青い日記帳 

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「ピカソとモディリアーニの時代展」

Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の
「ピカソとモディリアーニの時代 リール近代美術館所蔵」展に
行って来ました。



行ってから随分と時間が経ってしまったので記憶曖昧です。
覚えていることだけ簡単に。

まず↑のチラシの出来がいいですね。
モディリアーニの作品「母と子」の魅力フルに使っています。
子供を抱いた母親像を中心に両脇に縦書き
展覧会名や場所、日時、そして解説文を書き入れてあります。
見事です。

目の錯覚によって心なしか普段のチラシより縦長に見えてしまうのはその所為です。
やっぱりモディリアーニは縦長でないとね!

ただ描かれている対象はモディリアーニしては珍しくお母さんと子供。
ほんわりしたあたたかな雰囲気をかもし出しています。

モディリアーニといえば、お洒落で、酒好きで、詩を詠んだり…加えて女好き!
悪いことに?ハンサムだったので女性にとってももてたらしいですね。
       
当然、若い女性のモデルさん扱うのも手馴れていたことでしょう。さぞかし。

そんな彼もイタリアからパリへやってきたばかりの頃に描いた
若い女性の胸像」(モディリアーニ24歳の時の作品)は
ごつごつした感じでセザンヌのような塗り残しがあるらしくない作品でした。

それと、基本的に女性好きなので男性描くのあまり得意そうではないですよね。
例えばこれ。
 モイーズ・キスリング
キスリングこれじゃ怒るって!
笑っちゃいました。思わず。でも憎めないんですよね〜そこが色男たる所以。
(「赤毛の少年」は良かったですよ)

今回は出展されていませんが、あのジャン・コクトーも犠牲になっています?
 

この当時、ピカソやジャコメッティもアフリカ芸術に感化され
作品に反映していますが、モディリアーニも同じ延長線上にいたのでしょう。
彫刻のための頭部の習作」が2点ほどありました。

こちらは完成品(リール近代美術館所蔵)

それぞれのモディリアーニ
「それぞれのモディリアーニ」 川上 直彦

展覧会の構成以下の4章から成り立っていました。
第1章ピカソ/キュビスムの世紀
第2章モディリアーニ/芸術の都パリ
第3章ミロ/シュルレアリスムから抽象画へ
第4章ビュッフェと素朴派/二極化する具象表現

題1章のブラックの作品は記念碑的なものなので観られて良かったです。
家と木
セザンヌの作品の一部を拡大して切り抜いたような作品です。

レジェも多くありました。昔「レジェ展」をここで観たので
Bunkamura=レジェの印象強いです。

アンリ・ロランスの30cm足らずのテラコッタ数点ありましたが
一木彫の円空の仏像に通ずる要素を感じました。
東博が呼んでいます。。。

第3章の中で一番気に入ったのが、ウジューヌ・ネストール・ド・ケルマデック
   (名前長くてとても覚えられそうにありません…)

イマイチ良い画像がないので説明しにくいのですが、
線に色を置く」そんな作風の絵です。

昔、岡崎京子がわざとスクリーントーンをずらして置いたのと似た作品でした。
リバーズ・エッジ
「リバーズ・エッジ」 岡崎 京子
岡崎京子さん好きなんですよね〜実は。

第4章にあったビュッフェの作品群にはちょっと怖さ感じました。
線が鋭くまるで凶器のようです。

タイトルも「石打ち刑
救われません。。。

最後にこの一枚。

アンドレ・ボーシャンの「ステュクス川

遠目からこの作品観た時、エルンストだ〜と思いましたが
近寄ってみたら違いました。戸谷成雄が作り出す木のような谷。
遠くから観ても良し、近くで観ても良し。

こういう予期せぬ出会いがあるから展覧会行くのやめられません!

Modigliani 2007 Calendar
Modigliani 2007 Calendar
Modigliani

今回の展覧会は名前に惹かれて随分とお客さん来ているようです。
「ピカソとモディリアーニの時代展」は上手いと思いました。
もし「リール近代美術館展」にしてたら…「スコットランド国立美術館展」の反省を生かしているように思えましたが、考えすぎかな。でも「リール近代美術館展」じゃお客さん来ませんよ。きっと。

リール近代美術館ジョエル・ピジョディエ=カボ館長曰く。
「これだけはぜひ日本の愛好家に見てほしい」と挙げたのが、以下の5作品。ブラックの《レスタックのリオ・ティント社の工場群》は「初期キュビスムの中で最も完成度が高い」。ピカソ《女の顔》は「アフリカ彫刻の影響が如実で、東洋的な陰と陽の考え方やユーモアもある」。モディリアーニでは「彫刻を思わせる量感とすばらしいタッチで《肌着を持って座る裸婦》が一押し」。そして、ミロの《絵画》、レジェの《横たわる女》。「どれも私たちにとって最高の遺産といえる作品ですから」

フランス美術鑑賞紀行〈2〉パリ近郊と南仏編
フランス美術鑑賞紀行〈2〉パリ近郊と南仏編
井出 洋一郎
 19世紀末の印象派の後に、20世紀初頭のパリでは、新しい絵画運動としてさまざまな表現様式が生まれました。ルネサンス以来の遠近法を捨て去るという近代における最大の美術革命とも言われるキュビスム(立体派)がピカソとブラックによって始められ、同じころモンパルナスの悲劇の画家モディリアーニは、大 都会の憂愁をたたえた近代肖像画の傑作を次々に生み出しました。
本展覧会では、北フランスのヴィルヌーヴ・ダスクにあるリール近代美術館が所蔵するモダン・アートのコレクションの中からモディリアーニの作品12点やピ カソの作品をはじめ、ビュッフェの大作、ブラック、レジェ、カンディンスキーやミロといった20世紀を代表する画家たちのクールな作品約100点を紹介し ます。20世紀美術の優れたコレクションで世界的に知られるリール近代美術館の所蔵品が、日本で大々的に公開されるのはこれが初めてです。
展覧会 | permalink | comments(18) | trackbacks(14)

この記事に対するコメント

Takさん
こんばんは

> レジェも多くありました
そうそう。久しぶりにレジェの作品がみられて嬉しかったです。
# あまり紹介される機会がないですよね...
lysander | 2006/09/26 11:36 PM
ビュッフェの描く女性の顔が、男に見えてしょうがなかったのですが(笑)
aaa | 2006/09/27 1:04 AM
私もアンドレ・ボーシャンの「ステュクス川」を遠めで見たときに
連れにあれは、エルンストだよとしたり顔で話してしまいました。
汗顔の至りでした。でもあの岩肌のリアルな感じと裸婦の
素人っぽさの取り合わせが面白い絵でした。
一村雨 | 2006/09/27 8:40 AM
この展覧会は、たしかにネーミングがうまかったですね。知名度のあるピカソとモディリアーニをタイトルにどーんともってくるあたり。。。

このふたりの作品は少ししかない。

でも、よく考えると美術館展ってみんなそんなものなんで、おこりもしなかったですけど。

個人的には、ビュッフェやブラックにひかれました。
ウインバレー | 2006/09/27 9:02 AM
ぼくもケルマデック(この展覧会まで知らなかったのですが)の作品が一番気に入りました。
かなり長い展覧会の感想を書いたのですが、
いかんせん画像がないので図録片手にでないと読みにくいものなってしまいました・・・
John | 2006/09/27 4:00 PM
@lysanderさん
こんばんは。

レジェって単発で観ても
あまり面白くないですよね。
以前の回顧展良かったです。
もう今では望めませんね…

@aaaさん
こんばんは。

今回のビュッフェはインパクトありましたね。
線がとっても強く感じられました。

@一村雨さん
こんばんは。

エルンストだとてっきり思ってしまいました。
フロッタージュではありませんでしたね。
それでも嫌いでない作品でした。
こういう新鮮な出会いは大切ですよね!

@ウインバレーさん
こんばんは。

オフ会参加できずに申し訳なかったです。
コミュでお知らせあればチェックします!

モディリアーニは人気ありますね。
あの空間だけ人がたまっていたように思えます。

セザンヌの例の言葉からブラックへ持っていく
流れは良かったですね。

@Johnさん
こんばんは。

ブログ拝読させていただきました。
テキストの量半端じゃないですね。
私は文章書けない文画像で誤魔化しています(^_^;)

ピカソとセザンヌの関係見逃したの悔まれます。
Tak管理人 | 2006/09/27 10:20 PM
こんにちは。
ウジューヌ・ネストール・ド・ケルマデックは、印象的でした。
チラシの文字が縦に書いてあったところに、気がつくとはさすがです。
ak96 | 2006/09/28 6:55 AM
こんばんは。
ブラック《家と木》チョット感動ものでした。しかも、セザンヌ様のお言葉からの流れるような展示、Bunkamuraやりますね〜(^o^)丿
カンディンスキーが1枚しかありませんでしたが、ミロ、クレーの可愛い作品を堪能しました♪
クリーブランド展の後に鑑賞しましたが、クリーブランド展の延長のような構成で、内容もクリーブランド展を上手く補完してくれたように感じました。
りゅう | 2006/09/29 1:20 AM
@ak96さん
こんばんは。

チラシが妙にタテにながいなーーと感じたので
よく観たら縦書きでした。しかも両脇に!
>ウジューヌ・ネストール・ド・ケルマデックは、印象的でした。
ですよね!!

@りゅうさん
こんばんは。

セザンヌの言葉から飛び出してきたように
ブラックの作品が展示してありましたね。
上手いことやります。

>内容もクリーブランド展を上手く補完してくれたように感じました。
確かに。
秋にこれだけ展覧会あると同じようなものだぶります。
ベルギー展とウィーン展もセットで見るとよろしいかと。
Tak管理人 | 2006/09/30 5:47 PM
コンパクトに収まった見易い美術展でしたよね。
Bunkamuraの雰囲気というのも好きです。
モディリアーニのキスリングの肖像、そうですよね、ワタシも前から、笑っちゃうなあ、なんて思っていました。多分同じ頃だと思うんですが、ポール・ギョームの肖像もヘンで、片眼がないのもあるんですよね(ご存知ですか?)
でも、味があるから不思議で、きっと、描かれた本人は、その味に頷いて、文句いわなかったのかもしれませんね(不満だったかもしれませんね、分かりません)
Sa | 2006/09/30 6:05 PM
@Saさん
こんばんは。

Bunkamuraは付き合いオープン当初から
あるのでもう腐れ縁のような感じです。
ポール・ギョームの肖像知ってますよ!
あれも笑っちゃいますよね。
どうしてあんな風に描いたのかな?

色男は何やっても許されてしまいます。
モディが羨ましい〜!!
Tak管理人 | 2006/09/30 6:23 PM
Takさん、こちらにも失礼します。
展覧会タイトルはまぁ悩ましいものですね。
私もモディリアーニに惹かれて行ったクチですが、色々な近代絵画が見れて良かったと思います。
Bunkamuraでは来年もモディリアーニの展覧会をするようですが、今回はその良い前哨戦となりました。
アイレ | 2006/10/02 2:10 AM
@アイレさん
こんばんは。

モディリアーニ思ったより沢山あったと思います。
それにも増してお客さんの数も多かった〜
絶対これはタイトルのせいだなと確信。
Bunkamuraさんも色々学んでいます。
次のエッシャーも気になりますね。
チラシ4種類ゲットされました??
Tak管理人 | 2006/10/02 9:25 PM
Takさん、こんばんは
チラシ4種類もあるのはエッシャー展ですか?
そ、そんなにあるんですか?
多分、手元には1種類しかなかったような…

_| ̄|○

Bunkamuraも頑張ってますね〜(泣笑)
アイレ | 2006/10/03 12:40 AM
@アイレさん
こんばんは。

私もはじめ一種だと思ったら
Bunkamuraに4種類あってビックリ!
お送りしましょうか?
メールでも頂ければ幸いです。

気合入っているようです。
なんせ「スーパー」ですからね(^^♪
Tak管理人 | 2006/10/04 11:26 PM
こんばんは。
コメントとTBをありがとうございました。

>アンリ・ロランスの30cm足らずのテラコッタ数点ありましたが
一木彫の円空の仏像に通ずる要素

同感です!
全く知らない方でしたが、かなり惹かれました。
仏像展はまだ迷っているのですが、
これは行かなくてはなりませんね!

>戸谷成雄が作り出す木のような谷

上手いですねえ!納得です!

>「リール近代美術館展」にしてたら

私も思いました。客数半減でしょうかね…。
何と言ってもピカソのネームバリューは凄まじいですから…。
はろるど | 2006/10/10 12:13 AM
こんばんは。
私も、ビュッフェの絵がこんなに物悲しいのを初めてみました。色調と、モデルの顔、特に女性が怖かったです。
mari | 2006/10/10 1:35 AM
@はろるどさん
こんばんは。

仏像展は知人から猛烈に薦められているので
前半後半共に行くことになりそうです。
お坊さんなんですけどね。。。

戸谷成雄さんの個展を開催を以前
紹介していただきましたよね?
あの時は行けませんでしたが
先日行ってきました。倉庫でした。。。

名前勝ちですね。

@mariさん
こんばんは。

ビュッフェってあまり怖いイメージないにも
かかわらず環境によってここまで
作品が変ってしまうものなのですね。驚きました。
Tak管理人 | 2006/10/10 11:36 PM
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