・今井トゥーンズ「mONsTEr BaLL
一番連邦の兵士が乗りたくなかったであろうモビルスーツ「ボール」。
MG 1/100 ボール(Ver.Ka)
MG 1/100 ボール(Ver.Ka)

この「ボール」が他のモビルスーツ、モビルアーマーの部分の寄せ集めで
形どられているの作品でした。

・西尾康之「crash セイラ・マス
事前に知っていたとはいえ、あまりの巨大さにビックリしました。
『機動戦士ガンダム』に登場する女性、セイラ・マスのこの台詞は有名だ。凛とした美貌をそなえながら高貴な出自ゆえに気丈、ときには自身もパイロットとして参戦するセイラは、戦時の活動に協力しない男に容赦ない平手打ちを食らわす。そして、戦場に出撃する兵士に「あなたなら、できるわ」と後押しする。

「あなたなら、できるわ」
「それでも男ですか! この軟弱者!」
これらのセイラさんの台詞がとてもとても怖く感じました。今更に。

・宇川直宏「768936352 dimensional of THE WAR
立体ホログラム画像のような作品。
モビルスーツが重なり合って描かれていました。
ブラックのコラージュとエルンストのフロッタージュを合わせたような一枚です。

進化

・横山豊蘭は多くの作品を出展していました。
『最終防衛ライン』ア・バオア・クー
掛け軸に描かれた水墨画を思わせる作品です。
宇宙要塞ア・バオア・クーが1000の文字の組み合わせで描かれています。
そして手前には香炉や壷の代わりに石が一つ置かれていました。
それはア・バオア・クーのかけらかもしれません。

『戦争』墨雨(黒)」「『進化』墨雨(朱)
黒は1階、朱は2階にそれぞれ展示してありました。
抽象絵画のような作品です。こんかいの展覧会の作品の中で
一番他の美術館の展示にも耐えうるような気がした作品でした。

『光る宇宙』ニュータイプ・へんたいかな
出光美術館も五島美術館も国立博物館でさえ所蔵していない仮名文字。
金地に金箔、銀箔が散りばめられたとってもゴージャスな巻物。
そこに
あなたはなぜ戦うの。守るべきものもないというのに
ああ、アムロ、刻が見える
などと書かれてあったのだろうと思う。多分。

ジオング筆」 
ジオングの頭部に筆先の毛がついている素晴らしい一品。
これが売られていたら買ったかもしれません。
MS IN ACTION ジオング (PKGリニューアル版)
MS IN ACTION ジオング (PKGリニューアル版)

シャア「足はついていないじゃないか。」
整備兵「あんなの飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ。」
   
I-O DATA ガンダムEasyDisk ジオング MSN-02 USB2.0/1.1
I-O DATA ガンダムEasyDisk ジオング MSN-02 USB2.0/1.1
これのシャアザクバージョン愛用してます。

ガンダム筆
「ジオング筆」と同じ?!と思いきや。こちらはハイパーバズーカが
筆になったものです。発射口から毛が・・・

・田中功起は3作品出していました。
アムロとアムロたち
ホワイトベース内のアムロの部屋を再現した中にモニターがあります。
そこにアムロと同じ年齢くらいの少年が映し出されていました。
映像よりもそのセットにちょっと感動しました。
意外と広いんですね。ホワイトベースの内部。

覚醒 in the air
宇宙空間でモビルスーツが被弾し爆発するシーン。
それを立体で表しています。階段を上ったすぐの隅に展示してありました。
近寄って観ると意外と大きなものでした。
画像や田中氏のインタビューはこちらにあります。

ピキピキーン(劇場版)
ガンダムの作品の中で使われた効果音が「ピキピキーン」
ニュータイプ同士が反応すると「ピキピキーン」と音がしました。
劇場版となっているのは映画では音に加えて閃光が映像として出ました。
それを立体模型にしたのがこの作品です。
「ピキピキーン」と音が近くで時たま鳴っていました。

・本秀康 「愛戦士 G With Friends
唯一?愛くるしくカワイイ作品でした。
各パーツパーツに分かれたガンダムの一部が擬人化?されていました。
まあるい感じが全体的にします。
色も原色系でとても華やかです。

・ニュータイプテクノロジーラボ(フラナガン機関)
サイコ・コミュニケーター・システム
行った日は実体験できない日でした。
土日しかやっていないようです。
展示スペースのかなりを割いているのにお試し版で
カードめくりしかできないのはちょっと寂しいです。

・天明屋尚「RX-78-2 傾奇者 2005 Version
琳派?を思わせる金箔を貼ったような背景に
武者ガンダム??が凛として立りビームライフルをかまえています。
体?ボディには刺青まで描かれていたりもします。
ガンダムそれ自体が武者を思い浮かばせるデザインだけに
合うといえば合うのですが、個人的にはちょっと…

生命

・篠田太郎「Space Camp Site
シダ類や苔が大きな円筒形の風船?の中ですくすく生長しています。
スペースコロニー内部を表しているようです。
アメリカかどこかで以前人間が巨大なドーム空間で自給自足の生活を
営む実験が行なわれましたが、それの植物版でしょうか。
バイオスフェア2

・安村崇「せめて惑星らしく
現在の地球の様々な表情を撮影した写真です。
これだけで立派な写真展として成立するかと思います。

コアファイターの展示室にあった「Breathe upon the Universe」とセット?
Breath in the Universe」が最後の展示室(ここも暗い)にありました。
大きな大きなスクリーンが3枚並べてあり、そこに幻想的なイメージ映像が
絶え間なく映し出されていました。

これで終りとおもいきや
「Breath in the Universe」の裏手にもう一枚作品がありました。

・常磐響「a girl in the room with acguy
男の子が意中の彼女を自分の部屋によんだという設定のようです。
好きな女の子が来るとしたら部屋にどんなインテリア並べるでしょう。
彼はなんと「アッガイ」を選択したようです。
1/100 MG アッガイ
1/100 MG アッガイ

アッガイで飾り付けられた部屋って・・・う〜ん。疑問です。
「それならどんなモビルスーツだったらいいの?」
だからモビルスーツで部屋飾るって発想が×なのでは。
理解してもらえる女の子ならいいですけどね。

この作品にアッガイと共に写っているのは
石坂ちなみというグラビアアイドルさんらしいです。

多分、このブログで「グラビアアイドル」登場するのはこれが最初で最後かと。。。

これで本当に最後だと思い、別れを惜しみつつ?階段を下ると
その先になんともう一枚作品がありました。
ショップのすぐ脇に展示してあります。

・羽生生純「ガンダム神像
「漫画界のエゴン・シーレ」とよばれる羽生生純のイラストがありました。

青(オールー) (第1集)
青(オールー) (第1集)
羽生生純

私もどんな漫画家さんなのか知りませんでしたが、
羽生生さんのサイト結構面白いです。→hanyu-New


以上、これで展示作品全てです。
もっと沢山あってもいいかな〜と思います。
消化不良というか食べ足りない気分です。

「これでもか〜」と出されないと満足できません。
ガンダム世代の人は総じて贅沢ですから。

それとタウン誌に、わざわざ肩書きを「キウレイター」と書いたり
旧漢字を多用して文章を書くこの展覧会のキュレーター東谷隆司さん。
「嗚呼、ガンダムよ!貴様は何処まで私を追い詰めれば気が済むのだ!
 之は畢生、恩義を受けた「ガンダム」を我が心中に封印して来た罰に相違無い。」
個人のblogじゃーないんですから、ちゃんと書いて下さい。恥ずかしいです。

最後美術館の外に富野由悠季さんの「From First」が
展示してありました。これだけは撮影okとのことで
みな鬱憤を晴らせとばかりに思い思いにシャッターを押しまくってました。
もちろん、私も!!

 
                
1979年に初回放送された『機動戦士ガンダム』から現在までの四半世紀、SFアニメ『ガンダム』シリーズは、形を変えながら何度もテレビ放映、映画化されてきました。その間、ガンダムに登場するメカをモチーフにした「ガンプラ」ブームや数々のゲーム作品をはじめ、その造形性、ドラマ性は、多くの文化領域に影響を与えています。
現在まで『ガンダム』が広く支持されているのは、その原点『機動戦士ガンダム』(全43話)に秘められたメッセージが、今なお有効な問題提起だからではないでしょうか。
『機動戦士ガンダム』は、日本ではじめて人と人の諍いとして「戦争」を描いたアニメ作品であり、「ニュータイプ」、「モビルスーツ」という知性や身体の拡張を描いた人間の「進化」の物語でした。また宇宙世紀の自然環境や、人類の知性が時をも支配するという、新たな「生命」のモデルを提示しています。
『ガンダム』を見て育った世代は現在、学校で、家庭で、職場で、未来を切り拓くべく活躍していることでしょう。そしてその子供たちもまた、新しいガンダムの物語に触れています。『ガンダム』は私たちに何を伝えてくれたのでしょうか。
この展覧会は、ガンダム世代のキュレーター、アーティスト、クリエーターの感性を通じ、『機動戦士ガンダム』に描かれていた「戦争」、「進化」、「生命」、そして同アニメが巻き起こした「文化現象」をキーワードに、そこに内包されたメッセージを読み解く試みです。
これはわたしたちにとって、来たるべき未来のための展覧会なのです。
展覧会 | permalink | comments(8) | trackbacks(5)

この記事に対するコメント

「ララァとは、いつでも遊べるから・・」
↑のセリフ、Takさんならおわかりですよね?(笑)

年代的にヤマトとファースト・ガンダム、両方の全盛期にリンクする時代に多感な(?)青春時代を送ったので実は両者とも詳しいです(爆)
ガンダムは、こんな催しがあるんですね。
知りませんでした。
凄いですね!

そういえばTVドラマの電車男の最終回にマチルダさん役の声優だった戸田恵子さん(今は女優さんとしてのほうが有名ですが)が主人公のお母さん役で出演しておられましたね(笑)


うさみん | 2005/12/17 8:17 PM
@うさみんさん
こんばんは。

コメントありがとうございます。
どなたからもコメントいただけないのではと
思っていましたのでとても嬉しいです。
「こんなにうれしいことはない…」です。

>「ララァとは、いつでも遊べるから・・」
分かります。勿論。エルメスも浮かんできます。

しかし、電車男の件は知りませんでした。
DVD出たら観てみます。
そうだったのですねーーー
Tak管理人 | 2005/12/18 2:56 AM
 こんにちは。おかげさまで、なんとか行けました。
 人気はやっぱりザクですね。ちょっと悔しいので、真中で小さく立っている主役を一生懸命見上げて写真を撮りました(笑)。
mizdesign | 2005/12/24 12:31 PM
@mizdesignさん
こんばんは。

この記事にコメントがつくと異常に嬉しく思います。
mizdesignさんのblogにupしてある写真
いかしてます!!良いです。

大阪で終わらず上野で開催されて良かったです。
観ないことには始まりませんからね。
Tak管理人 | 2005/12/27 1:13 AM
コメントありがとうございました。

芸術に精通されてるかたのコメントって違いますね。
見てきた内容は、思い出されます。

芸術的にもいい展示会でしたね。
ほかの地域の人にも見て欲しいなと思います。
風来坊 | 2005/12/27 1:12 PM
@風来坊さん
こんばんは。

観てきてすぐは
あまり良い展覧会だとは思わなかったのですが、
今じわりじわりと
行って良かったな〜と
思うようになりました。

ファーストの初見から
それ以降の展開のようです。まるで。
Tak管理人 | 2005/12/27 10:31 PM
TB&コメントありがとうございます。
100の質問を読んで、絵画好きになったきっかけがロートレックで、私と同じだったのでちょっと感激♪
ガンダム展は私が初代ガンダム世代、一緒に行った人は10歳程年下なのですがガンダムファンで両方共に楽しめました。
さすが、今も続く世代を超えた物語ですね。
kotone | 2005/12/28 12:06 PM
@kotoneさん
こんばんは。

ロートレック最近展覧会であまり見かけないので
ちょっと寂しいです。
私もガンダム世代のひとりなので
あれこれ楽しめました。
妻と一緒に展覧会は行くこと多いのですが
これはひとりで行きました。
ガンダムファンの友人と行けたらもっと愉しめたと思います。
Tak管理人 | 2005/12/28 11:08 PM
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