青い日記帳 

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特殊切手「美術の世界シリーズ」発行

魅力ある名作絵画などの美術品を題材とした特殊切手「美術の世界シリーズ」が新たに発行されます。第1集は「青の世界」がテーマです。

84年切手シートと63円切手シートが同時に発売になります。それぞれ青が印象的な作品10点が切手の絵柄となっています。

ただし、両者とも全てが同じ作品というわけではありません。全部で13点の国内にある美術作品が用いられています。


横山大観「雲中富士
東京国立博物館蔵
https://www.tnm.jp/

東京国立博物館所蔵の以下の4点と、すみだ北斎美術館の葛飾北斎「冨嶽三十六景 甲州石班沢」、ポーラ美術館のマリー・ローランサン「ヴァランティーヌ・テシエの肖像」の計6点はどちらにも採用されています。

染付兎水葵図大皿」(伊万里焼)
酒井抱一「四季花鳥図巻
黒田清輝「湖畔
横山大観「雲中富士
東京国立博物館蔵
https://www.tnm.jp/

また、同じ作品を用いていてもトリミングや切手の形状を変化させるなどして違いを持たせているあたり、とてもよく考えられています。

それでは主な作品を紹介して参りましょう。まずは84円切手シートから4点。


84円郵便切手(シール式)


酒井抱一「四季花鳥図巻」江戸時代 19世紀
東京国立博物館蔵
https://www.tnm.jp/


並河靖之「紫陽花図花瓶」(七宝)
清水三年坂美術館蔵
http://www.sannenzaka-museum.co.jp/


黒田清輝「湖畔」1897年
東京国立博物館蔵
https://www.tnm.jp/


オディロン・ルドン「グラン・ブーケ(大きな花束)」1901年
三菱一号館美術館蔵
https://mimt.jp/




続いて63円切手シートから4点。足立美術館の「待月」(たいげつ)は是非一度実物をこの目で観たい作品のひとつです。


63円郵便切手(シール式)


染付兎水葵図大皿」(伊万里焼)
東京国立博物館蔵
https://www.tnm.jp/


上村松園「待月」1944年
足立美術館蔵
https://www.adachi-museum.or.jp/


オディロン・ルドン「ペガサス、岩上の馬」1907-10年頃
ひろしま美術館蔵
https://www.hiroshima-museum.jp/


マリー・ローランサン「ヴァランティーヌ・テシエの肖像」1933年
ポーラ美術館蔵
https://www.polamuseum.or.jp/

さてさて、重複していない作品をピックアップしてみましょう。

84円切手:「アレ夕立に」竹内栖鳳、「グラン・ブーケ(大きな花束)」オディロン・ルドン
63円切手:「待月」上村松園、「ペガサス、岩上の馬」オディロン・ルドン


冒頭で「13」点あると書きました。でもこれだと「12」しかありません。おや?何か見落としてはいませんか。

実は、双方に使われているモネ「睡蓮」は同じ作品ではないのです!

84円切手シートは国立西洋美術館の「睡蓮」、63円切手シートの「睡蓮」はアサヒビール大山崎山荘美術館所蔵のモネなのでした。


クロード・モネ「睡蓮
国立西洋美術館蔵
https://www.nmwa.go.jp/


クロード・モネ「睡蓮
アサヒビール大山崎山荘美術館蔵
https://www.asahibeer-oyamazaki.com/

助言・監修 盍澣院陛豕大学大学院人文社会系研究科 准教授)、切手デザイン 楠田 祐士(切手デザイナー)、特殊切手「美術の世界シリーズ」第2集以降も楽しませてもらいます。

特殊切手「美術の世界シリーズ」第1集は、2020年3月19日(木)発行です。発売楽しみですね!


『ジュニア版もっと知りたい世界の美術 1 北斎と広重』
美術の世界シリーズの第一弾は、「青の世界」です。洋の東西を問わず、美術のなかで青は高貴な色とされ、青色の顔料として用いられたラピスラズリは、高価な素材でした。近代のヨーロッパで青色の絵の具が化学的に調合できるようになると、世界中に広がりをみせ、葛飾北斎の浮世絵など庶民向けの絵画にも用いられるようになりました。空や水景だけでなく、遠望した山岳など青のイメージは風景の中に欠かせないものといえます。

今回は19〜20世紀の、日本絵画と工芸、ヨーロッパ絵画の中から、青が特徴的な作例を選びました。同じ青でも、濃淡の変化や他の色彩との対比によって、まったく異なる表情を漂わせます。季節や時間によって変化する水面や空気の表情を、東西の芸術家たちはそれぞれの感覚でとらえ、表現しています。


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・19〜20世紀の、日本絵画と工芸、ヨーロッパ絵画の中から、青が特徴的な作例を選びました。

・同じ青でも、濃淡の変化や他の色彩との対比によって、まったく異なる表情を漂わせます。季節や時間によって変化する水面や空気の表情を、東西の芸術家たちはそれぞれの感覚でとらえ、表現しています。
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この記事に対するコメント

誤)植村松園「待月」1944年
正)上村松園
お世話になります。 | 2020/01/26 7:41 AM
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