青い日記帳 

  
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「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」
東京国立博物館で開催中の
特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」に行って来ました。


https://artexhibition.jp/kaikei-jokei2018/

ここ最近トーハクでの仏像展でのトレンドといえば、露出展示に360度拝観可能なポジショニング。展示ケースにしまい込むのではなく、仏像たちでひとつの世界観を展示室に現出させる見せ方。

祈りの対象である仏像は、どのような形で目にしても(もしくはたとえ見えなくても)願いを伝えることが出来るものですが、博物館での展覧会となるとそうはいきません。


「聖地の創出―釈迦信仰の隆盛」展示風景

行快作「重要文化財 釈迦如来坐像」鎌倉時代・13世紀 京都・大報恩寺蔵をセンターに据え、快慶作「重要文化財 十大弟子立像」がその周りを取り囲む実に贅沢な布陣。

大報恩寺に行かれた方ならよくお分かりでしょうが、霊宝殿に横並びに安置された「重要文化財 十大弟子立像」だと、折角の快慶仏の良さが中々伝わりません。

トーハクの展示室で始めてその魅力が分かりました。いや〜これは良いです。仏説阿弥陀経にも登場する阿難陀、羅睺羅をはじめとする釈迦十大弟子が個性豊かに表現されています。


羅睺羅

まるで、快慶が実際に会って来たかのようです。
十大弟子とは。
釈迦の弟子のなかでも、とくに優れた10人を取り上げて「十大弟子」と呼びます。出自や年齢はさまざまで、出家した年次だけで上下関係が築かれ、協力して教団を支えました。後世、弟子を讃嘆する場面で得意分野を記するようになり、「〜第一」と冠するようになりました。個別に信仰されることは少ないですが、説法や涅槃といった場面で釈迦を囲み、この世に現れた釈迦に伴うなど、歴史上に実在した釈迦を意識して造られたようです。

重要文化財 釈迦如来坐像
行快作  鎌倉時代・13世紀 京都・大報恩寺蔵

また、中央に鎮座しているのは、大報恩寺の本尊で、大報恩寺でも年に数回しか公開されない秘仏「釈迦如来坐像」(重要文化財)です。

快慶の弟子である行快の手による存在感のある堂々としたお姿です。と同時にお顔の表情がとても豊かで,これまた誰か特定のモデルとなる人物がいたのでは?と思わせるほどリアルです。


「聖地の創出―釈迦信仰の隆盛」展示風景

快慶に比べると制作した仏像の数が極めて少ない行快の手による貴重な仏像(秘仏)が超至近距離で360度ぐるりと拝めるのですから、この機会を逃してはなりません。

仏像に疎く、知識があまりなくてもこの空間にひとたび足を踏み入れれば仏様の力に圧倒され、些細なこと考えずにすみます。

実に有難い空間です。



よく見ると所々に当時の彩色が残っています。こうしたものはお寺では見られないのでとても貴重です。

展示構成は以下の通りです。

聖地の創出―釈迦信仰の隆盛
六観音菩薩像と肥後定慶
大報恩寺の歴史と寺宝−大報恩寺と北野経王堂


今回は平成館の半分の展示室で「大報恩寺展」を開催しています。(残り半分は、東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展「マルセル・デュシャンと日本美術」です。)

その為、思い切り気持ちを込めてじっくり観ても、疲れてヘトヘト…なんてことはまずないので、思う存分に仏像たちに全精力を注ぎこめます。

後半の「六観音菩薩像と肥後定慶」も圧巻です。


肥後定慶作「重要文化財 六観音菩薩像
鎌倉時代・貞応3年(1224) 京都・大報恩寺蔵

この展覧会で初めて知ったのですが、重要文化財に指定される唯一の六観音像がこの運慶の弟子・肥後定慶作「六観音菩薩像」だそうで、台座も光背も像造当初のものを残しているそうです。

仏像本体だけでなく台座や光背も要チェックということですね。

そして何とトーハク初の試みとして、この「六観音菩薩像」を会期前半(〜10月28日)は光背をつけた本来の姿で、会期後半(10月30日〜)には光背を取り外し、その美しい背中も間近で観られるようにするとのこと。分かりました、もう一度伺います!


肥後定慶作「重要文化財 六観音菩薩像
鎌倉時代・貞応3年(1224) 京都・大報恩寺蔵

今年の夏は異常なほど暑く展覧会に出かけるのも命がけでしたが、ようやく心地よい季節となってきました。上野駅からトーハクまで汗をかかずに行ける季節の到来です。

京都からインバウンドの外国人を避けるかのように東京まで快慶、行快、定慶の手による来歴のしっかりしている仏像の優品がやってきて下さっています。

安寧を祈願し造られた仏像たちの前に立つと、観ることよりも、心やすめることに関心がいく今日この頃。ゆったりと心落ち着ける場所が平成館にあります。

「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」展は12月9日までです。是非!


特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」

会期:2018年10月2日(火) 〜12月9日(日)
会場:東京国立博物館 平成館 特別展示室第3室・第4室(上野公園)
開館時間9:30〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
(ただし、会期中の金曜・土曜、10月31日(水)、11月1日(木)は21:00まで開館)
休館日:月曜日(ただし10月8日(月・祝)は開館、10月9日(火)は休館)
会場:東京国立博物館 平成館
https://www.tnm.jp/
主催:東京国立博物館、大報恩寺、読売新聞社
協賛:トヨタ自動車、あいおいニッセイ同和損害保険
https://artexhibition.jp/kaikei-jokei2018/

10月30日(火)と11月6日(火)には今話題の「テクノ法要」を東博の大講堂で開催されます。詳細決まり次第またお知らせしますね〜


「聖 おにいさん」とのコラボグッズと田中ひろみさんの新刊を購入しました。


仏像開運ポストカード (大人のためのヒーリングスクラッチアート)
田中ひろみ

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注:会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。
京都市上京区に所在する大報恩寺は、鎌倉時代初期に開創された古刹です。釈迦如来坐像をご本尊とし、千本釈迦堂の通称で親しまれています。本展では、大報恩寺の秘仏本尊で、快慶の弟子、行快作の釈迦如来坐像、快慶作の十大弟子立像、運慶の弟子で、行快とほぼ同じ世代である肥後定慶作の六観音菩薩像など、大報恩寺に伝わる鎌倉彫刻の名品の数々を展示いたします。
| 展覧会 | 22:32 | comments(0) | trackbacks(0) |









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