青い日記帳 

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「ロダンとカリエール展」(レセプション)

明日から国立西洋美術館で開催される
「ロダンとカリエール」展(Auguste Rodin | Eugene Carriere)に
行って来ました。



明日からの展覧会に先立って内覧会・レセプションがありました。
西洋美術館のレセプションに参加したのは初めてです。

定刻よりかなり早めに美術館に着いたので先に作品をざ〜と
鑑賞してきました。公式サイトにも詳しくありますが、
今回の展覧会の構成は以下のようになっていました。

機ゥ蹈瀬鸛とカリエール像
. ロダンとカリエールの直接の交流
掘ゥ蹈瀬鵑肇リエールをめぐる人々の肖像
検ゥ蹈瀬鵑肇リエールにおける象徴主義
后ゥ蹈瀬鵑肇リエールを結ぶ糸


これでもか〜と「ロダン」と「カリエール一色です

「一色です」は言い過ぎかもしれません。
しかし、会場の中は「展覧会」とは思えないほど色の数が限られています。

大理石の色、ブロンズの色、石膏の色、そしてカリエールの茶色。

目にする色が一番少ない展覧会です。とても新鮮な感覚に囚われます。
だから普段展覧会を観に行くのりで出かけると「つまらない」かもしれません。

ただ、少しでもそれを分かって行けば、先ほど書いた通り、
これほど新鮮で、今までに体験したことない感覚を得られる
展覧会はありません。これは「未知の展覧会」です。

だいたい、カリエールという画家自体未知の画家です。
本国フランスでもその名前を知っている人は少ないといいます。
(↑これはオルセー美術館の館長さんが仰っていたそうです)

Eugene Carriere: Portrait Intimiste 1849-1906
Eugene Carriere: Portrait Intimiste 1849-1906
Valerie Bajou

デートで彼女を連れて行こうと思っている彼!
展覧会を観終ってから「つまらなかった」なんて
彼女から文句言われないようインプットしておきましょう。
この展覧会は「色のない展覧会」だと。

帰りの道すがら
「世の中にこんなに色が満ち溢れていることを教えてくれた
 ロダンとカリエールに感謝しないとね!」なんて言えたらgood!
(↑良かったらパクって使っちゃって下さい若者よ)

先日体験してきたオラファー エリアソンの「単色の部屋」のような展示室です。

ロダン―神の手を持つ男
ロダン―神の手を持つ男
エレーヌ ピネ, H´el`ene Pinet, 遠藤 ゆかり, 高階 秀爾

因みに今回の会場の流れいつも西洋美術館で開催する特別展とは
ちょっと違っています。
動線が変るだけで美術館の雰囲気も随分と変りますね。

さて、レセプションは地下2階の講堂前で行われました。
まずは国立西洋美術館の館長さん(青柳正規)の挨拶。


続いて主催者の毎日新聞社の挨拶。

こういった挨拶って決まりきっていてつまらないのですが、
毎日新聞さんの今回の挨拶は中々面白かったですよ〜
楽天問題も片付いて一皮剥けたのかな?

毎日新聞さん曰く。
この展覧会の打診を受けたの今から5年前の2002年の春だったそうです。
「ロダンとカリエール展」をと。毎日新聞としても西洋美術館で
特別展を開催するのが実に22年ぶりのことだそうです。
(読売と朝日ばかりですからね…いつも)

西洋美術館での開催とあって嬉しかったのそうですが
「カリエールって誰?」ということになり
肝心の役員会でも「ロダンは分かるがカリエールとは何者だ?」
「こんな知らない画家の展覧会で盛り上がるのか??」との声が。
正論です。

ただ、調べてみるとカリエールの魅力が次第に分かり
展覧会実現へ向けて努力したそうです。

因みに今回の展覧会を企画した美術館のキュレーター大屋美那氏は
2001年の春からこの展覧会開催に向け準備していたそうです。
左から2番目の方が大屋氏

オルセー美術館の館長セルジュ・ルモワンヌ氏が毎日新聞社を訪れ社長に
「大丈夫。カリエールはフランス本国でもその名を知らない人が多い。生前はとても人気の画家だったが亡くなった後忘れ去られた画家なのです。今年はカリエールの没後100年にあたります。オルセー美術館でも特別展を開催します。カリエールの再評価につながります。」
なんて話まで聞かせてもらいました。

オルセー美術館館長

オルセー美術館でのカリエール展は実はこの西洋美術館の展示が6月に
終わった後にそのままフランスへ巡回させ開催させるそうです。

日本で作られた企画展がパリに巡回するなんて凄い話じゃ〜ないですか!
大屋美那さんって凄いな〜〜
こういう仕事できたら学芸員冥利に尽きるでしょうね。きっと。



また今日のレセプションにはカリエールの
ひ孫さんにあたる方が参加されていました。

左側の女性がそうです。


「7月にパリまで観に来て下さい」セルジュ・ルモワンヌ館長

オルセー美術館のサイトには既にこの展覧会のこと告知されています。
Auguste Rodin / Eugène Carrière
from July 11 to October 1, 2006

Curators
Mina Oya, Curator, the National Museum of Western Art, Tokyo
↑大屋さん凄い!!


そうそう、司会進行はTBSの有村美香アナウンサーでした。

内覧会へと移り、もう一度展示会場へ。
カリエールとロダンの関係を端的に且つ要所を押さえ
しっかりまとめた良質の展覧会であること再確認しました。

先ほど「色がない展覧会」と書きましたが
キャプションは色がつけてあります。
ロダンとカリエールで色分けがしてあります。

ロダンはすみれ色(薄紫)
カリエールは桜色(ピンク)です。

これも大屋さんのアイディアだったら本当に凄いです。

そうそう関係ないですが、レセプションに参加している人の中に
山下裕二先生がいらっしゃいました。
「カリエールはパリの水墨画家だ!!」とかどこかに書きそうですね。

ロダン事典
ロダン事典
フランス国立ロダン美術館

5月3日にはコンサートが予定されています。

ロダンとカリエール
日時=5月3日(水)18:00〜20:00(17:30開場)
「音楽における現実の幻視者−ドビュッシーとショーソン」
企画・トーク=瀧井敬子(東京芸術大学演奏芸術センター助手)
演奏=ジェラール・プーレ(ヴァイオリン・東京芸術大学客員教授)、東京芸術大学有志
場所=展覧会会場ロビー(地下2階)
定員=100名

ラッキーカリエールの作品は「プーシキン美術館展」にも
指から棘を抜く女」「母の接吻」の2点が出展されていました。
特に「母の接吻」は印象深い作品だったので記憶に残っている方も多いのでは?

大阪展はまだ開催されているようなので、これから行かれる方は要チェック!

追記:
今回のロダンとカリエール展を企画立案した国立西洋美術館主任研究官の大屋美那さんからこの展覧会についてのお話を伺うことが出来ました。
詳しくはこちらにまとめてあります。
 近代彫刻の父と称されるオーギュスト・ロダン(1840-1917)、今日ではマティスやドランなどの師としてその名を知られる画家ウジェーヌ・カリエール(1849-1906)。この展覧会はふたりの直接の交流を軸に、その表現を比較するとともに、根底に流れる感覚や思想の共通性を探ろうとするものです。ロダンとカリエールは、1880年ごろに知り合って以来、カリエールが亡くなるまで、もっとも親しい友人として親交を深めます。交流のなかから、ふたりは彫刻と絵画という技法の違いを越え、人物やものの表面に見える形ではなく、その奥に潜む「内なる生命」を表現する者こそ、理想の芸術家であるという考えをもつようになります。このような考え方は、同時代の象徴主義の批評家や詩人たちに共感を与え、ふたりは一躍フランス象徴主義美術の中心に位置する存在となります。

 今回の展覧会では、ロダンとカリエールの彫刻、絵画、素描、版画約140点を5セクションに分け、さまざまな角度からその関係性を読みといていきます。ロダンとカリエールのふたりに焦点を絞った展覧会は、世界的にみてもこれまで例がなく、フランス世紀末、象徴主義という枠組みでロダンとカリエールの作品をとらえ直す、またとない機会となることでしょう。この展覧会は東京で構成され、パリのオルセー美術館に巡回します。
展覧会 | permalink | comments(14) | trackbacks(8)

この記事に対するコメント

Takさん。

地味な展覧会ということが、よく分かりました。覚悟して出かけます。
とら | 2006/03/06 10:06 PM
@とらさん
こんばんは。

見た目は地味ですが、ロダンの作品は
やっぱり愛に満ち溢れています。
Tak管理人 | 2006/03/06 10:27 PM
Takさん、こんにちわ。
カリエールはプーシキン美術展で始めて知りました。
「母の接吻」に釘付けになり、正面から、右から、左からとず〜と観てました。
また出会いたいと思っていましたので、とても楽しみにしています。
前売券はもう買ってあるんですよ。

ところで西洋美術館の常設の「悲しみのマリア」の展示位置が変わって、光の加減が良くなくなったのをご存知ですか?
ちょっと残念でした。
花子 | 2006/03/07 12:10 PM
こんばんは

うっふっふっ。
のっけからいきなり含み笑いの遊行です。(今のわたしの目つきはかまぼこ型だと思います)

実はかなり以前からカリエールのファンなのです。
とはいえ、殆ど国内にはなかったので、諦めていたのです。
だから16日に行くのですがワクワクしています。

わたしが最初に見たのは'87に大原で『想い』これでした。
それから母子像とか見ました。
名前がまた素敵だなと思っていますので、忘れることもありませんでした。

ああ、わくわくします。
レセプションの様子など、Takさんのところに来ないとわからないことですし、写真や細かいルポが嬉しいです。

ロダンも'89の西洋美で特別展を見たことが懐かしいです。

来週は東京で動き回ります。
また素敵な展覧会があれば是非教えてくださいませ〜〜〜
遊行七恵 | 2006/03/07 10:19 PM
はじめまして。

プーシキン美術館展でのカリエールの評判を聞き、是非このロダン・カリエール展に足を運んでみたいと思っています。
カリエールの作品が間近で見られる機会はあまり多くないのでとても楽しみです。
これからもおもしろいBlog期待しております。
zero | 2006/03/08 12:41 PM
@花子さん
こんにちは。

プーシキン美術館展でのカリエールは
とても印象的でしたね〜
雑誌「アエラ」でも一度紹介されていました。
プーシキン美術館展にあったような作品が
わんさかあります。

「悲しみのマリア」確かに場所悪くなってしまいましたね。。。
あの絵は西美が購入した中で個人的に一番好きな作品です。

@遊行七恵さん
こんにちは。

お〜東京へいらしゃるのですね、またまた!
春めいてきましたから重いコートも要りませんね。

銀座のHOUSE OF SHISEIDOで開催中の「KARAKUSAの森」
なんて良さそうですね。
東京オペラシティアートギャラリーで開催している
「アートと話す アートを話す」も行かなくては!と
思っている展覧会です。
http://www.tcvb.or.jp/jp/bijutu_hakubutu/index.html
ここのページご存知かと思いますが便利です。

レセプションはたまたまお誘いを受けただけで
私も場違いなことろ来たな〜とおもいつつ参加してました。

西美はロダンの愛で満ち溢れています!!

@zeroさん
こんにちは。
はじめまして。

カリエールの作品がいやというほど見られます。
大きな作品もあって迫力さえ感じる展覧会です。
毎日新聞社の回し者ではないですが、
かなり企画力に優れた展覧会だと思います。


Tak管理人 | 2006/03/08 4:34 PM
レセプション聞かれたのですか!
毎日の記事で読みました。いよいよですよね。
私も花子さんと同じく、プーシキン展にてカリエールにぐっと引き込まれました。
まとめて見るまたとないチャンス!今から非常に楽しみです。
(ロダンはこれまではあまりピンと来なかったのですが、
この展覧会で開眼することに期待します…。)
はろるど | 2006/03/08 10:37 PM
@はろるどさん
こんばんは。

毎日新聞社さん随分はりきってましたよ!
長蛇の列ができるほど盛り上げたいなんて
スピーチで言ってました。
「それにはみなさんの口コミ
特にブログの力は大きいです。」
なんて言ってました。
このブログも少しは役にたったでしょうか。

この展覧会はカップルに向いているかと。。。
Tak管理人 | 2006/03/09 10:33 PM
管理人様。こんにちは。
返信ありがとうございます。ロダン・カリエール展行って参りました。カリエールの絵がとてもすばらしくって非常に感動しました。ロダン・カリエール二人に共通する優しさが見ているだけで伝わってきて出てきたあともしばらくは余韻に浸っちゃいました。6月までやっているそうなので是非もう一度くらいは行ってみたいです。
zero | 2006/03/10 12:44 PM
@zeroさん
こんにちは。
コメントありがとうございます。

実際に行かれないと中々よさを
伝えられない展覧会ですよね。
逆に行けばあの二人の世界に
どっぷりはまってしまいます。
私もまたあらためて行きます。
Tak管理人 | 2006/03/11 10:11 AM
Takさん

あちらまでお越しいただきまして
ありがとうございます〜♪

オルセー美術館館長のお写真もアップ
していただいて嬉しかったです!
私はあの出光美術館でムンクを観てから
どうも、北欧系アートにも惹かれています。

今週の日曜日、カリエールやロダンの作品に
合えるのが楽しみです!!!
Julia | 2006/03/13 8:51 PM
@Juliaさん
こんばんは。

オルセー美術館の館長さんは
気取っていなくて気さくな方と
お見受けしました。
展覧会会場でもカリエールの作品を
熱心にご覧になっていらっしゃいました。

次の日講演会があったのですが
都合がつかずいけませんでした。

記事にも書きましたが一見地味な
展覧会ですが、表現されている内容は濃いです。
Tak管理人 | 2006/03/14 8:02 PM
こんにちは。
「アール・ブリュット展」に続いて、今回もTBさせていただきました。
カリエールという画家は色彩は地味ですが、描法は艶やかですね。僕も絵を描いているので、以前はキャンバスを拭って白を出すカリエールのような描き方に憧れ、また真似てもいました。
今でも美大受験生なんか見たら「この描き方イマっぽい」って思うかもしれませんね。面白い展覧会でした。
krupa | 2006/06/06 11:22 PM
@krupaさん
こんばんは。
コメント&TBありがとうございます。

初めて観た時はこの展覧会とっても地味で
これでやっていけるのか心配したのですが
2、3回と行く機会に恵まれ作品やその背景を
知ることができるととたんに見え方が
変ってきました。

そう言った意味では大変興味深い展覧会でした。
Tak管理人 | 2006/06/07 10:50 PM
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