青い日記帳 

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「高麗青磁―ヒスイのきらめき」

大阪市立東洋陶磁美術館で開催中の
特別展「高麗青磁―ヒスイのきらめき」に行って来ました。


http://www.moco.or.jp/

現在のコリア(Korea)の語源とも考えられている高麗。今から1100年前に建国されました。北方のモンゴルの侵攻などの影響で1392年に高麗王朝は滅んでしまいました。

高麗王朝時に作られた高麗青磁も歴史の表舞台から姿を消し、忘れられた存在となっていましたが、19世紀末から20世紀初頭にかけて墳墓などから発掘され、再び注目を浴びることに。

高麗青磁は再び世に現れました。翡翠(ヒスイ)のきらめきにも似た美しい釉色(ゆうしょく)の高麗青磁は、瞬く間に当時の人々を魅了し、その再現品もつくられるなど、一躍脚光を浴びました。
研ぎ澄まされた鉄壁の美しさを誇る中国の宋の時代の青磁とは、違った趣のある高麗青磁をまとめて拝見するのはこれが初めてのことでした。

【参考】
2010年、根津美術館で開催された特別展「南宋の青磁 宙(そら)をうつすうつわ」

中国青磁の中にぽつんぽつんと高麗青磁があると、どうしても前者ばかりに注目が行ってしまい、高麗青磁の良さに気が付かないものです。

人は異なるものがあると、無意識のうちに比較してしまう悪いクセがあるものです。



その点、今回の展覧会は100%、約250件全て混じりっ気なしの高麗青磁です。余計な目移りすることなくどっぷりとかつて「幻のやきもの」とされ、多くの人を熱狂させた高麗青磁の世界に没入出来ます。

展覧会の構成は以下の通りです。

序:近代における高麗青磁の「再発見」と再現
1:「茶具」の生産ー高麗青磁と茶
2:麗しのうつわー高麗の生活と青磁
3:祈りの場を荘厳する




用の美としての高麗青磁から敬虔な祈りの場に相応しいものとしての荘厳な高麗青磁まで、大きく3つのシチュエーションに分け、さらにそれぞれを形状などで細かに分類し展示がされています。

特別展ではありますが、一部の作品を除いて基本的に写真撮影が可能です。

Instagramを検索すると展覧会にしては、かなり多くの写真があげられています。意外と絵画よりもこうした陶磁器や工芸品の方が受けがいいのかもしれません。


特別展「高麗青磁−ヒスイのきらめき」ビデオ「高潔−ヒスイが奏でる調べ」(上映時間:約11分)

SNSの使い方がこなれているだけでなく、大阪市立東洋陶磁美術館の凄い点は、館内で流しているビデオをYouTubeでも惜しげもなく公開している点です。これは他も追随するべきでだと思います。下手な宣伝動画をお金かけて作るよりもよほど集客効果があります。



また、展示も所々チャレンジングな点が観られ、これなど造花ですが実際にこうして祈りの場で使用されたのだと容易に想像が出来るよう工夫されていたりします。

それにしても蓮の花と高麗青磁の翡翠色は相性抜群ですね!

最後にこちらは青磁の表面に象嵌で牡丹の花を表現している作品です。


青磁象嵌辰砂彩牡丹文壺」高麗時代 13世紀

「象嵌技法で壺の二面に折枝牡丹文を表し、酸化銅の辰砂彩を加えた大変華やかな壺」

透き通るような空の青に似た一色の青磁がとにかく好みでしたが、こんな美しい手の込んだ高麗青磁に出会うとちょっと浮気心も沸いてくるものです。

特別展「高麗青磁―ヒスイのきらめき」は11月25日までです。是非是非〜


特別展「高麗青磁―ヒスイのきらめき」

会期:2018年9月1日(土)〜11月25日(日)
開館時間:午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(9/17、9/24、10/8は開館)、9/18(火)、9/25(火)、10/9(火)
会場:大阪市立東洋陶磁美術館
http://www.moco.or.jp/
主催:大阪市立東洋陶磁美術館、NHK大阪放送局、NHKプラネット近畿、毎日新聞社
特別協賛:韓国国立中央博物館
特別協力:東京国立博物館
協力:シーシーエス株式会社
後援:駐大阪大韓民国総領事館 韓国文化院


韓国のやきもの―先史から近代、土器から青磁・白磁まで

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本展では、東洋陶磁美術館が所蔵する高麗青磁を中心に国内所蔵の代表作も加えた約250件の作品により、高麗青磁の新たな魅力をご紹介します。
高麗青磁は高麗王朝(918-1392)の滅亡とともに姿を消し、人々にも忘れさられた、いわば「幻のやきもの」でした。高麗王朝の滅亡から約500 年の時を経た19世紀末から20世紀初頭にかけて、高麗の王陵をはじめとする墳墓や遺跡などが掘り起こされ、高麗青磁は再び世に現れました。翡翠(ヒスイ)のきらめきにも似た美しい釉色(ゆうしょく)の高麗青磁は、瞬く間に当時の人々を魅了し、その再現品もつくられるなど、一躍脚光を浴びました。
高麗王朝では仏教が国教となりましたが、同時に道教も盛んでした。一方、中国から喫茶や飲酒文化が伝えられ王室や貴族、寺院で大いに流行します。こうして祈りの場や儀礼、喫茶具や飲酒具などに用いられるものとして高麗青磁が誕生し、独自の発展を遂げました。唐、五代の越窯青磁や北宋の汝窯青磁に類するとされる透明感ある艶やかな「翡色(ひしょく)」の釉色、そしてとりわけ精緻な象嵌技法を特徴とする高麗青磁の美しさは、中国においても高い評価を受け、「天下第一」とも称されました。こうした高麗青磁には人々の祈りや思いが込められ、高麗王朝の文化の精髄が見事に具現化されています。
高麗王朝建国1100周年にあたる平成30年、本展覧会では、東洋陶磁美術館所蔵の高麗青磁を中心に、国内の代表作も加わって高麗青磁の至玉の名品約250件が一堂に会し、「祈り」と「喫茶文化」、「飲酒文化」を切り口に高麗青磁の新たな魅力を紹介します。さらに今回は、近代につくられた高麗青磁の再現品も併せて展示し、当時の人々の高麗青磁にたいする熱狂と再現への努力の様子を紹介します。
東洋陶磁美術館としては約30年ぶりに満を持して開催する高麗青磁の一大特別展となります。
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