青い日記帳 

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「伝来の茶道具展」

京都、相国寺・承天閣美術館で開催中の
開基足利義満公600年御忌記念改築事業完成オープン「伝来の茶道具展」に
行って来ました。



来年5月から開催される「若冲・動植綵絵展」の下見として立寄った美術館と
先日の記事に書きましたが、それとは別にもう一つこの美術館へ行った訳あります。

それは一つのある茶碗を観たかったからです。
その茶碗の名前は、
国宝「玳玻天目散花文茶碗」(たいひてんもく)

2004年2月28日に閉館してしまった大阪、萬野美術館が所蔵していた名品です。
海外流出の危惧もありましたが、承天閣美術館へ寄贈ということになり
ほっとしたことを覚えています。

「玳玻天目散花文茶碗」の他にも萬野美術館から円山応挙筆「牡丹孔雀図」(重文)
円山応挙筆の「大瀑布図」、「赤楽茶碗加賀光悦」(重文)
俵屋宗達筆「蔦の細道図屏風」(重文)など約200点が寄贈されたそうです。
     ↓
蔦の細道図屏風」がこの本の表紙に用いられています。
やさしく読み解く日本絵画―雪舟から広重まで
『やさしく読み解く日本絵画―雪舟から広重まで』 前田 恭二

承天閣美術館のサイトには
相国寺に伝来してきた茶道具をはじめとする名品の数々に加え、重要文化財や、旧萬野美術館から寄贈された作品など、当館初公開となる作品も含めて多数展示、新たな門出を記念する展覧会を、ぜひご覧下さい。
と書かれてあったので当然「玳玻天目散花文茶碗」も観られると思っていました。

しかし、世の中そんなに甘くありません。
だいたい「若冲・動植綵絵展」の下見なんていう下心を
仏様が見透かさないはずがありません。。。

受付で渡された展示作品一覧には「玳玻天目散花文茶碗」の文字を
見つけることは出来ませんでした。。。

(小料理やのメニューのような出展目録。これはこれでちょっと感動。)

ただし、茶道具展だからといって、茶碗などの工芸品だけの展示ではなく、
書・絵画の展示もそれなりに充実。特に絵画は雪舟「毘沙門天像」や
狩野探幽「中 観音」、牧谿「江天暮雪図」、円山応挙「敲氷煮茗図」、
能阿弥「雲龍図」など等が展示されていました。(「それなりに」は撤回します。)

詳しいことは私と丁度同じ頃にこの展覧会をご覧になられた
blog「徒然なるまままに」のak96さんが詳しくレポートされています。
こちらを是非。

眼の力 夢の美術館―美を見抜く
眼の力 夢の美術館―美を見抜く
戸田 鍾之助, 戸田 博

それにしても、この美術館、かなり若冲に力入れていることそこかしこから
ひしひしと伝わってきます。例えばこれ。
 
承天閣美術館のチケットの半券とパンフです。
「伝来の茶道具展」なのにチケットには伊藤若冲「月夜芭蕉図」(重文)が…

聞けば「伝来の茶道具展」のチラシは作っていないとのこと、、、
まぁ、あくまでも仮オープンですからね。
現在は既存の第一展示室しか開けていません。
「若冲・動植綵絵展」はこの展示室で開催されるとのこと。
現在の展覧会では展示室の中央に茶室「夕佳亭」が再現されていますが、
「若冲・動植綵絵展」の時は取り払われるそうです。

因みに新しく5月にお披露目となる第二展示室には
若冲による鹿苑寺大書院 障壁画「月夜芭蕉図」と「葡萄図」が
向かい合って展示されることになるそうです。


結局、若冲の話題になってしまいました。。。
これでもお茶は小さい頃から習わされてきたのですが道具を見る目は
全く養われていなかったことになりますね。たらーっ汗

すぐわかる名品茶碗の見かた
すぐわかる名品茶碗の見かた
矢部 良明
 当館では、開基足利義満公の600年御忌の記念事業として増改築に入り、昨年より一年あまり休館させていただきました。この期間中、新館展示室や新収蔵庫の建設に加え、従来の展示室の内装も一新いたしました。
 旧館・新館の全館オープンは、来年、平成19年5月13日(日)から、翌月3日(日)まで開催される「若冲・動植綵絵展」となりますが、このたび、平成18年7月15日(土)に改装成った既存展示室を先行オープンさせていただく運びとなりました。
 相国寺に伝来してきた茶道具をはじめとする名品の数々に加え、重要文化財や、旧萬野美術館から寄贈された作品など、当館初公開となる作品も含めて多数展示、新たな門出を記念する展覧会を、ぜひご覧下さい。

 江戸前期、金森宗和によって作られ、明治期に復元された鹿苑寺(金閣寺)内の茶室「夕佳亭」を、このたび展示室内にも再現し、より臨場感ある茶道具の展示が可能となりました。
 粋を凝らした名茶室建築の美と、茶道具の取り合わせの妙とをお楽しみください。
展覧会 | permalink | comments(7) | trackbacks(1)

この記事に対するコメント

こんにちは
萬野が解散して相国寺に寄贈したとき、ショックと共に安堵がきたこと、忘れられません。
篠山紀信が『萬野美術』として萬野さんの山荘で所蔵品を水の流れや苔の上、薄、石畳などと共に撮影した分ですが、それらが失われたのだと思ったのです。
けれど相国寺さんが新館まで建て増して一般公開してくれはるのは本当に嬉しいです。

玳玻天目散花文茶碗はとても可愛いですよね。
安住の地を見出せて、ほっとしています。
ちょっと遠いけれど。
遊行七恵 | 2006/08/23 11:21 AM
Takさんの追っかけ?の あべまつです。

本当に私が見てきたことをきちんとレポしてくださるので、
助かります。

楽茶碗の長治郎の黒楽茶碗、なかなか良かったです。

あぁ、それにしても京都は遠い〜〜
あべまつ | 2006/08/23 11:32 AM
@遊行七恵さん
こんばんは。

萬野美術館の閉館はショックでしたねー
あの頃は丁度曜変天目に興味を持っていて
天目茶碗はじめあれこれ見ていたので
もう萬野の所蔵品が散逸して見られなくなってしまうと
かなり心配したものです。

「玳玻天目散花文茶碗」いつでもいいので
見せてください、相国寺さん!
また伺いますから。

@あべまつさん
こんばんは。

楽茶碗はどれも見ていてハズレることないですよね。
安物を使っていましたがそれでも何とか
それなりに見栄えして使えるものです。

それにしても、偶然でしたねーー
こんな偶然世の中あるのだと
あれからずーと反芻しています。
Tak管理人 | 2006/08/23 7:46 PM
「玳玻天目散花文茶碗」はやはり、
冠にして別に展示が行われるのでしょうか?

京都で茶道具を見る…

羨ましいシチュエーションです…
曜変天目は見てると魂が吸い込まれますよね…
堪りません!

Takさんは今も御稽古されてるのですか?
るる | 2006/08/23 8:45 PM
@るるさん
こんばんは。

でしょうね、きっと。
宝物ですからね!

もっとゆったりと観たかったです。
暑い夏に寝不足で見るものではないですね。

曜変天目また観たくなってきました。
あれも中毒のようなものです。

今は稽古していません。
すっかり忘れてしまいました。
袱紗捌きなんてすっかり消去。。。
Tak管理人 | 2006/08/24 6:10 PM
引用いただき恐縮です。鹿苑寺大書院 障壁画が展示されるとなると5月は是が非でも行かねばなりませんね。
ak96 | 2006/08/27 10:12 PM
@ak96さん
こんにちは。

新しく作った展示室に障壁画を展示させるようです。
しかし気になるのは動線です。
どうなるのかな?まさか入れ替え制?!
Tak管理人 | 2006/08/28 1:46 PM
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開基足利義満公600年御忌記念 改築事業完成オープン 伝来の茶道具展 2006年7月15日から2007年4月15日まで 相国寺承天閣美術館 開基足利義満公の600年御忌の記念事業として増改築に入り、昨年より一年休館していた承天閣美術館が、新館展示室や新収蔵庫の建設に加え、従
伝来の茶道具展 相国寺承天閣美術館 | 徒然なるまままに | 2006/08/27 10:12 PM