青い日記帳 

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「ゾウとクジラ」が観たい。

たとえ前日でも上司から
「明日の日曜日、仕事出てくれないか?」と頼まれれば
「いやです」と言えないのが雇われ人の悲しいところ。

渋々OKすると「午前中だけでいいから。」と言われ
それなら終わってその足で美術館へ行ける。
なんて甘い考えを抱いた私はまだまだ青い。

結局、仕事最後まで付き合いはめになり
美術館なんてとうの昔に終えた時間。悲しい

こんな日は楽しいことでも思い浮かべるしかありません。

今、楽しい対象といえば「いとうじゃくちゅう」

三の丸尚蔵館の「花鳥−愛でる心、彩る技<若冲を中心に>」第4期の
記事も書かねばならないのですが、その気力は無いので、
「今後の若冲」ネタでも少々書きたいと思います。

まず来週の23日放送予定のテレビ番組。
NHK 新日曜美術館「若冲 21世紀へのメッセージ」

プライス・コレクションだけでなく、
若冲の最新の研究成果を踏まえた内容のようです。

楽しみ。楽しみ。楽しい

お次は8月1日発売の雑誌。
「BRUTUS 魔力の画家・伊藤若冲」

ブルータスという雑誌は時たま美術関係の特集を組んでくれるので
毎回一応はチェック入れていますが、次号はいよいよ若冲です。


かつて1996年8月15日・9月1日合併号で「君はフェルメールを見たか?」と
いう特集組んだことありますが、これに匹敵するような衝撃。

絶対3冊は買います。
1冊はパソコンの脇に。
1冊はリビングデスクの上に。
1冊は永久保存版としてファイリング。

楽しみ。楽しみ。楽しい

根っからのオプチミストなので、もうこの2点だけで
日曜出勤のイライラもほぼ解消。
安上がりなもんです。

ところが、楽天家は欲張り者でもあって…
願いが叶うのであれば「ゾウとクジラ」が観たい!と
更に思ってしまったりします。

「ゾウとクジラ」とはこれのこと↓

伊藤若冲「象鯨図屏風」(六曲一双)

昭和3年に大阪美術倶楽部で3100円という値がつけられたきり
何処へ行ったのか消息不明だそうです。。。

何処にあるのでしょうね。
戦争で焼けてしまってないかぎり
どこかにまだひっそりとあるはずです。

「ぱおーーん」という象さんの鳴き声や
鯨さんが勢いよく噴出している潮の音まで
聴こえてきそうなこの屏風絵。観たいですね〜

左隻

右隻

因みに榊原氏はこの著書の中でこの「象鯨図屏風」と
プライス展にある盧雪の「白象黒牛図屏風」(「黒白屏風」)を
比較し芦雪の方に軍配上げています。
でも、本物観たら気が変るかもしれませんよね。

日本絵画のあそび
日本絵画のあそび
榊原 悟

 それと同時にもう一つ、盧雪がたくらんだ視覚のトリックは、大きな象、牛に配するに、鴉と仔犬とをもってしたことである。大と小、両者を対比させることで、大きいものはさらに大きく、小さいものはいっそう小さく見える。これまた「対比の妙」である。
 その意味で興味をひくのは、伊藤若沖の『象鯨図屏風』六曲一双である。昭和三年(一九二八)一十月の『神戸川崎男爵家蔵品目録』に収められているものの、現在は所在不明。掲載された図版によれば、右隻に長い鼻を中空高く上げる象が、左隻に波問で潮を吹き上げる鯨が描かれていたようだ。白象と鯨の黒い背、これもまた「黒白屏風」である。
 だがここでは、同じく巨大な動物をモチーフに取り上げながら、ともに画面にすんなり収まっている。盧雪の「黒白屏風』にくらべ、黒白対比の面白さが大きく後退していることはいかんともし難い。ましてやこの屏風には鴉や仔犬など、象と鯨に対比される小動物は、いっさい描かれていない。大小の「対比の妙」についてはまったく意が用いられていないのだ。白象と黒牛、白象と鯨、意表をついたモチーフの選択では、両者まったく互角であるものの、黒白と大小、対比を二元化してみせた造形的面白さでは、盧雪の『黒白屏風』に軍配を挙げざるを得まい。



            

江戸の動物画―近世美術と文化の考古学
江戸の動物画―近世美術と文化の考古学
今橋 理子


もっと知りたい伊藤若冲―生涯と作品
もっと知りたい伊藤若冲―生涯と作品
佐藤 康宏

その他 | permalink | comments(11) | trackbacks(0)

この記事に対するコメント

はじめまして。
元々、ARTや綺麗なもの好きでH@(^-^*)/と申します。
最近、ミュシャの当時のリトグラフを偶然の出会いで、購入して、ミュシャについて、色々検索していましたら、こちらに辿り着きました。フェルメールの映画「真珠の耳飾の少女」観に行きましたし、日本絵画好きな友達に連れられ、伊藤若冲さんの絵画も見て、最近、日本絵画にも興味を持つようになりました。ブルータス買ってみます。ありがとうございます。

私にとって、とても興味をそそるブログです〜(*^−^*)勉強になります。
また遊びにこさせて頂きます。

私も最近ブログを始めまして、オールジャンル「美」について書いてます。でも、アートについては全然書けてないのですが。。。しかも、ブログ初心者でこんなに素敵なブログでないので、お恥ずかしいのですが。。(><)良かったら、遊びに来てくださいませ。
H@(^-^*)/ | 2006/07/17 2:40 AM
来週日曜日 のテレビ予約はしています!(^o^)丿
たのしみです!それに加えてブルータスですか!これは買わなきゃ!ご紹介ありがとうございます。

ぞうさんのパオ-ン!見たいです。。とってもかわいい。。でもいまはわからないんでしょ?突然オークションなんかに登場したら騒然ですね(^o^)丿
十六夜 | 2006/07/17 6:22 AM
 こんにちは。

 唖然呆然若冲vs豪胆独我芦雪という感じですね!並べて観ると凄いインパクトが想像できます。象のエロ目と背と潮だけの鯨がなんとも若冲らしい。ブームにのって、どこかから発見されて欲しいですね。
mizdesign | 2006/07/17 7:38 AM
@H@(^-^*)/さん
こんにちは。初めまして。
コメントありがとうございます。

ミュシャにフェルメールに
伊藤若冲!言うことありませんね。
それだけご覧になられていたら
もう立派な立派なアートファンです。
若冲は今が旬ですから
喰らいついています。
ミーハーな自分にはたまりません。
ブルータスの切り口はいつも新鮮なので
今回も新たな驚きがあろうかと楽しみにしています。

こんなブログでよろしければ
どうぞご贔屓に。
素人の徒然ですがお付き合い下さい。

貴ブログ拝見させていただきました。
スヌーピーの水。ナチュローで
探してみますね(^^♪

@十六夜さん
こんにちは。

象と鯨みたいですよね〜
屏風ですからね、想像しただけでも
わくわくしてしまいます。

新日曜美術館は再放送もあるので
安心してビデオセットできます。
ブルータスはまだ見てもいませんが
絶対にお買い得な一冊ですよね!

@mizdesignさん
こんにちは。

すごいでしょ!
この象と鯨。
漫画以下です(失礼!)
戦争のごたごたに紛れて
何処かへ行ってしまったかもしれませんね。
でも、観たい!見つかること願っています。
Tak管理人 | 2006/07/17 9:32 AM
ブルータス、楽しみです。
そういえば、ブルータスは2002年9月1日号で「日本美術?現代アート?」という日本美術と現代アートを対比させる特集をしていました。
私はたしかこれがきっかけで山下裕二氏の本を読み、どんどん日本美術にはまって行ったのでした。
「ゾウとクジラ」のデフォルメ、すごいですねー。
若冲ってまだまだ面白い作品があるんですね。
大の | 2006/07/17 9:39 AM
@大のさん
こんにちは。

私もその号買いました。
でも当時はそれほど…だったのですが
ここ1,2年で新たな発見があり
読み返しているところです。
山下先生、例のプライスさんの講演会にも
いらしていましたね。

若冲と草間さんを比較しているのが
面白かったです。今、静岡県美で
開催しているのはこの流れでしょうか。
Tak管理人 | 2006/07/17 10:12 AM
ああ、この象と鯨、みたいですね!
悔しいです。最後に具合が悪くなってしまい、色々な事をダッシュで片付けようとしたけれど、むりでした。
三の丸だけは行ってきましたが。。。。
見たいなあ。。。記事を楽しみに待ってます。
seedsbook | 2006/07/17 3:33 PM
これはまた面白い作品ですね!
一体このような大作をどなたが隠し持って(?)おられるのか…。

一刻も早く公開されることをお願いします!
何でも鑑定団で出てきたり…。

>BRUTUS 魔力の画家・伊藤若冲

これも楽しみですね。
杉本さんの時も喜んで買いました。もちろん今回もです!
はろるど | 2006/07/18 11:26 PM
@seedsbookさん
こんばんは。

観たいですよね〜素直に。
日本とドイツでは生活のリズム
全然違いそうなのでいきなり
日本に帰ってきても逆に疲れますよね。
きっと。

三の丸ややっとレポ書きました。
今回が一番見応えあったかもしれません。

@はろるどさん
こんばんは。

誰の手元にあるのでしょうね。
もしかして忘れられていたりして。。。

鑑定団出てきたら石坂さんも
第興奮するはずです。
その回だけでもスタジオ見学したいな〜

ブルータスは絶対に買いです。
そのままレジへ三冊持っていきます。
Tak管理人 | 2006/07/19 7:47 PM
こんにちは、

古い記事にコメントさせていただき、恐縮ですが、
「ゾウとクジラ」見つかりましたね!
この作品のことですよね。
こんなこともあるんだなあ、と興奮しながら、
取り急ぎ。
jchz | 2008/12/20 6:10 PM
@jchzさん
こんにちは。

携帯でこのコメントを見てびっくり!

こんな「発見」あるものなのですね。
小さな絵ならいざ知らず屏風絵が
ひょっこり出てくるなんて驚きです。

教えていただきありがとうございました。
感謝感謝です。
Tak管理人 | 2008/12/22 12:29 PM
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