青い日記帳 

  
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「名作誕生−つながる日本美術」
東京国立博物館で開催中の
創刊記念『國華』130周年・朝日新聞140周年 特別展「名作誕生−つながる日本美術」に行って来ました。

特別展「名作誕生−つながる日本美術」の音声ガイドは壇蜜さんと二人の人気声優!


http://meisaku2018.jp/

…を利用する、…を盗用する、…を誤解する、…を引用する、…と自らを差別化する、…と自らを同化する、…を吸収する、…を模写する、…に挨拶する、…を作り変える、…の変奏をする、…を復興する、…を仕立てなおす、…を茶化す、…のパロディーを作る、…を単純化する、…を再構築する、…をさらに精巧にする、…を発展させる、…に敢然と立ち向かう、…を変形する。

「名作誕生展」を作り上げた一人、佐藤康宏先生は、展覧会図録で「影響」という言葉の危険性、曖昧性について指摘した後、以上「影響する」に替わる動詞を列挙されています。

AとBの作品(作家)にの間には影響がある。と単純に捉えてしまうのではなく、二つのイメージの間に何が起きているのかを探って欲しいと続けて述べられています。


国宝「普賢菩薩騎象像」平安時代・12世紀
大倉集古館蔵
国宝「普賢菩薩像」平安時代・12世紀
東京国立博物館蔵

日本美術の名作ばかりを集めた今回の展覧会では、影響関係にある複数の作品を「つなげて観る」ことこそ一番の醍醐味。こんな体験他では絶対にできません。

かなり玄人受けする内容であり、研究者や日本美術を学ぶ学生にとってこれ以上の場は存在しないでしょう。

創刊記念『國華』120周年で開催された「対決展」では、日本美術の豊かさ、面白さを広く知ってもらうための展覧会でしたが、それから10年が経った今、我々の日本美術を観る眼もそれなりに養われてきたはずです。

ただ、面白いだけではなく、一歩進んでより深く作品を鑑賞するためには「つなげて観る」ことがいかに大事なことかが分かるはずです。


雪舟等楊 重要文化財「四季花鳥図屏風」室町時代・15世紀
京都国立博物館蔵
呂紀 重要文化財「四季花鳥図」中国・明時代 15〜16世紀
東京国立博物館蔵

日本美術史の中で最多国宝指定作品数を誇る雪舟も、南宋時代の夏珪(かけい)や玉㵎(ぎょくかん)といった過去の画家に学ぶだけでなく、実際に中国(明)へ渡り最新の技術も取り込んできました。

第2章 巨匠のつながり 4. 雪舟と中国」このセクションの充実度は半端ないものがあります。ここだけでも展覧会として成立します。(ただし、いざ開催しようとしてもこれだけの作品を集めるのは困難です。)

行ったり来たりしながらここだけで1時間は余裕で観ていられます。

展覧会の構成は以下の通りです。

第1章 祈りをつなぐ
1. 一木の祈り
2. 祈る普賢
3. 祖師に祈る
第2章 巨匠のつながり
4. 雪舟と中国
5. 宗達と古典
6. 若冲と模倣
第3章 古典文学につながる
7. 伊勢物語
8. 源氏物語
第4章 つながるモチーフ/イメージ
9. 山水をつなぐ
10. 花鳥をつなぐ
11. 人物をつなぐ
12. 古今をつなぐ



伊藤若冲 重要文化財「仙人掌群鶏図襖(左)」江戸時代・18世紀 
大阪・西福寺蔵

所蔵している大阪・西福寺では毎年11月3日にしか公開していない別名「サボテン若冲」が展覧会期間中ずーと展示されています。

若冲が鶏を描きはじめた頃の作品、京都・両足院所蔵の「雪梅雄鶏図」も横に展示されており、「仙人掌群鶏図襖」と形態の継承・変化を見比べられる、若冲ファンにはたまらないポイントです。



金曜日の夜間開館に伺いましたが、平成館の展示半分観ただけでヘトヘトに。一旦休憩すべく再入場可のスタンプをチケット裏に押してもらい特別展会場から出て、ホテルオークラレストラン「ゆりの木」へ。

アメリカン・エキスプレスがコラボした「THE GREEN Cafe」が期間限定オープン(3月20日〜5月6日)しており、アメリカン・エキスプレスの対象カードを持っていると、とてもお得な優待特別サービスが受けられます。


THE GREEN Cafe


ドリンク(コーヒー、紅茶、エスプレッソ、カフェラテ、ペリエなどなど13種類)が2名分まで無料なのはとても嬉しい特典です。前回「博物館でお花見を」の時にもここで休憩し喉を潤しました。


「第1章 祈りをつなぐ1. 一木の祈り」展示風景

会場はじめにある仏像をあらためてじっくりと拝見することから、後半戦を開始。平面作品よりも「つながり」が分かりやすそうに思えて、知識のないこともあり中々どうして難しいのがこのセクションです。

仏像全体を捉えてから、例えば衣紋の襞の表現など細部へて目を転じてやると素人ながらも薄っすらと「つながり」が見えてきます。

なるべく空いている時間帯に数体の仏像間を行ったり来たりしながらじっくりと鑑賞しましょう。中国が石仏であったのに対し、日本では木を用いたという点もおさえつつ。


「第3章 古典文学につながる 7. 伊勢物語」展示風景

古典文学の中で日本美術に最も影響を与えたのが『伊勢物語』と『源氏物語』であることにあらためて気づかされるセクション。

文字が絵画や装束、工芸品へと展開されていく様は、まるで幼虫、蛹、成虫へと姿を変えていく蝶を早送りで観察しているかのようです。

最後の最後まで攻める姿勢を崩さない「名作誕生展」最終章に、長谷川等伯の 国宝「松林図屏風」と「山水松林架橋図襖」(京都・樂美術館)を持ってくる荒業を展開。この2作品を比べて観られる幸せは言葉に出来ません。

これでようやくゴールかと思いきや…「蓮」と「雀」といった一見インスタ映えしない花と鳥にスポットをあて、花鳥のつながりを展開しています。


於子明 重要文化財「蓮池水禽図」中国・南宋時代・13世紀
京都・知恩院蔵


能阿弥 重要文化財「蓮図」室町時代・文明3年(1471)
大阪・正木美術館蔵
(展示期間:4月13日(金)〜5月6日(日))

中国から伝わった花鳥画のモチーフをどのようにして日本美術で咀嚼し表現してきたのか。驚きの充実空間となっています。そしてもうヘトヘトです。

最後の最後出口直前に、寒山拾得と岸田劉生の麗子を展示するなど好き放題です。日本美術初心者でも最低1時間、日本美術ファンなら3時間は余裕で必要な展覧会です。

そして、図録にはもっともっと詳しく「つながり」が掲載さています。家に帰ってからも「名作誕生展」は『国華』と同じく延々と続くのです。

特別展「名作誕生−つながる日本美術」は5月27日までです。これ観に行かないと一生後悔します。是非!!


創刊記念『國華』130周年・朝日新聞140周年 特別展「名作誕生−つながる日本美術」

会期:2018年4月13日(金)〜5月27日 (日)
開館時間:9:30〜17:00
ただし、金曜・土曜は21:00まで、日曜および4月30日(月・休)、5月3日(木・祝)は18:00まで開館
(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(ただし4月30日(月・休)は開館)
会場:東京国立博物館
http://www.tnm.jp/
主催:東京国立博物館、國華社、朝日新聞社、テレビ朝日、BS朝日
協賛:竹中工務店、凸版印刷、三菱商事
協力:あいおいニッセイ同和損保、日本通運
http://meisaku2018.jp/

特別展「名作誕生−つながる日本美術」の音声ガイドは壇蜜さんと二人の人気声優!


「THE GREEN Cafe」で晩御飯「牛丼ゆりの木風

アメリカン・エキスプレスの対象カードで受けられるお得な優待特別サービスは、本館のミュージアムショップでも!対象のアメリカン・エキスプレスのカードのご利用でお支払い金額より5%オフとなります。

<対象カード>
アメリカン・エキスプレス(R)・カード
アメリカン・エキスプレス・ゴールド(R)・カード
プラチナ・カード(R)

おススメはこちら。


京都の老舗漆器店「株式会社 象彦
特別展に展示されている「国宝 八橋蒔絵螺鈿硯箱 尾形光琳作」をモチーフにしたミュージアムショップ限定販売の硯箱。

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注:会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。
日本美術史上には「名作」と呼ばれる作品が数多く存在します。
時代を代表する作家によって作られた名作、海を越えて日本へもたらされた名作、古典に学び新時代の美意識で生まれ変わった名作など、「名作」はさまざまなドラマをもって誕生し、語り継がれ、作り継がれてきました。
本展では、こうした作品同士の影響関係や共通する背景に着目して、鑑真ゆかりの木彫や美麗な普賢菩薩像など仏教美術の白眉から、雪舟、若冲らの代表作、伊勢物語や源氏物語などの古典文学から生まれた工芸、さらには近代洋画まで、地域、時代を超えた名作の数々を12のテーマで紹介いたします。
国宝・重要文化財を含む約130件が集まることによってみえてくる、名作誕生のドラマをぜひご堪能ください。
| 展覧会 | 22:16 | comments(0) | trackbacks(0) |









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