青い日記帳 

TB&リンク大歓迎です!
<< June 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< 「プリズム:オーストラリア現代美術展」 | main | 「大エルミタージュ美術館展」 >>

「フライ・オットー建築を語る」

鹿島KIビルB1F大会議室で開催された講演会
「フライ・オットー建築を語る 高松宮殿下記念世界大賞受賞記念講演会2006」に
行って来ました。



張力建築の第一人者フライ・オットー(Frei Otto)氏の記念講演会。
坂茂(建築家)氏と川口健一(構造家)氏が加わり鼎談形式で会は進行しました。

御三方のプロフィールをご紹介。

フライ・オットー
建築家1925年、ドイツ生まれ
張力建築の第一人者。1964年、ドイツ・シュトゥットガルト大学教授に就任、軽量構造研究所を設立し、エンジニア、生物学者、物理学者、哲学者などからなる学際的な研究グループで、目然界の構造の研究を重ね、その成果は建築に活かされました。モントリオール万博西ドイツ館(1967)、ミュンヘン・オリンピック競技場(1972)など自然と建築の融合は高く評価され、20世紀の建築界に変革をもたらしました。坂茂設計の代表的な紙管建築のハノーヴァー万博目本館に構造設計コンサルタントとして参画。「これからは、テント、あるいは船や車も含めて移動建築が重要になる。建築家は人類全体の発展を考えることが重要」と語ります。卜一マス・ジェファーソン建築賞(1974)、アガ・カーン賞(1998)、本田賞(1990)、ウルフ賞(1997)などを受賞。

坂茂
建築家1957年、東京生れ
南カリフォルニア建築大学クーバー・ユニオン建築学部卒業。現在、慶応義塾大学環境情報学部教授。ハノーヴァー万博目本館など「紙の建築」で知られ、アフリカ難民のためのシェルターや阪神大震災の被災者用仮設住宅、教会集会所を紙管で作るなど、人道的プロジェクトにも携わっています。フランス建築アカデミーのゴールドメダル(2004)、アーノルド・W・ブルーナー記念賞建築部門世界建築賞(2005)、卜一マス・ジェファーソン建築賞(2005)などを受賞。

ハノーヴァー万博目本館
JAPAN PAVILLION, EXPO 2000 HANNOVER - Germany, 2000

川口健一
構造家1962年、東京生まれ
早稲田大学理工学部建築学部卒業。1991年東京大学大学院建築学博士課程終了。工学博士。現在、東京大学教授(生産技術研究所)。軽量空間構造、膜構造などの張力構造、可動式/展開型構造物などを研究。主な業績に世界初のテンセグリティドーム「ホワイトライノ」の構造設計(2001)、東京大学工学部新2号館の構造計画(2005)があります。日本膜構造協会論文賞(2004)などを受賞。



鼎談はオットー氏が希望されたそうですが、御年81才になられる
オットー氏単独では約2時間の講演会は流石にキツイのでしょう。

ハノーヴァー万博目本館などの仕事を一緒に行った坂茂氏と
川口氏を迎えての豪華な顔ぶれの講演会となりました。

役割的には川口氏が「司会進行」といった感じだったでしょうか。

話の始めに丹下健三氏の話題が出て、国立代々木競技場を
東京オリンピックに向け作る際にオットー氏も来日していたと知りビックリ。

そんな昔から…そうですよね。。。81才ですものね。。。
戦争に行かれた経験もあるそうです。

そんなオットー氏は建築を考えるときにまず
フォルム(形状)をいかに構築していくか考えるそうです。
そして自然からその発想を得るそうです。


ミュンヘン・オリンピック競技場(1972) ↑のチラシの写真も同じ会場です。

周りの建築家さんから「あのクモの巣について説明してくれ」としばしば聞かれたそうですが、それは見た目が似ているだけだとオットー氏は言います。

また、実際に建てようとする建造物のモデル(模型)を作ってみることはとても大切だとも語ります。それはオブジェクトを理解する為、また触覚を刺激しることで初めて機能する根源的な記憶を呼び起こす為だと。要は理論だけではダメなのでしょう。

オットーの手がけた数多の「作品」はこちらで見られます。

また、格子シェルのような網目の作品だけでなくこんなものも手がけています。


シュテュットガルト駅(Stuttgarter Bahnhof)

また、最近では砂を使った新たな実験を行っているとか。
まだまだ現役!!

そういえば、建築家同士の老若を問わないコラボレーションが大事だとも語っていました。坂氏への協力などまさに自身で実践していますね。

最後にオットー氏からの一言。
「アーキテクチャーは自然の中の一部でなくてはならない。」

オットー氏と奥様。

詳しいことはきっとご一緒した「水上デザインオフィス」のmizdesignさんが
後々ブログでご報告してくれると思います(←プレッシャー)

私は同時通訳で聞いていましたがmizdesignさんは直接聞いていたので
メモもばっちりのはずです。オットーさんのあの話をどうまとめるか
楽しみ。楽しみ。。。


Frei Otto Complete Works: Lightweight Construction Natural Design
Frei Otto Complete Works: Lightweight Construction Natural Design
Winfried Nerdinger

第18回高松宮殿下記念世界文化賞受賞者
絵画部門
草間 彌生 Kusama Yayoi
彫刻部門
クリスチャン・ボルタンスキー Christian Boltanski
建築部門
フライ・オットー Frei Otto
音楽部門
スティーヴ・ライヒ Steve Reich
演劇・映像部門
マイヤ・プリセツカヤ Maya Plisetskaya


因みに昨年度の建築部門は谷口吉生氏。
昨年もそういえば行きました講演会。

世界文化賞受賞記念講演会「谷口吉生建築を語る」

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=797
講演会 | permalink | comments(3) | trackbacks(2)

この記事に対するコメント

おぉ!最近建築づいていますね!!
それに面白そう!!
建築ってなぜか「意匠」中心に提案されることが多いですが、
「構造」建築家からの提案は、「技術の限界への試み」の
ようなのが多くて面白いですよね。
「設備」中心な提案はないのかなぁ。(ポンピドゥーセンターみたいなパイプむき出しのは面白かったけどなぁ。)

先日のレスになってしまいますが、
六本木の「防衛庁跡地」の高層ビル、突如として現れましたのを
昨日発見しました!!パースとまったくおなじにできていてかなりビックリしました。
なぜいままで気付かなかったんだろう?!夕焼け観測してたのに・・・
Emmy | 2006/10/20 6:43 AM
こんにちは。
レポートが早い!
内容を上手くまとめている!
と感心していたら、最後にプレッシャーが(笑)。
レポートはのちほど。。。

巨匠らしい、枝葉に富んだ語りでしたね!
mizdesign | 2006/10/20 11:02 AM
@Emmyさん
こんばんは。

>最近建築づいていますね!!
そうなんですよ、たまたまなのですが
講演会が立て続けにあってしかも
これまた、たまたま行ける時間なのでラッキーでした。

板茂氏はポンピドーの新館(別館)を
同じような雰囲気の構造で作ろうとしています。
これまた楽しみです。

六本木の防衛庁の跡地はすっかり変りましたね。
あんあビルがいつの間に。。。
あの界隈もこれから益々行く機会増えそうです。

@mizdesignさん
こんばんは。

早くて中身がないのが特徴ですから(^_-)-☆
途中睡魔にも襲われそうになりましたが
何とかメモ取ってきました。

>巨匠らしい、枝葉に富んだ語りでしたね!
同意。

ドイツビール美味しかったですね。

Tak管理人 | 2006/10/21 9:56 PM
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
この記事に対するトラックバック
 昨日鹿島KIビルで開催された講演会「フライ・オットー 建築を語る」を聞きました...
フライ・オットー 建築を語る | 柏をたのしむ@水上デザインオフィス | 2006/10/21 1:19 AM
■特殊建築物とは(建築基準法別表第一、同法施行令第115条の3、同令第19条第1項より) 劇場・映画館・演芸場・観覧場・公会堂・集会場 病院・診療所 ホテル・旅館 下宿・寄宿舎 児童福祉施設等 児童福祉施設・助産所・身体障害者更生援護施設・精神障害者社会復帰施設
特殊建築物とは | 建築物、特定建築物、特殊建築物サイト | 2006/10/28 6:34 PM