青い日記帳 

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AOKIT

世田谷美術館で開催中の「ルソーの見た夢 ルソーに見る夢」展出品目録(pdf)の一番最後にほとんどの方がご存知ない作家さんの名前が載っています。

青木世一(AOKI, Seiichi)
ROUSSEAU-KIT 「フットボールをする人々」(Rousseau-Kit: The Football Players) 2003年栃木県立美術館

「ルソーの見た夢 ルソーに見る夢」展をご覧になって来られた方はきっと「あ〜あの作家さんね!」とすぐに思い出せるはずです。

それくらい作品にインパクトのある作家さんです。
一度観たら絶対忘れません。

青木世一さんは、とんでもない(失礼)凄い芸術家さんです。
何が、凄いって、古今東西数々の名作を「立体化」してしまうという
「荒行」もとい「偉業」を成し遂げたアーティストさんです。

今から6年前の2000年にTEPCO銀座館2Fプラスマイナスギャラリーで、
その作品をこの目で観た時は、流石に度肝を抜かれ、圧倒されました。

あの「ゴッホの部屋」とかセザンヌの「玉葱と瓶のある静物」が立体となって展示さてれいたのですから・・・そして、それがまたプラモデルのような特製の「箱」に入った「キット」であるんですから尚更驚きです。

言葉でいくら説明しても上手く通じないので、当時買ったばかりのデジカメで写してきた青木氏の「作品」をご紹介しますね。

まずは「ゴッホ・キット
GOGH-KIT

因みにゴッホが描いた元の絵はこちら
アルルの部屋

この絵が青木さんの手にかかるとこうなります。

左側にテレビモニターあります。それと比べるとだいたいの大きさ分かるかと思います。そうです、かなり大きいです。ほぼ原寸大!
画中画やテーブルなど細かい点もしっかり再現されているのが見事です。

       
これをベニヤ板でこしらえてしまうのですから…言葉になりません。
青木氏曰く苦労したポイントはベットの頭の部分の壁に掛けられている3つの青い布。これが何だか分からなかったそうです。確かに言われてみれば。。。タオルかなシャツかな??

ゴッホの部屋を再現してしまったお次は難敵セザンヌ。
SEZANNE-KIT

これもセザンヌが描いた元絵がちゃんとあります。
玉葱と瓶のある静物

そしてまた青木氏の手にかかり立体化されると。。。

ビンやリンゴなど丸みのある物体を上手いと立体化しているのが分かります。
これは大変だったでしょうね、ゴッホほど大きくはありませんが、
セザンヌは元々目の前にあるモノを自分の目を通して頭の中で再構築し
キャンバスに描いた画家さんです。だから歪んでいたり傾斜が変だったり
「そんなのあり得ない!」ってことしばしばあります。

そんな気難しいセザンヌが再構築し描いた作品を解きほぐすように
また立体の世界に戻してやるのですから大変だと思います。

「これ、厄介じゃありませんでした?」と当時伺ったら
青木氏苦笑いされていました。

そしてルソー展にも出ているこちらの作品。
ROUSSEAU-KIT

アンリ・ルソーの元絵はこちら。
フットボールする人々


え〜と。。。違和感ゼロです。
それは青木さんが凄いのではなく、ルソーの絵がベタベタな平面だからでしょう。
ベタな二次元の絵を三次元にしてやれば「スゲ〜」となること必至。
バーチャ・ファイターがゲーセンで出た時の衝撃に似ています。
(ルソーの絵はそうするとストリート・ファイターかな)

そうなると、このルソーの超二次元的な作品に目をつけた青木さんは
やっぱり凄い!!ってことになります。どうしたら皆をアッと言わせられるか
きっと年がら年中考えていらっしゃるのでしょうね。

私と年齢的にも近いのですが「少年の心」を持った方です。
(毎年頂く年賀状も愉快です!)


↑このアオキットのロゴも遊び心に満ちています。
左から「あ」「お」「き」って声に出しているのでしょうね、きっと。

最後にもう一作品。同じくルソーの作品です。


ヘビ遣いの女

小さな作品ながらとてもよく出来ていました。
青木さんも自信作だと当時仰っていたと記憶しています。

世田谷美術館来月には行って来るつもりです。
久々に青木世一氏の作品と再会するのが楽しみです。

おまけ

これとは別の個展ではアオキットが量産され販売もされていました。



アンリ・ルソー 楽園の謎
「アンリ・ルソー 楽園の謎」 岡谷 公二

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手作りうちわキット 10冊パック
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この記事に対するコメント

Takさ〜ん。
面白いですね〜〜!!☆青木世一さん。って方!存じませんでした。森村氏が、名画シリーズ(rossaがファンになったきっかけ)で、ちょっとよく似た感じのこと、名画の背景を再現(自分で描いたり、作ったり、主人公はもちろん、ご自身☆)なさってる感じにも通じますが、こういうの、ってrossaはすごく感動☆!!です。とにかく面白いですよね☆!!わくわく感☆ありますよね☆すきすき☆
あ。そういえば、どなただったかが、若冲は、ルソーに通じる。とおっしゃってました。なるほど☆と思いました。
rossaは、ヘビ遣いの女の独特なムードもすごく好き☆です☆ルソーの個性的な超・色感と想像力に、圧倒されます☆
rossa | 2006/10/28 12:57 AM
面白い!
キット欲しいですねえ。(笑)

因みに世田谷美術菅は3年前の夏に家族を無理やり引っ張って行ったところです。けっこう捜しました。
汗まみれでたどり着いた先の展示は魯山人。
息子が「こんなに苦労してきて茶碗かよぉ、おばあちゃんちにあるじゃん!」とごねたのを思い出します。
私は念願の猫時計を手にいれたので満足でした。
もちろん魯山人もよかったです。
でも、どちらかというとルソーを見たかった・・・
この青木さんの作品も!!
OZ | 2006/10/28 6:09 AM
ああ…!このキット欲しいですね!
バーチャファイターが世に出た時の衝撃…相当ですね〜
自分は2からでしたが(笑)
この展覧会は愛知にも巡回するようなので楽しみが増えました。
あ、でも量産キットは今回売ってないんでしたっけ?
ナムル | 2006/10/28 11:19 AM
僕の知り合いでこの青木さんのオブジェを取り上げたら、AOKI製作所の方がわざわざ検索してこられたのでしょう、コメントを書かれていました。
TAKさんのこの記事にももちろん反応あるでしょう/笑。
今日ブリヂストン行ってきました。
受付の人がわざわざ二時から講演会ありますよ、無料ですよと来館者すべてに言っておられました。
昔からこんな感じよかったですかブリヂストンって?
監視員がいないので制服ガードマンはあいかわらずですね。
oki | 2006/10/28 10:30 PM
Takさん
こんばんは

ルソーのAOKITは今年観た作品の中で、もっ
ともインパクトを感じたもののひとつです。
# うーん...面白すぎる...
lysander | 2006/10/28 11:41 PM
おおおおー!!
まさか、この手法でいろいろと作られてたとは!
世田谷美術館でもこの量産キット、販売してくれたらなあ〜。
値段と大きさにもよるんですが。
ちなみに超常アングルな若冲の作品とかキット化したらどうなるんでしょうね〜。
あおひー | 2006/10/29 12:07 AM
AOKITはルソー展のオオトリでした。
本当に一度みたら絶対忘れない作品ですね。
とら | 2006/10/29 5:26 PM
@rossaさん
こんばんは。

見た目はとっても真面目な方なのですが
発想がとにかくユニークです。
こういったもの本気で作っちゃうのがエライでしょ。

>わくわく感☆ありますよね☆すきすき☆
そこまで書いて頂くと青木氏もきっと喜ばれると思います。

ルソーに目をつけたのがいいですよね。
キット化しても逆に面白くない画家さんもいるでしょうからね。

@OZさん
こんばんは。

キットは以前、個展会場では販売していました。
幾らだったかな〜
記憶定かではありません。
今後青木さんに伺っておきますね。

世田谷美術館はちょっと不便ですよね。
最近は車で五島美術館と掛け持ちするパターンが多いです。
でもルソー展はきっと電車&バスでのんびり行くと思います。

@ナムルさん
こんばんは。

>バーチャファイターが世に出た時の衝撃…相当ですね〜
反応していただいて嬉しいです。
1からハマっている私です。
2では人生狂いかけました(^_^;)

今回は販売していないはずです。

@okiさん
こんばんは。

青木さんにメールか手紙で知らせます。
年賀状も毎年ユニークなんですよ。
そうそう、もうそろそろ年賀状を
用意しないといけない時季ですね。
月日の経つのがほんと早いです。

ブリヂストンはとても頑張ってますよ。
パンフもしっかりしているし。
土曜講座来月の三週目お時間あれば是非。

@lysanderさん
こんばんは。

lysanderさんのツボにも来ましたか!
やるな〜AOKIT!!
これから爆発的にブレイクしたりして。

@あおひーさん
こんばんは。

値段それほど高くなかったと思います。
芸術品としては?!
青木氏曰く「男性は作らずに箱ごととっておいて
女性はすぐに作ってしまう」なんてこと仰っていました。

@とらさん
こんばんは。

今度、青木氏に会いに行こうツアーでも企画しましょうか?
私、運転します!
Tak管理人 | 2006/10/30 12:07 AM
Takさん、こんにちは。
青木さんのこと、たくさん知れて嬉しいです。本当、予想以上にキットが大きくて、びっくりしました!
とーくる(K) | 2006/11/02 6:29 PM
@とーくるさん
こんばんは。
TBありがとうございました。

青木さんの作品「でかい」ですよね。
作っている途中に嫌になったら
どうするのでしょう。。。不安になります。
Tak管理人 | 2006/11/03 11:20 PM
 はじめまして。
 世田谷美術館でルソー展を見てきて、最後に展示されていた「青木製作所」「AOKIT」と書かれた巨大キットの展示にびっくりしまして、これ欲しい! と思ったら、量産キット(但し紙製、箱ではなくビニール袋いり)を売っていたので大喜びで買いました。1050円でした。これから作ろうとワクワクしています。
 見ると「vol.3」とあったので、1と2もあるのかなあ、どんなんかなあ、売ってないのかなあと思っていたところ、ふと検索したら、こちらに辿りつきまして。おおお、ゴッホとセザンヌもあるですか! 個展で売っているのですか。
 青木世一さんの作品を目にすることができて嬉しいです。ありがとうございます。
 
 
えいいち | 2006/11/15 8:38 PM
@えいいちさん
こんばんは。はじめまして。
コメントありがとうございます。

紙製のキット、私も購入してきました!
あれもひとつひとつ青木氏が作っています。
品切れになってしまうこともあるそうです。
時間がかかるとのこと。

青木氏とはお付き合いがあるので
先日うかがってみたところ、
「ゴッホの部屋」は在庫がまだあるそうです。

今後ともよろしくお願い致します。
Tak管理人 | 2006/11/15 11:07 PM
はじめまして。「世田美」「ルソーキット」で検索していたら、こちらにたどり着きました。
かなり興味深いキットなので、誠に勝手ながらブログ文中にリンクを貼らせていただきました。
よろしくお願いします。
@高千穂ハウジングブログ スタッフさん
こんばんは。
コメント&TBありがとうございました。

リンク全く問題ありません。
こちらこそよろしくです。

青木さんの知名度これでぐーと上がってくれると嬉しいです。
Tak管理人 | 2006/11/28 11:02 PM
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- | - | 2006/10/28 10:32 AM
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