青い日記帳 

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「ルオーとローランサン展」

松下電工 汐留ミュージアムで開催中の
「ルオーとローランサン パリの踊り子たち」展へ行って来ました。



理由はよくわからないのですが絵をこんなに観始めるはるか昔から
マリー・ローランサンの描く女性像は大好きでした。
(絵といえば、これ!というくらいに)

例えばこれ。

花束を持つ婦人」(注・これ今回出展されてません)

いいですよね。
これひろしま美術館にあります。

随分昔に広島へ行った時購入した一枚が現在でも
しっかり残っています。まだ郵便番号が五桁の時代のこと。

ひろしま美術館はゴッホやピカソなど海外に貸し出しても
恥ずかしくない上質な作品を所蔵しています。

理由はよく自分でも分かりませんが
とにかく昔から好きだった画家さんです。

恋を追う女―小説マリー・ローランサン
「恋を追う女―小説マリー・ローランサン」 山崎 洋子

さて、さて今回の展覧会ですが以下のような構成になっていました。

第1部 「踊り子的存在」との出会い
第2部 バレエ・リュスでの仕事
第3部 晩年の展開−色彩のダンス−

これ以外に始めに「森の中の経」1904-05
ローランサンが絵の勉強を始めた頃の作品が展示してありました。

ローランサンンの風景画ってだけで満足。
絵は決して上手ではないですけどね。

松下で開催する場合、どうしてもルオーと関連付け
展覧会を開催するようです。持ってますからね〜ルオー。

今回の展覧会は↑の3つのセクションそれぞれ
同時代のパリで活躍したルオーとローランサンの
作品をテーマに沿って比較しながら観ていく趣向。

ジョルジュ・ルオー(1871-1958)
マリー・ローランサン(1883-1956)

若干ルオーの方が年上ですが、それでもほぼ一緒。
まさに同時代を生きた画家たちです。二人とも。

ところが、この二人の作風は似ても似つかないものあります。
ステンドグラス職人だったルオーはご存知の通り
ガラスの枠のような黒い太い線で対象を描き出しています。

それに対してローランサンはといえば…
か細い線にパステルカラーで色付けしたような画面。

全然違います。
 
小さな女曲馬師」       「舞踊

それは第2部 バレエ・リュスでの仕事でも観ることできます。
ルオー「放蕩息子
ローランサン「牝鹿

バレエの映像も流されていましたが全く違います。
豪と柔。

ローランサンの手がけたバレエの舞台は彼女の作品を
そのまま立体化したようにさえ見えました。

三美神

↑イメージトレーニングです。
この画像が実際に動いていること想像してください。。。
そう、それがローランサンのバレエに他なりません。

線があってないようなものです。
実際に具現化するのには大変苦労したそうです。

ラフスケッチからいきなり完成させるようなものでしょうからね。

第3部 晩年の展開−色彩のダンス−
ここに自分の求めている「ローランサンらしい」作品がありました。


シャルリー・デルマス夫人


アルルキーヌ(女道化師)

これまでのような空想的な作品から一歩現実に近づいた作品です。
特に「シャルリー・デルマス夫人」などは立派な肖像画です。

色彩も大変明るくなります。
晩年になり様式を確立したのでしょうか。

自分がローランサンを好きな理由ほんの少しだけ分かった気がします。
空想と現実のはざ間を行き来するようなそんな雰囲気に惹かれたのかも。
それは現実逃避に似てはいますが、決して彼方へは行く勇気のない
自分の心の落ち着きどころだったのかもしれません。

ローランサンの絵本 忘れないよ
「ローランサンの絵本 忘れないよ」 結城 昌子


因みにルオーとローランサンは生前交流はなかったそうです。

マリー・ローランサン美術館(茅野市北山4035 蓼科湖畔)
この6月、マリー・ローランサンの没後50年を迎えます。
そこで松下電工 汐留ミュージアムとマリー・ローランサン美術館(長野県茅野市)は、両館の収蔵作品を中心とした我が国では初の試みとなる特別共同企画展「ルオーとローランサン−パリの踊り子たち−」を開催いたします。

ジョルジュ・ルオー(1871-1958)は、独特の太い描線や厚く塗り込められた絵の具、ステンドグラスを思わせる光り輝く色彩で知られるフランスを代表する画家です。一方マリー・ローランサン(1883-1956)は、リズム感あふれる描線に、パステルカラーのような軽やかで華やかな画風で知られる、大変人気の高い女流画家です。彼らの主な活動時期は19世紀末から20世紀半ばのフランスで、当時パリはまさに「エコール・ド・パリ」の時代でした。世界中から若い芸術家がパリの街に集い、才能を競い合ったこの時期に、二人はパリ出身の画家として彼らを迎え撃つが如く独自の世界を創造していたのです。
ルオーもローランサンも、その画風の違いから並べて語られる機会はあまりなく、生前彼らの間に交流があったという記録も現在見つかっていません。しかし、生涯の仕事をたどってみると、二人は共通して多くの踊り子たちを描いていることに気がつきます。本展ではルオーとローランサンの初期から晩年の代表作を通して、19世紀末から20世紀にかけてのパリにおける踊り子たちの存在について、そして画家の踊り子へのまなざしの違いを検証します。

展覧会 | permalink | comments(10) | trackbacks(3)

この記事に対するコメント

こんばんは

私が初めてローランサンを知ったのは高校生の頃でした。
可愛がってくれていた数学の先生が彼女のファンで、沢山の画集を見せてくれました。当時の私はビアズリーとミュシャと松園を偏愛していたので、ローランサンの柔らかな色彩がニガテでした。
先生は多分、わたしにやさしい気持ちの女の子になってね、という思いから見せてくれたような気がします。
今はローランサンのファンですが、優しいかどうかは不明ですが。
遊行七恵 | 2006/06/28 10:33 PM
この二人の接点に舞台芸術をもってくるところなど両美術館も考えたものですね。
とら | 2006/06/29 8:46 AM
ローランサンの肖像画いいですね。
ずいぶん前に庭園美術館のローランサン展、見ました。
あの華麗な色彩に似合わず、かなり苦労された画家なのですね。


一村雨 | 2006/06/29 6:18 PM
マリー・ローランサン、昔蓼科の美術館で観た時の
印象が、今でも強く残っています。
個人的にはバレエものに興味津々です。
ドガの踊り子とかとはずいぶん感じが違いますよね。

当時一番のお気に入りだった「アルルキーヌ」は
お土産に絵葉書を買い、今でも時々思い出したように
飾っています。(笑)
Anna | 2006/06/29 7:34 PM
ども!
こんなに書きこしていただき
ミュージアムチームのメンバーも本望です。
私もまだ行ってないのですがいかなきゃ。
cherry | 2006/06/30 12:47 AM
こんばんは^^。

金曜日に行って来ました。
私は「三美神」がお気に入り(^^ヾ。

TBお送りしますね。
shamon | 2006/07/01 5:53 PM
@遊行七恵さん
こんばんは。

数学の先生がローランサンですか。
これまたイメージに沿いませんね。
面白い組み合わせです。

>今はローランサンのファンですが、
>優しいかどうかは不明ですが

またまた。十分優しい面お持ちではないですか!
しかも文才もあるし。
先生の気持ち伝わったのでしょうね。きっと。

@とらさん
こんばんは。

二人実際には接点なかったようですからね。
ゆく考えたものです。松下ルオーに絡めて何でもありですね。

@一村雨さん
こんばんは。

庭園美術館でもやりましたね〜
懐かしいです。
庭園美術館といえば今度館内撮影okの展覧会
開催するそうですね、楽しみです。

@Annaさん
こんばんは。

蓼科の美術館行かれたことあるのですか。
いいな〜
中々行けてません。。。
想いは遠のくばかりです。

踊り子さんの作品、個性出てます。
確かにドガとはまた違った面うかがえます。

私もひろしま美術館の絵葉書は
いつも机に飾ってある一枚です。

@cherryさん
こんばんは。

ども!ども!!
サンクスでした。
誕生日プレゼントを兼ねて
今度ご馳走でも?!
ありがとさんでした。

@shamonさん
こんばんは。

いかれましたか。
ビデオご覧になりました?
あれ長かったですよね。。。

TBありがとうございます。
Tak管理人 | 2006/07/02 12:26 AM
TB返しありがとうございます。
ローランサンは多くの自画像を残しているそうですが、彼女が描く女性たちは、どれも皆似ているように思えます。このやさしい微笑みから、「平和」とか「平穏」という言葉をイメージします。
オルサ | 2006/08/24 12:40 AM
@オルサさん
こんばんは。

独特の優しさが絵全体から感じ取れますよね。
世界観を持っている画家さんです。
仰るとおり平和や平穏といったイメージ喚起させますね。
Tak管理人 | 2006/08/24 6:20 PM
こんにちは。
いつもながらの丁寧なご紹介、興味を持って読ませていただきました。マリー・ローランサンのキュビスム時代の作品やパステルカラーの愛らしい少女たち作品に魅力を感じました。素敵な作品がたくさんありましたが、個人的には、キュビスム時代の「チェロと二人の姉妹」と1920年代の「接吻」、「プリンセス達」が特に印象が残りました。

私もブログに過去の美術展で見たマリー・ローランサンの傑作も含めて、マリー・ローランサンの絵画のの魅力を技法的な面から整理してみました。読んでいただけると嬉しいです。ご意見・ご感想などコメントをいただける感謝致します。

dezire | 2015/12/09 12:10 AM
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