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映画「永遠の門 ゴッホの見た未来」

映画「永遠の門 ゴッホの見た未来」を観て来ました。


映画「永遠の門 ゴッホの見た未来」

フィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホ(Vincent Willem van Gogh、1853年3月30日 - 1890年7月29日)に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか。

日本のみならず、世界中で「ゴッホ展」が開催されると長蛇の列ができる、誰しもが知るそしてその才能を認める画家です。

9月にリリースされた、スマートフォン向け芸術家育成タイムライズゲーム『パレットパレード』でも名だたる画家をおさえ、ゴッホが「主役」級の扱いとなっています。



しかも、ファッショナブルで小ぎれいな美男子として登場。概ね我々がぼんやりと抱いているゴッホ像と遠からず近からず、中々いい線行っているように思えます。

が、我々はゴッホをあまりにも美化し過ぎていませんか。彼の境遇を知ると確かに肩入れしたくなるのも分かります。

ただし、現実のゴッホの姿は映画「永遠の門 ゴッホの見た未来」で表されているものに近いはずです。予告編をまずご覧ください。美男子ゴッホは出てきません。


【公式】『永遠の門 ゴッホの見た未来』11.8公開/本予告

美男子どころか、疲れ果てとても30代には見えない衝撃のゴッホの姿が映し出されています。

ゴッホ役に抜擢されたのは、ウィレム・デフォー(Willem Dafoe, 1955年7月22日 - )。還暦を過ぎた64歳の役者が演じていることにまず驚き、次に30近く年齢差があるにも関わらず違和感を覚えない演技に二度驚かされます。



ハーグ派や印象派の影響を受け画風を変えつつ、精力的に描いた油彩画は全く売れず、弟テオからの仕送りだけを頼りに生活をしていたことや、街の人から邪見にされていたことは知られていますが、実際の映像で観ると、単に「可哀そう」とは思えなくなります。

アルルの住民のゴッホに対する冷たさ…思わず可哀そう…となるはずですが、この映画はそうは見せません。ある意味でとことん現実の姿を突き付けてきます。



監督を務めた、ジュリアン・シュナーベル自身もアーティスト(世田谷美術館での展覧会にも作品を出したことがあります)であるため、画家に対する思い入れがそこかしこで見られたりします。

映画の中に出てくる絵画もジュリアン・シュナーベル監督が描いたものです。その数なんと130点以上!

さて、他人との距離の取り方が滅法下手なゴッホは、ゴーギャンや町の人たちともしばしば問題を起こします。


ゴッホとゴーギャン(オスカー・アイザック)

アルルで共に絵画制作に励むゴッホとゴーギャン。しかし、個性の超強い二人の画家が共に絵画制作に取り組めるはずもなく、すぐさま度重なる意見や絵画論の違いからゴーギャンはアルルを去りパリへ戻ってしまいます。

元々精神薄弱だったゴッホは、自分の左耳を切り落としゴーギャンに「手土産」として渡そうとしますが、当然上手くいきません。切りたての耳を快く受け取る友人がもしいたとしたらそちらの方が問題ありですが…


マッツ・ミケルセン演じる聖職者

アルルの町を追われるように出て行き、南仏のサン=レミにある精神病院に治療のために入院させられ治療にあたります。

その後、パリから30キロほど離れたオーヴェル=シュル=オワーズが、ゴッホの終焉の地となります。ポール・ガシェ医師の治療を受けながら、農村で絵画制作に明け暮れました。


ポール・ガシュ医師(マチュー・アマルニック)

聖職者の言葉に巣くわれ、ガシュ医師にも優しく接してもらい、次第に人間性を恢復していったように見えた矢先に「事件」は起こります。

7月27日の日曜日。普段とおなじように絵具とキャンバスを携え、野外にスケッチに出かけたゴッホですが、夕方町に戻ってきた時には何も持たず、ふらふらとした足取りだったそうです。

町の人たちは売れない画家が昼間から飲んだくれて…と冷たい視線を送っていたのでしょう。ゴッホの異変に気が付く人は誰もいませんでした。まるで船酔いしたような特殊なカメラワークが臨場感を演出します。



医師ガシェも手の施しようがなく、数日後ゴッホはこの世を去ります。

自殺とこれまでされてきたゴッホの死因ですが、近年の研究で他殺だったという説が急浮上し俄然注目を集めています。

この映画もその最新の説を取り入れています。果たしてゴッホを死に追いやったのは誰なのでしょうか。映画を観てのお楽しみです。


映画「永遠の門 ゴッホの見た未来」

本年度アカデミー賞主演男優賞(ウィレム・デフォー)ノミネート!
第75回ヴェネチア国際映画祭男優賞(ウィレム・デフォー)受賞!

【STORY】
幼いころから精神に病を抱え、まともな人間関係が築けず、常に孤独だったフィンセント・ファン・ゴッホ。才能を認め合ったゴーギャンとの共同生活も、ゴッホの衝撃的な事件で幕を閉じることに。あまりに偉大な名画を残した天才は、その人生に何をみていたのか――。

監督:ジュリアン・シュナーベル『潜水服は蝶の夢を見る』
出演:
ウィレム・デフォー『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』
オスカー・アイザック『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』
マッツ・ミケルセン『偽りなき者』
マチュー・アマルリック『グランド・ブダペスト・ホテル』
配給:ギャガ、松竹

2019年11月8日(金)より、新宿ピカデリー他 全国順次ロードショー

© Walk Home Productions LLC 2018

この映画を観てから「ゴッホ展」に行くと、これまでとは違ったゴッホに出会えるはずです。


https://go-go-gogh.jp/

会期:10月11日 (金) 〜 2020年1月13日 (月・祝)
開館時間:9:30〜17:00(金曜、土曜は20:00まで開館)
*最終入場はそれぞれ閉館30分前まで
休館日:12月31日(火)、1月1日(水)
会場:上野の森美術館
http://www.ueno-mori.org/
主催:産経新聞社、BS日テレ、WOWOW、ソニー・ミュージックエンタテインメント、上野の森美術館
後援:オランダ王国大使館
協賛:第一生命グループ、大和証券グループ、眈招設、NISSHA、アトレ、関電工、JR東日本
協力:KLMオランダ航空、日本航空、ヤマトグローバルロジスティクスジャパン
総合監修:ベンノ・テンペル(ハーグ美術館館長)
「ゴッホ展」特設サイト:https://go-go-gogh.jp/

スヌーピーなどコラボグッズが盛りだくさん「ゴッホ展」


『殺されたゴッホ』 (小学館文庫)
著/マリアンヌ・ジェグレ 訳/臼井美子 訳/橘 明美

ノンフィクション小説『殺されたゴッホ』の著者マリアンヌ・ジェグレさんと原田マハさんによる対談『文学と芸術』が、11月21日に行われます。


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