青い日記帳 

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「ぼくらの小松崎茂展」

逓信総合博物館(ていぱーく)で開催中の
「子どもたちの夢やあこがれを描き続けた画家
ぼくらの小松崎茂展」に行って来ました。



30代以上の方で小松崎茂氏を知らない方はいないはずです。
「小松崎茂」という画家の名前を知らずとも
「小松崎茂の作品」を目にしたことの無い人は皆無かと。

この展覧会は私の下手な感想など全く必要としません。
12月3日まで開催しています。「男の子」は必ず行くべし!


戦艦大和」(『週刊少年サンデー』『小学五年生』小学館)


伊400号


超特大 サンダーバード2号」(プラモデルパッケージ)


宇宙コロニー」(『メカニック・ファンタジー』集英社)

田宮模型歴史研究室」に会場の様子やプラモデルのボックスアートなどについて紹介されています。また「ボックスアート画家」には小松崎氏はじめ田宮模型の箱絵を手がけた作家さんが紹介されています。

80歳を過ぎてからも石野卓球の"Mix-Up" シリーズのジャケット絵を手がけるなど幅広いご活躍をされていた小松崎氏。石野卓球さんから「小松崎氏に是非」とお願いしたそうです。皆、小松崎氏の大ファン!
Mix Up, Vol. 1
「Mix Up, Vol. 1」 Takkyu Ishino


最晩年にはPS2のゲームソフト「メタルギアソリッド2」のパッケージアートも手がけていらっしゃったそうです。
METALGEAR SOLID 2 SONS OF LIBERTY (コナミ殿堂セレクション)
METALGEAR SOLID 2 SONS OF LIBERTY (コナミ殿堂セレクション)


今でこそパッケージ・アートなど商業デザインはある種花形職業ですが、戦前戦後、小松崎氏が歩んできた「昭和」という時代ではとても冷遇されていた職業だったはずです。「描いても描いても貧乏だった」なんて話を聞いたことあります。

ちょっと絵が上手いだけで気取って「アーティスト」なんて名乗っている輩だって小松崎氏が築き上げた屋台骨の上で気楽に踊っているに過ぎません。

お亡くなりになって再評価されるようになったのは喜ばしいことですが、出来ればお元気だった頃にもっと注目されても良かったように思えてなりませんでした。子供の頃、あれだけ小松崎氏からご恩を頂いたのですから。。。

図説 小松崎茂ワールド
「図説 小松崎茂ワールド」 根本 圭助

小松崎茂―プラモデル・パッケージの世界
小松崎茂―プラモデル・パッケージの世界

ロマンとの遭遇―小松崎茂の世界
ロマンとの遭遇―小松崎茂の世界

尚、この展覧会の図録既に売り切れていました。。。
(再入荷の予定はあるようなこと書いてありました)
他の美術展の図録とは「思い入れ」度が全然違いますからね。
手元に置いておきたくなるの分かります。

プラモデルの箱絵などで知られ、SFイラストレーターの元祖とも称される小松崎茂(1915‐2001年)。戦前、戦後を通じて子どもたちに夢を与え続けました。本展覧会が初公開となる日本画家を志した頃の初期デッサンから、少年雑誌や絵物語の挿絵原画やサンダーバーとなどの人気キャラクターもの原画、プラモデル・パッケージ、特撮映画関連作品、音楽CD用のジャケット原画、最晩年の「戦艦 大和」の油彩画まで幅広い分野の作品・資料、約600点をカラーで掲載、昭和における少年文化を担い、長く愛されつづける画家・小松崎茂の全画業を振り返ります。
第1章「挿絵画家としてデビュ− -過酷な戦時を乗り越えて」
第2章「絵物語の全盛期 一躍、少年誌界の寵児へ」
第3章「絵物語作家か
第4章「キャラクター黄金期 ウルトラマン、サンダーバード、マジンガーZ・・・」
第5章「新たなる出発と挑戦 最後まで現役であり続けた画家」

こちらのサイトでどうやら購入できるようです。

それにしても、会場内はお年をめされた方が大変多くおみえになっていらっしゃいました。私なんてひよっこです。あの中では。。。いかに小松崎氏が多くの「こどもたち」に夢やロマンを与えて下さったか垣間見ること出来ました。

会場の逓信総合博物館(ていぱーく)は東京駅から歩いて5分位です。
(地下鉄大手町駅の真上)

昭和十一年 東京驛
これも小松崎氏の作品です。

小松崎茂 昭和の東京
小松崎茂 昭和の東京
小松崎 茂,根本 圭助

追記:
小松崎氏の「戦争画」についてはこの本がとても参考になります。
「爆心地」の芸術
「爆心地」の芸術
椹木 野衣
日本の「現代美術」が急速に変貌している。「現代美術」という枠組をリセットする試みとして水戸芸術館で開催された「日本ゼロ年」をひとつのきっかけとして、村上隆の提唱するコンセプト「スーパーフラット」、美術界のイベントとしては空前の入場者数を記録した横浜トリエンナーレ、奈良美智ブームなどの現象がその変貌を示唆し、さらに9・11の同時多発テロがアートの世界を根底からゆさぶる。いまアートの「可能性の中心」はどこにあるのか?水戸(1999年)を起点にし、同時多発テロのニューヨーク(2001年)を経験した批評的想像力は、ヒロシマ・ナガサキ(1945年)へと歴史の流れを遡り、いまだ封印されている「日本・現代・美術」の〈爆心地〉ともいうべき「戦争画」へと向かう。「グラウンド・ゼロ」をキーワードに、マンガ、アニメ、格闘技などの世界を巻き込みながら展開されるスリリングな同時代美術評論。
 絵物語、少年誌の口絵、プラモデルの箱絵・・・。時代とジャンルを超えて、多くの子どもたちの夢を築いてきた画家・小松崎茂(大正4〜平成13)。幼いころより絵が好きだった小松崎は、16歳で日本画を学んだ後、挿絵画家として歩み出します。
 最初に小松崎の名が一世を風靡したのは、昭和20年代、大きなブームを巻き起こした絵物語の分野でした。全盛時には、少年雑誌のほとんどで連載するほどの人気を誇り、なかでも「地球SOS」に代表される空想科学ものは圧倒的な支持を得ました。
 絵物語の時代が過ぎた昭和30年代後半からは、『少年マガジン』や『少年サンデー』などの少年週刊誌の口絵や表紙に、斬新なメカニックデザインを駆使した未来図や、迫力ある戦記ものを描き、子どもたちの夢を、憧れを育んだのです。また、この時期手がけたプラモデルの箱絵は、小松崎の代表的な仕事の一つとなりました。臨場感あふれる戦艦大和や零戦の姿は、プラモデルを選ぶ子どもたちの心をドラマティックな世界へと誘いました。
 昭和40年代には、「ウルトラマンシリーズ」、「マジンガーシリーズ」などさまざまなキャラクターを描きました。なかでも「サンダーバード」のプラモデル箱絵は、原作の特撮人形劇とは違った独自の魅力で、多くの子どもたちの心をつかみました。さらに、平成を迎えてからも、CDやゲームソフトのジャケットといった新たなジャンルに挑むなど、まさに生涯現役を貫いたのです。
 今回の展覧会では、初期の日本画やデッサンから、絵物語、少年誌の口絵、プラモデルパッケージなど小松崎の仕事を代表するジャンルの作品、さらには小松崎がメカデザインなどに携わった特撮映画関連資料など、600余点一堂に展示、その全貌に迫ります。
展覧会 | permalink | comments(4) | trackbacks(0)

この記事に対するコメント

私も小倉の展覧会に行きました。
女性の私でもあの繊細でリアルな描写、そして空想力には圧倒され本を購入。
現役の男子高校生も大勢来てました。
生涯現役っていうのが、素晴らしいです。
好きなことをして、認められて、それで食べていける…。
理想的な人生ですよね。
小松崎氏の描くのが好きで好きで仕方がないっていう気持ちが伝わってきました。
挿絵とかパッケージの絵が美術として評価が高まったことが嬉しいです。
ウキウキする展覧会ですよね。

アマポーラ | 2006/11/26 12:34 AM
Takさま

10月に行ってきました。
ため息の連続…。

小松崎さんの描いた「TAMIYA」の箱を手にして、ウキウキと家に帰った40数年前を思い出して、懐かしいやら…。
私にとっての〈三丁目の夕日〉です。

子どもの頃、リアルタイムで憧れました。
とある席で、小松崎さんのウンチク合戦が始まりまして、私の先輩が、「オレなんか、あのサインまで真似して描く練習をし…」と言って、目の前でサササと書かれて…。一同完敗でした。

電車の中で、「私も仕事頑張ろう!」と元気になりました。
AOKIT制作所 | 2006/11/26 4:38 AM
Takさん
私もこの人には、少年時代から本当に様々な夢や希望を絵を通してもらったいわば恩人です。
出口付近にあった切手のデザインなんかみてもわかるように本当に当時としては先駆的なデザインを手がけ、また作品ひとつひとつの仕事がどれも丁寧ですよね。
如何にもプロ根性というのがヒシヒシと感じました。

レタリングなんかも独自に創作でやられていたみたいで、版下を齧った私なんかも改めて「スゴイなぁ」って唸りました。いい展覧会です。
シルフ | 2006/11/26 7:32 AM
@アマポーラさん
こんばんは。

ウキウキしました。
抑えきれないほど。
こんな気持ちにさせる
展覧会は滅多にありません。
ビバ!小松崎氏
有り難う!小松崎氏!!

色々ご苦労もあったようですが
小松崎氏の残した偉業は誰にも
超えることできないと思います。

今、本を読んでいる最中です。

@AOKIT制作所さん
こんばんは。

既に行かれていたのですね!
流石です。

青木さんが「は〜」とか会場で
ため息つかれている様子
目に浮かんでくるようです。

凄腕の先輩お持ちですね(^_^;)
サインまで。。。

確かに小松崎氏の展覧会を見た後は
元気をもらったようで「やるぞ!」って
気持ちになりますよね。

@シルフさん
こんばんは。

シルフさんも行かれていましたか〜

晩年になっても新しい仕事に
どんどんチャレンジしていかれる姿
感銘を受けました。
中々できることではないです。
プロ中のプロですね。

この展覧会であらためて小松崎氏の
名前が頭に深く刻み込まれました。
Tak管理人 | 2006/11/27 11:35 PM
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