青い日記帳 

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「パリを愛した画家たち展」

大丸ミュージアム・東京で開催中の
「シャガール、ローランサン、荻須・・・・パリを愛した画家たち
ÉCOLE de PARIS 20世紀初頭のパリに集った東西の巨匠」展に
行って来ました。



「南海コレクション」からの出展による展覧会です。

はて?「南海コレクション」とは??
大分県佐伯市にある健康保険南海病院のコレクションだそうです。
(正しくは前院長の緒方保之氏のコレクション)

今回出展されている作品は普段、この病院の
待合室などにフツーに飾ってあるものらしいです。びっくり

  
          病院内の様子

こちらこちらは病院内で行われた鑑賞会の様子です。

ただ、キャプションも画家の名前さえも付していないそうです。
ごくごく当たり前に?!病院を訪れる患者さんの為に展示してあるそうです。

こんな病院が近くにあったら病気でなくても毎日通ってしまいそうです。

そのコレクション数、なんと600点!!
1975年から蒐集し始めたそうですがなんとも凄い数です。

今回はそのコレクションの中から65点が出展されています。

展覧会の構成は以下の通り。
・ナビ派、フォービズムの画家たち
・エコール・ド・パリ
・第二次世界大戦後のフランス絵画
・パリに学んだ日本人画家たち


以下、簡単な感想です。

紫式子日記の紫崎さんが、ボナールのタッチは「タッチがぼなぼなして」るとの名言を記事に書いていましたが、今回観たボナールもまた「ぼなぼな」してました!

ボナール
ボナール
ジュリアン ベル, 島田 紀夫, 中村 みどり

ブラマンクの「雪景色」はよくある彼が描くタイプの作品でしたが、今まで観た中で一番良かったような気がします。メリハリが利いてて背景の色と木々の色そして雪の色とが一体になっていました。

スーティンの作品もありました。病院にスーティン(スーチン)はどうかと思うのですが…「夢見る少女」と題された絵はスーティンの名前さえ知らなければなんともなく観られますが、知っていると服の赤とかが血の色に観えてきてしまいます。。。

↓こういう絵画が病院には無難でしょう。

キスリング「ミモザ
はっと目が覚めるような鮮やかな黄色の花々。所々に黒も入っていてキスリングらしくかっちりまとまった絵に仕上がってます。名品ですね、これ。隣にあった黒服の「婦人像」も好きな作品です。

藤田嗣治の上質な作品も2枚ありました。東京国立近代美術館の「藤田嗣治展」にも出して欲しいです。特に「」は空間を広ーーく使って画面内を自由に飛び跳ねる犬たちがとても上手い事表現されていました。
(先ほど紹介したここにその作品あります)

ポール・アイズビリの「ヴェニス」という作品も目を惹きました。

タッチがゴッホの作品のようですよね。空の色とかも。
ゴッホがもし生前ヴェネチア訪ねることがあったとしたら、こんな作品を残していたのかな〜なんて想像してしまいました。もっとも、ゴッホがイタリアの強い日差しを浴びたらどうなってしまうか分かりませんけどね。

クロード・ワイズバッシュの「バイオリン弾き」は臨場感や躍動感溢れる作品でした。素早く動く腕の動作を一瞬にして捉えて描いています。写真よりもある意味リアルに見えます。
(クロード・ワイズバッシュの作品はこちら

病院に飾るのに一番ふさわしいのはローランサンかもしれません。

マリー・ローランサン「楽器を奏でる従者と女性
この淡く優しい色や筆ぶりは観ているだけで気持ち落ち着きます。

そういえば、昔、昔額入りで1万円のローランサンのポスターを
街中で見つけて購入し職場に飾っておいたことあります。
あれもとても柔らかて穏やかな雰囲気の色と筆ぶりでした。

恋を追う女―小説マリー・ローランサン
「恋を追う女―小説マリー・ローランサン」山崎 洋子

日本人画家も多くありました。

香月泰男の「青麦」は、マークロスコーのような画面構成による作品でした。抽象的であり具象的でもある不思議でとても魅力的な作品です。
個人的にはこれ欲しいな〜(誰もくれるとは言ってない!)

最後に牛島憲之の独特のすっきりとした作風の「晴日」。叙情的でなんともいえない雰囲気を持っている作品でした。
(これも病院に合うな〜)

この展覧会はこの後、
大阪、福岡(田川市美術館)、京都、北海道(釧路)を巡回するそうです。


ところで、私の知り合いのお医者さんのコレクション展はいつ開催されるのでしょう??これも楽しみです(詳細が分かり次第お知らせしますね)
パリの異邦人画家たちの個性あふれる才能に触れる。

20世紀初頭、それまでの写実技法や伝統的主題に束縛されない、より自由な絵画空間が模索されたパリに、ヨーロッパのみならず世界中の野心的な画家が集いました。"エコール・ド・パリ"と称される彼らは、革新的な絵画表現を取り入れながら独自のスタイルを確立していきます。日本からも藤田嗣治をはじめ、数多くの画家が留学などを通じてフランス美術から強い影響を受けたことは言うまでもありません。本展では、エコール・ド・パリの画家として今なお高い人気を保つシャガール、ルオー、ユトリロ、ローランサンらに加え、梅原龍三郎、林武、里見勝蔵、荻須高徳らパリをこよなく愛し、パリに赴いたことのある東西の巨匠、人気作家たち54人65点の秀作に触れ、様々な美術風土を背景とする画家たちの個性的な作品や創造性あふれる作品を展観いたします。
展覧会 | permalink | comments(12) | trackbacks(5)

この記事に対するコメント

こんばんは

大阪には今月後半に来るので、チケットを眺めながら楽しみに待っています。友人たちと行くのでいつものだらだら感想は書けませんが、こちらで予習させてもらい、『行くぞー』と今から気合が入っています。

大丸と高島屋は文化事業にとても力を入れていて下さるので、わたしはこの二店でなるべく買い物するようにしています。ささやかなお礼の気持ちと支援の気持ちで。
遊行七恵 | 2006/03/02 11:25 PM
こんにちは。
こちらでも病院でも展覧会なども盛んにやっているところがあります。
もう大分前の話で、病室にも展示し、芸術が病人に及ぼす効果についてのテーマでした。(私はカタログを見ただけで、展覧会は見ていませんが)
それくらいになるとかなり、色んな角度で興味深いものです。
芸術の薬効について。。。です。
seedsbook | 2006/03/02 11:34 PM
大阪に来るんですよ〜☆
こちらで予習させて戴き、感謝、です。
あと、クレーも行かなきゃ。ユトリロも。
(確かに行って後悔するより、行かずに後悔するほうが
ショックは大きいですよね。。ナポレオン展もそろそろやばい。。)
デパートでの展覧会は会社帰りに行けるのが有難いのです。
関西の美術館って平日は5時までなので。。゛(ノ><)ノ
「郵便」の件、ありがとうございました!
楽しみにしております。うふふ。
カリエールとロダン、迷って迷ってふらふらです。。
はな | 2006/03/03 10:29 AM
Takさん
アート・イン・ザ・ホスピタルは流行ですが、それにしても南海病院はすごいですね。問題となっている社会保険病院の一つなので・・・。
とら | 2006/03/03 8:52 PM
こんばんは^^。
TB遅らせていただきました。

キスリングの「ミモザ」、素敵でしたね。
shamon | 2006/03/03 10:13 PM
@遊行七恵さん
こんばんは。

あまり予習になりませんね、これでは。
でもこれが普段、どんな場所にあるかが
分かるとそれだけでも面白く観られるかもしれません。

大丸さんにはあれこれお世話になっています。
三越さんも。
高島屋さんともぜひ・・・

@seedsbookさん
こんばんは。

進んでいますね、やっぱり。
日本は美術館自体でも駄目なところあります。
静かにヒソヒソと礼儀正しく?
鑑賞する場所のようです。
「ミモザ」を見て元気になられた方も
多いような気がします。少なくとも私ならきっと!

@はなさん
こんばんは〜☆彡

行き逃さないでくださいね。
デパート系の展覧会は期間が短いですからね!
ナポレオン展、私の方が先に見てしまっているのが
なんとなく笑っちゃいますね。
「お勧めです」と言ってみたりする。

郵便物はたいしたものではありません。
期待しないでいて下さい。
迷ったら・・・緑の窓口へgo!

@とらさん
こんばんは。
TBありがとうございます。

そうなんですよね!社会保険病院なんですよね〜
それもあってこの展覧会かなーーなんて
下衆のかんぐりしています。

@shamonさん
こんばんは。
TBありがとうございます。

キスリングが元から好きなのに加えて
この黄色の「ミモザ」という作品最高でした。
黒色がアクセントになっていましたね。
Tak管理人 | 2006/03/03 11:03 PM
これって、前院長の個人コレクションですよね。?
公立病院にこれだけの作品があるのは不思議です。
600点あるということは、病院の壁から絵がなくなることはないですね。
じゅんの好みは、軽く弾んだようなデュフィですが、この展覧会の出展作品では、キスリングのミモザですね。元気がでそうです。
じゅん | 2006/03/04 9:19 PM
@じゅんさん
こんばんは。

>これって、前院長の個人コレクションですよね。?
そうですね、カタログにそう書いてありました。

デュフィをここ数日の間に数点観ましたが
以前抱いていた印象と違った感じを受けました。
さらさら〜と描いているようでそうでもないですね。
キスリングの「ミモザ」は何と言ってもナンバー1でしょう!
Tak管理人 | 2006/03/04 9:44 PM
こんにちは 
Takさんが月末にご覧になったのを月末に味わう遊行です。病院と言うことを考えて眺めると、違った味わいがあるものですね。
よい絵が多かったです。
TBさせてもらいました。
遊行七恵 | 2006/03/30 3:58 PM
@遊行七恵さん
こんばんは。
TBありがとうございました。

もうそちらへ巡回!
っと思ったらそうですよね。。。
私が観てから一ヶ月が過ぎ去ろうとしています。
月日の経つの本当に早いですね。
これじゃーー年もとるわけです(^_^;)
Tak管理人 | 2006/03/30 10:26 PM
キスリング《ミモザ》素敵ですね♪
やっぱり、ポストカードぐらい買うべきでした…
激しく後悔…(^_^;)
こういう病院だったら、また入院してもいいかな。
でも、お金の使いどころが微妙な感じで
チョット不安かも。。。(*^^*) フフ
りゅう | 2006/04/01 2:56 AM
@りゅうさん
こんにちは。

やっぱりりゅうさんもそう思われました?
チョット不安でもありますよね。
いいなーーとは思うのですが。

キスリングだけ1点あれば
十分なような気もしますが。。。
Tak管理人 | 2006/04/02 11:58 AM
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