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ルーブル・アブダビが508億円で落札されたダビンチの「救世主」を展示

2017年11月15日。ニューヨークのクリスティーズで競売にかけられたレオナルド・ダ・ヴィンチ幻の名作「Salvator Mundi(救世主)」。

総額およそ4億5000万ドル、日本円にして約508億円で落札され、世界中の話題となりました。

史上最も偉大で有名なアーティストの1人が描いたサルバトール・ムンディは、イタリアのルネサンス期の巨匠が描いた20点に満たない現存絵画の1つ。1500年前後の作とされ、救世主キリストの半身像を描いた油絵で、正面を向いて流れるような青と深紅のローブをまとっている。この人物は左手に水晶球を持ち、右手を上げて祝福を与えている。
「男性版モナリザ」が508億円 幻のダ・ヴィンチ作品が史上最高額で落札

現存するダ・ヴィンチ作品が10数点しかないことを考えれば、これくらいの額になってもおかしくありません。

オークション終了後に真っ先に話題となったのは、金額ではなく、落札者は誰?!という点でした。ソフトバンクの孫さんの名前もあがるなか、ニューヨーク・タイムズは12月6日、落札者はサウジアラビアの王族だったと報じました。


Leonardo’s Salvator Mundi restored – timelapse video

3日後の12月9日に、アブダビの文化観光局は、レオナルド・ダビンチの傑作「サルバトール・ムンディ(救世主)」を獲得したと公式に発表しました。

過去100年で最高級の美術的再発見とたたえられるこの作品は、ダビンチのもう1つの傑作で現在ルーブル美術館から借り受けている「ミラノの貴婦人の肖像」とともに、ルーブル・アブダビ(Louvre Abu Dhabi)に展示するそうです。


レオナルド・ダ・ヴィンチ「ミラノの貴婦人」1496年 - 1497年頃
ルーヴル美術館蔵

美術館は、2017年12月21日開幕するオープン特別展「From One Louvre to Another: Opening a Museum for Everyone(1つのルーブルからもう1つへ:あらゆる人に向けた美術館の開館)」の準備も進めています。

展示会は18世紀パリのルーブル美術館の歴史をたどり、3つのセクションに分けられ、ルイ14世下のベルサイユの王室コレクション、アーティストの王宮と化したルーブルのアカデミーとサロンの常連、最終的なルーブル美術館の創設を観覧することができる展覧会です。

展示会では重要な絵画、彫刻、装飾美術、その他の作品約150点が展示されるが、その大半はルーブル美術館のコレクションで、ベルサイユ宮殿からのものも含まれています。


Louvre Abu Dhabi
https://www.louvreabudhabi.ae/en

ルーブル・アブダビについて
ルーブル・アブダビ(Louvre Abu Dhabi)(http://www.louvreabudhabi.ae/ )はサアディヤット島(http://www.saadiyatculturaldistrict.ae/ )にあるユニバーサルミュージアムで、文化の交流と多様性をたたえるため、古代から現代に至る美術品と工芸品を展示している。フランスの建築家ジャン・ヌーベル氏が設計したこの美術館は、23のギャラリーを擁するアラブ・マディーナ(シティー)、企画展スペース、子ども美術館、ホール、レストラン、売店、調査センターで構成されている。海に囲まれており、ビジターは美術館の見事なドームの下のプロムナードを歩き、ヌーベル氏の魅惑的な「光の雨」を体験することができる。それは旅行者が出会ったUAEの貴重なオアシスの重なり合うヤシの木蔭にヒントを得たという。

展示作品は世界中の文明に由来するもので、普遍的なテーマと同様の影響を強調するために集められた。これは、異文明の作品をはっきり区別する多くの既存の西側美術館からの脱却を意味している。ルーブル・アブダビのテーマは力の描写、神の肖像、未知の土地の探検、グローバリゼーションの夜明けなど。ルーブル・アブダビはこれまで、個別作品、シリーズ、コレクションを含む620点以上を取得した。その一部は、フランスの主要美術機関13カ所から借り受けた作品300点とともに展示される。

ルーブル・アブダビは2007年、アブダビ、フランス両国の政府間協定によって誕生した。協定は「ルーブル」の名前を30年間使用できること、常設コレクションの増加に伴い徐々に減少させながらフランス機関の芸術作品を10年間借用すること、15年間にわたる仮設展示の予定を規定している。



レオナルド・ダ・ヴィンチ論』 (ちくま学芸文庫)

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