青い日記帳 

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ウォーターハウスのカレンダー

毎週日曜日は美術館へ行っているのですか?と聞かれます。
毎週のように行っているだけです。
今日は一日かみさんに付き合ってバーゲンへ。
最近の展覧会は異常なほど混雑していますが、
今日のバーゲン会場はその比ではありませんでした。
「人に酔う」とはこの事かと実感。疲れました。

そんな心身ともに疲れ果てた時はやっぱりJohn William Waterhouse.

画集を本棚から取り出してパラパラとめくるだけでも疲れ癒えます。
ウォーターハウスは「現実逃避」に最適な画家さんかもしれません。


自宅のパソコンの脇にかけてあるカレンダーがウォーターハウスです。
二階の部屋の一番隅にパソコンデスクあります。
ここが我が家で最も現実離れした空間だということの「印」として
ウォーターハウスのカレンダーを無意識にかけたのかもしれません。

美術史家・美術評論家の高階秀爾先生が『芸術のパトロンたち』でこんなこと書かれていらっしゃること思い出しました。
芸術のパトロンたち
「芸術のパトロンたち」 高階 秀爾
 
 実際、趣味の伝統、すなわち価値評価の基準をもちあわせていなかった「新興成金」である十九世紀の市民たちにとって、「本物そっくり」ということは何よりもわかりやすい基準であった。しかしそれと同時に、彼らは、みずから伝統をもっていなかったがゆえにいっそう、その伝統の後継者となることを望んだ。その結果、古代の神話や歴史、あるいは聖書の物語に由来する主題を生なましいまでの写実的表現で描きだしたものが、これら新しいパトロンたちの大いに愛好するところとなった。一方において肖像画や風景画、静物画が大量に生みだされながら、他方、特に公式のサロンにおいて、多くの歴史画や寓意画が人気を博したという事実が、そのことをよく示している。逆に言えば、成上がりの新興市民たちは、本心では写実的表現を愛好しながらも、みずから伝統の欠如に対して後ろめたさを覚えていたために、神話や歴史や寓意によってよそお粧われた絵画を喜んで迎えたのである。
 きわめて現実志向の強い市民たちが、あまりにもあからさまな現実描写に対して、時に強い反撥を示したのも、おそらくはそのためである。偽装された写実主義においては、建前である「偽装」こそが何よりも重要だからである。事実、ラスキンの教えに従って「自然に忠実」であることを目指したラファエル前派の画家たちは、それゆえにあまりに「卑属」であると非難されたし、鋭い現実観察者であったマネの《草上の昼餐》や《オランピア》は、激しいスキャンダルをま捲きおこした。


自分自身、ラファエル前派の画家の中でもとりわけウォーターハウスにどうして惹かれるのかあまり真剣に考えたことありませんでしたが、今日のバーゲンへのお供はこれを考えさせる良い契機になったかも…と前向きに捉えればビックサイトまで出かけたことも決して徒労ではなかったのかもしれません。

さて、さて来年用のカレンダーも既に自宅にアマゾンから届きました。

John William Waterhouse 2007 Calendar
John William Waterhouse 2007 Calendar

来年のカレンダーの表紙が「オフィーリア」(Ophelia)になっているのは
今年よりももっともっと「現実逃避」を要する日が増えることの暗示でしょうか。
なんかコワイな〜

↑表表紙。↓裏表紙(1月から12月までの絵の一覧です)


以前、こちらでも書きましたが、あの夏目漱石も「オフィーリア」に心奪われ『夢十夜』の中にまで書いています。ただし、同じ「オフィーリア」でもこれまた同じラファエル前派のミレイが描いた作品にですが。。。

こちらの記事「水の上のオフェリア」に引用と画像も紹介してありますので是非。

そうそう、 mixiで「ウォーターハウス」のコミュもやってます!
こちらへも是非。ウォーターハウスの年譜掲載してあります。


因みに、職場にはフェルメールのカレンダーを飾ってあります。

Vermeer Master of Light 2007 Calendar
Vermeer Master of Light 2007 Calendar

職場で「現実逃避」決してしないように…
その他 | permalink | comments(10) | trackbacks(1)

この記事に対するコメント

花輪を被って川に落ちる直前のオフィーリア(ウォーターハウス)の
絵葉書をPCの横に飾ってある自分も、実は現実逃避したいのかも!
ところでオフィーリアの絵を一斉に集めた「オフィーリア展」を
やってくれたら、それがロンドンでもパリでも見に行っちゃうよ、
と思っているのですが、ダメですかねー。ウォーターハウス、ミレイ、
ヒューズ、ポール・ステック、ドラクロワ…
秋津(Arthur-co. in mixi) | 2006/10/23 1:57 AM
今年のウォーターハウスのカレンダーも素敵ですね。
確かにフェルメールは「現実世界」を描く画家であり、
ウォーターハウスは「夢の世界」を描く画家だと思います。

ウォーターハウスをメインにオフィーリアやシャロットの女を取り上げるHPを運営している私は、ネット上で現実逃避しているのだろうなと改めて思いました。
HPを更新するときにはしばし日常を忘れております。
千露 | 2006/10/23 11:08 AM
こんにちは
ラファエル前派の中でも最愛なのがウォーターハウスです。
いつも千露さんのところでときめき、自分の持つ資料にときめき、そして今日はTakさんの記事でよろめいております。
カレンダー、いいですね〜!
私はカレンダーは卓上もの以外は買わない、という変なポリシーがあるので、こんなステキなカレンダーを見ると、すごくつらいです。ううう(泣)
もらいものをかけることで来年の運気を呼ぶ、とか言いながら単なる▲▲かもしれませんが。

それにしてもやはりウォーターハウスはいついかなるときも、どの作品でも愛してしまいます。
私にとっては鏑木清方とJウォーターハウスがそんな存在です。
遊行七恵 | 2006/10/23 12:48 PM
お久しぶりです〜♪
ウォーターハウスのカレンダー、見たら激しく欲しくなりました!
んーー。。。ただ部屋の雰囲気からはかなり外れるんですよねぇ
やはり私も "現実逃避” としての位置にあるのがラファエル前派なのです。
んーー。。。トイレをモリス部屋にしてみるかな〜(笑)
まー悪 | 2006/10/23 6:49 PM
@秋津さん
こんばんは。

スペイン満喫されてきたようですね。
いいなーープラド。
また行きたいです!!

>オフィーリアの絵を一斉に集めた「オフィーリア展」を
>やってくれたら、それがロンドンでもパリでも見に行っちゃう

えーーと。それ私も即参加します!!
行きます行きます喜んで(^_-)-☆

@千露さん
こんばんは。

パソコンに向かっているときは
現実逃避できますよね。
勿論自宅のパソコンでは。

職場のパソの前では。。。

やらなくちゃいけない仕事
持ち帰ってきているのですが
ついついパソコンの前に座ってしまいます。

@遊行七恵さん
こんばんは。

>ラファエル前派の中でも最愛なのがウォーターハウスです。
同意。

パソデスクの上には業者さんからもらった
メモ書き用のカレンダーを置いて
横の壁にウォーターハウスのカレンダーをかけています。

フェルメールのカレンダーとまとめて買いました。

これ図版が大きいので一年使い終わっても
惜しくて捨てられません。
もったいないもったいない。

国内でウォーターハウス展開催してくれないですかね〜

@まー悪さん
こんばんは。
お久しぶりです!

さすが、ラファエル前派だと反応いいですね!
トイレをモリスとはこれまた贅沢な。
そうか〜でもトイレも考えないとな。。。
そちらは、かみさんに任せることにします。
Tak管理人 | 2006/10/23 11:49 PM
> 毎週のように行っているだけです。
例外が、年に何回あるのか、興味のある所です。
2回くらいでしょうか(笑い)。

実は「ラファエル前派」苦手です。
ちょいと作り物っぽいところが(小奇麗なところ?)、私的には、ダメなのだと思う。

このところ、カレンダーは、毎年、川村とブリヂストンです。
正確には、親会社版です。中身は大して変わらないけど。
数字が小さい所が難。
歳とったと、感じる今日この頃です。
鼎 | 2006/10/24 12:36 AM
いいですね…
うっとりです…
私も欲しくなりました。来年のカレンダーは上司のイタリア土産のミュージアムカレンダーです。
でも、自宅ように買おうかしら…我慢出来無くなってきました(汗)
るる | 2006/10/24 2:53 PM
@鼎さん
こんばんは。

痛いとこつきますね。。。
実際はそうです。(^_^;)

>ちょいと作り物っぽいところが
ここらへんは私も苦手です。
それを一番感じさせないのが
ウォーターハウスなのかも。

冷蔵庫に貼ってあるカレンダーは
新聞の折込のもの(メモ用)
出窓に置いてあるのは
ある方から頂戴した奈良の素敵なカレンダーです!

@るるさん
こんばんは。

いいでしょう〜
うちにもお土産でルーヴルのカレンダーありますよ。
あまり興味がないとひと月ほったらかしにしてしまことも。。。
やっぱり好きなものがいいですよね!
我慢は身体にいけません。いけません。
Tak管理人 | 2006/10/25 10:54 PM
こんばんは。
カレンダー繋がりでのTBをどうもありがとうございました。

ウォーターハウスは素敵ですね。
現実逃避でなんてとんでもないです。
Takさんにピッタリです!

>職場にはフェルメールのカレンダー

飾る場所によってやはり内容がかわってきますよね。
自室はとりあえず抱一として、
狭いリビングには何をしようかと迷っています。
はろるど | 2006/11/03 10:54 PM
@はろるどさん
こんばんは。

いつも逃げてばかりの私です。。。
逃避行にはウォーターハウスを抱えて!

リビングはね〜悩みますよね。
それとトイレも。

小言が書いてあるよなやつじゃ〜嫌だし。
さてさてまた探しましょう!

それにしても抱一良かったですね。
Tak管理人 | 2006/11/03 11:39 PM
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今年も残すところあと2ヶ月となりました。そろそろ来年のカレンダーをどうしようかとお悩みの方も多いのではないでしょうか。無精な私は、いつも慌てて年明けに購入するか、何処からかいただいたカレンダーをそのまま掛けて満足してしまうのですが、今回だけは早々に決