青い日記帳 

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「マルク・シャガール展」&長谷川等誉「涅槃図」

川村記念美術館で開催中の
「マルク・シャガール ラ・フォンテーヌの『寓話』」展に行って来ました。



シャガールの版画の展覧会なので
観に行かなくてもいいや〜と思ってました。
(許せシャガール)

この次の展覧会「パウル・クレー展 6/24〜8/20」に
照準を絞っていました。川村遠いですしね。。。

でも、こんな時に限ってチケットが舞い込んできたりします。
会期確認したら6月11日まで!!(これが昨日、土曜日)

前日の金曜日に飲みすぎて若干二日酔い気味&午後3時まで仕事。
最終日の日曜(今日)は大事なオランダ戦に備えて出かけたくないので
行くとしたら昨日土曜のみ。「行けないかな〜」と思いつつそれでも
川村記念美術館のサイトをチェックすると…

長谷川等誉「涅槃図」(石川県七尾美術館寄託作品)の特別展示
涅槃図
桃山美術の画聖、長谷川等伯(1539-1610)生誕の地にある石川県七尾美術館で、このたび「長谷川等伯展 晩年水墨画の名作」が開催されることとなりました。この展覧会に当館所蔵の重要文化財「烏鷺図」が出品されるにあたり、七尾美術館に寄託されている長谷川等誉(?-1636)の「涅槃図」二点を、特別にお借りして展示できることになりました。
長谷川等誉は、桃山時代から江戸時代初期にかけて、能登国(石川県能登地方)で活躍した長谷川派の絵師として知られ、等伯が能登在住時に描いた妙成寺(石川県羽咋(はくい)市)の「涅槃図」を翻案したと推される「涅槃図」を複数制作しています。「涅槃図」とは、沙羅双樹の下で入滅した釈迦を中心に、その周りで嘆き悲しむ菩薩、羅漢(悟りを開いた仏弟子)や動物たちの様子を描いたもので、仏教絵画の代表的主題のひとつです。


「すぐ出かけるぞ!」
パソコンの電源も落とさず車に乗り一路佐倉市へ。
訝しがるかみさんに事態を運転しながら説明しつつ。

以前「大日蓮展」で観た長谷川等伯の「仏涅槃図」(京都、本法寺)が
頭に思い浮かびました。あれは見上げるほどの巨大な作品でした。

また羽咋市、妙成寺に伝わる等伯の「涅槃図」(画像はこちら

これらがドーパミンを激しく分泌させ美術館へ30足らずで到着。

美術館へ入館して4番目の展示室に長谷川等誉が特別展示されています。

見慣れた最初の展示室[印象派の時代からエコール・ド・パリへ]を
スルーしようとすると…


藤田嗣治 「髪を梳く裸婦(ユキの肖像)」1931年

え、え、えぇ…川村さんこんな作品お持ちでした??
アンナ・ド・ノアイユの肖像」なら何度もここで観てますが
この作品は初めて見ました。「藤田嗣治展」の為貸し出している代わりに
「髪を梳く裸婦」ですかね、きっと。すごい収穫です。

髪を梳く指一本一本の表現がリアルですね〜
それと眼差しもどこか物思いに耽っているようです。

はるばる来て良かったです。
かみさんもこれには大満足。

これ藤田展出ていたら「アンナ・ド・ノアイユの肖像」同様
賞賛の的だったでしょうね、きっと。
川村さん良い藤田持ってますね〜
(今回はこの他に「猫」という作品も展示されていました)

他にも別の展示室に中西夏之の作品が2点あったりと
日本画の展示室へ辿り着く前にかなり満足モード。

さて、やっと日本画の展示室です。

お目当ての長谷川等誉の「涅槃図」は等伯の巨大涅槃図のイメージが
どうしても頭の中に残っているので実際よりも小さく感じてしまいます。

でも実際は小さくありません。立派な「涅槃図」です。
等伯の作品もそうですが、お釈迦様にはあまり目がいかず
周りを取り囲む動物達をついつい注視してしまいます。

実際には見たことない動物も多く描いているのでサイズがいい加減。
でもかえってそれがいい味出しています。
(一番下の列の真ん中の白い動物、なんと象さんです。ミニ象)

同じ展示室に酒井抱一「隅田川焼窯場図」や上村松園「桜可里図
などもあり、「やっぱり来て良かった。」と。

照度を落とした中、ジョージ・シーガルや「ロスコ・ルーム」も
鑑賞し「はぁ、満足満足。良い土曜日だった〜」と。

この時点では「シャガール展」すっかり忘れていました。
(再度許せシャガール)

二階の特別展示室もせっかくですから鑑賞しないとたらーっ

今回の特別展は高知県立美術館が所蔵する
シャガールの連作版画「ラ・フォンテーヌの寓話」を中心に
前、後期に分けて展示したそうです。(全部で100枚)

高知県立美術館でもこれだけまとめて展示することは無いとのこと。
川村記念美術館だけのオリジナルな企画なのでしょう。
ここのキュレーターさんエライです。いつもいつも。

ラ・フォンテーヌ寓話
「ラ・フォンテーヌ寓話」
ラ・フォンテーヌ, 市原 豊太

ただシャガールの作品よりも…

ギュスターブ・モロー「恋するライオン

または、ギュスターヴ・ドレ「運命の女神と子供」や
梶田半吉「蝉と蟻」、または川上澄生の作品などに心惹かれました。

「シャガール展」を観に行って
他の画家さんの素晴らしい作品と
思いもしない出会いを果たせた
妙な気分の一日でした。。。

そして更に凄い出会いがこの後も…

今夜はオランダ戦があるのでこの辺で。

17世紀フランスの詩人、ジャン・ド・ラ・フォンテーヌが著した『寓話』は、さまざまな動物が登場する物語を集めたもので、彼らが繰り広げる機知に富んだおしゃべりから、人間のエゴや愚かさ、人生の教訓が浮かび上がってきます。フランスでは今も大人から子供まで知らぬ者はない古典として愛され、1668年の初版から現代に至るまで、数々の画家が『寓話』の挿画を手掛けてきました。
愛と夢の画家として知られるマルク・シャガール(1887-1985)も、画商ヴォラールにその才能を見出されて連作版画《ラ・フォンテーヌの寓話》を制作しています。シャガールはその自由な想像力によって物語の各場面を生き生きと描き、卓越した色彩のセンスをもって版画を鮮やかに彩りました。本展では、日本でも有数のシャガール・コレクションを所蔵する高知県立美術館の《ラ・フォンテーヌの寓話》全100点を、前期・後期に分けて展示いたします。
< 前期:3/21〜5/7、後期:5/9〜6/11 >
また、本展では、フランソワ・ショヴォーによる『寓話』初版本の挿画を初めとして、17‐20世紀にかけて『寓話』、あるいは『寓話』の源泉である『イソップ寓話』を主題として制作された作品を約40点、併設展示いたします。それぞれの画家の個性や、時代による着眼点の違いなどを比較してお楽しみ下さい。
併設展示作家:トマス・ビューイック、J.J. グランヴィル、ギュスターヴ・モロー、ギュスターヴ・ドレ、梶田半古、狩野友信、川上澄生、長谷川潔ほか。
展覧会 | permalink | comments(9) | trackbacks(2)

この記事に対するコメント

川村記念美術館、結構好きです♪ 美術館そのものの雰囲気が。晴れた日を選んで行きたいです。読んで、「また行きたいなー」と思いました。
海 | 2006/06/11 10:23 PM
TBしました。佐倉は、こちらからは遠いので、なかなか出かけられません。

藤田嗣治 髪を梳く裸婦(ユキの肖像)
ギュスターブ・モロー「恋するライオン」

この2点ともよかったです。
ak96 | 2006/06/11 10:27 PM
こんばんは〜。

電車の中でこの展示会を知りましたが、
遠すぎるので断念してました。

藤田があったんですね。
行けばよかった・・・しくしく。
shamon | 2006/06/11 10:37 PM
関西にいるとそれ以外の地方へ行かなくてもある程度の美術展は巡回してきたりするものであまりアンテナも張ってないし(^_^;)
実は初めて知る美術館の名前でした。

いい作品をたくさんお持ちの美術館ですね。

シャガールに会いに行くつもりが 藤田嗣治 酒井抱一や上村松園 思わぬ 出会いでしたね! 

そういえば天保山のサントリー美術館のシャガール展のチケット新聞屋さんに頂いて持ってるんだった!!早く行かなきゃ〜〜〜〜!

十六夜 | 2006/06/11 10:38 PM
@海さん
こんばんは。

今度はホームセンターツアーではなく
川村ツアーでも企画しましょう!是非。
勿論晴れた日に。

@ak96さん
こんばんは。
TBありがとうございます。

思い立ったが川村。
行って良かったです。
疲れていたりするときに
こういった幸運ほんと救われます。

@shamonさん
こんばんは。

ちょっと(かなり)遠いですよね。
一日がかりとなってしまいます。
今回は半日ですみましたが。
それでも帰り道渋滞にはまったりすると悲惨です。

ちょっと大きめに画像アップしました。藤田。

@十六夜さん
こんばんは。

関東に住んでいても滅多に行く事のない美術館です。
ただし行ったら確実にファンになります。
私の友人以前連れていってその日に友の会に
入ったほどですから。
環境が素晴らしい!

それに作品も。幅広く所蔵しています。

サントリー美術館、安藤さんの設計ですよね。
海が見える素敵な美術館ですね。
Tak管理人 | 2006/06/11 11:05 PM
私は藤田の水墨画の猫が気に入りました。
サインというか印がとてもお茶目でした。
ラ・フォンテーヌは、どちらかというと
シャガール以外の画家の作品の方が印象に
残っています。
一村雨 | 2006/06/12 6:21 AM
>藤田嗣治 「髪を梳く裸婦(ユキの肖像)」1931年

これは本当にいいですね。
Takさんの画面をスクロールしていて、この絵が見えた途端はっとしました。絵の外の時まで止めてしまうような絵ですね。本物を見てみたいです。

川村はいいけど、ちょっと面倒な距離。Takさんのフットワークのよさには脱帽です。


ぼくてき | 2006/06/12 9:05 AM
こんばんは。

わたしの『川村』ツアーは成田に始まり、歴博経由で川村へというものです。大抵金曜日に行くので夜間開館の千葉市美でお終いコースです。
送迎バスに乗りながら「ホンマにつくの・・・」というあの不安と、ついてからの「凄い!!!」のギャップが激しい美術館です。

箱シリーズ好きです。
遊行七恵 | 2006/06/12 6:47 PM
@一村雨さん
こんばんは。

日本画の展示室にあった猫の絵ですね。
あれ変な猫でしたね〜つぶれたような顔してました。
「印」も確かにお茶目でした。
シャガールの版画よりも常設展で満足しました。

@ぼくてきさん
こんばんは。

「髪を梳く裸婦」良いですよね。
藤田展に出たらきっと話題になっていたでしょう。
でも君代夫人がこれは許さないかな。。。

周りの黒ずんでいる部分も含めて
とっても魅力的な作品でした。

@遊行七恵さん
こんばんは。

歴博最近全然行っていません。
見たい展覧会何度かあっても
どうも足が。。。
(まぁ色々あります事情は)

送迎バス使ったことあります。
裏道使っていくので不安感増しますよね。
分かります分かります。

で、次はいつごろ、、、クレー、ジャコメッティと
特別展が目白押しです。

Tak管理人 | 2006/06/12 9:43 PM
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