青い日記帳 

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アーティストユニット「flugsamen展」

南青山のトキ・アートスペースで開催中の個展
アーティストユニット「flugsamen展」に行って来ました。



ドイツ在住のseedsbook(福島世津子)さんと乾久子さんによるユニット
「flugsamen」(飛行種子)

seedsbookさんはかねてよりblog『散歩絵、記憶箱の中身』を
通じて大変お世話になっています。

久々に日本に帰られ個展を開かれるとご連絡を頂いてました。

念願叶って、本日やっと会場へ足を運ぶこと出来ました。
そしてseedsbookさんともお会いすることできました。

初めてお会いしたはずなのに、旧知の友人の如く
会話がはずむのはやはりseedsbookさんの紡ぎだす
言葉の力ゆえなのでしょう。きっと。

ブログに書かれた文章から想像していた通りの方でした。

そんなseedsbook(福島世津子)さんと乾久子さんによるユニット
「flugsamen・飛行種子」の国内でははじめての個展。

「flugsamen・飛行種子」という一見変ったユニット名について
福島さんはこのようにコメントされています。
今年はじめ、我々のユニット名をflugsamen=飛行種子とすることに決定した。なぜなら、我々の作品は種のようなものであると思うからである。それはほんの小さな粒に過ぎないかもしれないが、意外な“場所''に到達して芽を出す可能性を含んでいるのだ。乾久子さんは日本で活躍する傍ら、ドイツに於いても発表を続けようとしている。つまり彼女の作品と彼女自身は日本とドイツを飛ぶ種子となる。私も同様ドイツから日本へ種を運びたいと考えている。そんな我々の気持ちを表す名としてのflugsamen=飛行種子だ。

その「flugsamen・飛行種子」の記念すべきスタートの作品は
“写真対話”
これまた聞きなれない言葉です。
福島さん!お助けあれ。
今回ひとつの一共伺作品として“写真対話”を姶めてみた。写真家では無い我々の写真はつたないスナップ写真である。しかし写真を“写真”として展示することが我々の目的ではない。目常の中で見つけたある風景や物を掬い上げてはインターネット経由でお互いに交換し合い、何気なく頭に浮かんだ一言を返したりする“対話”作業だ。この作業は今後も続けるつもりでいる。このインターアクテイブな作業を綻ける事によって見えてくるもの、輸郭は次第に明確に現れてくる物だと考えている。

で、これがその作品たち。


発信者は福島さんであったり乾さんであったり様々。
また送信している写真も色々。ただ、やはり個性が見え隠れして面白い。
さらに面白いのがやはり「対話」。

言葉を大切にする二人ならではの短いながらも感性溢れる
コトバがそれぞれの写真にキャプションのように取り付けられています。

日本語であり、時にドイツ語でもあり。

この作品を観ていると福島さんと乾さんは、
心の底まで理解しあった友人。知音の如く思えてくるのですが
意外や意外。お聞きしてみるとまだお二人は出会って二年ほどだそうです。

出会いの場所はドイツだったそうです。

この二人の共同作品、始まったばかりですが
これからの成り行きがとても楽しみです。

何せまだ「飛行種子」ですからね。
これから具合のいい場所見つけタンポポの種のように
ふわりと着床し、素敵な「芽」を……



ここからは福島(seedsbook)さんの作品をご紹介。



さて、さて帰宅してインタネでニュースをザ〜と見ていると
なんと、今日は東京でも30度を越す暑さだったようです。
各地で7月下旬から8月上旬並みの陽気となった。東京・大手町でも31度まで上がり、近くの日比谷公園ではスズメが噴水で水浴びする姿も。

ギャラリーの中は外に比べればさほどではありませんが
スーツにネクタイ姿にはちょっとだけ暑かったです。

わけがあります。暑いには。

↑の画像、福島さんの作品です。
天井から糸で沢山の「種」(「プロペラ」)が垂れ下がっています。

これ本来はこのように床に仰向けに寝て
天井を見上げるようにして鑑賞する作品だそうです。


今回は床に乾さんの作品「種子」が展示してあるので寝転べません。
でも、かがみこんで観ること可能です。



一つ一つの「種」(「プロペラ」)には違う「言葉」が書かれています。
これを無作為に選びつなぎ合わせると「詩」になる仕掛け。

「プロペラ」は角が無くとても柔らかな感じを受けます。
有機的な感覚を観る者に与えます。だから寝転んで
無防備な状態で観ても人によっては安らぎさえ感じるのでしょう。

これこそまさに「飛行種子」

更に福島さんがチョイスした言葉が書かれてあるとなれば言う事なし。

ただし、これこのようなインスタレーション作品ではないそうです。
元々の形態は「」。

←これぞまさしくseedsbook

この本を一冊買って丁寧に一枚一枚切り取り
糸をつけ、天井から吊るす。
鞄に入れて持ち帰り可能な作品。
ナイスです。グッド

さて、どうして暑いのか「種明かし」
二つ↑の画像の右上よく見ると…

そう、空調の吹き出し口がこちらを向いているの分かります。
冷房をつけると直接「飛行種子」には冷風は当たらないのですが
ギャラリー内の対流の関係からか「飛行種子」が乱れ絡まります。



小さな「種」に細い糸で吊ってあるだけです。
微細な風の流れを受け絡まってしまいます。
私がお邪魔している間もギャラリーの方が気をつかってか
クーラーつけて下さったのですがたちどころに作品が乱れてしまいました。
(すぐさまオフ)

福島さんは配置のこと気になさっていましたが、私はこれで良いと
思いました。「種」に機械から吹き付ける冷風をあてないためには。

冷たい風にさらしたら、発芽しなくなってしまいますからね。



こちらの作品群は「閉じ込められた種子たち」(ザンブロング)
描いたドローイング作品の上からコーティングが施してあります。

質感を画像からはお伝えするの難しいのですが
とてもやさしい、これまた有機的な感じのする作品です。

ドイツの焼き菓子「バウムクーヘン:Baumkuchen」の周りについている
白い甘い部分がこの「閉じ込められた種子」観て頭に思い浮かんだのですが
流石に恥ずかしくてそれ本人の前で言えませんでした。。。
←ズバリこのイメージ!?


まだ、まだお話したこと山ほどあるのですがこの辺にしておきますね。
もう一度書きますが。。。↓

初めてお会いしたはずなのに、旧知の友人の如く
会話がはずむのはやはりseedsbookさんの紡ぎだす
言葉の力ゆえなのでしょう。きっと。

それは彼女のblogを少し読んだだけでも明らかです。
散歩絵、記憶箱の中身

そうそう、blogに書かれていた「Keimzelle=発芽細胞」齧られた事件。

その齧られた「発芽細胞」も展示してありました。
齧られたあとはきちんと補修されていましたけどね。



会場行かれる方、確かめてみて下さい。

seedsbook(福島)さん。今日はどうもありがとうございました。
また今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

この展覧会は7月2日まです。

福島世津子(ドイツ在住)+乾久子
Sestuko Fukusima + Hisako Inui
「flugsamen・飛行種子」
(写真インスタレーション)

場所
トキ・アートスペースA.M.11:30-P.M.7:00 (LAST DAY -P.M.5:00) 水曜休廊
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-42-5 サイオンビル1F
TEL/FAX 03-3479-0332

おまけ

福島さんと乾さんにご挨拶し、
ギャラリーを後にすると小鳥の鳴き声がしました。

「あれ?飛行種子をついばみに小鳥たちがやってきたのかな?」と
思っていたら。。。

この画廊の上の階には小鳥屋さんがありました。
(行きは気が付きませんでした)



もしかしてこの場所選んだ理由、これじゃないですよね。。。


Seedsbookさん、サイトもあります。
他の作品はこちらでどうぞ。
私たちのユニット名であり今回の展覧会のタイトルでもあるflugsamenは邦訳すると『飛行種子』となります。ドイツと日本の間を『種』(samen)がゆきかい、そこから新しい何かを生み出したいと考えています。写真とコトバ、それぞれの作品をお見せします。
展覧会 | permalink | comments(9) | trackbacks(5)

この記事に対するコメント

Takさん

早速行かれて、素敵なレポートを書いて
頂きまして、明後日、鑑賞しに行くのが
楽しみになりました(*'ー'*)♪

Lapisさんが明日、いらっしゃるので夜に
少しお会いします。ブログ仲間の方々が
皆さんお集まりになるそうです〜☆

お写真もとってもよく撮れています。
TBさせて頂きますね〜♪
Julia | 2006/06/29 11:59 PM
こんばんは!コメントありがとうございます。
Takさんの感想、とっても素晴しいです。

遠いので行けなかったけど、なんだかその場に行けたような!
なんともよいお話ですねー。
私は冬生れですが全てが芽生えてゆく春夏が大好きで。
だから桜もお花の後は新緑が綺麗だなぁと思うような
新緑マニアなので、seedsbookさんの、種子から発芽するという感覚は。
もう、大好きなんですよね。
楽しそうだなぁ・・・。
本で作品を家に帰って作れるっていうのも素敵ですねぇ。

seedsbookさん、きっと素敵な方でしょう〜。
不思議な浮遊感覚は、すてきと思って身につけられるものでもなさそうで、私がまだ幼いとき、草花がさーっと伸びている綺麗なプリントシャツを持っていて、それがとてものびやかで好きだったのですが・・・時を経てseedsbooksさんのイメージって伸びてゆき息づく生命力のような・・・。そしてシュールでもあり。寝転がって作品を拝見してみたいなぁ。

また、立寄らせてください!
めりの | 2006/06/30 12:03 AM
こんばんは。本日私も「flugsamen展」お邪魔してきました。まさにseedsbookさんのブログからにじみ出るお人柄がうかがえる作品だったように感じました。今回は、他にも初めてお会いする方がたくさんいて、なんか二重に楽しかったです(笑顔)。

takさんにもそのうち機会があれば、お会いしたいなあ〜とふと思ってしまいました。
alice-room | 2006/07/01 1:54 AM
takさん、こんばんは
僕も「flugsamen展」に行ってきました。
やはり暑かったです。(笑)
seedsbookさんの自作解説が聞けてとても面白かったです。
seedsbookさんは、ブログの記事からも想像できるように、とても素敵な方でした。時間がタップリあれば、もっとゆっくりとお話したかったです。
上で、alice-roomさんも書かれていますが、機会がありましたら、takさんともお会いしたいなと思っています。
lapis | 2006/07/01 11:34 PM
@Juliaさん
こんばんは。

拙い感想ですが
少しでもご参考になれば幸いです。

皆さんともお会いしたかったのですが
中々スケジュールが合いません。
残念です。
あと2年くらいすれば少しは…

TBありがとうございました。

@めりのさん
こんばんは。

福島さんのお話の何十分の一も
紹介できていませんが、それでも
彼女の紡ぎだす感性は十分
感じ取れるかと思います。

私も好きな季節は春です。
もっとも近年は花粉症に悩まされ
少々好き度も下降気味ではありますが。。。

植物はつくづくえらいな〜と思います。
あんな小さな種からキレイな花や
立派な枝、そして美しい緑の葉っぱを
生じさせるのですから。

私も是非、次回は
寝転んでみたいと思ってます。
福島さんのこれからの益々の
ご活躍期待したいです!

めりのさん。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

@alice-roomさん
こんばんは。

展覧会もご覧になれて
皆さんにもお会いでき
最高でしたね。。。
私は仕事帰り疲れたからだに鞭打ちつつ行ってきました。

>お会いしたいなあ〜とふと思ってしまいました。
へなちょこなヤツですが機会があれば是非!

@lapisさん
こんばんは。

暑かったですか^_^;
あの暑さもある意味作品の一部ですね。
クーラーの風は植物にはよくありませんから。

私ももっともっとお話したいな〜と思いました。
作者自身からエピソード交えてお話を
伺えるのはやはり大切なことですね。

福島さんと乾さんこれからの展開が楽しみです。

>takさんともお会いしたいなと思っています。
ヘナチョコでいい加減なヤツですが
お時間あれば是非!


Tak管理人 | 2006/07/02 12:41 AM
Takさん

私も展覧会へ行って参りまして、seedsbookさんとお会いして嬉しかったです〜☆

鑑賞会のことはどうぞあまりご負担に感じずに、お気軽にいつでもいらしてくださいませね〜♪私も真夏はボチボチとするつもりです。

Yukiさんにもどうぞよろしく(゚-^*)ノ 
Julia | 2006/07/03 7:30 PM
@Juliaさん
こんばんは。

福島さんイメージ通り言葉の達人でした。
楽しかったです。

展覧会は行き当たりばったりで行っています。
若冲だけは最近別ですけどね。
Tak管理人 | 2006/07/03 8:46 PM
TAKさん
素敵な記事を早々に書いて下さっていたようで有難うございました。光栄です。
私自身はオンラインがママならず今こうしてドイツに戻って又皆さんのところに訪問できるようになったとは、なんだか妙なものです。オンラインとオフラインの世界は全く別物ですね。でも、お目にかかれて大変嬉しく思いました今度は別の形でゆっくりお話できると良いなあ、と思いました。
全く暑いのに丁寧に見てくださって有難うございました。(感謝)
seedsbook | 2006/07/11 5:21 PM
@seedsbookさん
こんばんは。

その節は大変お世話になりました。
お忙しいなか、沢山お話聞かせていただき
とても嬉しかったです。
仕事の疲れも吹っ飛びました。
オンとオフの世界って考え出すと
ほんと奇妙なものですよね。
私も最近とみにそのこと感じます。

これからもどうぞ宜しくお願い致します。
何年先になるか分かりませんが
フェルメールを観にドイツ行きます!
Tak管理人 | 2006/07/12 12:50 AM
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