青い日記帳 

  
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千住 博 & チームラボ コラボレーション展「水」
堂島リバーフォーラムで開催中の
千住 博 & チームラボ コラボレーション展「水」に行って来ました。


http://10th.dojimariver.com/

今や日本画の巨匠と言っても過言ではない千住博と、飛ぶ鳥を落とす勢いのウルトラテクノロジスト集団チームラボの二つの作品が堂島リバーフォーラムにて奇跡のコラボを果たしています。

千住さんにしても、チームラボもそれぞれ個性が非常に強いアーティストですので、誰かと組んで作品を同空間に一つの作品として見せることは、これまでありませんでした。

それこそ「水と油」ではないですが、強烈な拒絶反応を起こし融合するどころか、反発しあい作品として果たして成立しているのかどうか、大阪まで行ってこの目で確かめないわけにはいきません。



結論から言うと、千住さんとチームラボのコラボは大成功を収めています。

これまで観たどんな千住作品、チームラボ作品よりも今回出ている2点に勝るものはないような気さえします。


千住博「The Fall」(2018)


チームラボ「Black Waves: Wander, Discover and Re-emerge

最新のデジタルテクノロジー技術を如何なく取り入れ見る者を圧倒するチームラボ作品。生命が誕生する以前のはるか昔の太古の荒れ狂う海を表現しているかのような大作です。

一方で、千住さんの代名詞である「滝」は、紙ではなく薄い布に描くというトリッキーな表現で攻めてきています。

しかも「The Fall」を壁にべったりと展示するのではなく、会場奥の空間に突如現れた円形の巨大迷路の如くぐるぐる巻きにして展示してあります。


千住博「The Fall」(2018)

京都・清水寺の「胎内めぐり」ではありませんが、反時計回りにぐるりと作品の中を進んでいく能動的な鑑賞を楽しめる作品です。



画像ですと、ただのブルーの布が天井から吊り下がっているだけのように見えるかもしれません。でも、実際に近寄ってみると確かに描かれた跡がしっかりと確認できます。


自分が観に行った日に、千住博氏と姜尚中氏による「水にたいして」というタイトルのトークショーがあったのでそちらも拝聴してきました。



自信の作品を「棒切れ」、チームラボの作品を「ビームサーベル」に喩え、真正面からぶつかり合ったのでは、とてもまともに太刀打ちできる相手ではないので、こうした手法を用いたと仰っていました。

しかし、会場で目にすると「棒切れ」が非常に強い存在感を放ち、周囲を取り囲むデジタル作品と全くのイーブンの戦いをみせていると感じることでしょう。


チームラボ「Black Waves: Wander, Discover and Re-emerge

一方、チームラボ作品も負けてはいません。それはまるで白熱した息も付けない一球勝負の投手戦のようです。

今回の展示及び作品について猪子さんもとても気に入っているのだと、後で耳にしました。それには幾つかのプラスの要因が重なったからなのでしょう。

自分も今まで目にしてきたチームラボ作品の中でもベスト3に入るものだ〜とひたすら心動かされながら映像の前でしばし立ちすくんでいました。



ここで唐突ですが、大阪市内の地図を用意しました。堂島リバーフォーラムの位置を確認して下さい。(大阪市福島区福島1-1-17)

安治川の川辺に建ち、川向うには国立国際美術館や香雪美術館などがあります。そして注目すべきはやはり川。そう水辺である点です。

今回の展覧会タイトルも「水」二人の作品もそれぞれ水を扱っています。我々の最も身近にあり命の源である水をどのように、二人が料理したのかも大きな見どころのひとつです。




千住作品越しに見るチームラボ作品

微動だにしないことを求められる絵画作品を敢えて薄い布に描いて、ホチキス止めで天井から吊るし、空調の風で揺らがせる。大家となっても常に新しいことに挑める千住さんらしい作品。

カラフルな極彩色な作品を得意とするチームラボが色を極力抑え、作り上げた荒々しい浪は、いつまでもいつまでも見つづけることが出来る作品です。

また巨大迷路のような仕切りで構成されている展示室は、限られた四角いスペースにいることを忘れさせ、まさにはてしなく続く大海原の真ん中に身を置いているようか感覚になります。



ピカピカに磨かれた床に反射する作品も見どころとなっています。

普段、展覧会に行く際は自分の姿が展示ケースに写り込まないよう黒い服を着て出かけますが、今回の展示は白色の服、できれば無地推奨です。あなたの身体が作品の一部になります。

堂島リバーフォーラム開館10周年特別企画 千住博 & チームラボ コラボレーション展「水」は9月2日までです。混雑してしまう前に出かけましょう。

あべのハルカス美術館「チームラボ 学ぶ!未来の遊園地」が子ども向けの展示なのに対し、堂島リバーフォーラムの展示は大人向けの哲学的な展示となっています。

会場内写真、動画の撮影が可能です!


堂島リバーフォーラム開館10周年特別企画
千住 博 & チームラボ コラボレーション展「水」


開催期間:2018年7月14日[土]〜9月2日[日]
開催時間:11:00−19:00(入館は閉館30分前まで)
※7/14は16:00まで
会場:堂島リバーフォーラム1階ホール
https://www.dojimariver.com/
主催・企画・制作:堂島リバーフォーラム
特別協賛:大和ハウス工業株式会社
協賛:株式会社ECC /サントリーホールディングス株式会社/コクヨ株式会社/八光自動車工業株式会社/関西電力株式会社/NTT西日本/学校法人 上田学園 上田安子服飾専門学校/アートコーポレーション株式会社/株式会社ヤマノ アンド アソシエイツ/ジェミニス・ジャパン株式会社/摂津倉庫株式会社/株式会社プランナーズインターナショナル/株式会社久我/田嶋株式会社/一本松海運株式会社/明治石油株式会社/株式会社プロフィールド
後援:大阪府/大阪市/大阪商工会議所/一般社団法人 関西経済同友会/公益財団法人 関西・大阪21世紀協会
朝日放送テレビ株式会社
協力:株式会社ナイルスコミュニケーションズ/株式会社新生堂/PAVONE/京阪ホールディングス株式会社
TOKK/株式会社ハートス
展覧会公式サイト:http://10th.dojimariver.com/


Pen(ペン) 2018年 7/1 号 [アートの境界を超えるクリエイティブ集団 チームラボの正体。]

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