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「ナポレオンとヴェルサイユ展」(東京展)

江戸東京博物館で今日まで開催していた
「ヴェルサイユ宮殿美術館 ナポレオンとヴェルサイユ展」に行って来ました。



今年の1月にフェルメール「恋文」を観る為に
神戸へ出向いた際に折りしもこの展覧会を
神戸市立博物館で開催していたので観て来ました。
その時の日記にこの展覧会の感想は書いたので
今日は割愛。(時間もないですしねサッカーボール

一度観たのでわざわざ行かなくても良かったのですが、行ったわけは。。。
東京展へ行ってこられた方から江戸博の展示方法などについて
コメントいただいていたので、どんなものか興味がわいたからです。

はろるどさん曰く。
「展示室はイマイチでした。すごい迷路のような感じで…。」

一村雨さん曰く。
「神戸市に比べて江戸博の力量は・・・・ですか。
神戸と比べるのではないけれども、そんなふうに感じること江戸博には今まで何回かありました。
観覧者の視点に立つということが大切だって、
板橋の美術館に行って、よく分かりました。」

気分的には完全に、物見遊山

会場ははろるどさんが仰る通りまさに迷路。
狭い展示場所に150点近くの作品を押し込んでいました。

江戸東京博物館元々特別展示スペースが狭いんです。
デパートの展示会場ほどしかないように思えます。

その狭い会場に日曜日&最終日&ナポレオン(ベルサイユ)ということで
雨にも関わらずよくまぁこれだけ…と思うほどの人出。

言葉で解説してもあの悲惨さは伝わらないと思うので
〜迷路を作ってみました〜


江戸東京博物館「ナポレオンとヴェルサイユ展」会場図

↑狭い会場をパーテーションで11のセクションに区切っています。
涙ぐましい努力です。でもでも後戻りできません。前進あるのみ。

作品が浮世絵サイズならこれでもまだいいかもしれませんが
一枚の作品がそれぞれかなりの大きさがあります。当然ながら。
狭い通路のようなスペースでは絵から距離を置いて鑑賞すること不可能です。

間近でしか観られない苦痛を味あわされます。

更に悪いことに単なる通路ならまだよいのですが
随所に解説が付けられています。通路の壁に。

11セクションプラスα。かなりありました解説版。
あれば読んじゃうじゃないですか。当然。

しかもナポレオンの名前は知っていても
その生涯や功績など詳細は知らないし、
作品鑑賞する為には不可欠ですし。。。

狭い通路のような鑑賞スペースの随所にこうした
人の流れを堰き止めてしまう解説は果たして適しているのでしょうか。

因みに神戸展では100円で鑑賞ガイドブックが販売されていました。

各セクションの解説は勿論、展示作品全ての解説
ボナパルト家の家計図なども載っている全44頁からなる立派なものです。

神戸市立博物館が編集・発行しています。
どうして江戸東京博物館ではできないの?

そうそう、神戸の会場はゆったりしていてとっても快適でした。

ak96さん曰く。
「東京では100円ガイドはなかったようで、残念です。
神戸の方のみ展示の作品がいくつかあったようです。」

100円ガイドあったらもう一冊買っても良いくらいの出来です。
神戸のみの作品は3点。
ただしダヴィッドの「裁判官」「立法官」は逆に神戸には出ていません。
(4枚のデッサンを分けて展示したようです)

楽園の都 ヴェルサイユ
「楽園の都 ヴェルサイユ」 三好 和義

江戸博の館長さんが新年度の挨拶としてこんなこと語っています
博物館の「華」である特別展(1階企画展示室にて開催)も「ナポレオンとヴェルサイユ展」を皮切りに、多彩なラインナップを用意しました。

「多彩なラインナップを用意」してくださるのはまことに結構なことです。
でも身の丈に合った特別展を用意してください。

10月から開催されるボストン美術館所蔵 肉筆浮世絵展「江戸の誘惑」が
とってもとっても心配になってきました。
こんなんだったら神戸行って観ておくんだった。。。

それと館長さん。
どうして今年から木曜日と金曜日の夜間延長取りやめてしまったのですか?
平日の夜8時まで開催していただけると大変有り難いのですが。。。

えっ?その代わりに土曜日を夜7時半までに延長したって?
それって「代わり」になってないじゃん。全然!!

当館のモットーは、「たえず生生発展する博物館」です。
嘘ついちゃだめ。

頑張っている学芸員さん達がかわいそうです。
ねぇ、岡本さん!

ナポレオンの生涯
ナポレオンの生涯
ティエリー レンツ, Tierry Lentz, 遠藤 ゆかり, 福井 憲彦

【おまけ】

ak96さんから「神戸の方のみ展示の作品がいくつかあったようです。」と
教えていただいていたので、チケットカウンター横の受付案内で
その事について尋ねてみました。

すると驚くべき返事が。

受付のお兄さん曰く。
「ご質問なら専用の用紙がございますのでそちらへお書き下さい。
後日こちらからご返答させていただきます。」

すげ〜最終日にこの対応。呆れるどころか感心してしまいました。
うけ狙いだったら最高の笑いのセンス持ってます。お兄さん。

丁重に再度、どなたか分かる方に聞いていただけませんか?
今日が最終日なので。。。と尋ねると。

「ここは受付なので企画展会場でお願いします。」だって。

拍手グッジョブ!お兄さん。あんたは正しい?!
この博物館を将来背負って立つ逸材です。きっと。

そのうち観光客しか来ない博物館に成り下がらないこと祈ってます。

鯉のぼりとベルサイユ宮殿が同居する空間もスゴイでしょ!

江戸東京博物館―遊び尽くす400年の時の旅
「江戸東京博物館―遊び尽くす400年の時の旅」 山本 博文
1804年12月2日、ナポレオンはパリのノートル=ダム大聖堂で戴冠式を行いました。皇帝戴冠200周年を記念して、ナポレオン関係のコレクションでは世界有数の規模を誇るヴェルサイユ宮殿美術館の絵画、彫刻、家具、工芸品を中心に、「ナポレオンとヴェルサイユ展」を開催します。 ヴェルサイユ宮殿美術館の全面的な企画協力により、ナポレオンの波乱の生涯を縦軸にして、その時代に花開いた新しい美術様式や文化、社会の様子を浮き彫りにしようとする試みです。

歴史が大きく転換した時代―フランス革命、マリー=アントワネットの死、ナポレオンの台頭、そして彼が生み出した近代社会の萌芽を美術品でたどります。ダヴィッド、ジェラール、グロといった時代を代表する画家たちの勇壮な油彩画、ヴェルサイユ宮殿のグラン・トリアノンにおいてナポレオンが使用した家具やセーヴル磁器の飾り壷、ジョゼフィーヌとの離婚後、皇妃となったハプスブルク家のマリー=ルイーズが使用した調度品、食器、ジュエリー、また、皇妃ジョゼフィーヌゆかりのジュエリーなど、数多くの日本初公開作品を展示、あわせて皇帝が執務し生活した宮殿室内を再現します。知られざるヴェルサイユとナポレオンが織りなすドラマを、ぜひご鑑賞下さい。
展覧会 | permalink | comments(12) | trackbacks(3)

この記事に対するコメント


「ナポレオンとヴェルサイユ展」は見に行きませんでした。
基本的に、江戸東京博物館の特別展示室は、博物館の規模から言って小さ過ぎるのです。新設の博物館なのに、おばかさんです。
迷路や、人の動きを封じる説明板は毎度の事です。
何年か前の「丸山応挙展」で、痛感しました。
展示は学芸員ではなく、外注じゃないですかね?
六本木に新国立博物館ができれば、状況は変わるかも知れません。(コストの問題が有りますが)

> 江戸博の館長さんが新年度の挨拶としてこんなこと語っています。
> 博物館の「華」である特別展(1階企画展示室にて開催)も「ナポ
> レオンとヴェルサイユ展」を皮切りに、多彩なラインナップを用意
> しました。

本来、「華」は常設展でしょう。特別展だけで人を呼び込むような博物館は先が知れてます。
館長の発言と裏腹に、江戸東京博物館の常設は見ごたえのあったものだと思います。(もっとも、ここ何年も見ていない。メンテしているかな) ボランティア活動も活発だったと思います。

次回企画展の「発掘された日本列島2006-新発見考古速報展-」は、見に行く予定です。これは、毎年、規模がそんなに大きくないので、詰め込みはないと思う。
鼎 | 2006/06/18 8:45 PM
@鼎さん
こんばんは。

そうそうまったくです。
私も円山応挙展のこと思い出しました。
あれも酷かったです。
ただ今回はそれに増して作品が
大きいため余計に圧迫感あり
とても鑑賞する空間ではなかったですね。

常設はそれなりに頑張っているようですよ。
今回はパスしましたが。

ボストン美術館所蔵 肉筆浮世絵展「江戸の誘惑」
これ凄く心配してます。。。
Tak管理人 | 2006/06/18 9:34 PM
こんばんは。混雑の中鑑賞お疲れ様でした。

私は平日のごく空いている時に行ったので
レイアウトはあまり気になりませんでした^^;。
こんなもんかー、って感じ(苦笑)。

>神戸展では100円で鑑賞ガイドブックが販売されていました。

あらま(^^;。江戸博何やっとんや〜(--;。
ではまた^^。
shamon | 2006/06/18 9:36 PM
Takさん、私も迷いながらこの展覧会はパスしました。このレポートを読んでちょっと安心しました。本と違って立ち読みしてから買うというわけにはいかないので・・・
とら | 2006/06/19 12:38 AM
こんな複雑な導線になっていたのですか〜
私も肉筆浮世絵展「江戸の誘惑」、
心配だなぁと思ったのですが、
やはりTakさんも同意見でしたね。
一村雨 | 2006/06/19 8:17 AM
おはようございます。

江戸博そんなナンギな状況なのですか。
神戸での『江戸の誘惑』最高でした。ハリボテまで作って来客者を楽しませようと懸命でしたよ。(そんなことしなくてもすっごく良かったのですが)近年まれに見るよい展覧会でした。神戸では本も売り切れてました。
しかし江戸博・・・このままですと『江戸の誘惑』ならぬ『江戸の狭・沸く』になりそうですネ
遊行七恵 | 2006/06/19 10:24 AM
こんにちは。
江戸東京博物館と「ヴェルサイユ宮殿美術館 ナポレオンとヴェルサイユ展」との組み合わせが、なんだかなと思ってました。なぜ、この博物館のハコでこの特別展をやらなければいけないのか、ちょっと疑問です。
江戸博といい、現美といい、都のミュージアム施策はちょっと迷走している感があります。
現美にいって感じたのですが、現場の方はとてはとても優秀で、よくやっておられます。その上の大きなところが、ちょっとちぐはぐな気がします。
自由なランナー | 2006/06/19 4:53 PM
こんにちは。拙BLOG引用ご紹介いただきありがとうございます。私が見に行った日は、午後から雷雨という日にわざわざ訪れたので、それほど混んでいなかったのでしょう、狭さも気にはなりませんでした。江戸の誘惑も日程を選んでいかないと混みそうですね。
ak96 | 2006/06/19 9:08 PM
Takさん、こんばんは。
会場図を拝見すると、改めて迷路だなあと実感します。
絶対的なスペースも狭いのでしょうか。
迷路にするとさらに詰め込んだ印象が否めません。

神戸展での100円のガイドは素晴らしいですねえ!
ハガキやお土産類はたくさんあったのですが…。

>どうして今年から木曜日と金曜日の夜間延長取りやめてしまったのですか?平日の夜8時まで開催していただけると大変有り難いのですが。。。
えっ?その代わりに土曜日を夜7時半までに延長

集客としてやはり土曜の夜の方が良いのでしょうね。
仰る通り平日の方がはるかに有難いのですが…。

>「ご質問なら専用の用紙がございますのでそちらへお書き下さい。
後日こちらからご返答させていただきます。」

今時こんな対応とは…。絶句です…。
はろるど | 2006/06/19 9:12 PM
江戸東京博物館の特別展を休日に快適に見るには…
朝一で行って開館と同時に中に入り、人があまり
いないときに作品を楽しむ!
最近はこれでうまく過ごしています。
…でもここまでしないといけないなんて変ですよね?

>江戸東京博物館と「ヴェルサイユ宮殿美術館 ナポレ
>オンとヴェルサイユ展」との組み合わせが、
>なんだかなと思ってました。

これは私も感じていたことですね。今回に限らず、
江戸博の特別展は「江戸東京」とは全然関係ない
ものが多いと思います。そんなにネタがないので
しょうか? 以前もロシア王室展とかありましたし。
最近では常設展と特別展は別の博物館・美術館だと
考えています。
pepe | 2006/06/19 9:16 PM
こんばんは。いつも愛読させていただいています。

江戸博について、そう遠くない将来、運営システムが変わるようなことを竹内館長さんがおっしゃっていました。
都でなくなるのかなぁ。

展覧会の企画によっては平日は閑古鳥が鳴いていたりするんですよね。
ベルサイユ展に私が足を運んだときも、悲しいくらい、ほとんど貸し切り状態でした。
せめて最終日が混んでいてヨカッタなと思います。
池田理代子さんの講演会には900人の応募があったそうですが。

展示ともうひとつの基本コンセプトである教育においては、ミュージアムセミナーのカルチャー講座はまあまあ充実しているように思います。
民間よりもはるかにお安い授業料で受講できるとあって、年輩者を中心に毎回どれも人気が高いです。
みなさん熱心に学習されています。
つい最近、私は会議室130名の抽選にハズレてしまいました。
この秋に新しく『江戸文化歴史検定』が始まるので、どうもそちらに目が向いているよう、力が入っているみたいです。

でも、やはり目玉の展覧会やスタッフのレベルは最重要ですものね。
皆様のこのような声を真摯に受けてとめてもらいたいと、私も思います。
つい長々と書いてしまいました、スミマセン。
みっちょる | 2006/06/19 10:30 PM
@shamonさん
こんばんは。

混雑は仕方ないんですが
展示方法が問題です。
絵から離れて観ることが出来ないのは
致命的でした。

江戸博土産物屋は繁盛しています。

@とらさん
こんばんは。

正解です。
来ている作品はよくてもこの場所じゃ〜げんなりです。
江戸博身の丈にあった特別展を!!

@一村雨さん
こんばんは。

複雑です。
迷路です。
大混雑迷路。
「江戸の誘惑」とっても心配です。
老婆心ながら。大丈夫かな〜(駄目かな…)

@遊行七恵さん
こんばんは。

ナンギでした。
物見遊山でいってこれですから
真剣に観に行ったらどんな
酷い記事になっていたか。。。怖い怖い。
「江戸の誘惑」神戸で観たかったなー
仕方ないから平日の夜行きます。
あっ!平日夜間やめてしまったんだ!ここ
最悪だーーー

@自由なランナーさん
こんばんは。

>なぜ、この博物館のハコでこの特別展を
>やらなければいけないのか、ちょっと疑問です。

仰るとおりです!
端的についていらっしゃいます、的。
そうなんですよね、現場の方はとても
熱心で丁寧で情熱あるのですが
どうもシステムというか組織が。。。

民営化とかできないのでしょうか。

@ak96さん
こんばんは。

つらつらと好き勝手なこと書いてしまいました。
職員の対応があまりにもお粗末だったのでついつい。
日程を選ばなくてはいけないのも辛いですね。
仕方ない今から。。。

@はろるどさん
こんばんは。

「迷路」まさにそのとおりでした。
ちょっと前に戻って鑑賞とかできないのも辛いです。

昨日は他の方も相当イライラしていたらしく
喧嘩していましたよ。
美術館、博物館で喧嘩と出くわすの珍しいです。

100円ガイド、東京でもあるだろうと思い
買わないつもりだったのですが
天の声で「買っておきなさい」とささやかれ
getしておいて正解でした。

平日の夜間閉めるなんて!
都美と一緒だ〜
組合でも強いのでしょうかね?

@pepeさん
こんばんは。

>…でもここまでしないといけないなんて変ですよね?
変ですね。
私、日曜日の午前中は家でのんびりしていて
気が向くと午後からでかけるので
ペースに合いません。仕方ないかな。
相手が江戸博なら。

ネタはいくらでもあると思いますよ。
常設展示内の企画は意外と充実しているので
中の方達はとても熱心に頑張っていらっしゃると思います。

特別展必要ないかもしれませんね、あそこ。

@みっちょるさん
こんばんは。
初めまして。コメントありがとうございます。

>運営システムが変わる
そうでしょうね。これなら。
都も赤字でしょうから
手放すなら今です(手遅れかな?)

平日は皆さん仰るとおり空いているのですね。
会社早退して行くのが一番でしょうか。
部長許してくれるかな〜

>ミュージアムセミナーのカルチャー講座は
>まあまあ充実しているように思います。
ですね。
地道にやっているようで、あれはエライです。

お聞きするとかなりの人気のようですね。
こういう一見地味な活動って大切ですよね。
ジャブのような。

美術館、博物館好きだからこその苦言です。
たまには毒はかないと。
代表の試合前に書くとこんな記事になってしまいます。。。
こまったものです。

今後ともよろしくお願いいたします。


Tak管理人 | 2006/06/19 10:59 PM
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東京江戸博物館で開催中。公式サイトはこちら。展示品は、絵画、像、宝飾品に家具など
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「ナポレオンとヴェルサイユ展」 江戸東京博物館 | 徒然なるまままに | 2006/06/19 9:09 PM