青い日記帳 

  
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「幕末の北方探検家 松浦武四郎展」
静嘉堂文庫美術館で開催中の
「〜生誕200年記念〜幕末の北方探検家 松浦武四郎展」に行って来ました。


http://www.seikado.or.jp/

足かけ17年をかけて日本全国を測量して『大日本沿海輿地全図』を作り上げ日本の国土の正確な姿を初めて明らかにした、伊能忠敬(1745年-1818年)の名前を知らない人はいないでしょう。

その伊能忠敬が亡くなった年に生まれたのが、今回の展覧会の主役である松浦武四郎(1818年-1888年)です。


「松浦武四郎肖像写真」明治15年(1882)撮影
松浦武四郎記念館蔵

それでは松浦武四郎(まつうら・たけしろう)は一体何をした人なのでしょう?日本全国を10代のころから行脚していた好奇心旺盛な松浦が成し遂げた最も偉大な功績のひとつが北海道(蝦夷地)の精密な調査にあります。

伊能忠敬が主に海岸線を歩き測量し全体像をつかんだのに対し、松浦武四郎は広大な北の大地の奥へ奥へと足を踏み入れ、精密な北海道地図を作り上げました。


松浦武四郎撰『東西蝦夷山川地理取調図
安政6年(1859)刊 静嘉堂文庫蔵 28鋪

この小さな画像でははっきりと分かりませんが、毛細血管のように張り巡らされた細い線が、海へ注ぐ川であったり、山脈(分水嶺)だったりします。

これを全て足で調査し作り上げたのです。「やれ」と言われて出来る仕事ではありません。



人は誰しもが天邪鬼な一面を持っているもので、他人から支持されたり強要されたのでは「良い仕事」は成し遂げられないものです。逆に、自分で決めたことに関してはとことんやり抜くことが出来ます。

北方(蝦夷地)探検も松浦武四郎自らの好奇心により行われたものです。

とは言え、現在のように気軽に行ける距離や場所ではありません。松前藩(青森)から船で渡るのも大変な苦労を要しました。

一時は政府の指示で動いたりもしましたが、性に合わずにすぐに辞退し、自分の興味関心の赴くままに北海度の調査、研究に勤しみました。


松浦武四郎撰『納沙布日誌
文久3年(1863)刊 静嘉堂文庫蔵 1冊

ここで勘違いしがちなのが、松浦武四郎は北海道の地図を作るために6回も当時の蝦夷地に足を踏み入れたわけではありません。未知の土地の全てを知りたくて活動したひとつの成果として地図があります。

よって今回の「松浦武四郎展」の前半には当時の蝦夷地の様子を図入りで説明解説を施した書物が展示されています。


松浦武四郎撰『後方羊蹄日誌
文久元年(1861)刊 静嘉堂文庫蔵 1冊

これが非常に興味深く見応えがあります。言葉だけでなく積極的に絵を用いているので、書物の展示であるにも関わらずそこに描かれている絵を観る楽しさもあります。

展覧会の構成は以下の通りです。

1:幕末の北方(蝦夷地)を知る!
2:松浦武四郎コレクションの世界
川喜田半泥子の作品、特別出品!

北海道だけでなく、10代のころから日本全国を行脚していた松浦武四郎には、コレクターとしての側面もあります。展覧会後半では、その武四郎が全国で蒐集してきた膨大な数のコレクションが紹介されています。



書物や地図だけの展覧会ではないのがポイントで、サイトで出品目録をご覧になればお分かり頂けますが、実に多種多様なコレクションが観られます。
http://seikado.or.jp

古くは古墳時代のものから、朝鮮、中国のものまでありとあらゆるものが武四郎コレクションには含まれています。

今の時代、何でも集めて来てしまう「ゴミ屋敷」の迷惑住民がニュースでも話題となりますが、武四郎はただ集めてくるだけでなく、コレクションを分類し一点一点特製の木箱に入れ管理していました。コレクターの鏡でもあります。


装飾台付壺
古墳時代(6世紀)
静嘉堂文庫蔵 1口

「北海道の名付け親」である顔と「古物の大コレクター」であった両方を合わせ持つ松浦武四郎の魅力を存分に知ることの出来る展覧会です。

「北海道」と名づけた男・松浦武四郎、NHKでドラマ化決定 松潤演じる探検家に注目
今年は武四郎の生誕200年であり、北海道命名から150年。NHKで来春のテレビドラマ化も決まり、武四郎はアイドルグループ「嵐」の松本潤さんが演じる。相手役のアイヌの女性は深田恭子さんだ。このほか関連本の出版や記念イベントも相次いでいる。維新前後の歴史に足跡を残し、ようやく脚光を浴びた松浦武四郎とはどんな人物なのか。


来年(2019年)のNHKドラマで松潤が松浦武四郎を演じることが決定しています。ドラマが始まると「松浦武四郎って誰だ?」とザワザワしてくるでしょう。

「幕末の北方探検家 松浦武四郎展」を観ておけば、来年かなりのアドバンテージを持てること間違いなしです。今後松浦武四郎の名を耳にする機会もぐんと増えるはずですからね。

「松浦武四郎展」行っておいて損はないどころか「貯金」を稼げてしまうお得な展覧会です。会期は12月9日まで。寒くなる前に是非〜

静嘉堂文庫美術館館長河野元昭先生のブログ「饒舌館長」も要チェックです。


「〜生誕200年記念〜幕末の北方探検家 松浦武四郎展」

会期:2018年9月24日(月・祝)〜12月9日(日)
休館日:毎週月曜日(ただし、9月24日、10月8日は開館)、10月9日(火)
開館時間:午前10時〜午後4時30分(入館は午後4時まで)
会場:静嘉堂文庫美術館(東京都世田谷区岡本2-23-1)
http://seikado.or.jp
主催:静嘉堂文庫美術館

川喜田半泥子の作品7点が特別出品されています。自然光の元で見る茶碗は格別なものがあります。

江戸時代から伊勢商人の豪商であった川喜田家の十四代当主石水(せきすい)は、幼少の頃に松浦武四郎と私塾で出会ったとされており、二人の親交は晩年まで続きました。その石水を祖父に持つ十六代当主半泥子(本名・久太夫政令(きゅうだゆうまさのり)、1878−1963)は百五銀行の頭取を務め、有能な実業家として活躍する傍ら、陶芸、書画、俳句などに才能を発揮し、特に陶芸には独自の感性を花開かせ、近代茶陶を代表する作品を生み出しました。
今回、津の石水博物館ご所蔵の半泥子作品を7点お借りし展示致します。遊び心あふれた豊かな作品をお楽しみください。

がいなもん 松浦武四郎一代

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「幕末の北方探検家」「北海道の名付け親」として知られる松浦武四郎(1818-1888)をご存じですか?武四郎は伊勢国一志郡須川村(現在の三重県松阪市)の郷士の家に生まれました。10代半ばで全国を巡る旅の第一歩を踏み出し、旅の巨人とも称せられます。そして、彼の生涯はこの並外れた好奇心と実行力に貫かれていました。
その好奇心と実行力が最大限に発揮されたのが「北方(蝦夷地)探検」でした。当時の蝦夷地に6回も渡って調査し、初めて内陸部まで詳細に記した地図を作成しました。また、明治2年(1869)、蝦夷地の新たな地名の選定を任され、「北加伊(海)道」という名を選びました。「北のアイヌの人々が暮らす大地」という思いを込めた命名です。ここには、彼とアイヌの人々との強い結びつきがあらわされています。
さて、武四郎のキーワードはこの2つだけではありません。彼は「古物の大コレクター」でもありました。現在、静嘉堂では約900点にのぼる武四郎蒐集にかかる古物を収蔵しています。その蒐集の方法、保管方法などにも武四郎独自の感性、価値観を見て取ることができます。
生誕200年の記念の年。本展示では、「幕末の北方探検家」「古物の大コレクター」という2面に焦点を当て、幕末・明治前期を生きた稀有な存在、松浦武四郎の姿をご紹介します。その多彩な事蹟に是非ご注目ください。
| 展覧会 | 22:17 | comments(0) | trackbacks(0) |









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