青い日記帳 

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「民藝 MINGEI -Another Kind of Art展」

21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2で開催中の
「民藝 MINGEI -Another Kind of Art展」に行って来ました。


http://www.2121designsight.jp/

21_21 DESIGN SIGHTディレクターでもあり、日本民藝館館長を務める深澤直人氏が、民藝館の所蔵品を中心に、新旧さまざまな150点余りの民藝を選び抜き、紹介する展覧会です。

安藤忠雄建築のコンクリートの壁で囲まれたスタイリッシュな空間に、名もなき人々が生活をよりよくせんと作り上げた「作品」が、整理整頓され美しく配列されています。


民藝展会場風景

田舎のおばあちゃんが作った少し甘めの金平ごぼうを、都内の高級レストランでナイフとフォークで頂くような、場違い感をまず会場に一歩入ると覚えます。

民衆の用いる日常品の美に着目した柳宗悦(1889-1961)が、それらを『民藝』と名付けることで、人々の美意識が芽生え、新たな芸術品として発見されたのが1925年のこと。

日常的に目にしていた他愛もないものが、ある日突然、芸術品としての価値を持つ。言語論的転回。





一度そのような目で観てしまうと、それ以降は後戻りできないが怖いところです。そもそも我々は生まれた時から「民芸品」に囲まれていたので、はなから「それ以前」には戻れないのですが…

しかし、「民藝」という概念が無かった時代はこれらを何と呼びどのように捉えていたのでしょう。答えは出なくてもそれを考えるだけでも面白いかもしれません。


この二つの火鉢を見たとき、「民藝はヤバイ」と思った。
こんな形は思いつけない。意図的に生み出された美とは違う大胆さに、自分は敵わないと脱帽した。ラディカルだ。


民藝館の解説の一切ない展示室とは違い、2121では饒舌なほどディレクターの言葉が躍っています。

高ぶる気持ちをもう少し抑えても良いように思えるのですが…まぁそれもここでの展示ならでは。

何も、民藝館と同じ展示を求めてはいけません。これはこれで面白いものです。実に。


絵付け、あるいは柄というのは、偶然を迎い入れる力のようなもの。
あらかじめ考えておけないものだ。


三分の一くらい観ていくと、このテンションにも慣れ楽しくなってきます。今の若い人たちにはこれくらいでないと、民藝自体に興味を向けてもらえないのかもしれません。

個人的に今回の「民藝 MINGEI -Another Kind of Art展」で一番良かった点は、150点近くの民藝館所蔵の作品をまとめて観られたことに尽きます。

これ意外とありそうで無いことです。





民藝ラヴァーズから、民藝って何??って方まで懐広く受け入れてくれるバランスの良い展覧会です。

撮り下ろしインタビューや制作現場の映像、民藝の新たな表情を映し出す写真、日本民藝館設立時の貴重な資料などの多彩な展示も必見です。

「民藝 MINGEI -Another Kind of Art展」は2019年2月24日までです。年明けに是非是非〜


「民藝 MINGEI -Another Kind of Art展」

会期:2018年11月2日(金)- 2019年2月24日(日)
休館日:火曜日(12月25日は開館)、年末年始(12月26日 - 1月3日)
開館時間:10:00 - 19:00(入場は18:30まで)
会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2
http://www.2121designsight.jp/
主催:21_21 DESIGN SIGHT、公益財団法人 三宅一生デザイン文化財団
後援:文化庁、経済産業省、港区教育委員会
特別協賛:三井不動産株式会社
協賛:株式会社良品計画、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
展覧会ディレクター:深澤直人
特別協力:日本民藝館
展覧会グラフィック:TSDO
テキスト:猪飼尚司
会場構成:中原崇志
会場グラフィック:飯田将平
映像:岡本憲昭
コーディネーション:夏目康子



21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2 今後の展示予定。

テーマ:ユーモア(展覧会ディレクター:浅葉克己)
2019年3月15日(金)〜6月30日(日)

テーマ:虫(展覧会ディレクター:佐藤 卓)
2019年7月19日(金)〜11月4日(月・祝)

テーマ:インスピレーション(展覧会ディレクター:田川欣哉)
2019年11月2日(金)〜2020年3月8日(日)


民藝とは何か (講談社学術文庫)
柳宗悦

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21_21 DESIGN SIGHTでは2018年11月2日より、プロダクトデザイナーの深澤直人ディレクションによる「民藝 MINGEI -Another Kind of Art展」を開催します。

1925年、民衆の用いる日常品の美に着目した柳 宗悦(1889-1961)が、無名の職人たちによる民衆的工芸を初めて『民藝』と名づけました。
民藝の特徴でもある風土や風習を生かしたものづくりは、世代を超えて受け継がれていくなかで、素材、色、工程、用途、形などの独自性が際立ち、革新的で衝動的な、枠に捉われない創意工夫へと発展していきました。

地域ごとの特色が失われ、ものへの愛着が希薄になりがちな時代だからこそ、民藝に宿る無垢な美意識と精神性は、使い手のみならずものづくりに携わるすべての人々に大きな衝撃を与え、新しい時代のエネルギーを生み出すきっかけとなるのではないでしょうか。

本展では、日本民藝館館長を務める深澤直人が、同館の所蔵品から146点の新旧さまざまな民藝を選び抜き、素直にその魅力を語るコメントとともに展示します。また、民藝のつくり手やそれを伝える人の暮らしと仕事を捉えた映像、深澤直人の個人コレクション、民藝の新たな表情を映し出す写真によって、現代に生きる民藝の姿を紹介します。

さらに、柳 宗悦が著した「日本民藝館案内」や心の内を短い句で表現した「心偈(こころうた)」、柳 宗理がレイアウトを手がけた機関誌『民藝』の表紙、民藝運動初期のものづくりの様子が収められた「民藝運動フィルムアーカイブ」などを通して、民藝の歩みを振り返ります。
最後に、日本各地で民藝を受け継ぐ現代のつくり手による品々も紹介し、これからのデザインのインスピレーションとなる「Another Kind of Art =民藝」を紐解いていきます。
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