青い日記帳 

  
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「イサム・ノグチ ─ 彫刻から身体・庭へ ─」
東京オペラシティ アートギャラリーで開催中の
「イサム・ノグチ ─ 彫刻から身体・庭へ ─」展に行って来ました。


http://www.operacity.jp/ag/exh211/

今年の夏、複数の候補地の中から旅行先を決めるにあたりこの「イサム・ノグチ展」が大きく寄与したことは間違いありません。

イサム・ノグチが理想の場として構想を練った北海道札幌市にあるアートパーク「モエレ沼公園」。

一度は訪れてみたいと思いながら未踏の地であったモエレ沼公園に行く決断が出来たのは「イサム・ノグチ展」のおかげです。


http://moerenumapark.jp/


http://moerenumapark.jp/

思えば、2005年に東京都現代美術館で開催された「イサム・ノグチ展 彫刻から空間デザインへ〜その無限の創造力」を観た時からずーと行きたかった場所でした。

展覧会に背中を押されて、旅に出かける。

久々の「イサム・ノグチ展」であったこともあり、10年以上前とは明らかに受ける印象が違いました。簡単に言うなら一つの作品から受ける重みが増しました。


イサム・ノグチ(1904-88年)は、詩人の野口米次郎を父に、アメリカ人を母としてロサンゼルスに生まれたが、8歳から13歳まで、横浜市中区山手のセント・ジキキョセフ・カレッジで学んだ、横浜ゆかりの彫刻家である。1930年代、パリでブランクーシに師事し、その影響を強く受けた。やがて西洋近代の抽象美術の粋と、東洋的な精神性を感じさせる簡潔さとを、密度の高い造形の内に融合する作品世界を構築し、世界的に高い評価を受けている。パリのユネスコ本部の石庭(1956-58年)や大阪万国博覧会の大噴水(1970年)など、世界各地に公共彫刻を残して、ニューヨークで没した。


イサム・ノグチ「ミラージュ」1968年頃
イサム・ノグチ庭園美術館(ニューヨーク)

中々若い時分はこうした作品に興味は示せても中々奥深く考えるに至らないものです。ある程度、人としての経験値を積まないと分からないものが世の中にはいくつもあります。

ノグチの作品(とりわけ日本に戻ってきてからの作品)はそうした傾向が強く出ています。


イサム・ノグチ「アーケイック」1981年
香川県立ミュージアム

展覧会の構成は以下の通りです。

第1章:身体との対話
第2章:日本との再会
第3章:空間の彫刻―庭へ
第4章:自然との交差―石の彫刻


モエレ沼公園に至る道程を示すようなキャプションなどはありませんが、展覧会後半は明らかに最終的な理想郷であるモエレ沼公園に向かって一歩一歩進んでいる姿が見えてきます。


http://moerenumapark.jp/


触れて、遊んで、楽しむ。遊具や公園で体感、日本全国イサム・ノグチ体験スポットまとめ!

しかし、作品単体として圧巻だったのは師匠であるブランクーシのもとを離れ、中国・北京へ赴いた際に描いた「北京ドローイング」シリーズです。

篆刻、水墨画の巨匠として知られた斉白石に手ほどきを受けて制作した身体ドローイング。掛け軸のように縦長の紙面に毛筆で踊るよう流れるように描かれた「北京ドローイング」。


イサム・ノグチ「北京ドローイング (傾く男と少年) 」1930年
イサム・ノグチ庭園美術館(ニューヨーク)

これこそ、まさにイサム・ノグチ作品が有する身体性の原点といえるのではないでしょうか。

展覧会タイトル「イサム・ノグチ ─ 彫刻から身体・庭へ ─」ではなく、彫刻の前にこの墨絵「北京ドローイング」は外すことは出来ません。

7点出ている「北京ドローイング」シリーズは、この展覧会の白眉であり、今まであまり語られてこなかったノグチの原点を窺い知れます。

これだけ観るために展覧会へ行っても決して損ではないどころか、これを知らないとイサム・ノグチについて語れません!

「イサム・ノグチ ─ 彫刻から身体・庭へ ─」展は9月24日までです。是非!


「イサム・ノグチ ─ 彫刻から身体・庭へ ─」
Isamu Noguchi: from sculpture to body and garden

期間:2018年7月14日(土)〜 9月24日(月)
開館時間:11:00〜19:00 (金・土は11:00 ─ 20:00/いずれも最終入場は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(但し祝日の場合翌火曜日)、8月5日(日)(全館休館日)
会場:東京オペラシティ アートギャラリー[3Fギャラリー1, 2]
http://www.operacity.jp/ag/index.php
主催:公益財団法人 東京オペラシティ文化財団、読売新聞社、美術館連絡協議会
企画協力:The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum, New York イサム・ノグチ庭園美術館(ニューヨーク)、公益財団法人イサム・ノグチ日本財団 イサム・ノグチ庭園美術館
特別協賛:ジャパンリアルエステイト投資法人
協賛:ライオン、大日本印刷、損保ジャパン日本興亜
協力:日本貨物航空、日本航空、日本通運
後援:アメリカ大使館
http://www.operacity.jp/ag/exh211/


触れて、遊んで、楽しむ。遊具や公園で体感、日本全国イサム・ノグチ体験スポットまとめ!


20世紀の総合芸術家 イサム・ノグチ: 彫刻から身体・庭へ

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世界文化を横断しながら、彫刻はもとより、舞台装置や家具のデザイン、陶芸、庭や公園などのランドスケープ・デザインにいたるまで、多面的な活動を展開したイサム・ノグチ。
本展では抽象彫刻家として常に「身体」を意識しつづけたノグチが、やがてランドスケープという人間をとりまく環境へと向かい、ノグチ自身がいう「空間の彫刻」=庭、公園へと情熱を拡大していったことに注目します。
国内外から集めた貴重な作品や資料約80点で「異文化の融合」と「生活と環境の一体化」をめざしたノグチの活動の全容を紹介します。
| 展覧会 | 22:08 | comments(1) | trackbacks(0) |
原点の〈北京drawing〉が圧巻でした。太古への夢も造形も興味深く、先日観た縄文展での火焔式土器のダイナミックな表現の謎も、イサム・ノグチの「バージン」等の陶表現でヒントを得た様な気にも為りました。
| pinewood | 2018/09/19 7:40 PM |










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