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「みんなのミュシャ」

Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中の
「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ―線の魔術」展に行って来ました。

コレもミュシャなの?ちがうの?どっちなの?「みんなのミュシャ展」で知る、影響力のスゴさ


https://www.ntv.co.jp/mucha2019/

美術に詳しくなくても、ミュシャの名前を知らない人はいません。アルフォンス・マリア・ミュシャ(Alfons Maria Mucha, 1860年7月24日〜1939年7月14日)。最も知名度のある画家のひとりです。

アール・ヌーヴォーを代表するミュシャの影響力は計り知れないものがあり、身の回りのちょっとした作品にもミュシャデザインが転用されていたりします。


スタンレー・マウス&アルトン・ケリー 《ジム・クウェスキン・ジャグ・バンドコンサート(1966年10月7-8日アヴァロン・ボールルーム)》  1966年頃  オフセット・ リトグラフ  Artwork by Stanley Mouse and Alton Kelly ©1966,1984,1994. Rhino Entertainment Company.Used with permission.All rights reserved.www.familydog.com

ミュシャ作品の精密な表現は、今なお私を驚愕させる。ミュシャがすべてのディテールを描き込むには、何時間も何時間も何時間もかかったに違いないね


アルフォンス・ミュシャ《ジョブ》1896年 カラーリトグラフ ミュシャ財団蔵 ©MuchaTrust2019

現代なら盗作騒ぎが起きてもおかしくないほど、ミュシャ作品から影響を受けています。

展覧会を観る前に、こちらのコラムでデザイナーや漫画家が如何にミュシャに感化されたかを書きました。



明治時代の日本人もミュシャに強い影響を受けました。『明星』などの表紙にそれがはっきりと現れています。

このように、珍しく事前に「予習」をたっぷりして出かけた展覧会でした。ところが、思っていた展覧会イメージと実際に会場で目にするものは得てして違うものです。

幾ら事前レポートなど会場風景などを目にしたとしても、実際に自分の目で観ると大なり小なり、そこには大きな違いがあります。この違いを楽しめるようになったら展覧会上級者!


アルフォンス・ミュシャ《ツタ》1901年 カラーリトグラフ ミュシャ財団蔵 ©Mucha Trust 2019

「みんなのミュシャ」展は、そんな上級者向けの展覧会かもしれません。

予想していたものと、かなり違っていました。掲載したミュシャの「ジョブ」とスタンレー・マウス&アルトン・ケリー 《ジム・クウェスキン・ジャグ・バンドコンサート》 を並べて展示するのかと思っていたら…

また、日本の漫画やアメリカの映画などとミュシャ作品を比較できるよう隣同士の展示かと、勝手に思い込んでいました。



しかし、良い意味で想像は裏切られました。以下の展示構成でもお分かりのように1〜3章でしっかりミュシャ作品を見せてから、影響を受けた作品たちを4,5章でまとめてどんと。

展覧会の構成は以下の通りです。

1.序ーミュシャ様式へのインスタレーション
2.ミュシャの手法とコミュニケーションの美学
3.ミュシャ様式「言語」
4.よみがえるアール・ヌーヴォーとカウンターカルチャー
5.マンガの新たな流れと美の探究


何故、そうなっているかと疑問に思われるかもしれませんが、要点は1、2章にあります。ここが「みんなのミュシャ展」の一番の見どころです。実は。

2017年に国立新美術館開館で開催された「ミュシャ展」で目の前に現出した「スラヴ叙事詩」は未だ忘れることが出来ません。

2017年が画家人生晩年の大作を紹介することに力点を置いた「ミュシャ展」であったのに対し、「みんなのミュシャ展」の1、2章では「ミュシャがミュシャとなるまで」を丁寧に紹介しているのです。


ミュシャが1868年に描いた「磔刑図」や聖歌隊の子供たちの絵です。

これ解説なければミュシャ作品だと分かる人、皆無でしょう。

他にもミュシャらしくない油彩画なども何点も展示されており、非常に興味深く鑑賞できるはずです。彼がコレクションしていた書物・工芸品もありました。


オーウェン・ジョーンズ 仏語版『装飾の文法』
1865年(原本は、1856年ロンドンにて刊行)

ミュシャはこのようなデザイン資料集や百科事典を積極的に自分の仕事に活用していました。

そのなかでも最も影響を与えたとされるのがこの本だそうです。

そう?「みんなのミュシャ展」はミュシャが影響を与えたアーティストやデザイナーを紹介するだけかと思いきや、そのミュシャのデザインセンスの源となったものも、前半の章でしっかり見せているのです。

これ、凄くないですか。ここもっと強調した方がいいように思えるんですけど…



いわゆる、みんなが大好きなミュシャ作品が一堂に会したこちらの会場、写真撮影可能です。

丁度、展覧会の中間に位置しています。ミュシャががミュシャとなるまでと、ミュシャに感化された人々の作品をこお会場が緩衝材のような役目を果たし繋いでいます。

思っていたのとは違いましたが、中々楽しい展覧会でした。

コレもミュシャなの?ちがうの?どっちなの?「みんなのミュシャ展」で知る、影響力のスゴさ

「みんなのミュシャ」展は9月29日までです。是非〜


みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ―線の魔術

開催期間:2019年7月13日(土)〜9月29日(日) 
*7/16(火)、7/30(火)、9/10(火)のみ休館
開館時間:10:00−18:00(入館は17:30まで)
毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
https://www.bunkamura.co.jp/museum/
主催:Bunkamura、ミュシャ財団、日本テレビ放送網、BS日テレ、読売新聞社
協賛・協力等:
[後援]チェコ共和国大使館、チェコセンター、チェコ政府観光局
[協賛]大成建設、光村印刷、損保ジャパン日本興亜
[協力]日本航空、日本通運、CS日テレ、ラジオ日本、TOKYO FM、文化放送、テレビ神奈川
[企画協力]NTVヨーロッパ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/mucha2019/


ミュシャ: 華麗なるアール・ヌーヴォーの世界


ぶらぶら美術・博物館 プレミアムアートブック/特別編集 みんなのミュシャ Special』 (カドカワエンタメムック)

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アール・ヌーヴォーを代表する芸術家アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)。彼が紡ぎだした、「線の魔術」ともいえる華やかなポスターは、没後80年経った今なお、世界中の人たちを魅了し続けています。本展は、ミュシャが手がけたポスターなどのグラフィック作品はもとより、彼の作品に強い影響を受けた日本の明治期の文芸誌、1960年代を中心にアメリカ西海岸やロンドンで一大ムーヴメントを巻き起こしたグラフィック・アート作品、そして、日本のマンガ家やグラフィック・アーティストの作品などおよそ250点を展示。作品を通じて、時代を超えて愛されるミュシャの秘密をひも解く、かつてない試みです。

展覧会 | permalink | comments(1) | trackbacks(0)

この記事に対するコメント

与謝野晶子著「みだれ髪」の表紙絵のルーツはアールヌーボーだとは想像出来たのですがアルフォンソ・ミュシャその人だとは今回の展示で初めて知りました!
pinewood | 2019/09/24 11:57 PM
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