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「播磨ゆかりの江戸絵画展」

大倉集古館で開催中の
「播磨ゆかりの江戸絵画−応挙・蘆雪・若冲を中心として-」展に
行って来ました。



三の丸尚蔵館にて、伊藤若冲の「動植綵絵」が公開されています。
普段、絵の話題なんて出てこない同僚まで「若冲見た?」と聞いてきます。
夏頃には挨拶代わりにこの言葉あちこちで交わされているかもしれません。

皇居を中心に大変な若冲人気で盛り上がっていますが
こっそりと虎ノ門方面でも若冲の作品が現在公開されています。

それがこの「播磨ゆかりの江戸絵画展」です。

若冲だけではありません。
チラシをざっと見てもこれだけの作品が展示公開中です。

円山応挙「梅に鶯図」(個人蔵)
長澤蘆雪「方広寺大仏殿炎上図」(個人蔵)
    「千羽鶴図」(個人蔵)
    「虎図」(個人蔵)
伊藤若冲「鶴図」(個人蔵)
池大雅「山水図」(個人蔵)
岡田米山人「山水図」(個人蔵)
浦上玉堂「仙渓訪友図」(岡山県立美術館蔵)
木下逸雲「竹林山水図」(個人蔵)
伊藤若演「柚木水鳥図」(個人蔵)
鈴木其一「山水図・宮女奏楽図」(大倉集古館蔵)
酒丼抱一「蓬莱図」(個人蔵)
森派合作「封侯図」(個人蔵)
浮田一漾峽遒肪懃畫秧沺(個人蔵)
曽我蕭白「百合図」

(現在の兵庫県の一部「播磨」は古来、交通の要所だった土地です。)
特に江戸時代には多くの文人墨客が訪れ、長期に逗留するなどして、その景観の美しさを書画や文学に残しました。本展では、円山応挙、長澤蘆雪、森徹山、伊藤若冲らの江戸絵画を中心に、書や陶磁器なども交えて、播磨にゆかりの深い作品の数々を展観いたします。

大倉集古館の1、2階の展示室に所狭しと江戸絵画が展示されています。
1700年代から1800年代に活躍した画家が中心です。

5月28日(日)まで開催しています。
是非機会があったら観に行かれることお勧めします。


曽我蕭白「百合図

とてもあの蕭白の作品には見えません。
描かれた花も一輪だけ。作品自体も小さなものです。

ところがこれ「指頭画」といって筆の代わりに
指を使って描いたものなのだそうです。

指で描いた作品だと知ってからあらためて観ると…
墨の濃淡から蕭白の生の息づかいが伝わってくるようです。

   曾我蕭白
   「曾我蕭白」狩野 博幸


伊藤若冲「双鶏図

鶏描かせたら日本一の若冲。

現在三の丸尚蔵館で公開されている
老松白鶏図」と比べると面白いです。

「双鶏図」に描かれた鶏が「老松白鶏図」を観て、
「わしらにあんな威勢のいい頃があったな〜」と老夫婦のように
目を見つめながら会話しているようです。

若冲はこの作品の他に「鶴図」と「羅漢図」が出展されています。
特に「羅漢図」は必見。
何故って若冲が人物描いているんですよ!動植物じゃなくて!!
若冲が描いた人物画初めて観ました。
ほとんど描いていないはずです。人物は。。。

羅漢の光輪と垂直に立ち昇る煙が面白い構図を生み出していました。
背景に遠景が描かれていてダ・ヴィンチの作品のようでした。

伊藤若演「枯木水鳥図
伊藤若冲のお弟子さんではないかといわれている人物です。
「鳥好き」なことや構図など確かに若冲から学んだこと多そうですね。

円山応挙は2作品ありました。
雲龍図」は2幅にそれぞれ龍が描かれています。
右には掻き分け昇る龍。左には急降下する龍。同じ幅で大きさでありながら
上手いこと描き分けています。左右で異なる空気の流れがポイントです。

長澤蘆雪「方広寺大仏殿炎上図
この展覧会、蘆雪ファンにはたまらないかもしれません。
8作品も展示されています。定番の虎を描いた作品もちゃんとあります。
元は一枚だった作品「雁図」と「茄図

でもって一番のお勧めは「千羽鶴図」です。
六曲一隻の屏風です。
鶴がペンギンのように描かれています。

えーーとですね、こんな感じです。↓


左端に鶴が寒さに震え身を寄せ合っているペンギンの如く描かれています。
しかも屏風です。
でもって、右端では元気よく鶴が飛んでいる姿が描かれています。

長澤蘆雪の「凄さ」初めて実感させられました。
こんな屏風を18世紀に描いてしまうんですから。。。
更に言うなら鶴が全然鶴らしくないです。
ヘタウマ系です。

この他にも森派(政治家ではない)の皆で
一枚の中に一匹づつ亀を描いている作品だとか色々あります。

その森派から一人あげるとするなら、森徹山。
和合図」仲の良い豚の夫婦描いています!
(しかも一匹が真正面向いています)

雨中狸図」森派のお家芸「毛描き」で細かく
狸の毛一本一本丁寧に描かれています。雨の中なのにふわふわしてます。

そんな丁寧な絵描いたと思えば「盆踊り図」何て作品描いています。
ひと目見て笑っちゃいます。へなちょこな二人が無気力に踊っています。
網膜に焼き付いてしまいました。忘れられません。

これ会場で観たら絶対笑いますって!!
2階にあるので要注意。

【まとめ】
江戸時代は何て豊かな時代だったのでしょう!!
この一言に尽きますね。

江戸の画家たち
江戸の画家たち
小林 忠
播磨の国、現在の兵庫県は、我が国のほぼ中心に位置し、日本海と瀬戸内海の両海に面する水陸の交通の要所として栄え、またその海岸線は松の要衝としても名高く、特に江戸時代には多くの文人墨客が訪れ、長期に逗留するなどして、その景観の美しさを書画や文学に残しました。本展では、円山応挙、長澤蘆雪、森徹山、伊藤若冲らの江戸絵画を中心に、書や陶磁器なども交えて、播磨にゆかりの深い作品の数々を展観いたします。兵庫県の旧家の方々の多大なるご協力の下、秘蔵の名品をご覧頂けるまたとない機会を是非お楽しみ頂ければ幸いです。
展覧会 | permalink | comments(11) | trackbacks(4)

この記事に対するコメント

こんばんは。
Takさんの【まとめ】に、まったく同感です!

やっと三の丸尚蔵館に行ってきました。
そのうちブログに感想をコメントしたいと思います。
tsukinoha | 2006/04/10 10:12 PM
@tsukinohaさん
こんばんは。

学生の頃歴史で習った江戸時代は
退屈なつまらない時代に思えたのですが
こと芸術面では全くそんなことないですね。

若冲レポート楽しみにしてます。
TB送ってくださいね。
Tak管理人 | 2006/04/10 10:14 PM
こんばんは

わたしは花祭りの日に花見がてら、京都で18世紀の京都画壇の名作を堪能してきましたが、こういうのを見ますと焦ってきます。
えーい、突発出発だ!!!
好きな絵師ばかりなのに蟄居していてはいかん、と思いました。
しかし今年はこうした絵師の年なのでしょうか。
夏にはプライスコレクションですよね。
凄く楽しみです。ほくほく♪
遊行七恵 | 2006/04/10 10:38 PM
こんばんは。虎ノ門周辺アツいですね!
あまり日本美術は見に行かないのですが、若冲と蕭白は好きなので行ってみようかな。
根津美術館も行きたい…春になると日本のものが恋しくなりますね。
チロ | 2006/04/11 12:07 AM
大蔵集古館ですか。5月28日まで。。。いけるかなあ。
実に微妙だけれど、見たいです。
seedsbook | 2006/04/11 2:35 PM
@遊行七恵さん
こんばんは。

それ観たかったです。京博…
西本願寺はまだ工事中ですか?
甘茶かけできたかな〜

今年は確かに江戸時代の画家さんの
当たり年かもしれませんね。
洋画もいいですが、やっぱり日本人ですからね!
プライスコレクション楽しみです。

@チロさん
こんばんは。

アースダイバー的に解釈すると
どのように考えられるのかなと
バカなこと思いつつオークラの
坂道をのぼって観てきました。

@eedsbookさん
こんばんは。

今回出ている作品、ほとんど個人所蔵のものです。
これを逃すと・・・なんて焦らせてもいけませんよね。
機会があれば是非!
Tak管理人 | 2006/04/11 9:39 PM
Takさん、こんばんは
面白かったですね〜この展覧会。兵庫には巡回しないんでしょうか?地元でも是非やるべきですよね!
蘆雪の「千羽鶴図の例えはGoodです!あのもこもこは鶴には見えません。それにこちらを見ている鶴のきょろっとした目も全然鶴っぽくありませんでした。
当方「盆踊り図」の記憶がありません…へなちょこ踊りがもう1回見たいです(笑)
TBさせていただきました。
アイレ | 2006/04/11 10:14 PM
@アイレさん
こんばんは。
TBありがとうございます。

確かに言われてみればそうですね。
これ兵庫でやってこそだと思います。
蘆雪の「千羽鶴図」はどう観てもペンギンです。
もうペンギンにしか見えません。
鶴にしては間抜けな容姿ですしね。
「盆踊り図」最高に笑えますよ。
あんなの展示していいのかなってくらいに!
Tak管理人 | 2006/04/12 9:41 PM
トラックバックありがとうございます。

兵庫に巡回するかどうかは知りませんが、一部芦雪作品は秋に奈良県立美術館の展覧会に出品されるとの情報を得ております。
Sea | 2006/05/06 10:11 PM
@Seaさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。

奈良県立美術館へ出品されるのですか。
関西の方必見ですね。
貴重な情報ありがとうございました。
Tak管理人 | 2006/05/07 5:55 PM
こんばんは。
早速のTBをありがとうございました!

>左端に鶴が寒さに震え身を寄せ合っているペンギンの如く描かれています。

なるほどペンギンですか!
そうですよね。もう鶴には見えません。
だるまがひしめき合っているようにも見えました。
凄過ぎるデフォルメ?です…。
はろるど | 2006/05/15 12:15 AM
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