弐代目・青い日記帳 

  
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「上原コレクション名品選」
上原美術館で開催中の
リニューアル記念「上原コレクション名品選―印象派の絵画から平安の仏像、写経まで―」に行って来ました。

日本一理想的な展示空間を備えた上原美術館へ行ってみよう!


http://uehara-museum.or.jp/

伊豆半島の突端、下田にある上原美術館は、平安・鎌倉期の貴重な仏像や、奈良時代の写経など仏教美術が上原美術館のひとつの大きなコレクションの柱となっています。

また、もうひとつ、モネやピカソ、黒田清輝、小林古径といった西洋絵画と日本の近代絵画のコレクションも充実しています。粒ぞろいの作品が多く個人コレクションの良さが出ています。



自然美豊かな恵まれた環境にあり、都心の美術館とは一味も二味も違った良さを持っている美術館です。大正製薬株式会社の名誉会長を務めた上原正吉・小枝夫妻の寄付により1983年に誕生した上原美術館。

この度、展示室拡張を兼ねた大幅リニューアルを果たしました。


右が仏教館、左が近代館です。

それでは、仏教館から見て参ることにしましょう。

1000年の長きにわたり大切に守り伝えられてきた仏教美術の優品を展示するに相応しい、現在考えられ得る最良の空間が、今回のリニューアル工事で新たに誕生しました。


尾崎文雄「仏教館 展示室検討図」2015年

詳細はこちらに書きました。
日本一理想的な展示空間を備えた上原美術館へ行ってみよう!


観世音菩薩像」平安時代(12世紀)

展示室に入る前室のホワイエは自然光を取り入れた特別な空間となっています。新潟にあるジェームス・タレルの「光の館」を想起させます。

空の色は何色?光の魔術師・タレルの「光の館」に泊まってみた


仏教館 展示室


十一面観世音菩薩像」平安時代(10世紀)

最良の環境で有難い仏様と対峙する幸せ。都会の喧騒から逃れるように「踊り子」で辿り着いた先にこんな空間があるなんてにわかに信じられないかもしれません。

でも、あるところにはあるのです。

仏教館だけでも十分過ぎるほど観に行く価値があるのですが、上原美術館にはお楽しみはまだあるのです。


近代館

そう、もう一つの建物。近代館です。

はやる気持ちを抑えつつ、中へ入ってみると…


近代館 展示室

あたたかな照明に包まれた空間が目の前に開けます。このお奥にも展示室が2つあります。ゴッホやモネ、ルノワールといったメジャーな西洋絵画から、小林古径、黒田清輝、安井曽太郎など日本人画家の作品が展示されています。

一メートルを超えるような大きな作品は皆無で、いずれも自宅の部屋に飾るのにちょうどよいサイズの作品ばかりです。上原正吉・小枝夫妻が自分たちが楽しむために購入した絵画は目に見えない糸でつながれているかのようです。

三菱一号館美術館で開催された「奇跡のクラーク・コレクション展」や「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」も個人コレクション主体であったため、小振りで愛らしい作品が多くみられました。


オディロン・ルドン「花瓶の花」1910年頃

三菱一号館美術館といえばルドンの「グラン・ブーケ」を所蔵しているので有名ですが、上原美術館にもこんな良質なルドンのパステル画がありました。


クロード・モネ「藁ぶき屋根の家」1879年
オーギュスト・ルノワール「横になった婦人」1912年

この2点が並んで展示されているのを目にし、あらためて上原正吉・小枝夫妻の審美眼の高さを知ると共に、作品選びにおけるセンスの良さ(上品さ)を感じ取りました。

簡潔に言うなら「全部お持ち帰りしたい作品ばかり」なのです。

日本一理想的な展示空間を備えた上原美術館へ行ってみよう!

リニューアル記念「上原コレクション名品選」は2018年4月8日までです。是非是非!

上原美術館の敷地内にはお寺(向陽寺)や達磨大師堂もあります。こちらもとても興味深いものがありますが、行って見てのお楽しみということで。


リニューアル記念
上原コレクション名品選
―印象派の絵画から平安の仏像、写経まで―


開催期間:2017年11月3日(金)〜2018年4月8日(日)
※会期中無休
開館時間:午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:展覧会会期中は無休
会場:上原美術館 近代館・仏教館
http://uehara-museum.or.jp/


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注:会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。
2017年11月3日に新たに誕生する上原美術館は、印象派やマティス、ピカソ、安井曽太郎、須田国太郎、横山大観などの近代絵画から、平安・鎌倉時代の仏像、奈良時代の写経など、幅広いコレクションを所蔵します。今回の展覧会では、新たに収蔵した≪観世音菩薩立像(興福寺千体仏)≫(平安時代)や≪大日如来坐像≫(鎌倉時代)、≪中阿含経≫(奈良時代)をはじめ、上原コレクションの名品をご紹介します。
| 展覧会 | 23:04 | comments(0) | trackbacks(0) |









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