青い日記帳 

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「田端の大運動会」

田端文士村記念館で開催中の
「子規が打ち、龍之介が泳ぐ 田端の大運動会」展に行って来ました。


https://kitabunka.or.jp/tabata/

正岡子規が部類の野球好きだったのはあまりにも有名な話で、『ベースボール』と題した文章や、俳句にも取り入れ詠んでいます。

結核で若くしてこの世を去った子規ですが、病魔に侵されながらベースボールに興じていたとの逸話まで残されています。

正岡子規は「升(のぼる)」という名前であったことから、「ベースボール」を「野球(のぼーる)」と和訳したなどという都市伝説まで生まれる始末。


野球ユニフォーム姿の正岡子規(左)
バットを肩にかけるサトウハチロー(右)

ただ煙の無いところに噂は立たず。「飛球」「四球」「走者」などの野球用語は子規が考案したものです。因みに、ベースボールを野球と和訳したのは正岡子規の後輩である中馬庚です。

正岡子規だけでなく、明治から昭和の文豪たちはスポーツを愛し、それらに興じました。「田端の大運動会」では、普段クローズアップされない運動を嗜む文士たちの姿などを紹介しています。


正岡子規とベースボール

今人気のゲーム「文豪とアルケミスト(文アル)」の中でもひと際人気を誇る芥川龍之介の貴重な水着姿の写真も展示されています。

芥川龍之介『河童』。文章だけでなく、河童の絵も芥川は好んで描いていましたね。

当時に鎌倉長谷で海水浴するとは、なんてセレブ!と思われるかもしれませんが、結婚後、芥川は鎌倉に住んでいたのです。実家のある田端に戻るのは、1919年のことです。

鎌倉で生活していたころが、芥川の人生の中で最も穏やかな時間だったのではないでしょうか。


芥川龍之介と海水浴

NHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」にも登場しお茶の間やSNS上を騒然とさせた「天狗倶楽部」も写真と共に紹介されています。

テレビは脚色しているだけだろうと思いきや、まんまいやそれ以上にバンカラでした。西洋やら伝わってきて間もない競技にいち早く目をつけ、興じるだけのバイタリティを感じました。

文士だけでなく画家・小杉放庵もスポーツ、とりわけテニスに打ち込みました。戦前から戦後にかけ、「ポプラ倶楽部」を結成し活動しました。かなりの腕前だったそうです。


小杉放庵「九月ききょう
昭和前期を代表する画家、小杉放庵(1881〜1964)はテニスが趣味であった。江古田の山氏もテニスプレーヤーで、その縁により親交が深く、同家に作品が残された。中野区内旧名主家の伝世品。
文化遺産オンライン
展示構成は以下の通りです。

1:サトウハチローが見た、1964年の東京オリンピック
2:二葉亭四迷『浮雲』にも登場!明治・大正時代の“運動会”
3:子規からはじまる文士と野球
4:壮烈痛快!!ポプラ倶楽部と天狗倶楽部
5:芥川龍之介を熱中させて水泳
6:絵にみるスポーツ




最後に、サトウハチローのオリンピック開幕に胸躍らせる文章紹介しておきます。

「われわれの国で、われわれの目の前で、オリンピックは開かれる。心はおどり、からだははずみ、わきあがるよろこびは、押さえきれずに、眉の目に唇にあふれて漂う。」サトウハチロー『オリンピックを待つ楽しさ』

いいな〜こんな簡明直截な気持ち。現代の我々が忘れてしまった素直さを思い起こさせてくれる言葉です。

文士たちを虜にしたスポーツまだまだあります。田端文士村記念館はこの企画展や常設展示「知っておきたい田端文士村」すべて無料です。「田端文士芸術村しおり」ももらえます。

「田端の大運動会」は5月6日までです。是非是非!田端駅すぐ目の前です。


「子規が打ち、龍之介が泳ぐ 田端の大運動会」

開催期間:2020年2月8日(土)〜5月6日(水・祝) 
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日と水曜日が休館)
祝日の翌日(祝日の翌日が土・日曜日の場合は、翌週火曜日が休館)
入場無料
会場:田端文士村記念館
北区田端6-1-2
https://kitabunka.or.jp/tabata/


大龍寺

田端文士村記念館から徒歩10分ほどの場所に、正岡子規や陶芸家・板谷波山が眠る大龍寺があります。
http://www.kanko.city.kita.tokyo.jp/spot/495-2/

お天気も良かったので墓前に手を合わせてきました。


正岡子規の墓

それにしてもよもや「文豪とアルケミスト(文アル)」でバットを肩にかついだ姿のイケメンとして令和の世で人気を博するとはゆめゆめ思ってもいないでしょうね…

そうそう、アニメ化決定したそうです。


TVアニメ『文豪とアルケミスト 〜審判ノ歯車〜』公式サイト
https://anime-bungo-alchemist.com/


『文豪とアルケミストぴあ ゆかりの地めぐり』 (ぴあMOOK)

登場するキャラクター達の情報も含め、文豪にまつわる記念館や博物館、文豪が愛したお店や温泉地等を紹介する1冊です。二葉亭四迷や久米正雄、夢野久作ら新登場キャラクターの関連スポットも収録、お散歩しながら巡れる“文豪おさんぽコース"も文豪の面影を求める旅行ガイドに役立ちます。


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野球の歴史と田端文士たち
〜正岡子規、押川春浪、サトウハチローほか〜

正岡子規からはじまる文士と野球との関係、水泳に夢中になった芥川龍之介など、写真や作品に遺された、文士たちのスポーツに励む姿をお楽しみください。
サトウハチローの1964年東京オリンピックを詠んだ詩の直筆原稿をはじめ、オリンピックに関する資料もご紹介します。
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