青い日記帳 

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「風神雷神図屏風」もいいけど…

21日まで東京国立博物館本館2階7室で展示中の「風神雷神図屏風

尾形光琳が描いたこの作品は重要文化財にも指定されています。

そしてこちらが俵屋宗達の「風神雷神図屏風
  

同じ「風神雷神図」が二枚あるのは、尾形光琳が、
現在京都の建仁寺にある俵屋宗達の国宝「風神雷神図」を模写したから。

原本は国宝、模写は重文。分かりやすい区分です。

更に更に、酒井抱一が尾形光琳の「風神雷神図」をもとにして
同じく「風神雷神図屏風」描いちゃってることも有名なお話。

出光美術館が所蔵しています。

これ以降も「風神雷神図」は多くの絵描きさんに受け継がれ今に至ります。

さてさて、この俵屋宗達が切り開いた「風神雷神図」
今日ここで紹介した3人の絵師によるそれぞれ「風神雷神図屏風」が
一堂に会する機会があります。2006年9月9日〜10月1日

場所は東京有楽町。出光美術館。
「国宝 風神雷神図屏風―宗達・光琳・抱一琳派芸術の継承と創造―」展

国宝「風神雷神図屏風」(建仁寺蔵)は、桃山から江戸時代初期の琳派絵師・俵屋宗達が描きあげた一世一代の傑作です。遠くインド・中国に由来する神々の姿を、古典絵巻などに想を得て描いたこの屏風は、完成からおよそ1世紀後に、同じ京の絵師・尾形光琳が模本を作り、さらに幕末には江戸で琳派を再興した酒井抱一が、再び模作に挑戦しました。本展では60数年ぶりにこれら三つの風神雷神図を一堂に展示し、琳派芸術の伝統と創造の秘密に迫ります。

会期中無休だそうです。
しかも夜7時までやっちゃうそうです。

今から予定たてておきましょう。
9月ですよ9月9日!!重陽の節供の日です。

さてさて(2回目)、冒頭でご紹介した尾形光琳の「風神雷神図」
今月21日まで本館で公開されていますが、この真向かいに
一風変った屏風絵が展示されています。


桜山吹図屏風」六曲一双

さて、これ誰の手によるものでしょう?
キャプションには伝・俵屋宗達とありました。

もう少し大きくしてみますね。




どうです?
私、これ観て「ビビビ!!」と来ちゃいました。

素人判断で申し訳ないですが、これ「伝」取っちゃってもいいのでは?
こんな構図で屏風絵描くの宗達くらいしかいません。

山の稜線。木々の配置。空間構成など等。

見逃してしまいましたが、静嘉堂文庫で先日まで公開していた
宗達の作品、国宝「関谷」に通ずるものあります。

『伝』を付けるか付けないかなんてどうでもいい
山下先生にも言わしめたこの作品は更に凄い!

(伝)俵屋宗達「蔦の細道図屏風
(今はなき萬野美術館所蔵、現在は相国寺蔵)重要文化財

21日まで展示してます。
「風神雷神図」はまたあとでゆっくり観るとして
是非この俵屋宗達の作品を
じっくりとご覧になってみて下さい。


「蔦の細道図屏風」が表紙に使われているこの本も良いです。買いです。
やさしく読み解く日本絵画―雪舟から広重まで
『やさしく読み解く日本絵画―雪舟から広重まで』 前田 恭二

しかし、こうして現代の本の表紙に使っても何の違和感もないばかりか
とってもセンスあって洒落て見えるのですからやっぱりこれも・・・
仕切ることにより場を作り出し、室内空間を演出する機能をもつ屏風や襖には、権力を象徴し、場を荘厳するなどの目的のために、絵が描かれたり、書が揮毫(きごう)されたりしました。ここでは安土桃山時代から江戸時代の屏風と襖を展示し、これら大画面の作品によって生み出される空間の効果をお楽しみください。
展覧会 | permalink | comments(8) | trackbacks(3)

この記事に対するコメント

出光は、今年、既に3回行きました。(3回の企画展)

風神雷神図屏風楽しみですね。
風神雷神の次は、10/7から伴大納言絵巻の全巻全場面の公開です。出光美術館名品展1で物足りなかった人(私もです)、お待たせしました。と、言うところでしょうか。

黒田日出男先生が書かれた「謎解き 伴大納言絵巻」で、勉強しておきます。

7/22からは、青磁の美です。これも行きたい。
全部、行ってしまいそうです。ついでに、月曜、会社を休んで、講演会にも行きたい。(出光は、月曜開催ですよね。困ったもんだ。)


で、静嘉堂文庫、行かれませんでしたか。
それは、残念。
鼎 | 2006/05/15 10:55 PM
忘れてました。
「伝・・・」見て来ます。東博、行きます。
最近、やたらに「伝・・・」見ているような気がします。

大屋美那さんの講演会の聴講券が手に入りましたので(競争率が高くなかったのかな?)、行か帰りに寄って来ます。
鼎 | 2006/05/15 11:52 PM
「風神雷神図屏風」が一堂に会するってスゴイ企画ですね。おそらく最初で最後かも(笑)
単品では前2点は見たことがあります。
建仁寺はオリジナル所蔵してますが、普段、拝観出来るのはレプリカなんですよ。まぁその代わりと言ってはなんですが、風神雷神図屏風前で記念撮影が出来ます。(ちなみに記念写真が家にあります(大笑))
俵屋宗達のデザインセンスはスゴイものがありますよね。養源院の杉戸絵なんて何度見ても感心しますもの。
あ〜また、京都へ行きたくなった。
シルフ | 2006/05/16 12:51 PM
@鼎さん
こんばんは。

出光今年になってから俄然
やる気モードですよね。
少しイメチェンもしたし。

>出光美術館名品展1で物足りなかった人
はーーい、私もです。
まだ記事にしてませんが、、、
何書こう。

「謎解き 伴大納言絵巻」読んでみます。

今年の出光ほんと気合十分ですね。

「伝…」は出光さん多かったですね。
伝・雪舟とか。
あれ嘘っぽかったですが。

大屋美那さんの講演会イントロ長くて
だいたい時間切れになります。
2度聴きましたが。。。

@シルフさん
こんばんは。

凄いですよね。
会期短いのも良く分かります。
建仁寺のはフェイクなんですか。
そうですよね・・・
置いておけませんもんね。
近年とくに物騒ですしね。

養源院の杉戸絵まだ観たことないので
今月末、仕事がてら立寄ってみたいと
思います。「大絵巻展」とセットで!!

楽しみ。楽しみ。
Tak管理人 | 2006/05/16 11:28 PM
こんにちは。
琳派のなかでも
『蔦の細道図屏風』はかなり好きです。
もしかしたらいちばん好きかもしれません。
いつかほんものに合いたいです。
「伝」がつくかつかないかというのはほとんど気にしてません・・・。
tsukinoha | 2006/05/17 5:38 AM
ブログなので、素人が大恥かいてもいいですよね・・・takさん、教えてください。
 (伝)宗達、先日見ました。光琳の反対側にありました。それが、その・・・なんかピンぼけみたいな絵だなあ、とか、思ってしまったんです。(ごめんなさい m(_ _)m )
 江戸時代の絵で、(もちろん人が群がっている高名なもので、)こんな風に色紙が貼ってあったりして、しかし色が退色したためなのか、輪郭がはっきりしなくて、全体像がよくわからないような作品、他にも見ることがあります。
 うえ〜〜ん。どうしてあんなにまだらでぼけぼけなのに、皆さん立派に鑑賞できるんでしょうか。
sato | 2006/05/17 9:04 AM
@tsukinohaさん
こんばんは。

さすがです。
デザイン関係の方ならこれ選びますよね。
もう感動ものです。
本物観たいな〜
若冲の「ふぐ刺し」同様空間構成が
今の感覚ではありえませんよね。

@satoさん
こんばんは。

色紙貼るのは平安時代くらいからあったようですよ。
自分の好きな歌(発注主のリクエスト)を貼っておく。

立派には鑑賞していません(^_^;)
面白いな〜とか
よく残っていてくれたな〜とか
あそこは変だよな〜とか
でもここは好き!とか
勝手気ままに観ています。いつも。

出光美術館で現在展示されている名無しさんの
屏風絵もポスターに使われてはいますが
実際に見るとヘンテコな作品でしたよ。
Tak管理人 | 2006/05/17 11:45 PM
Takさま、こんにちは。

さすが、Takさまです、こんな記事を今頃凄いと思ってしまいました。
TBさせて頂きました。

琳派、深みにはまってしまいそうです。
また、頼りに勉強させて頂きま〜〜す。シェシェ★

大阪の萬野美術館所蔵品がが相国寺に行ったという大変さが今になって、気がつきました。
あべまつ | 2006/09/22 1:24 PM
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出光美術館の年度計画はすごいと以前書きました(こちら)が。。。 尾形光琳の三幅対「唐子布袋・松・梅図」が発見された。酒井抱一直筆の鑑定書付き。酒井抱一が江戸後期に出版した「光琳百図」にも記録されている絵。署名と印象から光琳40歳代半ばの作品と推定され
ニュース:尾形光琳「布袋図」発見 | 徒然なるまままに | 2006/07/04 9:35 PM
日本の美術を追っかけしているのに、琳派を知らずして、なにを語らん。 そう思ってはいるのだが、どうもみんながいいって言うものに、素直にハイって言えないアマノジャク。・・・でも、やはりここはちゃんと知らなければならない!
琳派って?? | あべまつ行脚 | 2006/09/22 1:14 PM
チラシには「66年の歳月を経て、琳派の三巨匠が描く風神雷神図屏風が、この秋、出光美術館に集う」とあります。ん?「琳派」も「風神雷神図」も詳しいことは判らず、しかもそれが3作品もある?一堂に会するのは66年ぶり?なにはともあれ、これは見逃すわけには参りませ
出光美術館で「国宝・風神雷神図屏風」展を観る! | とんとん・にっき | 2006/09/27 2:20 PM