青い日記帳 

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「加藤泉展」

原美術館で開催中の
「加藤泉−LIKE A ROLLING SNOWBALL」展に行って来ました。


https://www.haramuseum.or.jp/

加藤泉(かとう・いずみ)さんの作品ほど個性が際立つものもそう滅多にありません。キャラが立っていると言っても語弊はないでしょう。

とにかく、一度目にしたら「加藤泉作品」であることを忘れることは出来ません。

あの俳優、名前なんだっけ…とか、この曲、誰の楽曲だったけ…といった日常生活にありがちな、ふと忘れてしまう度忘れなんて加藤作品には絶対起こり得ません。


ギャラリー1・5を除き「加藤泉−LIKE A ROLLING SNOWBALL」展は写真撮影が可能です。

どこかひょうきんで、あどけなさが残る加藤が描く人物はある種の中毒性を有しています。

初めに目にした時からしばらくの間、あまり好きにはなれず積極的に観ようとしていなかった時期があります。


ギャラリー4展示風景

ところが、ここ何年かはベクトルが「好き」の方向へ舵を切ったようで、鑑賞もとても面白くじっくりと作品と向かい合えるようになってきました。

そんな折、原美術館とハラミュージアムアークで「加藤泉展」が同時開催されると聞き、とても心待ちにしていたのです。


加藤泉「無題」2019年

50歳を過ぎてからの作品は、これまでに増して塗りが丁寧になっているように思えます。こちらの画像の作品も実際に目にすると、色の塗り分け部分や描き分けがはっきりと分かります。

「子どもの落書きのようだ」なんて間違っても彼女の前で軽々に口にしてはいけません。デートで原美術館に訪れた男子諸君。


ギャラリー2展示風景

言葉というのは便利なもので、加藤泉作品を前に「プリミティブ」と形容すれば全て腑に落ちた気分となってしまいがちです。

しかし、言葉の檻に閉じ込められそれ以上の解釈を停止してしまう恐れが十分にあります。

加藤泉作品の最も大きな魅力として、言語化できないことがあげられます。逆に言うなら軽々に適する言葉を見つけ出さない方が良いのです。彼の作品と向かい合うと時には。


ギャラリー4展示風景

今回の原美術館での展示では幾つもの展示室で、可能な限り窓を塞がず外光を取り入れるようにしてあります。

元々原美術館は「日本土地山林」と密な関係にあるため、敷地内の植木や植物もひとつの見どころとなっています。庭師の方がいつも丁寧に手入れなさっています。

今の季節なら緑の葉に反射した夏の光が、秋には紅葉を借景に加藤泉展を楽しめるのです。


サンルーム

都会のど真ん中にある豊かな自然とシンクロした作品を鑑賞するのに、なるべくなら余計な言葉は用いない方が賢明かと。

それよりなにより加藤さんの筆の上手さや、ユーモアあふれる点を見逃さないことです。

何もないよう思えるサンルームですが、窓の外の木に作品がちょこんと鎮座していたりするのです。


加藤泉「無題」2019年

2階ににも隠れキャラ的な展示があるのでお見逃しなく!

そうそう、2階ギャラリー5の立体の新作群は超必見です。様々な素材で作られ展示ケースに収められています。ここの部屋が最も加藤さんがこだわった展示に思えました。


ギャラリー3

原美術館での「加藤泉展」は、最新作約70点から構成されています。東京の美術館としては初の⼤規模個展です。

個⼈邸宅として建てられた原美独特の建築空間と対話するような展示を存分に味わって下さい。原美術館、2020年12月に閉館となります。残された時間を存分に楽しみましょう。

「加藤泉−LIKE A ROLLING SNOWBALL」展は2020年1月13日までです。話題となること必至。混雑する前に是非!


「加藤泉−LIKE A ROLLING SNOWBALL」展

会期:2019年8⽉10⽇[⼟]- 2020年1⽉13⽇[⽉・祝]
開館時間:11:00 am – 5:00 pm
水曜のみ8:00 pmまで開館(祝日を除く)※入館は、閉館時刻の30分前まで
休館日:⽉曜⽇(2019年8⽉12⽇、9⽉16⽇、23⽇、10⽉14⽇、11⽉4⽇、2020年1⽉13⽇を除く)、2019年8⽉13⽇、9⽉17⽇、24⽇、10⽉15⽇、11⽉5⽇、年末年始(2019年12月26日[木]―2020 年1月3日[金])
会場:原美術館
https://www.haramuseum.or.jp/
主催:原美術館
特別協力:ペロタン

群馬県伊香保にあるハラ ミュージアム アークでは、加藤泉の初期作品から近作まで約25年の軌跡をたどる展覧会が開催されています。


「加藤泉−LIKE A ROLLING SNOWBALL」展

会期:2019年7⽉13⽇[⼟]- 2020年1⽉13⽇[⽉・祝]
会場:ハラ ミュージアム アーク 
https://www.haramuseum.or.jp/jp/arc/



加藤泉 LIKE A ROLLING SNOWBALL
青幻舎

1990年代より欧米・アジア各国で精力的に発表を重ねてきた加藤泉。その全貌に迫る展覧会が、ハラミュージアムアークと原美術館で約半年間にわたり開催される。本書は、それら2つの展覧会の出品作品をフルカラーで網羅し、ビブリオグラフィ、バイオグラフィ、論評とともに掲載。これまでの約四半世紀にわたる活動の歩みをたどる一冊となる。

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原美術館(東京都品川区)と別館ハラ ミュージアム アーク(群⾺県渋川市)において、「加藤泉−LIKE A ROLLING SNOWBALL」展を開催します。
原始美術を思わせるミステリアスで⼒強い⼈物表現を特徴とする加藤泉は、1990 年代半ばより絵画作品を発表、2000 年代に⼊ると⽊彫も⼿がけ、2007 年ヴェネチアビエンナーレ国際美術展への招聘をきっかけに国際的な評価を獲得し、⽇本・アジア・欧⽶とその活動の舞台を広げてきました。
近年ではソフトビニール、⽯、ファブリックなど多様な素材を⽤いたダイナミックなインスタレーションを展開する⼀⽅で、新たに版画制作にも取り組むなど、その意欲的な創作活動に多くの注⽬を集めています。 東京の美術館としては初の⼤規模個展となる原美術館では、新作の絵画、彫刻作品69点を、元々は個⼈邸宅として建てられた独特の建築空間と対話するように展⽰します。
また、別館のハラ ミュージアム アークでは、作家秘蔵の未発表作品も交え、代表作を中⼼に 145 点にのぼる圧倒的なスケールの作品群でこれまでの活動を振り返ります。
ときは令和元年―時代の⼤きな節⽬を迎えたこの時期に、東京と群⾺、全く異なる展⽰空間を持つ両館で、加藤泉の初期から最新作までを同時期に展観し、その全貌に迫る本展は、平成を駆け抜けてきた加藤泉の表現世界を改めて検証し、その令和での展開を占う好機となることでしょう。
展覧会 | permalink | comments(1) | trackbacks(0)

この記事に対するコメント

異色の加藤泉アート展素敵でした。耐震構造等の面で来年一杯で品川のオアシスの本館がクロージングされるのは寂しい限りですね!
pinewood | 2019/10/09 8:27 PM
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