青い日記帳 

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「荒木経惟 -東京人生-」

江戸東京博物館で開催中の
企画展 東京人生、写真人生、Aノ人生「荒木経惟 -東京人生-」に
行って来ました。



今日が最終日の、ボストン美術館所蔵 肉筆浮世絵展「江戸の誘惑」展。ここのところ会期ギリギリ最終日に何とか観に行っている展覧会ばかりです。もっと計画立てて観に行かないといけません。反省。

で、その「江戸の誘惑」展についてはまた後日記事書くとして、今日は江戸博の本館(常設展示)で開催されていた、アラーキーこと荒木経惟氏の「東京人生」と題された個展の感想でも。

江戸博の5階フロアのいたるところに荒木氏の作品が展示されています。
普段見慣れた常設展示室も随分と雰囲気が変って見えました。


メインは第2企画展示室
ここに60年代から撮り続けた「東京」が500点以上の写真で紹介されています。
高度成長期から現在に至る「東京クロニクル」。

自分とシンクロさせながら観てしまいます。
すると当然、様々な想いが去来してきます。

モノクロの写真の中で馬飛びして遊んでいる子供が、
ふと自分の少年時代のヒトコマに見えてしまいます。



アラーキーと聞くと、どことなく蓮っ葉な写真家のイメージが先行しますが
この写真展ではそういった側面はほとんど見ることできません。

お子様連れでも安心して観られる写真展です。
(注:「平成色女」という展示室向かいの小部屋はヌードもあります。)

これはとってもいい本らしいですね。
男だけど読んでみようかな。文庫だし。
すべての女は美しい
「すべての女は美しい」 荒木 経惟

よくよく考えてみると「写真家荒木経惟」の名前を知ったのは80年代以降のことです。しかもマスコミを通じて。「天才アラーキー」とかとにかくイメージ先行で。

97年にウィーンに行った時、丁度、荒木氏の写真展を開催する直前か直後だったようで美術館の人から「どんな人なんだ?日本では」何てこと聞かれた記憶あります。その時どんな風に返事したか忘れましたがとにかく破天荒な写真家という印象しかなかった気がします。

裁判沙汰になったり、猥褻画像で警察に家宅捜査受けたりそんな「派手」な荒木氏のイメージしかない方にはこの写真展是非行ってみて下さい。それがいかに荒木氏のほんの小さな一面でしかない事が実感できます。



今月24日まで江戸東京博物館で開催しています。
常設展の観覧料で観ることできます。お得です。

師走、忙しくてとても行けない!という方。
ちゃんと本も出ています。1500円はこれまたお得。
「カスタマーレビュー」上手な〜
東京人生SINCE1962
「東京人生SINCE1962」 荒木 経惟

↑この本、博物館のショップでも販売されていました。
荒木氏のイラストがカワイイ!


また「ニャラーキー」グッツも販売されていました!

荒木さんの猫好きは有名。
愛しのチロ
愛しのチロ
荒木 経惟

おまけ。ではなく、本題。

えーーと、今日江戸博で「天才アラーキー」荒木経惟氏にお会いしました!!

展覧会観ているとなにやら機材の設置をガサゴソ始めました。
ただ事でなない雰囲気。スタッフの数ハンパではなかったので。

会場の入口に展示してある荒木氏の世田谷のご自宅のバルコニーの写真。


この前にテレビカメラや照明がセットされスタッフに囲まれ荒木氏登場!
何でもニュース23で放送するのだとか。

自宅バルコニーの写真の前でインタビュー形式で撮影開始。
生でお話伺って一発でファンになりました。

今週には放送されるでしょうか。

荒木氏は、奥様を亡くされてから毎朝、起きてから歯を磨く前に「目を洗う」そうここから空の写真を撮るそうです。こちらは「此岸」バルコニーの手すりの向こうは「彼岸」なのだそうです。所々錆びた手すりは塗り直したりしないそうです。時間の経過が見て取れるように。それが大切なことなのだと。

後で知ったのですが、今日はえどはくカルチャーで荒木経惟氏と谷川俊太郎氏がお話されたのですね。その前のちょっとした時間を使っての撮影だったようです。

天才アラーキーを撮影するなんて、おこがましいのですが
こんなチャンスはまず無いので一枚だけパチリ。


有り難う御座いました!!
荒木経惟は、世界で最も知られる現代日本を代表する写真家です。1960年代から現在まで、常に時代を挑発し続け、時代の最先端を走り続けてきました。これまでに350冊以上の写真集・著作を発表し、毎年、国内外で個展を開催、多方面に大きな影響を与えています。

1940年に東京の下町、三ノ輪に生まれ育った荒木は、40年以上にわたり、“東京”という街、人々、時代を撮り続けてきました。本展は、三河島に戦前からあるアパートに住む小学生の兄弟や仲間のこどもたちの日々の姿を生き生きととらえた『さっちん』(1963年)から2006年の最新作まで約600点による個展を、江戸東京博物館全体を会場にして行います。

荒木の手作りの写真集『スケッチブック写真帖』やこれまで一度も発表されることのなかった1960年代から70年代前半の多数の未公開作品を含み、東京と時代の変遷が、荒木の両親や三ノ輪の実家、妻・陽子との出会いから別れ、日常の風景によって紡がれ、荒木経惟という一人の写真家の人生をたどる『東京人生』。大判のモノクロ写真に彩色したフォトペインティングとカラー写真による『平成色女』、今年の夏にデジタルカメラで撮影した『色夏』、花の作品群『百花淫乱』などの新作を紹介します。常設展示室の「中村座」のスペースでは、歌舞伎役者・中村勘三郎をはじめとした人気役者と舞踏家・大野一雄のポートレートを展示します。
展覧会 | permalink | comments(8) | trackbacks(3)

この記事に対するコメント

Takさまとニアミスが得意のあべまつです。
今日も同じ所、徘徊していました。
ボストン美術館展の長蛇の列に並び、
あぁ、いまアラーキーと、谷川俊太郎さんが何やら、楽しげに語っているのだろうな、と思ってました。
本当は写真も見たかったけれど、
時間が押していたので、浮世絵だけ見て満足して帰ったのでした。
でも、この記事を拝見して、シモタ〜と後悔しきりです。
あべまつ | 2006/12/10 10:37 PM
Takさん
こんばんは

荒木の激写、勇気ありますね。
# 私ならシャッター押せません...(^^;

あの甲高い独特の語り口も、生で聴くと耳に残りそうですね。

今、プラダの裏手にある青山のギャラリーでも個展が開かれているようです。
http://www.ratholegallery.com/exhibition.html
# こちらはR指定ですね...(^^;
lysander | 2006/12/11 12:07 AM
『愛しのチロ』、猫好きなので確か発売当初書店で衝動買いしたのです。後にこの写真集が奥様への鎮魂歌でもあったことがわかり、小さな衝撃を受けました。
tsukinoha | 2006/12/11 5:44 AM
自分の人生と重なるところが多いので、納得できるところがいくつもありました。皆さんの目に付くブログに書くのは止めて、ホームページの片隅に↓http://cardiacsurgery.hp.infoseek.co.jp/JA062.htm#061021b
とら | 2006/12/11 8:09 PM
@あべまつさん
こんばんは。

また同じ日に同じ美術館ですか!!
これで二度目ですね。
(実はもっと会っていたりして。。。)

常設展は見ないときもあるのですが
今回は荒木氏の写真展とあって
江戸の誘惑見てから6階まで上がりました。

偶然でアラーキーに会えて満足満足。
ラッキーでした。

@lysanderさん
こんばんは。
TBありがとうございます。

写真okだったので
思い切って撮ってみました。
一枚はぶれてしまってボツ。

テレビで今週には放送されるはずです。
(でも観ないからな〜あの番組)

># こちらはR指定ですね...(^^;
それでは、是非。ご一緒に。

@tsukinohaさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。

奥様のお亡くなりになった後の写真ありました。
病室で手をつないでいる写真がとても印象深く残りました。
その後ずーと空を取り続けているそうです。ずーと。

@とらさん
こんばんは。

シンクロさせながら、古き良き時代を思い出しながら
観る人によってそれぞれ没入できる写真展でしたね。
江戸博の新たな使い方だと感心しました。
Tak管理人 | 2006/12/11 10:59 PM
TBありがとうございました。

アラーキーの激写とは羨ましいですね。
亡くなられた奥様との作品がとても心に残りました。

それにしても拝見する度に惹かれていく方というのもあるのですね。
初めは結構抵抗があったのですが、
今では大好きな写真家の一人です!
はろるど | 2006/12/20 1:03 AM
Takさん、こんにちは。アラーキーを江戸博で…。羨ましい限りです!
どうしても、写真の前何度も行き来して、本当に不思議なものです。可能であれば、帰りたくないと思う空間でした。
今回は彼の資料的な部分も展示されていて、興味深かったです。
「お子様には〜」の但し書き等がありましたが、今回はヌードはそこそこでしたね。(「美術手帖」の方がやばくないかと…)
でも生物の生きるための「エロさ」は満載の作品たちで、きゅんとしつつも、あったかくなれたような気がしました。
とーくる(K) | 2006/12/21 4:06 PM
@はろるどさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。

アラーキーさんは撮って撮っててな
感じだったのですが、テレビ局の人?が
堅いガードをはっていました。

アラーキーさんは今回の写真展見て
評価が逆転しました。いい方向に。
お人柄もとてもよさげな感じでしたよ。

@とーくるさん
こんばんは。

ガサガサなんだか機材を設置し始めたので
なんだろ??と思っていたらご本人が
ご機嫌な顔で登場し驚いてしまいました。

「エロカッコイイ」なんて持て囃されている
芸能人がいるようですが、何を勘違いしているのやら。

とーくるさんの仰る、生きる為のエロを
履き違えてしまっているようですね。

上手く言えませんが荒木氏は偉いです。
色々な意味で。
Tak管理人 | 2006/12/21 9:43 PM
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久しぶりにアラーキーの作品を堪能... アラーキーというとちょっといかがわしげなイメージを持つ人が多 いと思うのですが、『東京人生』と名づけられた今回の展覧会を観 ればそんな考えが払拭されるのではないでしょうか。 1960年代から並べられた東京をモチーフにし
荒木経惟写真展「東京人生」(江戸東京博物館) | 徒然と(美術と本と映画好き...) | 2006/12/11 12:09 AM
江戸東京博物館(墨田区横網1-4-1) 「荒木経惟 東京人生」 10/17-12/24 生まれも育ちも東京(三ノ輪生まれ。世田谷区在住。)の荒木経惟が、現在進行形で撮り続ける東京の全てを明らかにしました。街とともに生きるアラーキーの人生が写真によって紡がれていきます
「荒木経惟 東京人生」 江戸東京博物館 | はろるど・わーど | 2006/12/20 12:59 AM
江戸東京博物館で、アラーキーの作品に浸ってきました。 タイトル 荒木経惟 東京人生 会期 2006年12月24日(日曜)まで    土曜日は夜間延長開館してます 料金 一般500円(常設展示の観覧料金です) 江戸博は一日がか
アラーキーと江戸東京博物館 | ミュージアム・アクセス・とーくる のページ | 2006/12/21 4:07 PM