青い日記帳 

  
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「セーラー服と女学生」
弥生美術館で開催中の
「セーラー服と女学生〜イラストと服飾資料で解き明かす、その秘密〜」展に行って来ました。


http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/

日本で女子学生の制服としてセーラー服が定着して100年が経つそうです。ブレーザーにチェックのミニスカートが今では幅を利かせていますが、長い歴史のある学校ほど頑なにセーラー服を維持し続けているそうです。

そもそも、19世紀にイギリス海軍の水兵服に採用されたセーラー服が、どうして日本では女子学生の制服となったのでしょう。

日本にセーラー服がもたらされたのは1920年(大正9年)頃と言われています。この時代になると水兵さんの服が欧米ではユニセックスな子供服として着用されていたそうです。


平安女学院女学生

日本にやって来た欧米人の子供たちが着ていたセーラー服を、ちょうど和装から洋装へと制服を変えようとしていた女学生の目に留まったのが、100年の歴史の始まりとされています。

金城学院(名古屋市)、福岡女学院(福岡市)、平安女学院(京都市)には当時撮影された、セーラー服姿の「モダン・ガール」たちの写真が残されています。

「セーラー服と女学生」展では、セーラー服誕生の歴史から「セーラームーン」といった文化としてのセーラー服を多面的且つ網羅的に紹介する意欲的な展覧会となっています。


中原淳一『ひまわり』表紙 1949年


松本かつぢ「君の瞳はつぶらにて

昭和初期に美少女漫画家として活躍した双璧、中原淳一と松本かつぢの作品にも多くセーラー服を纏った少女が登場します。

専ら現在では男性誌のグラビアに美少女たちが登場するのが常となっていますが、これらは女学生たちが楽しむ少女雑誌です。つまりターゲットはあくまでも同性に向けられていたのです。一種の憧れとして。


江津匡士「プリマベーラ」2010年

江津匡士、やチラシに用いられている中村祐介といった今現在活躍する画家たちの中にも、積極的にセーラー服をモチーフとしている作家が存在します。

ただし、昭和初期とは違い平成の世となると、女性男性を問わず広くある意味で普遍性を持つアイコンとして取り入れられているのが分かります。


中村祐介『角川新字源 改訂新版 特装版

中村祐介は辞書や本の装丁がらCDジャケットまで様々なものに遍く使われています。皆さんがお持ちのモノの中にも彼の作品が使われている物があるかもしれません。

学ランで中学高校と過ごした自分でも、それでもかなりの思い入れがあるものです。妹に聞いてみると制服に対するそれはまるでその比ではありません。

ひとつの彼女を形作る大事なアイデンティティとして制服が存在しているかのようです。これは別段特別なことではなく誰しもが共感できる点ではないでしょうか。

だからこそ、卒業した高校の制服がフルモデルチェンジすると知ると、自分の大切な欠片を無くしてしまった喪失感に苛まれるのです。


森伸之「私学の夏セーラー

東京女子高制服図鑑』で一世を風靡した森伸之もこの展覧会に無くてはならぬ存在です。

イラストレーターであ、制服研究者でもある森伸之。赤瀬川さんの路上観察ならぬ、路上制服観察を続けること40年!今は無くなってしまった制服も彼の観察記録の中にしっかりと残されています。

少々変態ちっくな感じがしたかもしれませんが、展覧会は女性学芸員がゼロから創り上げたいたって真面目な内容となっています。

現在、セーラー服を採用している学校はとても少なくなってしまいましたが、他がどうであれ絶対に変えない!という学校が維持し続けているのだそうです。

積み重ねてきた長い伝統がある学校ほど、スクール・アイデンティティは大事にするもので、その象徴がまさにセーラー服なのです。

流行りに合わせモデルチェンジなどしたら卒業生たちが黙っていないでしょうからね。

そうそう、会場ではセーラームーンの原画も特別展示されています!『美少女戦士セーラームーン』のセーラー服のモデルとなった制服は果たして…


武内直子『美少女戦士セーラームーン
©Naoko Takeuchi

「美少女戦士セーラームーン」原画展示
武内直子先生の「美少女戦士セーラームーン」の原画3点が期間限定で展示されます。作品保護の観点より、原画展示は一か月以内となっています。
合計3点の原画作品を順次公開。(原画展示を行わない期間は、同じ作品の精巧な複製原画を展示)繊細でファンタジックな原画の美しさを是非!

【原画の展示スケジュール】
・KCなかよし1巻カバー 3月29日(木)〜4月28日(土)
・「なかよし」1993年6月号扉 4月29日(日)〜5月27日(日)
・1993年カレンダー描き下ろし 5月29日(火)〜6月24日(日)


藤井千秋「若い樹のうた

セーラー服の歴史、セーラー服が日本の女学生服として定着した経緯、そして、今や日本発信の文化として「Sailor-Fuku」が世界の人々の注目を集めている最新事情などお勉強にもなる展覧会です。

制服制定から現在までほとんど変わらない東京のクラシックな制服(東京女学館、雙葉学園、白百合学園、東洋英和女学院)、ユニークなタイ結びの図解(東洋英和「英和結び」、都立八潮高校「八潮巻き」、都立第五商業「五商結び(仮称)」なども紹介しています。

いや〜滅茶苦茶面白かったです!老若男女問わず皆で楽しめます。(勿論マニアな方も!)

「セーラー服と女学生展」は6月24日までです。是非是非!!


セーラー服と女学生〜イラストと服飾資料で解き明かす、その秘密〜

会期:3月29日(木)〜6月24日(日)
開館時間:午前10時〜午後5時
※入館は4時30分まで
休館日:月曜日
※ただしGW期間を含む4/24(火)〜5/6(日)は無休で開館
会場:弥生美術館
http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/


竹久夢二美術館「竹久夢二 暮らしを彩る小さな美―大正ロマンのかわいいデザイン―」も観られます。


夢二カフェ「港や」展覧会限定メニュー「放課後の寄り道」自家製ブルーベリーシロップと明治時代に誕生した三ツ矢サイダーとの相性は抜群です!

展覧会カタログ(図録)は一般書籍として販売されています。


セーラー服と女学生』 (らんぷの本/マスコット)
内田静枝 (著)

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http://bluediary2.jugem.jp/?eid=5060

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セーラー服=女学生。しかし、これは日本人独特のイメージであるようです。

セーラー服とは19世紀中頃のイギリス海軍の水兵服にはじまり、その後、子ども服、女性服としても流行したファッションの一つのスタイルです。
本来は着る人の年齢を問わないユニセックスなファッションであるセーラー服が、
なぜ、日本においては女学生服として定着し、100年もの間、愛されているのでしょうか?

本展覧会ではイラストレーションと服飾資料により、その秘密と魅力に迫ります。

武内直子『美少女戦士セーラームーン』の原画(合計3点)、中村佑介の最新作を含む原画20点を展示いたします!

日本で最初のセーラー制服といわれている福岡女学院(夏服・冬服)、平安女学院(当時のもののレプリカ)を展示します。
東洋英和女学院、都立八潮高校、都立第五商業の工夫を凝らしたタイ結びも実物展示いたします。


| 展覧会 | 23:03 | comments(0) | trackbacks(0) |









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