青い日記帳 

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『失われたアートの謎を解く』3つの「意外な」おすすめポイント

昨年(2019年)の9月に上梓した『失われたアートの謎を解く』(ちくま新書)がおかげさまで現在でも好調な売れ行きを維持しています。


『失われたアートの謎を解く』 (ちくま新書)
青い日記帳(監修)

既に読んで下さったとは思いますが、あらためて『失われたアートの謎を解く』の「意外な」おすすめポイントを3点紹介させて頂きます。



【その1】
読者に何かを伝授するといった上から目線ではなく、これまでアートに対して人間が犯してきた愚かな行為を名画・名品をキーワードにして、俎上に載せました。

読まれた方がそれぞれ考え、時に批評の対象とできるよう、書き手の思いはなるべく排除して書いてあります。

読んだ時点でどの章のどの話が心に刺さったかを知れば、今の自分のアートに対する立ち位置も分かるはずです。



【その2】
各章それぞれ膨大な量の資料(海外の文献等も含む)を元に、執筆者たちが書き上げました。

特別寄稿の池上英洋先生の文章は除き、それぞれどの章を誰が担当したのか、探りながら読み進めてみて下さい。

ブログやコラムをよく読んでいる方ならすぐに分かるかも!主な執筆者は以下の3名です。

「壺屋の店先」 主宰:壺屋めり氏
「はろるど」 主宰:はろるど氏
「あいむあらいぶ」 主宰:かるび氏



【その3】
「失われたアート」と銘打っているので、戦争や自然災害または盗難などで今となっては観ることのできない作品ばかりを紹介している、ちょっと鬱々とした内容だと勘違いされている方も多いかと思います。

でもご安心を未来志向の話もちゃんと盛り込んでおりバランスのとれた一冊となっています。

修復や復元それに美術品の保存など普段はちょっと見過ごしがちな側面も扱っています。



日本国内での売れ行きが好調とあって、海外から翻訳本にしないかとのオファーも来ています。

執筆者の皆さんや編集者さんの努力の結晶でもある『失われたアートの謎を解く』が、海外の書店に並ぶ日もそう遠くないかもしれません。

失われたアートの謎を解く』目次

第1章 美術品盗難事件簿
01 被害総額は史上最高 イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館盗難事件
02 イタリアに返還!? ルーヴル美術館から消えた《モナ・リザ》
[特別寄稿] 甦る! 《サモトラケのニケ》 池上英洋
03 肖像画《デヴォンシャー公爵夫人》に恋した19世紀の大怪盗
04 「手薄な警備に感謝する」 ムンク《叫び》は2度盗まれる

第2章 戦争で消された名画
05 ヒトラーの美術品犯罪 略奪された400万点
06 連合軍が救った名品コレクション アルト・アウスゼー岩塩坑に隠された1万点
07 フリードリヒスハイン高射砲塔に隠された美術品の行方
08 今も美術館を悩ます ナチス御用画商の隠し絵画
09 「文明の十字路」ゆえの悲劇 破壊され続けるバーミヤの仏教遺跡の文化財保護
10 空襲で焼失! かつて日本に存在したもうひとつのゴッホ《ひまわり》
11 8万8000個の破片を再構成! オヴェターリ礼拝堂フレスコ画



第3章 捨てられて上書きされて
12 シャガール《夢の花束》に隠された ルヌヴーのパリ・オペラ座天井画
13 失われたレオナルド・ダ・ヴィンチ 最大の壁画《アンギアーリの戦い》の謎
14 リアルな自分を見たくない!? チャーチルの肖像画、処分の理由
15 レーニンを描いたから破壊された ロックフェラー・センターの壁画
16 何が気に入らなかった!? ドガ《マネとマネ夫人像》切り裂き事件

第4章 失われた人類の遺産、再生の物語
17 保存失敗で色を失いつつあった 高松塚古墳壁画《飛鳥美人》の再生
18 2万年前の洞窟壁画を守り、そして見せる ラスコー洞窟の精密レプリカ展示へ
19 ルドンの模写で甦るドラクロワの《ライオン狩り》
20 地震で崩落したアッシジ サン・フランチェスコ聖堂の修復


『失われたアートの謎を解く』 (ちくま新書)
青い日記帳(監修)


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