青い日記帳 

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カタログ売り切れ「カルティエ展」

東京都現代美術館で開催中の
「カルティエ現代美術館財団コレクション展」に行って来ました。

カルティエ現代美術財団コレクション展
カルティエ現代美術財団コレクション展
フォイル, カルティエ現代美術財団, 東京都現代美術館, 吉田 紀子

レセプションに参加して作品は一応一通り観たのですが
どちらかというと周りにいた有名人に気持ちが行ってしまい
きちんと作品を鑑賞できていませんでした。

終わる前にもう一回観ておかねばと思っていました。

かねてからmizdesignさんと一緒に観に行こう!と
約束していたので、首尾よく彼を誘っていざMOT!

彼もまた今回が二回目のカルティエ展。

なので心に余裕がありました。
たとえ駐車場が混雑していて待たされても。
たとえ「ここが現代美術館?」と驚くほど人がいても。
たとえちびっ子が多く観に?来ていていくら騒々しくても。

「アート」鑑賞するには心にゆとりがないといけません。
そんな基本的なことを今日はまず学びました。

会場入ってすぐライザー・ルーの「裏」が展示されています。


ぱっと見た感じ色とりどりのキレイな作品としか思えませんが、
近寄ってみるとビックリさせられます。これ全てビーズです。
ビーズを3年間もかけてつなぎ合わせこの作品にしたそうです。


この大きさなら分かりますか?
もう少し拡大すると・・・


ねぇ、ビーズでしょ。
お花だけでなく作品全てがビーズで出来ています。

芝生も芝刈り機も洗濯物も虫たちも。
これ作るの考えただけでも気が遠くなるような作業です。

天晴れです。

伊藤若冲の偏執狂っぷりに共通するもの感じました。
mizdesignさんと「この作品の中に若冲の鶏コラージュしてみたい」
なんて言いながら隅々まで見てきました。
とてもO型の自分にはできない芸当です。

リチャード・アーシュワーガー「クエスチョン・マーク
チラシやカタログ、webで観てイメージつかんでいたとしても
実物見ると「えっ!」と思わず口に出してしまいそうな作品です。

「・・・?」
文字が現実の世界へ形を伴って出現すると妙な違和感感じるものですね。
普段幾度となく使っているはずの文字・記号なのに。

ロン・ミュエク「イン・ベッド
巨人の周りに群がる鑑賞者を含めて遠目から観ると更に面白いですね。
これ。近寄ると気味悪いです。

今日、再度行って良かったな〜としみじみ思ったのは
この作品を目にした時でした。

ボディ・イセク・キンゲレス
第3千年紀のキンシャサのためのプロジェクト

キンシャサとはコンゴの首都だそうです。
作者もコンゴ出身です。

キンシャサの未来を段ボールや廃品などを組み合わせて表現しています。
とてもアイロニカルな作品に思えました。

原色が散りばめられ一見SFの近未来都市を思い出させますが
ここで生活する人々は果たして幸せなのでしょうか?

近代化された都市空間は決して人間を幸福にしなかったことは
すでに自明のものとされています。物質的な豊かさがそのまま
心の豊かさには繋がらないと今や誰しもがしるところです。

先日、森美術館で観てきた「アフリカ・リミックス展」にも
ボディ・イセク・キンゲレスの作品がありました。
タイトルは「薬の都市

近代科学が生み出した「薬」がアフリカの都市にもたらす
大きな問題点をたくみに表現した作品です。

これが頭に残っていたので、今日この作品を見て
レセプションの時には全く気付かなかった感想を
この作品に対して抱くことできました。
多くの問題点と課題と共に。

「アフリカ・リミックス展」お勧めです!

トニー・アウスラー「ミラー・メイズ(死んだ目が生きている)」
デニス・オッペンハイム「テーブル・ピース

これらの作品は今日鑑賞するには、
あまりにも人が多くて向いていませんでした。
それぞれ面白い作品です。


マーク・ニューソン「ケルヴィン40

これ、レセプションの時からとても警備が厳重で
誰かがカメラ向けようものなら係員が両手で制していたほどです。

それなのに、今日はどちらかというと緩め。
同じフロアに隣接して展示してあった
ザラ・ジー「立ち上がるものは全て収斂する」は
逆に警備厳重でした。誰か壊したのかな??

マーク・ニューソンの飛行機も一部破損していましたけどね。
係りのお姉さん曰く「一週間前くらいにやられちゃいました。。。」

小さなアンテナのようなパーツが翼に4箇所取り付けられているのですが
一箇所無くなっていました。。。でもパーツは回収できたそうです。
不幸中の幸い。

このDVD欲しい〜
マーク・ニューソン
マーク・ニューソン

そうそう、この展覧会のカタログ売り切れていました。
「えーないの〜」とがっかり肩落とす人多数。

ご心配いりませぬ。
今回のカタログ書店でも購入できます。販売しています。
カルティエ現代美術財団コレクション展
カルティエ現代美術財団コレクション展
フォイル, カルティエ現代美術財団, 東京都現代美術館, 吉田 紀子
東京初上陸!
「ファンタジー」「思いがけないものとの遭遇」「私的な神話」という3つのコンセプトに沿って、世界的な現代美術の巨匠や新鋭アーティスト総勢31名が集結。
パリのカルティエ財団のコレクションが世界で初公開される本展では、東京都現代美術館の3フロアすべてで、大規模なインスタレーションや平面作品など数多く展示されます。
世界でも類をみない規模で集められた、蒼々たる顔ぶれの作品が一挙に網羅できる一冊です。


終わってしまう前にもう一度観に行き収穫ありました。
mizdesignさんとあれこれ意見語りながら観られたのもラッキーでした。

それにしても、レセプションの時はやはり異常な雰囲気だったこと
正常な時に行ってはじめて実感しました。
これ↓でしたからね。。。


展覧会7月2日までです。
東京都現代美術館の企画展示室では現在、カルティエ現代美術財団の大規模なコレクションを展示しております。同財団は、多文化性を反映したグローバルな視点から、主に国際的な現代美術作家へのコミッション・ワーク(委託制作)を通して多彩な作品を展示・収集してきました。当館でこれまで公開される機会の少なかったこのコレクションのメセナ的な側面が示されることにより、本展は芸術支援の様々なありようを考える機会となることでしょう。
本展の会期中は、展示のほか、はじめて現代美術にふれる方々を対象とする「ミュージアム・スクール」などの教育プログラムも実施されます。来館される皆様が当館の多角的なプログラムを通して、自由な発想に溢れた魅力的なコレクションとの出会いをより一層お楽しみ下さいますことを心より願っております。

展覧会 | permalink | comments(6) | trackbacks(0)

この記事に対するコメント

カタログは、土曜の夕方は、まだ沢山有りました。
そんなに買う人がいるとは、ちょっと驚きです。

まぁ、カップルだけではなく、家族連れも多かったですね。
もう、子供にとっては遊園地だ。飛行機もあるし、潜水艦もあるし。化け物屋敷はあるし。(おいおい)
展示のガードがゆるいせいで、監視員は大変だったと思います。
特に、床おきの作品は、手前に申し訳程度の目立たないテープがあるだけで、注意多発でした。

> マーク・ニューソンの飛行機も一部破損していましたけどね。
正面から向って右側の翼のやつですね。
剥がされた跡を、まじまじと見てしまいました。

映像の展示は、もう一工夫必要かと。
入口と出口をわけるとか。出入り口のところは超混雑でした。

常設、ずいぶんと変わりましたね。ちょっと驚きました。


来週の金曜日は出張です。
ただ今、夜間開館を物色中です。
鼎 | 2006/06/26 12:41 AM
カルティエ展私もいきました。
あまり期待していかなかったのですが、意外とよかったというより、すごくよかったです。
最初に見た「裏庭」。かわいかった。
ウインバレー | 2006/06/26 8:36 AM
 こんにちは。先日はありがとうございました。それにしてもエントリーが早い。うちの10倍の速さで時間が流れているようです(笑)。

 考えてみれば、BMWのキャンペーンを知ったのもTakさんのエントリーなんですよね。二重にお世話になっております。ペコリ。

 一回目は大興奮して終わったので、二回目は客観的に観られて良かったです。ちなにみ本展のカタログは、二番目に見返す回数の多いカタログとしてすぐ手の届くところに鎮座しています。一番は当然?「動植綵絵」です。
mizdesign | 2006/06/27 11:32 AM
@鼎さん
こんばんは。

現代アートの展覧会で
これだけカタログが売れるのも
珍しいことではないでしょうか?
ブランド力のなせるわざ??

>展示のガードがゆるいせいで、監視員は大変だったと思います。

悪いことではないのですが
お子様相手だとこれはキツイですよね。

ニューソンの飛行機は妙にガードが
甘くてあれじゃ〜破損もするなーと
思いました。危険です。いいのかな?

>常設、ずいぶんと変わりましたね。ちょっと驚きました。
ですね。比較すると落ち着いた感じに
まとまっているようでした。

出張ご苦労さまです!

@ウインンバレーさん
こんばんは。

期待していかない方がいいですよね。
「裏庭」は初めに持ってくるには惜しい作品でした。
根気要る作品でしたね。

@mizdesignさん
こんばんは。

自転車操業なもので。。。
休みと止まって倒れてしまいます。。。

一緒に観るとそれぞれ意見あれこれ
かわせてよいですね。
特に現代美術にはよいです。

>二回目は客観的に観られて良かったです。
私もです。

次は若冲!!

追記:胃もたれしませんでした?
Tak管理人 | 2006/06/27 7:10 PM
ちょっとお邪魔します。
MOTの常設展示は、以前は戦後美術の流れを俯瞰できるような展示をしていましたが、ここ最近はミニ企画展という位置づけで展開するそうです。(学芸員のトレーニングも兼ねているのでしょうか?)
今回の「Cartier展」は恵まれた広い会場をフルに使いこなしているようで興味深いですが、いま一つ気が進みません。
通りすがりの木綿豆腐 | 2006/06/27 10:15 PM
@通りすがりの木綿豆腐さん
こんばんは。

常設展面白かったです。
カルティエを意識してか
対照的におとなしめの展示でしたが。

常設展示室まで観る人どれくらいいるのでしょう。
随分と閑散としていました。
Tak管理人 | 2006/06/28 5:36 PM
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