青い日記帳 

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「ジョゼフ・コーネル展」

DIC川村記念美術館で開催中の
「ジョゼフ・コーネル コラージュ&モンタージュ」展に行って来ました。


http://kawamura-museum.dic.co.jp/

アメリカ人アーティスト、ジョゼフ・コーネル(1903-1972)はとても魅力的な作品を残しています。コーネルの代表作群である箱シリーズ(木箱に身近なものを詰め込んだアッサンブラージュ作品)はいつ観てもやさしい気持ちになれます。

本人は欲望のおもむくままに箱を作ったようですが、人との付き合いが苦手だったコーネルの作品はどれも、とても控え目に見えるのです。


ジョセフ・コーネル「無題(北ホテル)」1950年代
国立国際美術館蔵

コレクション - ジョゼフ・コーネルの七つの箱 | DIC川村記念美術館

コーネルの箱について、こちらに画像と解説があります。

現在のように多様な生き方や性格そして多様な性が広く認められていなかった所謂「昭和の時代」にNYで生活することは、コーネルにとってどれだけ負担になったことでしょう。

「コーネル展」の面白さは作品を観ているつもりなのに、いつの間にかコーネル自身に視点が飛んで行くところにあります。この人ってどんな気持ちでこの作品を作ったのだろう?などと。


「コーネル展」展示風景

どう考えてもイケイケな人物ではなく、シャイで人見知りで、ある意味でコミュ障な面が強く感じ取れるからこそ、コーネルは根強い人気を誇っているのです。

草間彌生と恋仲であったことは知られていますが、基本自宅に引きこもっていたコーネル。人間関係を築くのは上手くなかったようです。



ポスターやチラシに使われている《踊るタマラ・トゥマノヴァのコラージュ》も、コーネルが踊り子に一方的に熱を上げたのだと思っていましたが、ある程度はコミュニケーションを取れていたことが、今回の展覧会で明らかにされています。

そう、コーネルに対して抱いていた印象が激変することは無いものの、「コーネル像」に何らかの変化をもたらすことは確かです。

それは今回の「コーネル展」がこれまでにない充実した内容の展覧会だからです。2010年に同美術館で開催された「ジョゼフ・コーネル×高橋睦郎」とは違ったアプローチをしています。

徹頭徹尾コーネル!この言葉に尽きます。

展覧会の構成は以下の通りです。

初期コラージュ
箱制作のかたわらで
箱作品を中心に 30年代〜50年代
後期コラージュ
日記・手紙
モンタージュ 映画






コーネルが作品制作用に切り抜いておいた素材や、ジョゼフ・コーネルからマルセル・デュシャンへの手紙などがセクションごとに整理され展示されているのです。

それらは、「木箱のコラージュ作品の作家」というコーネルのイメージを大きく広げてくれる展示内容です。



そして更に、コーネルが制作した映像作品も公開されているのです。箱は何度も観たことあっても映像作品を目にする機会滅多にありません。自分も勿論初めて観ました。

面白いことに映画のフィルムを蒐集しそれを繋ぎ合わせて一本の映像としているのです。つまり映像のコラージュ作品です。


ジョセフ・コーネルのオブジェ

平面、立体、映像と生涯を通じてコラージュ作品を作り続けたコーネル。彼自身の生涯や作品についても断片的にしか知りませんでしたが、今回の「コーネル展」でそれがかなり埋まりました。

コーネルを語る上で、必ず観ておかねばならない展覧会です。花粉症の季節も終わりとなりました。さぁ明るい色のシャツに着替えていざ佐倉まで!



春の庭園に、今年もキッチンカーがやってきますよ!(2019年4月21日(日)から5月6日(月)までの土・日・祝日)

「ジョゼフ・コーネル コラージュ&モンタージュ」展は6月16日までです。是非是非!!


ジョゼフ・コーネル
コラージュ&モンタージュ


会期:2019年3月23日(土) 〜 6月16日(日)
時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜(ただし4月29日、5月6日は開館)、4月30日(火)、5月7日(火)
会場:DIC川村記念美術館
http://kawamura-museum.dic.co.jp/
主催:DIC株式会社
協力:横田茂ギャラリー
後援:千葉県、千葉県教育委員会、佐倉市、佐倉市教育委員会


Birds of a Feather: Joseph Cornell’s Homage to Juan Gris
Mary Clare McKinley (著)

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ジョゼフ・コーネル(1903-1972)は、ニューヨークの古書店や雑貨店で探し求めたお気に入りの品々を、手製の木箱におさめた「箱」の作品で知られるアーティストです。書物の切り抜きや絵画の複製写真、コーディアル・グラスやコルク球といった小物は、箱の中に配置されると互いに詩的な連関を帯びて響き合い、暗示的なイメージとして作家の世界を構成します。

映画を愛したコーネルは映像作品の制作も行いました。自ら蒐集した既成の映画フィルムの断片をコラージュした作品や、映像作家の協力を得て、主にニューヨークの街中で撮影した作品を監督し、戦後アメリカを中心に展開した実験映画の先駆者としても評価されています。

また、コーネルは独自の魅力を放つ多彩なコラージュ作品を手がけています。平面コラージュの手法は、それが立体的に繰り広げられるアッサンブラージュの箱、そして時間軸上で展開するモンタージュ(編集)による映画にも連なり、コーネルの創作の原点と言えます。

本展では、当館のコレクションに加え、国内の美術館や個人蔵の箱、コラージュ約50点が集結します。また、これまで紹介されることの少なかった映画を上映し、コーネルがデザインした雑誌等の印刷物、日記や構想ノート、友人たちと交わした手紙などの資料も合わせて展示することで、その幅広い仕事を貫く精神を見つめ、作品制作につながる作家の日常や人物像にも迫ります。
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