青い日記帳 

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「出光美術館名品展 II」

出光美術館で開催中の
「開館40周年記念 出光美術館名品展II
―競い合う個性―等伯・琳派・浮世絵・文人画と日本陶磁―」に行って来ました。



今年の五月に「出光美術館名品展 ?」が開催されました。

その間に「国宝 風神雷神図屏風展」や「国宝 伴大納言絵巻展」など特異な展覧会が二つ続けて開催されたので、まず今回展示室へ入って思ったことは「広い!」ということ。いかに前回と前々回が奇異な展覧会だったかを再確認しました。

「広い!」のお次は「大きい!」こと再確認。
↑のチラシにも使われている野々村二清の茶壷。「色絵芥子文茶壺
何度も出光で観たことあるにも関わらず、あらためてこの壺の大きさにビックリ。
何でも二清の作った中でも一番大きなものだとか。高さ43.4cm。。。

「大きい!」の次は「細い!」
長谷川等伯の屏風も展示されていました。
昨年の三月に出光美術館で開催された「新発見・長谷川等伯の美」展に出されていたもののひとつ。「松に鴉・柳に白鷺図屏風」です。

昨年観た時は右隻に描かれた親子カラスばかり気になってしまいましたが
今回は左隻が随分と心にとまりました。描かれている白鷺にではなく
柳の木。それも柳の枝。更に言うならその枝の先端の美に惚れました。



季節的なものなのでしょう。展覧会観に行った日が寒かったせいもあり、
柳の「細い」枝先に言い表しようのない寒さを感じました。
同じ作品でも季節によって感じ方が変ってくる好例です。

因みに前回の記事にも書きましたが、「松に鴉・柳に白鷺図屏風」は偽の雪舟落款が施されていたのを赤外線調査などにより等伯の印が元々は押してあったということが判明したといういきさつを持つ屏風です。

「細い!」の次は「似ている!」
鈴木其一の「蔬菜群虫図」初めて眼にした作品でした。
とても綺麗な緑色が画面全体を明るくしてくれている一幅です。



つい今さっき描き上がったばかりのような美しさでした。
はじめはグリーンの美しい色合いに眼を奪われていたのですが
次第に細部を観ていくにつれあれれ・・・これってもしやと思い始めました。

「似ている!」
そうです。伊藤若冲の「糸瓜群虫図
この作品について書いた記事はこちら

画像が小さいと細部までよく分かりませんので拡大版をこちらへアップしました
ねっ!似ているでしょ!!

鈴木其一の方が、酒井抱一の高弟だけあって見た目綺麗に仕上げてます。
ただ綺麗にまとめすぎてしまってどうしても若冲の動きのある作品と
並べてしまうと硬さが見られます。目の前の現実をどう捉え描くか
その絵師によって何に重きを置いたかがよく分かりました。

しかし、悔しいな〜こんなんだったら若冲の「糸瓜群虫図」が載っている本かポストカードでも持っていって作品の前で比べてみたかったなーー
これから行かれる方、もしお持ちでしたら是非。

最後に「似ている!」の次は「カワイイ!」でしめます。
出光美術館の隠し玉。仙?の作品です。

坐禅蛙画賛

「座禅してさえいれば悟りが得られるものならば…」てなことが書かれているそうです。その後に「ずーと座っている蛙はとっくに悟りを得ている。」なんて意味合いが込められているとか。

それはともかく、ぱっと見「カワイイ!」です。
カエル嫌いな方には可愛いどころではないかもしれませんが。。。

「出光美術館名品展 II」色んな驚きに満ち溢れていました。
この他にも浮世絵の肉筆画や文人画、そして陶器までたくさんの作品が展示されています。前期と後期でかなり入れ替えがあるのでこちらの出品作品リストをご覧になって出かけられるのが宜しいかと。会期はクリスマスイブまでです。

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス コレクターズ・エディション プレミアム・ボックス
ナイトメアー・ビフォア・クリスマス コレクターズ・エディション プレミアム・ボックス



出光興産創業者、出光佐三(いでみつさぞう:1885―1981)が蒐集したコレクションをもとに、昭和41(1966)年に設立された出光美術館も、平成18年で開館40周年をむかえました。
今春には名品展第I部として、膨大な所蔵作品より奈良から室町時代の絵巻や屏風の名品、さらには中国陶磁の代表作を厳選した展覧会を開催いたしました。
さて、名品展の第II部では、出光コレクションの核をなす桃山から江戸時代の作品を中心にご覧いただきます。近世の日本は絵画や書跡、陶磁器に数多くの名手を輩出しました。等伯や探幽、琳派を代表する宗達・光琳・抱一、歌麿や北斎の肉筆浮世絵、竹田の文人画、そしての禅画などの絵画、芭蕉の書、古唐津・古九谷・柿右衛門・鍋島、仁清・乾山の陶磁器など、出光コレクションといえば必ず思い浮かぶ名品が勢ぞろいするこの貴重な機会に、ぜひ一度ご来館ください。
なお、本展では、出光コレクションの重要な柱となっている近代作家の板谷波山と小杉放菴、および近代フランスを代表する宗教画家ジョルジュ・ルオーの名作もあわせて展示したいと思います。
展覧会 | permalink | comments(4) | trackbacks(0)

この記事に対するコメント

カエルの絵いいですね。
肩の力が抜けてホッとするし、昔の人も同じようなこと考えてたんだって、ユーモアも感じます。
仙崖の作品ですよね。

出光氏は福岡の出身ですね。
門司港にも美術館があります。
実業家が芸術を愛してくれるのは、その人の心の余裕を感じるし、私たちもその恩恵にあずかれるのでありがたいですね。
アマポーラ | 2006/11/20 7:29 AM
@アマポーラさん
こんばんは。

出光氏は福岡のご出身なのですかー
だから門司にもあるのですね。
納得納得です。

出光コレクションは幅が広く
どれをとっても堪能できます。
貸し出しとかもっと行って
現代アートも見せて欲しいものですね。
Tak管理人 | 2006/11/20 9:21 PM
こんばんは。Minnetです。
今日、出光美術館へ行ってきました。
鈴木其一の「蔬菜群虫図」、私も同じく
若冲を思い出しました。
長谷川等伯、狩野派に始まり、琳派、文人画、
肉筆浮世絵、陶磁器、ルオーにムンクと、
今回も名品が盛りだくさん。
コレクションの質の高さに驚きました。
とくに渡辺崋山、岩佐又兵衛、喜多川歌麿
が良かったです。
後期は岩佐又兵衛の「伊勢物語図」(旧池田屏風)
を楽しみにしています。
Minnet | 2006/11/23 12:24 AM
@Minnetさん
こんばんは。

やはり鈴木其一の「蔬菜群虫図」で
若冲のあの絵ぱっと頭に浮かんできますよね。

陶磁器などもっと見る目があれば
更に満喫できるのでしょうね。

岩佐又兵衛の「伊勢物語図」は私も
密かにチェックし楽しみにしています。
伊勢大好き!岩佐又兵衛がどんな風に
描いてくれているかワクワクします。
Tak管理人 | 2006/11/24 10:10 PM
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