青い日記帳 

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「サラ・ベルナールの世界展」

渋谷区立松濤美術館で開催中の
「パリ世紀末ベル・エポックに咲いた華 サラ・ベルナールの世界展」に行って来ました。


https://www.sunm.co.jp/sarah/

フランス出身のサラ・ベルナール(1844〜1923)の名前を耳にしたことはあっても彼女が「何者」であったのか詳らかに知る人は多くありません。


アルフォンス・ミュシャ「ジスモンダ アメリカツアー版」1895年 
リボリアンティークス蔵

トゥールーズ=ロートレック、ルイーズ・アベマそしてアルフォンス・ミュシャが女優として華やかに舞台で活躍する彼女を作品に描いているので、名前はよく知られています。

もとより、衆目を集める存在であったサラ・ベルナールは同時代の画家たちの手でよりメジャーな強固な時代のアイコンとなったのです。


W. & D. ダウニー「『テオドラ』でのサラ・ベルナール」1884年 写真
ダニエル・ラドゥイユ・コレクション 

ある時代の寵児は必ずしも絶世の美男・美女である必要はありません。周りの人を巻き込み自分を「カリスマ」の座にお膳立てしてくれる才覚、嗅覚を備えていれば。

高級娼婦の娘として呱々の声をあげたサラ・ベルナールは、気が付けば女優として大成しパリのみならず、アメリカでもその名声を轟かす人気スターに。

1880年に「サラ・ベルナール劇団」を立ち上げ、1899年にはパリ市立劇場を借り上げて「サラ・ベルナール座」とするなど、興行主であり監督兼俳優としての地位を不動のものとしていきました。


ルイーズ・アベマ「サラ・ベルナール」1909年 
エタンプ市美術館蔵

「サラ・ベルナールの世界展」は画家や作品ではなく、サラ・ベルナールという一時代を築いたフランス人女性を紹介するという、一風変わった展覧会です。

展覧会の構成は以下の通りです。

1章:サラ・ベルナールの肖像―女優、時代の寵児として
2章:パトロンとしてのサラ・ベルナール―ミュシャ、ラリックとの関係
3章:サラ・ベルナールとその時代−ベル・エポック
4章:サラ・ベルナール伝説


「3章:サラ・ベルナールとその時代−ベル・エポック」を除いてほぼ全ての展示作品がサラ・ベルナールの肖像画や写真それに彼女が主演を務めた演劇などのポスター、衣装、装飾品などが並びます。


ジャック・ドゥーセ「イブニングドレス」19世紀末 
個人蔵

女優という側面だけでなく芸術・ファッションの分野でも人々を魅了したサラ・ベルナールは、アーティストを「育てた」パトロンとしての側面も持ち合わせています。

かの有名なルネ・ラリックのパトロンとして彼をひと際メジャーな存在とします。彼がアール・ヌーヴォー、アール・デコの両時代にわたり活躍できたのもサラ・ベルナールあってこそなのです。


デザイン:アルフォンス・ミュシャ/制作:ルネ・ラリック「舞台用冠 ユリ」1895年 
箱根ラリック美術館蔵

アルフォンス・ミュシャも彼女と専属契約を結ばなければ今のような名声は得られなかったでしょう。

そして自らも彫刻作品の制作を手掛けるなど作家としても活躍をみせます。


C.W.ダウニー「街着姿のサラ・ベルナール」1902年 
個人蔵

そんなマルチナ才能を発揮したサラ・ベルナールと、彼女が生きたベル・エポックの時代を多角的に紹介する初めての展覧会です。

因みに、今の時代だと彼女に匹敵するような存在の大女優というのが考えたのですが思い浮かびませんでした。その代わり、何故か美空ひばりのとサラ・ベルナールがオーバーラップして見えたのでした。

時代の寵児を軸に世紀末パリの華やかで妖しげな雰囲気を堪能してください。(歯の形はお気に召さなかったようです。今なら絶対矯正しているでしょうね。)

「サラ・ベルナールの世界展」は2020年1月31日までです。


パリ世紀末ベル・エポックに咲いた華
「サラ・ベルナールの世界展」


会期:2019年12月7日(土)〜2020年1月31日(金)
休館日:月曜日(ただし、1月13日は開館)、12月29日(日)〜1月3日(金)、1月14日(火)
開館時間:
会場:渋谷区立松濤美術館
https://shoto-museum.jp/
主催:渋谷区立松濤美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
協賛:ライオン、大日本印刷、損保ジャパン日本興亜、日本テレビ放送網
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
特別協力:フランス/エタンプ市美術館、ピエール=アンドレ・エレーヌ、ダニエル・ラドゥイユ
日本/堺 アルフォンス・ミュシャ館(堺市立文化館)、箱根ラリック美術館、京都工芸繊維大学美術工芸資料館、リボリアンティークス
運営協力:「サラ・ベルナールの世界展」実行委員会
企画協力:株式会社燦京堂
助成:笹川日仏財団

ミュシャが沢山観たい!という方は横浜そごう美術館で「ミュシャ展」開催しています。


「ミュシャ展〜運命の女たち〜」
会期:2019年11月23日(土・祝)〜12月25日(水)
https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/


ミュシャ: 華麗なるアール・ヌーヴォーの世界

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フランス出身の女優、サラ・ベルナール(1844*‐1923)は、19世紀半ばから20世紀初頭にかけて活動しました。パリで女優として成功を収めた後は、ヨーロッパ諸国やアメリカなどフランス国外にも活躍の場を広げました。また、自らの一座を立ち上げ劇場経営にも携わったほか、アーティストとして彫刻作品の制作を行うなど、生涯にわたって幅広い活躍を続けます。
サラは画家アルフォンス・ミュシャ(1860‐1939)や宝飾デザイナーのルネ・ラリック(1860‐1945)など、若き芸術家たちの才能をいち早く見出し、パトロンとしてその活動を庇護したことでも知られています。このようにサラはのちにアール・ヌーヴォーの旗手となる芸術家たちが大成する素地を作っただけでなく、そのデザインの成立にも深く関わった人物であったことがわかります。
本展は、サラの人生を当時の貴重な写真や肖像画、舞台衣装や装飾品のほか、ミュシャやラリックによる作品をもとに通覧する、日本初の展覧会です。また、彼女が生きたベル・エポックの時代に制作された華やかなポスター作品なども展示し、サラ・ベルナールの世界を多面的にご紹介します。
展覧会 | permalink | comments(1) | trackbacks(0)

この記事に対するコメント

横浜そごう美術館の展示は今回ミュシャの絵画・挿画・ポスター等沢山観られて凄く面白い展覧会です!サラ・ベルナールの評判のポスターも在って…。
pinewood | 2019/12/17 8:34 PM
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