青い日記帳 

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「クリーブランド美術館展」

森アーツセンターギャラリーで開催中の
「クリーブランド美術館展 女性美の肖像 モネ、ルノワール、モディリアーニ、ピカソ」に行って来ました。



森美術館で開催している「BMW 革新の軌跡−ヒストリックカーでつづる発展の歴史」展を観たくて会社帰りに六本木まで。
森美術館のウリの一つは何と言っても夜間開館!
夜の8時なんて当たり前!11時まで開いていたりします。

余裕を持って出かけ、いざ会場へ入ろうとすると警備員さんに止められました。
「もう、今日は展覧会終了しました。」
ってまだ6時じゃん!!8時まで二時間もあるのに何故??

BMW展の開館時間をチラシで確認してみると…
9月13日〜15日 10:00〜17:00
9月16日・17日 10:00〜22:00
9月18日〜20日 10:00〜20:00

刻むな〜どうしてこんなに刻むのよ!!
会期それでなくても短いんだからちゃんとやろうよ!!

因みに私が行ったのが15日でしたので
上の時間帯の通り5時でクローズ。。。ショック

どうして隣で開催している「ロエベ展」が全日
10:00〜22:00までやっているのに、ただ車並べてあるだけのBMW展が…
1/18 BMW 2002 BAUR CABRIO ( ARKTISBLUE METALLIC )
1/18 BMW 2002 BAUR CABRIO ( ARKTISBLUE METALLIC )

なんていつまでも駄々こねていてもしゃーないし、折角六本木まで来たのだから
「クリーブランド美術館展」も観ることに決定!!

森美術館の会員はたったの700円で観られるとのこと。
な〜んだ。早く言ってよ!BMWのことなんかすっぱり忘れるから。

「ロエベ展」観たあとだったのであと一時間で閉館時間。
嘘のように空いている展覧会会場でした。
悪いことばかりではありません。

展示作品数もここは少なめですから、
じっくり観ても一時間かかりません。

展覧会の構成は以下の通りです。
1.モネ、ルノワール、ドガ:印象派の時代
2.セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン:後期印象派 
3.ロダン: 近代彫刻のさきがけ
4.ピカソ、ブラック、マグリット:20世紀の前衛
5.ミュンター、モンドリアン、ムーア:北ヨーロッパの光

断トツで頭ひとつ抜きん出て良かった作品はいつもながらセザンヌ。
小川

これだけ自然界に三角形紛れ込ませて、それでいてちゃんと
風景画に見えてしまうのですから凄い!木だって良く観ると
いい加減に描いているようですが計算して色を置いているのが分かります。

彼が目指した「再構築」がしっかり成されている作品です。
目の前の風景をただ写し出すだけなら写真で充分ですからね。

今でこそセザンヌの作品観ても驚きも何もしないでしょうが
今からおよそ100年前にこれ観た人の驚きは想像に難くありません。
彼に続く画家さんたちがこぞって学んだのも納得です。


この作品は現在Bunkamuraで開催されている「ピカソとモディリアーニの時代展」に出展されているジョルジュ・ブラックの「家と木」という作品です。

激しくセザンヌの影響受けているの分かりますよね。
セザンヌの作品の一部を切り取ったかのようです。

Cezanne to Picasso 2007 Calendar
Cezanne to Picasso 2007 Calendar

さてさて、セザンヌ礼讃はこの辺までとして
次の作品誰のものだか分かります?

c. 1905-1907

分からないですよね〜私もキャプション見ても「えーー」と思ちゃいました。
で、第二ヒント?です。
次の作品も同じ画家さんの作品です。横に並べて展示されていました。

1906

菊の花です。若冲じゃないですよ。
初期の作品ですから全く特徴ありません。
因みにセクション5「ミュンター、モンドリアン、ムーア:北ヨーロッパの光」
この中の誰かです。

展示室にはもう一枚横に次の作品が展示されていました。
赤と黄色、青のコンポジション」という作品です。
もう分かりましたよね。

1927

ピエト・モンドリアンです。
「ブロードウェイ・ブギ・ウギ」に代表されるような
幾何学的な抽象絵画の印象ばかりが強いモンドリアンですが
初期には↑のような風景画などを描いていました。

知識としては持ち合わせていても実際に初期の風景画の前に立つと
これがモンドリアンの作品??と疑心暗鬼になります。いつも。

「クリーブランド美術館展」の一番の観所はモンドリアンの作品かもしれません。

Mondrian
Mondrian

他の作品も駆け足でご紹介。

ロメーヌ・ラコー
ルノワールの初期の作品は良いです。
キャプション観るまでルノワールと気が付きませんでした。。。
20代に描いているそうです、これ。
どうしてこのまま年を重ねなかったのかな〜〜

赤いスカーフ、モネ夫人の肖像
モネは奥さんのことしばしば絵に描いていますが
この作品はとても寂しそうな雰囲気漂っています。
それもそのはず、この後32歳という若さで他界してしまいます。奥さん。
生涯モネが手元にこの絵を置いたと書かれてありました。

こちらを振り向いたモネ夫人がサヨナラを告げているようです。

セザンヌの真向かいにゴッホが2枚ありました。
「プラタナス」

     サン=ミレのポプラ

どちらもゴッホ独特の力強い筆致でぐいぐい描かれています。
観ていて気持ちがいいですね。特に「サン=ミレのポプラ」は色合いも最高。

Van Gogh 2007 Calendar
Van Gogh 2007 Calendar

Bunkamuraの展覧会とだぶりますが、この二人も。
モディリアーニ
女の肖像

ピカソ
ケープを纏った女(ジャンヌトン)」
ピカソ19歳の時の作品です。
やっぱり天才ですね。
一見荒い筆致ですが的確に対象物捉えて迷いなく描いている様子伺えます。

最後に私の好きなエルンストの作品。

あの有名なマネの「草上の昼食」のパロディーだそうですが
どこをどう見てもそうとは見えないところが愉快です。

500の自画像
500の自画像

この展覧会以下の理由で実現したそうです。(中国、日本、韓国を巡回)
現在、2011年の完成を目指して建築家ラファエル・ヴィニョーリ氏(東京国際フォーラム設計者)による本格的な増改築工事が進行中、この工事により同館の代表作の海外貸し出しが実現することとなりました。

この秋、あなたはどんな女性美の肖像と出遭いますか。

クリーブランド美術館(アメリカ・オハイオ州)は、世界中から収集された40,000点以上にのぼる所蔵品を有する全米屈指の総合美術館です。本展は、同館が誇る近代美術コレクションの中から、日本初公開の50点を含む、選りすぐりの60点を紹介するものです。モネ、ルノワール、ドガ、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャンなどの印象派・後期印象派の作品から、近代彫刻の先駆者ロダン、そして、マティス、ピカソ、マグリットなどの20世紀美術まで、西洋近代美術の流れを概観することができます。また、ルノワールの《ロメーヌ・ラコー》、モネの《赤いスカーフ、モネ夫人の肖像》、モディリアーニの《女の肖像》(3点とも日本初公開)等、魅力的な女性のポートレート作品が数多く含まれているのも本展の特徴のひとつです。
展覧会 | permalink | comments(13) | trackbacks(12)

この記事に対するコメント

おっ、行ってこられたんですね。
私はレディース・デー狙いです。

デュフィ展、レビュー(簡単ですが)アップしました^^。
shamon | 2006/09/20 11:11 PM
ひょっとしたら、今、一番、ワクワクな企画かもしれません。

土曜は晴れますように。
出光、損保、森、歪な一筆書きに出撃じゃ
鼎 | 2006/09/20 11:40 PM
@shamonさん
こんばんは。

水曜日女性だけ1000円ですよね。
メンズ・デーとかないかな〜

デュフィ展の感想読ませていただきました。
読むと行きたくなるから困りものです。

@鼎さん
こんばんは。

展示作品数は少なめですけど
近代美術館に比べれば見やすく納得いきます。

出光、損保、森→豪華な顔ぶれですね。
損保でお会いするかもしれません。
Tak管理人 | 2006/09/21 10:35 PM
Takさん
TBありがとうございました。
私はモネの絵が3枚、観られた事で大満足でした〜☆
セザンヌの風景画も良かったですね!
TB、こちらから飛ばないかもしれませんが
試してみます。今日は、ベルギー美展、
とても楽しみです〜☆
Julia | 2006/09/24 6:52 AM
ルノワールに限らず、ピカソも若い時の方が好きです。
若い頃のルノワールの方が好き、と言う人は結構いますよね。
以前、ブリヂストンで開催されたルノワール展では、時期により、かなりタッチが違っていました。
ピカソも、「ケープを纏った女」は、webで見るより、大胆なタッチで驚きました。
モネの一連の睡蓮でも、初めの頃は具象画ですが、晩年は抽象画みたいですよね。みんな、変えて行かないと気が済まないのかも知れませんね。一応、「進歩」と、言う事で。

今回も、「後期印象派」という表現ですが、美術館も、いい加減に「後期印象派」という、表現はやめて欲しいと思います。印象派には「前期印象派」と「後期印象派」があるのかのようです。
Post-Impressionismなんだから「ポスト印象派」でいいように思うのですが。
昔、「マティスとモディリアーニが好き」と、言ったら、「印象派か」と言われました(笑)。

絵葉書買って来ました。モジ様と、若き日のピカソ様とルノワール様の絵葉書でございます。ふち無し絵葉書で、全面が絵です。スタンドに立てても見栄えがして、よろしいかと。
鼎 | 2006/09/24 10:44 PM
@Juliaさん
こんばんは。

セザンヌは基本的にハズレなしです。
あの確固たる姿勢が伝わってくる作品好きです。
TBちゃんと届いていましたよ!
ありがとうございます。

ベルギー美術館展はこの秋ナンバー1だと思います。

@鼎さん
こんばんは。

様式を変えていかないとやっていけないのは
理解できなくもないですが、ルノワールの初期と
それ以降はよくまぁあれだけ変ったものかと
驚いてしまいます。イタリア旅行が
相当ショックだったのでしょうね。

ピカソの作品あれを若干20歳で描いたのですから
やっぱり天才だな〜とつくづく思いました。
信念が伝わってくる絵です。

>今回も、「後期印象派」という表現ですが、美術館も、
>いい加減に「後期印象派」という、表現はやめて欲しいと思います。
まったくの同意見です。
こういう表現するから「印象派の中のモネは好きだけど
セザンヌは嫌い」とか言われてしまいます。
比べる対象ではないのに。。。

一人でふらりとでかけた展覧会にしてはまぁまぁでした。
それより次からの森美術館の展覧会が楽しみです。
中沢新一が来る日都合悪いんですよね。。。
Tak管理人 | 2006/09/24 11:01 PM
こんばんは。
イマイチ何を見せたいのかよくわからない展覧会でしたね。
「女性美の肖像」というサブタイトルが鑑賞を邪魔していたようにも思いますヾ( ̄ー ̄)ゞ
Takさん、気づかれましたか?
今回のゴッホ《大きなプラタナスの木》は、昨年この場所で開催されたフィリップス・コレクション展の《道路工夫》のファースト・バージョンですよ♪
図録を並べて見比べましたが、本当にそっくり!!色や線の違いを見つけてみるのもなかなか面白いですね!!
りゅう | 2006/09/25 1:20 AM
こんにちは〜
エルンストの「草上の昼食」、
マネの絵との関連を考えたのですが、よく分かりませんでした。
それでも、この絵、楽しいです。エルンストにしては
何が描かれているかよく分かりましたし。
一村雨 | 2006/09/25 4:40 PM
@りゅうさん
こんばんは。

サブタイトル確かに邪魔ですね。
無理やりこじつけているようです。
さらにレディースデーとか設けちゃって。
やだやだ。

>《道路工夫》のファースト・バージョンですよ♪
そうだったのですか〜
どうりでどこかで見た事あるなーーと思ったんです。
これでもやもや解消しました!!
ありがとうございます(^^♪
スッキリです。

@一村雨さん
こんばんは。

エルンストよりもマグリットっぽい作品でしたね。
あの深海魚のようなものは何なんでしょう?
「草上の昼食」言われないと分からないですよね。
単純にあの絵一枚だけで観ても仰る通り楽しい作品でした。
Tak管理人 | 2006/09/25 10:28 PM
TBさせていただきました。
あっけなく見終わってしまい、なんか中途半端な展覧会という印象でした。最近出かけた展覧会は見終わるとエネルギー切れになるものが多かっただけに・・・。
キリル | 2006/10/05 12:04 AM
@キリルさん
こんばんは。

中国、韓国、日本を巡回するアジアンツアーですが
仰る通り中途半端ですね。
目が肥えてきたのでしょうか。
贅沢になってきました。
Tak管理人 | 2006/10/05 11:13 PM
Takさん、こんにちは
TBありがとうございます。
自分のブログできついことを書いてしまいました。
こういう展覧会もたまにはあるものですね…

セザンヌは鑑賞した時「きっとTakさんがお好きだろうな〜」と思いましたが、やっぱりそうでしたね!!!
セザンヌの再構築ぶりがはっきりとわかる絵でしたね。
アイレ | 2006/10/29 4:11 PM
@アイレさん
こんばんは。
やられました。
昨日は、完敗です。
久々の黒星です。。。
やるな〜ジュビロ。
しかしあの主審はナンだ!!
次次次!!

この展覧会はセザンヌに救われました。
Tak管理人 | 2006/10/30 12:27 AM
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