青い日記帳 

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「小さなデザイン 駒形克己展」

板橋区立美術館で開催中の
「小さなデザイン 駒形克己展」に行って来ました。


http://www.itabashiartmuseum.jp/

今から15年以上も前のことです。とあるギャラリーで正方形の「ペンギン」に一目惚れし即購入しました。絵画ではなく、何層か紙を重ね色や形を表現している作品です。

とても気に入り、リビングに飾ったり、時には玄関の一番目に付く場所に置いたりと今でも我が家でその「ペンギン」は愛され続けています。



駒形克己氏とは「ペンギン」を介して初めて出会い、そして名を知ることになりました。

一時重い病を患られ「ペンギン」共々とても心配しましたが、今ではワークショップやトークショーを開催するなど精力的に活動なされています。


The Animals in the Forest」(未刊絵本)試作 2012-13年頃

今年(2019年)6月29日に、約1年間にわたる改修工事のための休館を経て、リニューアルオープンした板橋区立美術館で、造本作家/デザイナーとして現在でも精力的な活動をしている駒形克己氏(1953年〜)の展覧会が開催されています。

ニューヨーク近代美術館 MoMAミュージアムショップでも販売されている、デザインセンス満載の絵本を手がける人というイメージが、強い駒形氏ですが、元々はバリバリのデザイナーです。

しかも、早々に日本を飛び出し、単独アメリカでデザインの仕事を叩き込んできたツワモノでもあります。(1977年渡米。ニューヨークCBS本社、シェクターグループなどでCIデザイン、グラフィックデザインを手掛け、1983年帰国。)


「ズッカ ロゴ」1988年頃

「小さなデザイン 駒形克己展」では、アメリカ時代に手掛けたデザインの仕事をまず紹介。タバコのパッケージやNY市のゴミ袋のデザインなど、現地でも第一線で活躍していたことを示す資料が展示されています。

シンプルな直線や色を上手く重ね生かした駒形氏のデザインがこの頃から見て取れます。(NBA オールスターゲーム案内状など)

因みに、この板橋区立美術館のシンボルマークも駒形氏が手掛けたものです。


板橋区立美術館 創立30周年シンボル デザイン及びグラフィック 2009

駒形克己氏が代表を務める出版・デザイン会社「ワンストローク | ONE STROKE

日本に帰国後は、「オフコース」「安全地帯」などのアルバムジャケット、コムデギャルソンなどのファッションブランドの招待状やタグなどのデザインを自らアポを取り次々と制作して行きます。

展覧会の構成は以下の通りです。

1:ロス・NY
2:グラフィックデザインの仕事
3:絵本の仕事
4:ワークショップ




駒形氏の仕事に転機が訪れたのは1989年にお嬢さんが誕生したことがきっかけです。子ども向けの絵本を制作するようになったのです。

とても素敵なことに、子どもさんの成長に合わせ絵本を制作していきます。小さな存在である駒形親子の為に作られた絵本は、日本国内のみならず世界中で人気を博すことになるのです。


ごぶごぶ ごぼごぼ (0.1.2.えほん)


What color?(このいろなあに)―Learning for children (Little eyes (6))

村上春樹の小説以上に彼の絵本は普遍性を持っています。それはシンプルに色や数字、形だけで構成されているからです。ちょっとした発見や驚きもスパイスして。

もしかしたら、ご自宅に駒形氏の手掛けた絵本あるのではないでしょうか。少なくともどこかで必ず一度は目にしているはずです。


駒形克己絵本インスタレーション

作家自らが展示した本を用いたインスタレーション。愛する娘の為に作ってきた「小さな絵本」たちが展示室全体を覆う「大きな作品」として展示されています。

本を展示棚に固定せずに、立ててあるだけの自然さもまた素敵です。

デザイナーの展覧会というとどこかかしこまった、ちょっとすかした感じを受けたりしますが、「駒形克己展」では逆に優しい雰囲気に包まれます。


ワークショップでの駒形氏(中央)

こんな生き方(仕事を含めて)をしたいな〜と誰しもが憧れる「形」がそこにはあります。

新しくなった板橋区立美術館の見学も兼ねて、「小さなデザイン 駒形克己展」是非行ってみて下さい。「駒形克己展」は2020年1月13日までです。


「小さなデザイン 駒形克己展」

会期:2019年11月23日(土・祝)〜2020年1月13日(月・祝)
開館時間:9時30分〜17時
(入館は16時30分まで)
休館日:月曜日(1月13日は祝日のため開館)、12月29日〜1月3日
会場:板橋区立美術館
http://www.itabashiartmuseum.jp/
主催:板橋区立美術館
特別協力:ワンストローク
企画協力:ブルーシープ

展覧会図録は一般書籍として販売されています。

『小さなデザイン 駒形克己展』
板橋区立美術館・ブルーシープ (著)

“コムデギャルソン、ZUCCa、絵本『Little Tree』。デザインにおける「小さくあること」を追い求めて”2019年11月から板橋区立美術館で開催(以降、全国巡回)する、駒形克己展の図録です。『Little Eyes』『Little Tree』などの絵本で国際的に注目を集める造本作家/デザイナーの駒形克己。40年を超える活動から、版画、グラフィックデザイン、絵本、国内外でのワークショップ、試作やアイディアスケッチを約300点紹介します。招待状や絵本など手の中に収まる「小さなデザイン」から、作り手・クライアント・受け手との、小さく緊密な関係性が生み出す作品まで、「小さくあること」の大切さにも思いをはせる内容です。

乃木坂のBooks and Modern + Blue Sheepでは「小さな 小さな デザイン 駒形克己のMini Book」も開催中です。


小さな 小さな デザイン
駒形克己のMini Book


会期:2019年11月29日(金)−12月21日(土)12:00−19:00
※日曜・月曜日はお休み
会場:Books and Modern + Blue Sheep
住所:107-0052 東京都港区赤坂
9−5−26パレ乃木坂201
営業時間:火曜 − 土曜日 12:00 − 19:00
https://booksandmodern.com/

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@taktwi

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この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=5686

JUGEMテーマ:アート・デザイン



駒形克己(1953年生)は『Little Eyes』『Little Tree』などの絵本で知られる造本作家/デザイナーです。日本デザインセンターで永井一正のもと、初期のキャリアを積んだ後、6年半に渡りアメリカで活動し、ニューヨーク CBS本社やシェクターグループでグラフィックデザイナーとして活躍しました。 1983年に帰国してからはオフコースや安全地帯などのレコードジャケット、コムデギャルソンなどのファッションブランドの招待状やタグなどのデザインを手がけています。1989年に長女が誕生。子どもの成長に向き合うことから絵本を作り始め、新しいタイプの絵本として注目を集めました。現在は絵本に加え、ワークショップ活動で国際的に活躍しています。
本展は、アメリカ時代の実験的な試作から、音楽、ファッションでの仕事、絵本の制作のプロセスがわかるスケッチまで、駒形の初期から現在までの足跡を約 300点の作品でたどる初めての展覧会です。ユニークな絵本の魅力を立体的にご覧いただけるコーナーも見所のひとつです。
駒形は「小さなこと」を大切にしてきました。手に収まる小さなサイズ、少数の人々とささやくような関係性から生まれた作品にご注目ください。
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