青い日記帳 

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『ジョットとスクロヴェーニ礼拝堂』

アッシジ(ローマから鉄道で2時間)の街に建つ「聖フランチェスコ教会」
ジオットのフレスコ画などが教会内部に描かれていることで有名です。



2000年には世界文化遺産に登録もされています。
アッシージ、聖フランチェスコ聖堂と関連遺跡群

アッシジはスパージオ山の西の中腹に位置しているので
小さな山の上に建てられた街からの眺めはとても美しいものがあります。



この美しい街のシンボルでもある聖フランチェスコ教会。
1997年のイタリア大地震でかなりのダメージを受けたそうですが、
私が訪れた2002年は、ほぼ修復を終えていました。
(それでも街のあちこちではクレーンによる修復が行われていました)

アッシジの聖堂壁画よ、よみがえれ
「アッシジの聖堂壁画よ、よみがえれ」 石鍋 真澄
1997年の大震災により致命的な損傷をこうむった、イタリア美術の至宝、アッシジのサン・フランチェスコ聖堂壁画。現在も最先端のテクノロジーを駆使した修復作業が続けられているが、それらの名画のなかには、もはや完全な姿を取り戻すのが不可能とされているものも少なくないという。本書では、震災直前に撮影したフィルムを用い、それらが在りし日の輝かしい姿を大きな図版で完全復元。とりわけ、14世紀の天才ジョットの代表作『聖フランチェスコ伝』全28点には、1点ごとにわかりやすい解説をつけ、初心者にとってもかっこうの入門書となっている。 現地を訪れても決して見ることのできない名画の世界が、いま鮮やかによみがえる。

ここの教会は日本人の修道士の方もいらっしゃるので
日本語によるガイドもしていただくことが可能です。

私たちは現地の方に頼んでしまいましたが、
時同じくして、日本人修道士の方が解説されている姿目にしました。

さてさて、このアッシジの聖フランチェスコ教会内のフレスコ画を
手がけたのが、「近代絵画の祖」ジョット(Giotto di Bondone)1267-1337

教会内部はずらりと聖フランチェスコにまつわるシーンが
28場面も描かれています。その一枚がこれ↓


小鳥に説法する聖フランチェスコ

これがだいたい畳8畳ほどの大きさだと言われています。
現地ではそんなに大きくは見えなかったのですが
考えてみれば壁画ですからね。それくらいあって当然かも。

全ての画像と詳しい解説は↓にあります。
聖フランチェスコ大聖堂「フランチェスコ伝」28場面

で、どうしてジョットのことを思い出したかというと…
↓この本を見つけてしまったからです(いけない本です。これがまた)

ジョットとスクロヴェーニ礼拝堂
「ジョットとスクロヴェーニ礼拝堂」 渡辺 晋輔

ベニスから電車で30分ほどのパドヴァという街にある
スクロヴェーニ礼拝堂(Cappella degli Scrovegni)

私はこの街へは行ったことがないのですが
ジョットに関する本やサイトを見ていると
前出の聖フランチェスコ教会と共に、
このスクロヴェーニ礼拝堂が紹介されています。

「青色の天井」を持つこの礼拝堂
写真を見ているだけでも心ときめくものあります。



ご存知の通り、青は大変高価な顔料だったと言われています。
その青色を惜しむことなく天井いっぱいに用いて天空を表しています。

そしてこの青色は周りを取り囲む壁画にも随所に用いられているのです。

この本の「いけない点」はその全ての壁画を一枚一枚見開きの解説付きで
大変美しく紹介していることです。しかも礼拝堂のどの場所にあるかも
それぞれ分かるように場所を示す「地図」まで付いています。
ジョットとスクロヴェーニ礼拝堂
「ジョットとスクロヴェーニ礼拝堂」 渡辺 晋輔

以下の壁画全てこんな感じで紹介されているのです。
『ユダの接吻』のページ
ねっ?!「いけない本」でしょ。手にして見たらレジへ足が自然と。。。

掲載されている全ての壁画を列挙しておきますね。

・ヨアキム伝
『神殿から逐われるヨアキム』
『ヨアキムと羊飼い』
『アンナヘのお告げ』
『犠牲を捧げるヨアキム』
『ヨアキムの夢』
『金門での出会い』

・マリア伝
『マリアの誕生』
『マリアの神殿奉献』
『枝を手渡す求婚者』
『求婚者の祈願』
『マリアの結婚』
『マリアの帰宅』

・キリスト伝
『受胎告知』
『マリアのエリザベツ訪間』
『キリストの降誕』
『東方三博士の礼拝』
『イエスの神殿奉献』
『エジプト逃避』
『嬰児虐殺』
『少年イエスと学者たち』
『洗礼』
『カナの婚宴』
『ラザロの蘇生』
『キリストのエルサレム入城』
『商人を追い払うキリスト』
『ユダの裏切り』
『最後の晩餐』
『弟子たちの足を洗うキリスト』
『ユダの接吻』
『カヤパの前のキリスト』
『廟笑されるキリ入ト』
『ゴルゴタの丘への道』
『礫刑』
『哀悼』
『われに触れるな』
『キリスト昇天』
『聖霊降臨』

・七美徳像
『希望』
『慈愛』
『信仰』
『正義』
『節制』
『剛毅』
『賢明』

・七悪徳像
『愚鈍』
『移り気』
『憤怒』
『不正』
『不信仰』
『嫉妬』
『絶望』

ふ〜疲れた。(ミスあったらすみません)
それぞれの壁画はこちらで観ることできます。
(便利な世の中です)

当分はイタリアなんて行ける機会ないと思うので
この本でジョットの作品堪能したいと思ってます。
いつか行く日のための予習も兼ねて。

おまけ。
この本にはジョットにまるわるエピソードもいくつか紹介されています。
その一つをご紹介。

スクロヴェー二礼拝堂で壁画を描いていた時、フィレンツェを追放されて北イタリアを放浪していたダンテがひょっこり訪ねてきた。彼はジョットの子供たちを見て、「君は美しい絵を描くことができるのに、こんなに不細工な子供をこしらえたのはいったいどういうわけなんだい」。ジョットは答えた。「絵を描くのは昼問だが、子供をつくるのは夜なんでね」

読書 | permalink | comments(8) | trackbacks(1)

この記事に対するコメント

こんばんは

ジョット・ブルー大好きです!!
♪ああ〜〜心に沁みるブルー 永遠の輝き〜〜♪
こんな気分です。
イタリアの絵本作家ビンバ・ランドマンの『ジョットという名の少年』という絵本の中でも、あのジョット・ブルーが見事に再現されていました。
わたしが行った日は雷雨の最中で、異様な畏怖心が湧きおこるような状況でした。
聖フランチェスコに歓迎されたのか拒絶されたのかは不明ですが。

あの『ユダの接吻』も好きです。目を見開いているのが凄かった。緊張感がありました。

やはり怖くてももう一度行きたいです。


遅ればせながら藤田見てきました。TBいたします★
遊行七恵 | 2006/06/18 12:35 AM
目の覚めるようなまさしく 青 !! 美しいですね〜!!
いけない・・・・・っはは(^o^)丿 レジ直行・・目に浮かんだりして(^。^)

リンク貼ってくださったのでわたしも一気にイタリアへワープできました〜〜〜♪ 
十六夜 | 2006/06/18 6:39 AM
こんにちは〜。本当に自分の目で見てみたいです。この本を読んでいたら、そう思わないではいられませんね♪
TBさせて頂きました(笑顔)。
alice-room | 2006/06/18 2:26 PM
わたしがアッシジに行ったのは1997年2月だったので、運良く修復前の状態で見る事が出来ました。
日本人の修道士さんにも大変お世話になりました。
いいお話でした。
昔見た「ブラザーサン・シスタームーン」がやっとどういうお話だったのかが理解できました。
なかなか行けない場所だけど、アンドラ公国、モンセラットと共に再訪したい場所の一つです。
さちえ | 2006/06/18 3:35 PM
@遊行七恵さん
こんばんは。

行かれたことあるのですか〜
いいなーー
いいなーー

青色の天井を飽きるまで
ながめていたいです。
(でも今は時間制限あるそうですね)

イタリアか〜
どうしてアメリカに勝てなかったんだろう。。。
すみません、話それました。

@十六夜さん
こんばんは。

世の中にはいったいどれだけの誘惑があるのでしょう。
誘惑に弱い人間には生きるの大変です。
ここへ行ったら救われるかな?

@alice-roomさん
こんばんは。
TBありがとうございます。

よくまとめてある本ですよね。
きっちりと。こういう本大好きです。
当分行けないので本で我慢します。

@さちえさん
こんばんは。

ラッキーでしたね。
壁画もかなりやられましたからね。地震で。
日本人の修道士さんにもお話聞けたなんて
流石運を見方につけているさちえさんならでは。

そうそう、お礼を言っていませんでした。
かみさん、それなりに順調のようです。
ありがとうございました。
<m(__)m>

Tak管理人 | 2006/06/18 9:25 PM
イケナイ本です!
私も欲しくなります。

聖フランチェスコに関連する事を聞くと
『ブラザーサン・シスタームーン』
を思い出し切なくなります。
西洋絵画を見るにあたり、キリスト教を知らないとその意図は半減され
背後に隠された本来の意味を知るチャンスを失います。
しかしその歴史たるや2000年、宗教観念の薄い日本人にはダビンチ・コードも半減でしょう。
(私も半減な日本人です)
るる | 2006/06/19 7:20 AM
こんにちは。
「ジョットとスクロヴェーニ礼拝堂」惹かれますね〜。
数ヶ月前に「ユダの福音書」が発見されて、
ユダは裏切者ではなかったというようなニュースがありましたね。
以前から「ユダの接吻」を見て、キリストのとっても複雑で厳しい眼差しが気になっていました。
真実はどうなんでしょうね。

 
kyou | 2006/06/19 4:28 PM
@kyouさん
こんばんは。

惹かれますね。
即買いでした。
ユダの福音書については
ナショナルジオグラフィックスで
確かざーと読みました。
コンピューターがないとあれじゃ
解析できませんね。ぼろぼろで。

真実は果たして。。。
Tak管理人 | 2006/06/19 11:09 PM
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そうそうパドヴァにあるんだよね、スクロヴェーニ礼拝堂って。以前、ローマからフィレンツェに行き、今度はフィレンツェからヴェネツィアへと行こうとユーロシティに乗った時、確かそんな地名があったのを思いだしました。(上の画像は本書より、「マリアの神殿奉献」