青い日記帳 

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『フェルメール この一瞬の光を永遠に』

西村書店より刊行となった『フェルメール この一瞬の光を永遠に』を読んでみました。


フェルメール この一瞬の光を永遠に
キアーラ・ロッサーニ 文 アンドレア・アレマンノ絵 結城昌子監訳

子ども向けのアート本を数多く手掛けている西村書店による『アートな絵本』シリーズの第11弾として、昨年(2018年)に出された絵本です。

ジョットという名の少年―羊がかなえてくれた夢』が2000年、『クリムトと猫』が日本で発売となったのが2005年のこと。

もしかして子どものころに図書館で手に取り、この本がきっかけで絵の世界に興味関心を持った方もいらっしゃるのではないでしょうか。


ジョットという名の少年―羊がかなえてくれた夢


クリムトと猫

今の時代、物心ついたころから手の届くところにタブレット端末があり、そこで展開される動画やゲームなどのコンテンツをほぼ無限に接することが出来るようになりました。

うちの甥っ子たちもそれらに夢中で、久々に顔を合わせても小さな端末の中での「出来事」ばかりが話題となります。

何でも無制限に楽しいものが得られる現代っ子たちがとても羨ましく思えます。


フェルメールの故郷:オランダ、デルフト(Delft)

しかし、その一方で自分が子どもの頃に今のような環境が無かったことにホッとしたりもします。毎週日曜日に父親に市内の図書館に連れて行ってもらうのがとてもとても楽しみでだった自分にとっては。

子ども向けの蔵書が並ぶコーナーにあった様々な絵本や児童書は、どれも小さな知的好奇心をおおいに掻き立ててくれたものです。

もし、その時『フェルメール この一瞬の光を永遠に』があり、手に取っていたら20年前に『小路』の場所を特定するほどフェルメールにハマっていたかもしれません。

フェルメール『小路』の住所発見


ヨハネス・フェルメール「窓辺で手紙を読む女
ドレスデン美術館

フェルメール この一瞬の光を永遠に』では、フェルメール作品数点に光をあて、その絵が描かれた経緯を物語仕立てで語られます。

ドレスデンにある「窓辺で手紙を読む女」はフェルメールの妻、カタリーナという設定とされ物語が進みます。

「絵のなかのカタリーナは、静かでおだやかな時間をすごしていますが、ほんとうの生活はとてもにぎやかでした。(中略)ベビーベッドには生まれたばかりの赤ちゃんがいて、今にも泣き出しそうです。」
フェルメールの生涯に生涯について残されている記録はとても少なく、分からないことの方が多くあります。

特に絵画制作に関しては全くと言っていいほど資料がなく、下図やデッサンも残されていないので、どのような経緯でまたは意図で現存する約35点の作品が描かれたのか不明です。

しかし、それだからこそ「物語」が紡げるのです。ある意味無限に。



気になる「真珠の耳飾りの少女」のモデルは果たして誰なのでしょう。映画などとは勿論違う人物設定で「新たな物語」がこの本で展開されています。

それは、限られた字数・ページ数の中でのことですが、タブレット端末の画面で展開されるものとは、異質の無限さを有しており、想像力を大きく膨らませてくれます。


デルフト焼き

展覧会や美術館で実際の絵を観る楽しみを知る、はじめの一歩となる絵本です。

子どもさんに読み聞かせるのもよし、大人がひとりじっくりと読んでもよし。フェルメール作品の魅力に導かれ紡がれた「物語」を是非堪能してください。


フェルメールの故郷:オランダ、デルフト(Delft)

久々にオランダにも行かないとな〜

【オランダの美術館TOP5】美術ブロガーが厳選した見るべき絵画(明菜さんの現地レポです)


フェルメール この一瞬の光を永遠に
Chiara Lossani (原著), Andrea Alemanno (原著), 結城 昌子 (翻訳)

オランダの地方都市デルフトに生まれ、43歳でなくなった画家ヤン・フェルメール。フェルメールの人生は、いまでもよく分かっていません。だれに、絵を習ったのか?絵のモデルはだれなのか? どんな暮らしをしていたのか?
今のこっているのは、わずかな記録とフェルメールが描いた35枚の絵だけ。35枚の絵には、フェルメールの生きたあかしがいっぱい詰まっていて、私たちのしらないフェルメールのひみつをそっとおしえてくれています。ようこそ、フェルメールの世界へ。


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