青い日記帳 

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『バウハウスってなあに?』

白水社より刊行となった『バウハウスってなあに?』を読んでみました。


バウハウスってなあに?
インゴルフ・ケルン (著), 田中 純 (監修), バウハウス・デッサウ財団 (編集), クリスティーネ・レッシュ (イラスト), 大宮 萌恵 (翻訳)

大宮萌恵「バウハウス創立100周年『バウハウスってなあに?』刊行に寄せて」

ドイツのデッサウにある「バウハウス」。今年で創立100周年を迎えました。カタカナ語なのになぜか親しみの湧くその響き、そしてそれに連なる名声の数々。

アート、建築、デザインを学ぶ際に絶対に避けては通ることが出来ない「大学入試センター試験」のような存在のバウハウス。



あまりにも名が知れているモノに限って、実は詳細は知らないでいたりすること間々あることです。

また、自分の好きなジャンルは詳らかでも、それ以外となるとさっぱり…結局バウハウスの全体像はいつもぼやけ、つかめぬまま。それはまるでドイツの深い森のように…


バウハウスってなあに?』より。

そんな超メジャーな割に実はその中身については断片的にしか知らないという方が多い中(自分ももちろんその一人です)、「こんな本を待っていた!」に相応しい内容です。

バウハウスを紹介する展覧会は資料などとにかく物量が多いのが特徴です。この本も分厚い寺院系の展覧会図録のようかと思いきや60ページほどの鞄にもすっぽり入るとてもお手軽なサイズとなっています。

ページをめくるとその内容もとても親しみやすい展開となっているのがすぐさま理解できます。



建築家を父親に持つ、ロッテとマックスという兄弟が自分たちの住む家「バウハウスーハウス」について、疑問に思ったことを質問していくかたちで進んでいきます。

例えばこんな感じに。

どうしてバウハウスの窓枠は木製じゃないの?

バウハウスの窓枠はスチール製だね。それはグロピウスが建築時に工場をお手本としたからだよ。工場の建物には木製の窓枠なんてめったにない。スチール製の窓枠なら長い時間をかけてニスを塗る必要もないし、腐ることもないし、とにかく長持ちするからね。



建築家の父が子供たちのバウハウスにまつわる疑問に答えながらお話は進んでいきます。と同時に「そうだったのか!」の連続で、読み手も一緒にバウハウスについて自然と学んで行ける内容なのです。

それと個人的にこれは良いな〜と感じたのが、写真でなく絵を用いている点です。

家具や建物、デザインの写真はそれこそ山ほど残っているでしょうが、敢えてそれは使わずに絵を用いたことで、一冊の本として統一感が保たれているのです。


バウハウスってなあに?』より。

子供たちの50の質問と素敵な絵を通して、分かっているようでよく知らなかったバウハウスの全体像をつかめる良書です。

バウハウス100周年を記念して日本国内でも展覧会をはじめ、イベントや様々な関連商品も発売になっています。

日本でバウハウス100周年を祝うbauhaus100 japan公式サイト
http://www.bauhaus.ac/bauhaus100/

まずは、『バウハウスってなあに?』でバウハウスとは何ぞやについて易しく学んだ後、展覧会へ出かけましょう。

Was ist das Bauhaus?


バウハウスってなあに?
インゴルフ・ケルン (著), 田中 純 (監修), バウハウス・デッサウ財団 (編集), クリスティーネ・レッシュ (イラスト), 大宮 萌恵 (翻訳)

建築家の父が子と一緒にデッサウのバウハウスを訪れ、50の疑問にやさしく答える初のバウハウス入門絵本。磯崎新氏・深澤直人氏推薦!

「バウハウス」を知っていますか ?2019年はバウハウス創立100周年。バウハウスなくして、アート・建築・デザインは語れません。本書はバウハウス・デッサウ財団による、初の入門絵本です。
ドイツ郊外に住むロッテとマックスのきょうだいが、建築家の父と一緒にデッサウを訪れ、バウハウス校舎を見学しながら様々な質問をし、父が一つ一つ丁寧に答えていきます。
バウハウス工房って何だったの?/どうしてバウハウスには曲線の飾りがないの?/どうして白いの?/どうしてデッサウに建っているの?といった造形的なことや歴史的背景に関するものから、バウハウスってIKEAにもあるの?/どうして今でもこんなにたくさんの人がここにやって来るの?といった現在に至ることまで、質問は50個。バウハウスの理念や当時の様子、バウハウス製品の特長も楽しく学ぶことができます。カラフルでおしゃれなイラストにも、バウハウスの秘密がたくさん隠れています。
ユネスコ世界文化遺産にも指定されているバウハウスのことが、この1冊でよくわかる!巻末に人名解説と用語解説、バウハウス年譜付き。磯崎新氏、深澤直人氏推薦!


「開校100年 きたれ、バウハウス ー造形教育の基礎ー」

新潟市美術館 2019年8月3日(土) 〜 9月23日(月)
西宮市大谷記念美術館 2019年10月12日(土) 〜 12月1日(日)
高松市美術館 2020年2月8日(土) 〜 3月22日(日)
静岡県立美術館 2020 年4月 11 日(土) 〜 5月 31 日(日)
東京ステーションギャラリー 2020年7月17日(金) 〜 9月6日(日)

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[目次]
ヴァルター・グロピウスはいったいどんなふうにバウハウスを設計したの?/どうしてバウハウスにはこんなにたくさんの窓があるの?/バウハウス工房って何だったの?/どうしてバウホイスラーたちはコーヒーカップやランプを制作したの?/どうしてバウハウスにはこんなにたくさんの入口があるの?/どうして講堂の椅子はスチール製で布地が張られているの?/鉄糸(アイゼンガルン)って何?/どうしてこの変な車輪が壁についているの?/バウハウスってどうしてこんなに大きいの?/「グロピウス取っ手」って何?/バウハウスって居心地はいいの?/どうして暖房器具が壁のあんなに高いところにかかっているの?/バウハウスには煙突はあるの?/どうしてほとんどのランプは丸いの?/どうしてバウハウスには女性よりも男性がたくさんいたの?/どうしてバウハウス屋根はとがっていなくて平らなの?/どうしてバウハウスはデッサウに建っているの?/バウハウスは別のどこかにもあるの?/このグロピウスっていう人は私のおじいちゃんと同じくらい年取っているの?/どうしてグロピウスのひじ掛け椅子は黄色いの?/どうして靭皮(木の甘皮)が壁に掛かっているの?/どうしてバウハウスには曲線の飾りがないの?/どうしてチェーンを引かないと窓を開けられないの?/どうしてバウハウスの中には絨毯がないの?/どうしてバウハウスの中は冬は寒くて夏は暑いの?/どうしてバウハウスは白いの?/バウハウスは長椅子と黒板のある学校だったの?/どうしてバウハウスには浴槽がないの?/どうしてバウハウスにはエレベーターがないの?/どうしてバウハウスの中の壁はこんなに色とりどりなの?/どうしてバウハウス家具は今でもこんなにかっこいいの?/バウハウスって今でも建てることができるの?/バウハウスってIKEAにもあるの?/どうしてバウハウスの中はこんなに明るいの?/誰が窓を掃除しないといけないの?/どうしてバウハウス窓枠は木製じゃないの?/どうしてバウホイスラーたちは食事の時、スツールに座らないといけなかったの?/どうして舞台の後ろで食事をするの?/どうしてバウハウスには舞台があるの?/バウハウスにはディスコはあったの?/バウハウスの中で寝ることはできるの?/どうしてバルコニーはこんなに小さくて欄干はこんなに低いの?/バウハウスの中では体操もできるの?/バウハウスではサッカーもした?/バウハウスの中にはおもちゃもあった?/バウハウスには子どもたちも暮らしていたの?/バウハウスっ子たちは動物を飼えたの?/みんなここで遊んだの?/今はバウハウスの中で、みんな何をしているの?/どうして今でもこんなにたくさんの人がここにやって来るの?/用語解説/人名解説/バウハウス年譜
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