青い日記帳 

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「流行するポップ・アート 」展

Bunkamuraで開催中の「流行するポップ・アート」展に行ってきました。



大大大好きなイヴ・クラインの作品が展示されてあると聞き
それを一番の目的に出かけて行った展覧会です。

ありました、ありました。
会場真ん中あたりにケースに入ったVénusが。

     

この青いビーナスは日本国内でも観ることできます。
富山県立近代美術館と大原美術館。
私が初めて富山県立近代美術館で観た時はそれはそれは・・・
捜し求めていた恋人に会えたような衝動。
この「ヴィーナス」に出会ったのは富山県立近代美術館が最初だった。たまたま出張で北陸に行き,その帰りに立ち寄った美術館でまさか,イヴ・クラインの,しかもこれ程魅力ある作品にお目にかかろうとは思ってもいなかった。(その後、倉敷の大原美術館でも観た。)
 誰もが知っている,紀元前2世紀ごろ作られたと言われる「ミロのヴィーナス」。1820年にメロス島で発見されその後数多の遍歴を経て今はルーブル美術館に収められ毎日多くの観光客に囲まれている。
 また,学生時代に学校の美術室にあったデッサンのモデルとしてとしての「白く汚れたミロのヴィーナス」もきっと我々の記憶の片隅にある。
 しかし,クラインの『青』にかかるとその記憶や紀元前からの美しさとは全く違う「ヴィーナス」が生まれる。変貌を遂げるのである。
 それにしても,大胆なことをやるものだ。創作料理と称し奇抜で大胆なメニューをサービスする店がある。しかしその味には奇抜さ故に一種の相容れない不満が残る。ところが,このクラインの「青いヴィーナス」は奇抜で大胆でありながらも,しっかりとした消化可能な味がある。それどころか今までの味を凌駕するほどのものさえ感じ取れる。
 イヴ・クラインの友人であった画家・彫刻家アルマンの裸体を直接型取りした「人体リレーフ」もパリのポンピドゥーに収められているが,これはまた様相を異にする。
 紀元前の作品に単色を加えただけで,超現代的な作品にしてしまうマジシャン。それがイヴ・クラインであり。彼の一番お気に入りのマジックの小道具がIKBという青い顔料だった。
とことが、ところが・・・
クラインのこんな素晴らしい作品を渋谷の地下で観られるのは
大変嬉しくありがたいことなのですが、、、
どうしてこの展覧会にあるの??

「流行するポップ・アート」展
ポップアート??クラインが???
違うよな〜(首大きくかしげる)

作品についているキャプションには・・・
ヌーボー・レアリストとして名高いイヴ・クラインの作品には、ポップの表現法とは明らかに異なる哲学がある。しかし、古典風な彫刻を本来ありえない青一色に塗りこめるやり方には、ポップに通じる大胆不敵さがある。

これはない。
こんな説明付けるのなら綺麗さっぱり
「同時代の作家」といった枠でも作って
そこで紹介してアメリカンポップ・アートとの比較を
楽しませる方がよっぽど良心的。
無理にクラインをポップの枠組みに入れないでショック

尚、この展覧会日本全国巡回します。
以下巡回先です。
大阪 大丸ミュージアム梅田 2005年1月19日(水)〜2月 6日
群馬 群馬県立近代美術館 2005年2月19日(土)〜3月27日
高知 高知県立美術館 2005年4月 3日(日)〜5月22日
広島 広島現代美術館 2005年5月29日(日)〜7月10日
北海道 北海道立近代美術館 2005年7月26日(火)〜8月28日
名古屋 名古屋市美術館 2005年9月 6日(火)〜10月 予定

ポップではない、クラインを堪能するのも良し。
アメリカンポップ見るのも良し。
ヨーロッパに与えた影響見るのも良し。

でも、「良かった〜」と思えるかは保証できません。この展覧会。
以下プレスリリース
60年代に一世を風靡し、今また注目されるポップ・アート。美術界の反逆児としてのポップ・アートの系譜は、戦前のフランスでデュシャンが発表した「レディメイド」まで遡ることができます。日常品をアートとして開き直ったこの革命の萌芽。それを20世紀芸術の一大潮流にまでしたのは、大衆文化と消費社会の国アメリカのアーティストたちでした。
 戦後のアメリカ美術の主流は、抽象的でわかりにくい芸術でしたが、それを覆すべく、身近な事物に素材を求めた若者たちが現れました。彼らはハリウッド映画、スーパーマーケットの商品、コミック雑誌などを、わざと芸術のコンテクストに入れ、象牙の塔に揺さぶりをかけたのです。そしてその挑発的な姿勢は、ウォーホルの描いたジュディ・ガーランドの肖像に象徴的に表われているといえましょう。
 彼らの仕事は着実に世の中に浸透していきました。さらにそれは逆流し、私たちの日常生活にも入り込んでいき、20世紀末には、こうしたイメージを当たり前のものとして育った第二世代のポップ・アーティストも登場します。一方、ヨーロッパでもポップ・アートは支持されました。そして普通はそう呼ばない作家の作品も、この文脈の中に置くとすんなりと解釈できるくらい、それは「流行」していったのです。
 本展はポップ・アートを20世紀芸術の最も重要なファクターととらえ、その全貌を探る意欲的な試みです。出品される80作品は、ポルトガルのシントラ近代美術館所蔵のベラルド・コレクションからのもの。コレクターのベラルド氏の個性も感じられるこれらの作品のほとんどが日本初公開です。

リスボンの北西部にあって、世界遺産としても名高い美しい都シントラにあるシントラ現代美術館。ここには、ポルトガル有数の企業が所有している「ベラルド・コレクション」が保管されています。この「ベラルド・コレクション」は、オーナーであるベラルド氏の強い意図のもとに、20世紀後半の全世界の美術が「いかなる流派、技法、国籍にもとらわれることなく」、網羅的に収集されています。また、このコレクションは、”広く社会に貢献されるべきである”という信念のもとに、シントラ美術館において様々な形で公開されてきています。
展覧会 | permalink | comments(15) | trackbacks(6)

この記事に対するコメント

今回の展覧会で、Jeff Koonと、
この青いヴィーナスを初めて自分の目で見られたので、
その点はとてもよかったのですー。
青いヴィーナスは、ひときわパワーみたいなモノを
放ってましたね。

でもなんか、ピンとこない展示会でしたね。

あきこ | 2004/11/25 9:49 AM
@あきこさん
本文では控えめに書きましたが
かなり駄目駄目な展覧会でした。
ただ、展覧会が×ではなくポップアートが
そもそも嫌いなのではないかと思ったりしました。

クラインのビーナスなければ
行かなかったかもしれません。
Tak管理人 | 2004/11/25 9:45 PM
こんにちは。
この青いヴィーナス、好きなんですよ〜
毎年倉敷で見てますが、なんだか色気がありますよね。
今年は大原美術館行けなかったから来年梅田大丸まで
会いに行ってきます!
Takさんのコメントがやや辛辣なのでいろんな意味で楽しみかも。。
はな | 2004/11/26 8:47 AM
@はなさん
白い石膏の同じビーナスとは
まるっきり違う雰囲気あります。
何度も何度も観たい作品です。
倉敷の大原美術館ここも何度行ってもいい美術館ですね。

辛口評価の展覧会滅多にないのですが・・・
これは特別×でした。
Tak管理人 | 2004/11/26 4:56 PM
クラインの青いヴィーナス、直島のベネッセハウスにも
あるって聞いたのですが。。
去年、直島行ったのですけど、気づかなかったなあ。。
あのホテル(美術館?)迷路みたいで、見逃したのかも。。
ざんねん!!!
大原美術館は私が一番好きな日本の美術館です。
子供の頃両親に連れられて行った覚えがあるので特別、
なのかもしれません。
Takさんにここまで酷評される展覧会・・・たのしみ!
はな | 2004/11/26 5:42 PM
Takさん:すみません、もう見てましたか・・・。
私も招待券を持っていたので、時間つぶしに見ましたが、面白くなかったですねー。
ガラガラで、私一人でした。
Ken | 2004/11/27 1:01 AM
@はなさん
直島のベネッセハウス行ってみたいです。
以前、掲示板でこの美術館薦めていただきました。
ここと、大塚国際美術館を一緒に行ってみたいと思ってます。
四国はまだ一度も行ったことのない土地なので
美術館をきっかけに是非行きたいです。

@Kenさん
つまらなかったですねーー
TBSが昔のフジのような企画展
勢いでやっちゃった感じします。
Tak管理人 | 2004/11/27 9:13 PM
今年の9月スペイン・ポルトガルを旅したとき,リスボンから日帰りで,シントラに行ってきた。にもかかわらずシントラ現代美術館は行かなかった。というより存在そのものを知らなかった。
超有名観光地としてのシントラは行ったのであるが,市街地には行かなかった。これまた超有名観光地であるロカ岬へ行く途中,市街地を通るバスの中から,美術館らしき建物を見かけたが,もしかするとあれが,シントラ現代美術館だったのかもしれない。
ガイドブックに載っていないとは言え,美術館巡りの旅で不覚であった。

さて,今回の展覧会 「流行するポップアート」というちょっと軽薄な感じのタイトルに偽りありというか,いわゆるポップアートではない作品もあり,また,あまり見慣れないヨーロッパの作品もあり,意外とおもしろかった。
逆にウォーホル,リキテンシュタインをたっぷり見れると思っていると肩透しにあう。
私はBunkamuraの会員であるが,チケットを購入して見て満足できるかどうかは,評価の分かれる展覧会だと思う。

もぎたてセチコさんの展覧会評
http://jet.rocket3.net/review/415poppu/415poppu.htm





じゅん | 2004/11/28 8:13 AM

@じゅんさん
もぎたてセチコさんの展覧会評。行く前に読んだんです。
で、ちょっと期待しちゃった感もあります。
でもやっぱり自分には合いませんでした。
ポップ。。。

ヨーロッパの観たことのない作品を観られたことは
有意義だったかもしれませんが、うーーんそれでも
及第点には至らない展覧会でした。

私も会員なので、まだいいのですが。
これお金払って(デートで彼女のぶんまで出してやって)
観終えて帰るカップルの台詞が聞きたいです。
可哀想・・・
でも二人で借りるとイヤホンガイドめちゃめちゃ安いですね。
Tak管理人 | 2004/11/28 9:56 PM
Takさん、こんばんは。
直島はTakさんは既に行かれたと思っていました。
失礼しました。
オススメですよー。わたしは車で岡山まで行って
そこからフェリーで島に渡りました。
この夏、地中美術館なるものが新しくできたそうで、
また行かなきゃ、とは思っているのですが、予約が
なかなか取れないんですよね。。。宿の。
島には家プロジェクトという町屋が作品になっていたりしてて
本当にステキなところです。
東京からはアクセスが大変かもしれませんが。。
大塚美術館は私も行ったことがないんですよね。
鳴門は神戸、大阪からは意外と近いのですが。。
ご存知だと思いますが、大阪にも最近地中美術館が
できました。でも、やっぱり東京のほうが
いい美術館、美術展は多いですよねー・・。。ふう。。
はな | 2004/11/28 11:29 PM
@はなさん
東京は多すぎ(^^ゞ展覧会。
もっと観るもの絞ればいいのかもしれませんが
雑食で欲張りな自分は、あれもこれも
観たくなって休みとあらば出かけています。
かみさんはすっかり呆れ顔です。。。

ベネッセは昔の進研ゼミですよね?
あれ少しだけやっていたので
親しみ感じます。
でも、えらいな〜ちゃんと美術館作って
社会貢献してるなんて。
いつかきっと(*^^)v
Tak管理人 | 2004/11/29 5:00 PM
そうですよー。
東京は展覧会が多くて羨ましいぃぃです。。
常設のコレクションの数も多いし。
私はマティスも結局行けそうにないので。。
デュシャンが横浜に行ったらTakさんの感想を
ぜひ伺いたいです!!
はな | 2004/11/29 10:53 PM
@はなさん
今度、東京にいらっしゃることありましたら
ご案内させていただきます!
美術館以外でも分かる範囲内でしたら。
デュシャンは今か今かと楽しみにしてます。
早くみたいなーー大ガラス。
Tak管理人 | 2004/11/30 11:08 PM
TB、アリガトウございました。
この展覧会にピンと来ないお仲間さん達が沢山居て、心強い限りです。
何が悪かったのかしら。
イヤホンで解説聴きながら行けば、まだ理解出来たのかしら。
DK | 2004/12/01 2:31 AM
@DKさん
イヤホンガイド借りても無駄だったと思います。
見てよく分からないもの、好きになれないものは
言葉でも分からないし、好きにもなれません、きっと。
全国巡回か・・・
Tak管理人 | 2004/12/02 8:17 PM
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