青い日記帳 

TB&リンク大歓迎です!
<< April 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< 祝・「J・W・ウォーターハウスの日本語版画集」発売 | main | 「アルベルト・ジャコメッティ 矢内原伊作とともに展」 >>

「東山魁夷《道》への道展」

市川市東山魁夷記念館で開催中の
「開館一周年記念展 東山魁夷《道》への道」へ行って来ました。



千葉県市川市に2005.11.12に開館した真新しい美術館。
 
建物は、画伯の人間形成のうえでも、東山芸術の方向性に影響を与えた留学の地、 ドイツに 想をえた八角形の塔のある西洋風の外観を持ち、地下1階、地上2階となっています。

戦後お亡くなりになるまでずーとこの市川の地で暮らした東山画伯。
曰く「私の戦後の作品はすべて市川の水で描かれています。」

それに比べれば私なんてまだまだ「市川市民」としては未熟者。
でも折角住んでいる街に美術館が出来たのですからすぐにでも
行かなくちゃ!っと思いつつダラダラと一年が過ぎてしまいました。

この美術館の前の道は車でよく通る道。
立寄る気になれば駐車場もあるし
いつでも寄れたのにグダグラと。。。

これではいかんとやっと重い腰を上げて
先日初めて行って来た次第でございます。

しかし、いくら自宅から近いといえ
自転車で行ったのは無謀でした。
勾配のきつい坂道はチャリには不向き。
美術館は坂の上にあるのです。(地図はこちら
中山法華経寺や中山競馬場の近くと言えば話はすんなり通るかもしれません。

東山魁夷の世界
東山魁夷の世界
東山 すみ,東山 魁夷

その市川市東山魁夷記念館に東京国立近代美術館所蔵の東山画伯の超有名作「」が現在展示されています。「道」だけでしたら近美でタイミングよければ観られますが、今回はそれだけでなく、長野県信濃美術館・東山魁夷館から「道」のスケッチA〜Eや下図など合わせて7点の作品が出展されています。

どれも1950年「道」を第6回日展に出展する直前まで細部に渡り念入りに「道」の完成に向けて格闘した様子が手に取るように分かりました。

「道」

また市川市東山魁夷記念館が所蔵する「道」の試作も同時に展示されていました。
「道」(試作)

上の画像だけ見比べるとあまり変りないようですが
本物はサイズが全然違います。「道」は134.4×102.2あるのに対して
「道」(試作)は57.2×42.0しかありません。

大きさが与える印象って結構大事です。
実際に目にしないとこの感覚だけは中々掴めないものあります。

来年3月に来日するレオナルドの「受胎告知」もサイズと
あの独特の横長な画面が実際に観るととても印象に残ります。

さて、さてこの美術館、展示室は二階にあり決して広いわけではありません。
今回もスケッチなどを含めて23作品しか展示されていませんでした。

中には今回初公開となる「道」と同じ構図の同じ絵が描かれた軸装の作品「静日」や「道」のモデルとなった青森県種差海岸の今と昔の写真パネルなどもありました。

一階は常設の資料展示室。
ここで初めて知ったのですが東山魁夷と建築家の吉村順三って大学時代の同窓生なんですね!ビックリしました。しかも市川の東山が掃くの邸宅はその吉村氏による設計なんだそうです。模型が展示してありましたのでジロジロと腰かがめたりしながら観てきました。(建築病本格的に患ってしまった感があります)

因みに谷口吉郎氏(建築家 谷口吉生のお父上)も東山画伯と旧知の仲だったそうで、長野県信濃美術館・東山魁夷館の建物はその関係もあって谷口吉生氏が受け持ったそうです。残念ながら市川は違います。。。

「夕星」
こちらの作品は今回は観られませんでしたが、東山画伯の最期の作品です。
夜空に一つだけ輝く星が大変印象的な作品です。

これが展示される時はまたチャリンコこいで頑張って坂上って行きます!

おまけ

「道」への道程と題し「道」が完成に至るまでのスケッチなどを紹介した今回の特別展。ポイントが絞られていて中々良かったとは思いますが、出来れば出来ればですよ、この作品も紹介して欲しかったな〜


大学院を出た年に描かれた《あぜ道》は、ロリコン、白虐、パロディなど、その後の会田を特微付ける要素を多く含んだ秀作である。東山魁夷の有名な《道》の構図を強く意識したと思しき本作には、地方(新潟)出身の会田の、学校は出たものの、まだ作家としてやっていけるわけもない白分の不安や屈折した心理が、堂々とした名作の構図を借りることで、逆説的かつある種白虐的に表されている。と同時に、戦後日本の希望と理想と一抹の不安を象徴するような1950(昭和25)年の《道》に対して、それから40年あまり経った《あぜ道》は、日本の(地方の)情けない現実と先行きの不安を暗示しているようにも思われる。

豊田市美術館所蔵のこの会田誠さんの作品「あぜ道」
これ一緒に展示してくれたら市川市民として自慢できるんだけどな〜
でも物理的に無理なんですよね。今大阪のこの展覧会に出展中だし。
ニッポンVS美術―近代日本画と現代美術:大観・栖鳳から村上隆まで
ニッポンVS美術―近代日本画と現代美術:大観・栖鳳から村上隆まで

来年5月から上野の森美術館で開催される「アートで候 会田誠・山口晃展」で
何とか実現してくれないですかね…無理か。。。

山口晃さんの「ラグランジュポイント」もうそういえば始まってますね!
えーーと、来週の土曜日なか行けるとしたら。楽しみ。楽しみ。

音樂ノススメ
音樂ノススメ
HALCALI,O.T.F,Kasekicider≡,Sinya Kogure,RYO-Z,DJ FUMIYA,″LOW-CUT″ productions,JUNJI ISHIWATARI,DJ TASAKA


市川市文化部へ一言。

お願いですから市川市東山魁夷記念館の館内にあるコインロッカー有料やめて下さい。美術館でしかも公営でお金取るところ今まで見たことありません。少なくとも記憶にありません。フツー100円玉が返ってくるタイプのものです。それなのに「このロッカーは有料です」なんて大きく書かないで!

「たかが100円でセコイ!」とか言わないで下さいね。文化部さん。市民として情けないです。友達呼べません。誘えません。アンケート用紙に書いてきました。速やかに改善して下さい。
 日本画の巨匠で市川の名誉市民にもなっている故東山魁夷氏の生涯や身の回りの資料を展示、紹介する記念館で、2005年11月にオープンしました。
 1階には「人間東山魁夷の軌跡をたどる」として、若い時代の思い出や創作活動の資料などが展示され、2階には市川市と東山家の収蔵作品が展示、「東山芸術の世界と感動」として、未公開のスケッチなどが公開されています。
 東山氏は1945年から逝去する1999年まで約50年間、市川に在住し、氏は「私の戦後の代表作はすべて市川の水で描かれている」と話していました。
 記念館の外観は、東山画伯が留学時代を過ごし、また、後になってたびたに訪れて描いたドイツの民家をイメージしています。記念館にはショップやカフェレストランも併設されています。
展覧会 | permalink | comments(5) | trackbacks(1)

この記事に対するコメント

コインロッカー!(すいません、しょーもないコトに反応してます。)
国立劇場と国立能楽堂の劇場内コインロッカーは「有料」ですよ。ただし、「10円」ですが。
コインが戻るタイプだと「お金を取り忘れた」とか騒ぐ人が出るし、さりとて有料で百円にすると「国立のくせにコインロッカーでも儲けるのはセコイ」と嫌味を言われるので、「有料、10円」というところに落ち着いたのでは?
などと勝手に勘ぐっています。

山口晃展@ミズマアートギャラリーは来週中に行く予定!
楽しみです。わくわく。
菊花 | 2006/12/08 11:52 PM
こんにちは。
吉村さんのエピソードは初めて知りました。
東山さんって建築通だったんですね。

コインロッカー100円は確かに初耳です。
この収入の分、入館料を安く設定しているとか?
mizdesign | 2006/12/09 6:14 AM
これ、もっと早く知っていれば行ったのにと惜しい気持ちです 私は試作や習作のある展覧会好きです
都内の美術館でならすぐに話題になりますが、都内にかなり近くても東京とつかないと人がぐっと減りますね〜

ロッカーの件、恥ずかしいって気持ち分かります(笑) 

えみ丸 | 2006/12/09 9:29 PM
Takさま、お久しぶりです。
早速、市川の友人達にここのことをお知らせして、中山めぐりしてこようと思いました。
でも、仕事人間と、主婦とじゃ、年内は無理だろうと思いつつ。
市川って、意外な文化人がお住まいなのですよね。
永井荷風は、生前祖母がよく見たと行っていました。

しかし、ロッカーは、せこい話ですね。
吉村順三の椅子、大好きです。
あべまつ | 2006/12/09 10:26 PM
@菊花さん
こんにちは。

コインロッカー使いますからね。
見逃せないポイントです。
10円はある意味「無料」でしょう。
推察されている通り劇場の場合は
利用する時間がみな同じですから
そうしないと逆に混乱招くはずです。

逆に美術館は…

ミズマは土曜日に行くつもりです。
楽しみです!

@mizdesignさん
こんにちは。

吉村さん、谷口さんビックネームが
出てきてちょっとびっくりしました。
藝大繋がりは強いですね!

入館料高いですよ、あれだけで今回700円。
ブリヂストンを見習え!!!!!

@えみ丸さん
こんばんは。

市民でもほとんど知らないのでは?
それか興味がないか。。。
とにかくひっそりと開催していました。

因みに森美術館は有人クロークでさ無料です。
市川市しっかり!

@あべまつさん
こんばんは。

>市川って、意外な文化人がお住まいなのですよね。
東京と一本川をはさんでいるだけですから
便利なことは便利です。それに意外と静かだし。

永井荷風は今、私が住んでいる近くに
お住まいだったそうです。
大黒屋という鰻屋さんがお好きだったそうです。

何度でも言いますが、ロッカーはせこいです。
市川市の職員の方誰かここ読まないかな〜
Tak管理人 | 2006/12/10 10:45 AM
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
この記事に対するトラックバック
今日は仕事を休み、私用で長野市を訪れた。昨日までにひとつの契約の目処をつけ、かねてよりある会社に提案しようとしていた商品の見積を終えて一区切りつけたところだ。途中少し待ち時間ができたので、長野県信濃美術館・東山魁夷館に入った。以前から「白馬の森」...
ゆっくりとした時間 | 安曇野に暮らす | 2007/04/07 12:31 AM