青い日記帳 

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日本で見られる世界の名画ベスト100

昭和の終りから平成にかけて(今から10年くらい前まで)
「日経アート」という雑誌があったこと覚えていらっしゃいますか?
その名の通り、日経新聞社が出していた美術情報雑誌です。

あの池上英洋先生も記事をお書きになっていたと以前お会いした際に
伺い驚きと懐かしさ同時に味わったことがありました。(詳細はこちら

昔から日経さんはアートに強かったわけです。
(勿論今でも展覧会などのイベント行っています

そんな日経さんですから、美術館やアートネタを多く取り上げてくれます。
私のような素人にはありがたいことです。

で、昨日発売になった今月号の「日経おとなの OFF」では
ほとんど一冊まるまる使って大特集を組んでいます。
日経おとなの OFF (オフ) 2006年 11月号 [雑誌]
日経おとなの OFF (オフ) 2006年 11月号

その名も
完全保存版 100枚の名画を一挙掲載 
日本で見られる世界の名画ベスト100


日本には世界的な名画が、驚くほどたくさんある。世界中の人々が鑑賞に訪れるキラ星のごとき100枚を、隠された100の物語とともに、すべてご紹介します。

日経ホーム出版社のサイトに掲載作品全て載っています。こちら


創刊5周年特別企画だけあってかなり気合入っているの分かります。
この手の特集の雑誌、毎年一冊や二冊はあるので別に買わなくても
いいかな〜と思いつつ、念の為と手に取りページをめくると。。。

巻頭から120ページ以上にわたり、ずーーーとこの特集に割かれています。
まるごと一冊「日本で見られる世界の名画ベスト100」と言ってもいい程です。

ただ、当然「名画」だけあって何度も目にしたことある作品も多く掲載されています。西洋美術館やブリヂストン美術館、大原美術館、東京国立博物館などなど。
よって真新しさには欠けてしまいます。
(以前「ブルータス」でも同じような特集組みましたしね)

しかーし。そこは日経さんもちゃんと心得ていて
「見たことある絵。知っている絵でもこんなエピソードは知ってます?」
と言わんばかりに100の作品について「隠された100の物語」と称し各美術館の学芸員さんのお話も交えつつしっかりとした「読み物」と仕上げています。これは立派。

例えばこのブリヂストン美術館所蔵のモネの「自画像

世界にたった二枚しかないモネの自画像だとご存知でした?
勿論、私全く知りませんでした。何度も観ているにもかかわらず。

日経おとなの OFF (オフ) 2006年 11月号 にはこう書かれています。

マネは白画像をめったに描かない画家だった。現在確認されているのは世界で2点のみ。1点はニューヨークの個人蔵、もうー点がここブリヂストン美術館に所蔵されている。
当時の画家の仕事着でもあったスーツのポケットに両手を入れ、丸い帽子をかぶって立つマネ。生粋のパリジャンとしてのダンディな姿だが、ややいかめしい表情なのは気のせいだろうか。塩島明美学芸員は、「40代後半で文化芸術界の著名人であったマネが、画家としての白負を表現したとも考えられますし、その頃から体の不調をきたしていたマネの不安な心情が表れているように思います」と話す。
斜め前に出している足は、右足ではなく実は左足。マネは鏡に映った自分を描いたのだ。彼の生きた19世紀後半、フランスは第二帝政期に当たり工業が飛躍的に発展。ガラスの普及とともに鏡の生産量も伸び、一般家庭に浸透した。それ以前は、白分を鏡に映して描いた画家がいたとしても、最終的には左右を元通りにして仕上げていたという。「鏡に映る姿は虚像」という意識が人々の心にあったためだ。(以下略)


こんな調子で100の国内にある名画について解説が加えられています。
これで定価730円は超お買い得!!

それと、こういった特集を読んでいざ美術館まで出向いても肝心の作品が展示されていないことって多々ありますよね。そんな悲しい思いをさせない配慮までされています。各作品ごとに「いつ、どこで見られるか?」とし公開する期日などが書き添えられています。(痒い所に手が届く親切さ!)

更に、付録でこんな小冊子も付いてきます。


創刊5周年記念●別冊付録

これ1冊で、今月号の名画をすべて訪ねられます!
100枚の名画 「美術館ガイド」

この付録には今回の特集で掲載された全てのカラー作品と簡単な解説&展示予定が記されています。そしてまた嬉しいことに各美術館の地図付きデータも掲載。

こんなに気が利く雑誌中々ありません。流石日経さん。
独身だったら絶対プロポーズしています。揺れるハート

(高島礼子は何とかならなかったのかな〜この特集に似合わない!)

日経おとなの OFF (オフ) 2006年 11月号

おとなの美術館―一度は訪れたい「日本の美術館ベスト100」
おとなの美術館―一度は訪れたい「日本の美術館ベスト100」

ところで、日経さん。
また紙面に空ができたらでよいので……載せて
読書 | permalink | comments(12) | trackbacks(2)

この記事に対するコメント

私は高島礼子、ちょっと好きなので
よかったです・・・・
一村雨 | 2006/10/08 7:59 AM
日経って、ホント昔から美術が良いですね
この本、欲しくなってしまいました 
Takさんは良い広報です(笑)
ただ、大人の美術館の方は買ったので被るのかな・・・
えみ丸 | 2006/10/08 9:41 AM
むきゃー、またしても素晴らしい情報ありがとうございます。
早速買いに走ります。偉いぞ、日経。
文化面のコラムとか、日曜版の美術面とか、
実に上手くツボをついてくるんですよね。
ウチでは日経をとっているので、
日経が主催している美術展の招待券を時々頂いています。
ありがたやー。
菊花 | 2006/10/08 10:10 AM
@一村雨さん
こんにちは。

お好きでしたか…
すみません。。。
ところで、そろそろこの表紙のパターン変えてもいいですよね。
どれ見ても同じに見えてきました。。。

@えみ丸さん
こんにちは。

日経エライです。
「大人の美術館」とはかぶりませんよ。
今回は「作品」がメインですから。
現在開催している展覧会についても
書かれていますしね。

@菊花さん
こんにちは。

記事にすることないな〜と思っていたら
この本発見!!
ほんとエライです、日経さん。
最近、読売なのども紙面でアート扱うように
なってきましたが、まだまだ日経さんには
全然かないません。会社で日経を読むのが
いつも楽しみの一つです。

Tak管理人 | 2006/10/08 12:50 PM
昨日買って、今日ここに出ている竹内栖鳳《班猫》をみてきました(雑誌を買って知ったからみに行ったわけではありませんが)。
雑誌の特集は中をみるとちょっとだけというのが多くて困りますが、本当に驚きのボリュームで嬉しかったです。
それと、私も職場で日経みるのを楽しみにしています。
キリル | 2006/10/09 10:25 PM
@キリルさん
こんばんは。

おーー偶然にも私も班猫観てきましたよ。
(まだ記事にはしていませんが)
私はこれ読んで観に行きたくなりました。
かみさんが猫好きなので連れ出しやすかったです。
痒い所に手が届く親切なつくりとなっていますね。
流石日経さん。
Tak管理人 | 2006/10/10 11:31 PM
先日購入しました。
ギャラリーフェイクで取り上げられていた
レンブラントが本当に日本にあったんですね〜。
記事にしましたのでTBさせて頂きます。
お許しください。
bonejive | 2006/10/15 1:23 PM
@bonejiveさん
こんばんは。

川村記念美術館ですね!
あそこはいいですよーー
一日のんびり過ごせる美術館です。
抹茶も美味しいし。
是非行ってみて下さい。
Tak管理人 | 2006/10/16 11:47 PM
〉(以前「ブルータス」でも同じような特集組みましたしね)

ありましたね。そんな記事。
久しぶりに押入れの中を調べて、ブルータスを探して特集を見たくなりました。
たこすけ | 2006/10/26 1:47 AM
@たこすけさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。

日本にこんな名画があったのか!
こんなタイトルでしたね確か。
ブルータスの美術特集昔は優れていました。
Tak管理人 | 2006/10/26 8:41 PM
はじめまして、偶然こちらのブログを知りました。

マネ「自画像」エピソード、お気に召していただき光栄です。実はその美術館特集で、ブリヂストン美術館所蔵作品を担当したライターが私めですw
マネ、ルノワール、セザンヌ、ピカソetc、どの作品に関しても「知られざるエピソード」、調べれば調べるほど興味は尽きませんでした。

近々山種美術館「子どものいる情景」展、東京都庭園美術館「舞台芸術の世界 ディアギレフのロシアバレエと舞台デザイン」展に行こうと考えています。

一読者として時々お邪魔するかもしれません。
どこかでお目にかかるようなことがあれば宜しくお願いします。
Nakayama | 2007/07/16 12:46 AM
@Nakayamaさん
こんばんは。
初めまして。コメントありがとうございます。

こんな立派な記事を書かれた
本物のライターさんがわざわざ
コメントくださるなんて光栄です!
嬉しく思います。感謝感激。

山種美術館「子どものいる情景」展へは
私も出かける予定でおります。

プロの方がご覧になったら
ほんとつまらない内容のブログでしょうが
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
Tak管理人 | 2007/07/17 4:48 PM
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