青い日記帳 

TB&リンク大歓迎です!
<< August 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 青木世一さんと語る会 | main | 伊東さんは「てりむくり」 >>

「迷宮+美術館展」

渋谷区立松濤美術館で開催中の
コレクター砂盃富男(いさはいとみお)が見た20世紀美術
「迷宮+美術館」展に行って来ました。



展覧会のタイトルにもある通り美術品コレクターの砂盃富男氏が生前蒐集した400を超すという砂盃氏のコレクションの中から、国内外の20世紀以降の作品約130点が今回展示されています。

出品作家の一覧を見てビックリ。錚々たる顔ぶれです。

ヴォルス、ロベルト・マッタ、ラインハルト・サビエ、マックス・エルンスト、 ヴィクトル・ブローネル、ハンス・ベルメール、ドロテア・タンニング、 トワイヤン、メレット・オッペンハイム、マン・レイ、ウィフレッド・ラム、 レオノール・フィニ、ピエール・アレシンスキー、ジャン・デュビュッフェ、 サム・フランシス、ジャスパー・ジョーンズ、ドナルド・ジャッド、 ソル・ルウィット、アンリ・ミショー、フランク・ステラ、アントニ・タピエス、 マルセル・デュシャン、ヨーゼフ・ボイス、ジョアン・ミロ、ジャン・フォートリエ、パブロ・ピカソ、ケーテ・コルヴィッツ、 浜田知明、上野誠、瀧口修造、加納光於、草間弥生、中川幸夫、金子真珠郎、松沢宥、小山田二郎、 麻生三郎、池田龍雄、岡本信次郎、桂ゆき、中村宏、元永定正、山口長男、三木富雄、秋山祐徳太子、赤瀬川原平、高松次郎、菅木志雄、関根伸夫、河口龍夫、榎倉康二、遠藤利克、村岡三郎、戸谷成雄、李禹煥、彦坂尚嘉、若林奮、谷川晃一、深澤幸雄、秀島由己男、星野美智子、上矢津、吉原英雄、野中ユリ、多賀新、柄澤斉、 北川健次、孫雅由、黒崎彰、斉藤義重、篠原佳尾

ヴォルス「心臓

松沢宥「プサイの絵画

ロベルト・マッタ「ホメロス1

砂盃富男氏については全く存じ上げていませんでした。
展覧会会場で作品を観て行くにしたがい、一体この方は何者?
といった砂盃氏ご本人に対する興味関心の方が高まってしまいます。

1930年に前橋に生まれた砂盃は、50年に日本銀行前橋支店に入行しました。その後、銀行勤務の傍らに美術活動を行い、60年代には群馬の前衛美術活動を推進する作家として活動しています。作家活動とともに始めた作品蒐集は、作家としての視点や、転勤した先々で知った画廊や作家との交流の中でおこなわれ、最終的には400点を越える版画を中心としたコレクションに成長しました。91年の退職後は、前橋市内の自宅を改装し、個人美術館「イサハイ・ベル・イマージュ美術館」を開館、独自の切り口による企画展を開催しました。

会社勤めをしながら足繁く画廊に通い自分の目だけを頼りにコレクションを増やしていったそうです。また梱包作家クリストのイベントのためにベルリンへ出向いたりと直接作家と積極的に関わりを持ち続けたそうです。


クリスト「梱包されたライヒスターク(帝国議会議事堂)

晩年にはこんな本も書かれています。
「ゲルニカの悲劇を越えて―20世紀・戦争と画家たち」 砂盃 富男

松濤美術館は「スーパー・エッシャー展」が開催されているBunkamuraから歩いて数分の場所にあります。いつ行ってもひっそり閑としていてある意味「贅沢」な場所です。贅沢な場所の割には入館料はとってもお安くたったの300円!しかも今回、「渋谷区立松濤美術館10年の歩み」という立派な本まで頂いてしまいました。(無料で配布していました)

それと、展示室内にある版画の技法解説の用紙がとても分かりやすく役立ちます。作品リストはありませんが、この用紙を一枚もらってくれば下手な解説書よりも断然理解力高まります。

渋谷区松濤美術館に関してはこちらのサイトをご覧あれ。
2階にある「サロン・ミューゼ」は他の美術館では経験できない、お茶を飲みながらの絵画鑑賞が可能です。

全然宣伝されていない地味な展覧会ですがお勧めです。
来週の日曜日10日までやってます。






 本展覧会は、前橋市内で個人美術館を開館運営していたコレクターで、2001年に他界した砂盃富男(いさはい・とみお)のコレクションを紹介するものです。
 1930年に前橋に生まれた砂盃は、50年に日本銀行前橋支店に入行しました。その後、銀行勤務の傍らに美術活動を行い、60年代には群馬の前衛美術活動を推進する作家として活動しています。作家活動とともに始めた作品蒐集は、作家としての視点や、転勤した先々で知った画廊や作家との交流の中でおこなわれ、最終的には400点を越える版画を中心としたコレクションに成長しました。91年の退職後は、前橋市内の自宅を改装し、個人美術館「イサハイ・ベル・イマージュ美術館」を開館、独自の切り口による企画展を開催しました。
 本展では、砂盃が特に注目した作家、交流の深い作家を中心に、個人美術館でこれまでに行われた企画展の視点等を交えながら、約133点の国内・海外の戦後美術作品を展示いたします。また、コレクター兼作家であり、文筆活動も行っていた砂盃富男の作品や資料も併せて展示し、その多岐に渡る活動の一端をご紹介します。
展覧会 | permalink | comments(5) | trackbacks(2)

この記事に対するコメント

あぁ しまった。。。
松濤まで足を運ぶんだった。
ハンス・ベルメール、マン・レイ、マルセル・デュシャン、瀧口修造、野中ユリ は、かなり!かなり観たかったです(T T)
それにしても、砂盃富男氏 凄い方ですね!
Tak さまの日記は本当に 勉強になります〜♪
まー悪 | 2006/12/04 12:16 AM
私もこの方、まったく存じ上げませんでした。
でている画家も半分くらいしか知りませんでしたが、
意外性のある展覧会だったと思います。
この美術館、ロケーション抜群ですよね。
雰囲気もステキですね。
一村雨 | 2006/12/04 7:50 AM
@まー悪さん
こんばんは。

松濤美術館のこの展覧会
渋谷へ出かけるので近場で何か
やっていないかなーと思って
検索していて見つけました。
もっと多くの方に観てもらえればいいのに。。。

@一村雨さん
こんばんは。
TBありがとうございました。

松濤美術館へ行く道も随分と
整備されてきましたね。
ロケーションお散歩がてらに
てくてく歩くにはもってこいです。
それにしても凄い人いますね。。。
Tak管理人 | 2006/12/05 11:24 PM
最終日に行きました。
砂盃ウォーキング辞書(とら版)を作ってみました。↓
http://cardiacsurgery.hp.infoseek.co.jp/JA062.htm#061210b
とら | 2006/12/14 9:03 AM
@とらさん
こんばんは。

「砂盃ウォーキング辞書」は力作ですね。
随分と時間がかかったのではないですか?
これだけこしらえるの大変なことです。
Tak管理人 | 2006/12/15 4:09 PM
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
この記事に対するトラックバック
「迷宮」という言葉に誘われて出かけました。2001年に亡くなった砂盃(いさはい)富男という人のコレクションだそうですが、ほとんどが版画。そして、ほとんどすべてが前衛的な作品。特に地下のコーナーの外国人の作品、ピカソやミロもありましたが、大部分が知らな
迷宮+美術館 渋谷区立松濤美術館 | つまずく石も縁の端くれ | 2006/12/04 7:44 AM
渋谷区立松濤美術館(渋谷区松濤2-14-14) 「迷宮+美術館 - コレクター砂盃富男が見た20世紀美術 - 」 10/31-12/10 日銀マンであり、またコレクターでもあり、さらには美術評論家でもアーティストでもあったという、砂盃(いさはい)富男(1930-2001)のコレクション