青い日記帳 

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「大竹伸朗 全景 1955-2006」

東京都現代美術館で開催中の
「大竹伸朗 全景 1955-2006」展に行って来ました。



普段展覧会を観ていると「これだ!」とか「これ面白いな〜」っていう作品に出逢えたりするものです。気になったものは作品リストに丸して、後でブログに書こうなどと考えつつ観たりします。

ところが、この「全景展」はそれが通用しません。

作品リストがないからではなくて、作品の数があまりにも多いからです。
その数およそ2000点!!二千ですよ。二千。
レジでお釣り2千円札手渡された時と匹敵する衝撃です。

 何処行ったのかな〜   

二千点もあるのでカルティエ展と同じくMOTの全展示室使っての展示です。
館内(館外も)全て大竹伸朗氏の「作品」で埋め尽くされています。

小学校時代の似顔絵や漫画の落書き、、、じゃなくてスケッチから
「丁寧」に展示してあります。額縁に収められて。
大竹氏の作品について無知な私はこの部屋の展示物に一番驚かされました。

「紙メディア」が大好きで切符やマッチ箱、雑誌の切り抜きなどを蒐集するのはどうやら私とJOJOさんだけでないことが判明したのは大きな収穫。

中学か高校時代に描いた自画像が部屋にずらりと展示してあったのが印象的でした。「日展」に自画像沢山出展できるとこんな感じかも。

ART iT (アートイット) 2006年 10月号 [雑誌]
ART iT (アートイット) 2006年 10月号 [雑誌]

ただ残念なことに、同時代を生きている作家さんにも関わらず、私が大竹氏についてほとんど知識がないこと。それに作品を観た事がこれまでないことなどもあって、展示室の最後出口付近に設置されていた「感想ノート」に書かれたような皆さんの熱い想いを得ることできませんでした。

この展覧会を観終えてから手にした、フリーペーパー・アーティクル(art_icle)に大竹氏のインタビューが掲載されていたのを読んで、「もう少し違ったた見方ができたのに。。。」と正直悔やみました。

アートに特化したフリーペーパー・アーティクル

何にも知らないと、ただ量だけで圧倒しようとしているのでは?と穿った観方してしまいます。それに展示も「猥雑」で秩序がありません。所謂「展覧会」に慣れてきってしまい頭が固まってしまっている自分にはいまひとつ良さが分かりませんでした。

ただ、大竹氏のこの言葉を読むと意図していたことがすーと海綿が水を吸い込むように脳の中に言葉と共に展覧会の会場の様子が入って行きました。今まで拒絶していたものが。

「日本のいいところを見つけようとしない。そんな日本人は本当に情けないと思うよ。今回の展示は非常に日本的だと思いますよ。今の日本には理不尽なことがたくさんあるじゃないですか。金さえ持っていれば何でも出来るみたいな。そういう理不尽さに対抗するには、ある程度の量で対抗するしかないと思ったんですよ。常識では考えられないほどの。だから、今回はやり切ったという感じだね。後悔は一切ない」



出直しが必要な展覧会です。しかし期間は今月24日まで。間に合うか!?
出来ればナディッフで開催中の大竹伸朗「ヤバな午後」展も観たい!
(こちらは25日まで。表参道混んでいるだろうな…)

この他、以下の場所で同じく大竹氏の個展開催中。共に25日まで。
「旅景」(ベイス・ギャラリー) 
「大竹伸朗と別海」(北海道別海ウルリー牧場) 


そうそう、絵本「ジャリおじさん」は大竹氏の作品だそうです。
イラストだけかと思っていました。。。

ジャリおじさん
大竹 伸朗


大竹伸朗氏の「全景」にはじめの一歩を踏み出したそんな感じを抱きました。
現代美術の最先端で、常に躍進を続けてきた画家、大竹伸朗のはじめての大回顧展が開催されます。国内最大級の面積を誇る東京都現代美術館の企画展示室全フロアを使用する、日本の現存作家の個展としてはじめての規模で大竹伸朗の「全景」を展開します。

 80年代初頭に新しいペインティングの旗手として鮮烈なデビューを飾って以来、目に映る世界をすべて題材として、質・量ともに比類ない絵画を生み出し続けるとともに、立体、写真、本、印刷物、音など、衝動のおもむくままにあらゆる手段を取り込んで、多彩な活動を展開してきた大竹伸朗。彼の影響力は、現代美術の世界にとどまらず、写真、デザイン、文学、音楽など、世代を超えてあらゆるジャンルに及ぶといっても過言ではありません。
総制作点数3万点を超えるという、圧倒的な制作量と活動の幅広さを受け入れられる場が存在しなかったために、その創造の全貌はいまだ謎に包まれています。本展覧会は、30年にわたってほとんど人目にさらされることなく制作され続けてきた「スクラップ・ブック」をはじめて全点一挙公開するほか、少年時代のスケッチから、本展のために制作されたパワフルな新作まで、選りすぐった2000点あまりの作品群で大竹伸朗の全仕事を紹介する、またとない機会です。
展覧会 | permalink | comments(13) | trackbacks(5)

この記事に対するコメント

Takさんが、この展覧会の感想をお書きになるのを
実は心待ちにしていました。
子供(魔の2歳児)がいるため、すごい!と噂には聞いていても
今回ばかりは無理そうだとあきらめていたからです。
(ルソーも、結局はぐずりだし駆け足で見るはめになってしまいました)
実際に私も目にした事はないのですが、学生時代から気になっていた
作家さんの一人です。
確かに2000点じゃあ、何度も足を運ばないと無理そうですね。
紹介して下さった雑誌も読んでみたいと思います。
カタログはいかがでしたか?
ティダ | 2006/12/13 1:05 AM
Takさん
こんばんは

今回の展示が日本的だったかどうかは分かりませんが、『日本景』、
それも小さな風景を描いたのが好きでした。
# 特に温泉...(^^)

絵本は会場で『ジャリおじさん』を買い、つい先日『んぐまーま』も
買ってしまいました...(^^;
lysander | 2006/12/13 1:16 AM
私も見てきましたが、あの作品数にとにかくビックリ
しました。全部しっかり見ていると、かなりパワーを
吸い取られるので、これから行かれる方、是非万全な体調で
行くことをお勧めします。
個人的にはコラージュブックの辺りが好きでしいた。
みちよ | 2006/12/13 12:52 PM
@ティダさん
こんばんは。

すみません。
期待してお待ちいただいてこんな記事になってしまって。
書きたくても何書いていいのかさえ分からない展覧会です。

>カタログはいかがでしたか?
実はまだ出来上がっていないんです。
予約を受け付けていました。
昔の電話帳二冊分くらいの厚さあります。

お値段は確か7000円ほどだったかと。
展覧会も凄いですがカタログも凄いです。
MOTに問い合わせれば購入できるはずです。
あそこのショップは対応が丁寧です。

@lysanderさん
こんばんは。

はじめから「ちゃんと」観ようとしたのが
間違いの始まりでした。。。
分かっていたのにスクラップブックとか
観てしまいました。

大竹さん会場内に結構頻繁にいるみたいですよ。

@みちよさん
こんばんは。

実は駐車場から展覧会会場へ行く前に
図書室立寄ったんです。
そこに置かれた大竹氏セレクトの本を
まず観てしまってそこでお腹一杯に。
そしてコラージュへ…疲れました。
Tak管理人 | 2006/12/13 11:22 PM
19時代(音楽シーン)から知ってるんですが、東京に来て真っ先に行った展覧会でもあります。余りに作品点数が多くて常設展を見る元気がなくなりましたからね。

外にあった『宇和島駅』のネオンが一番笑えました。彼の出身地でもあり、コレクションらしいですね。さすがに2千点はきつくて、いつもは入り口まで戻り再度見直すのですが、出来なかったです(笑)

でも随分とマメには観てきましたよ。感性が通じる部分が多いですから。
作者ご本人と一緒に拝観するツアーがあったのですが…。
抽選でしたしね。

個人的には後半の、BOXから音楽とのミックスメディアそれと、扉とかの現代アートが好きです。
昔は自作の手作りコラージュ本を限定で販売してたんですがね。買っときゃよかった(笑)
限定版のレコード(19時代)は今も持っております。

私も集めるの好きですよ。(収集癖)それこそ今まで集めたものを列記していったら、きっと変態だと言われそうです。
大部分は処分しましたが。(笑)
シルフ | 2006/12/14 2:07 AM
Takさん、こんばんわ。
大竹展、お疲れ様でした〜。

同世代の人には、いろいろ意見がでる所でのようですね。そのように周囲の反応をみていても感じます。

この秋冬は、本当にアート系の本の特集が大竹伸朗ばかりですが、ご紹介の『アーティクル』のインタビューが一番直球で、潔い感じだと思っていたところでした。他のは、彼が嫌った80年代のこじつけの再来になるのではないかと勝手に心配するくらいです。

(ちなみに図録は販売が遅れるとのハガキが予約者には郵送されてきています。年内とも書いてないところがスゴいです。)

展示レイアウト等も振り返ると、疑問な所もありますが(ただの羅列…)、やはり記憶が肉体の疲労にも残る展示は、なかなかだと私は感じました。
とーくる(K) | 2006/12/14 5:28 PM
@シルフさん
こんばんは。

2千点全て見たかどうか不安です。
あれ?って場所にも展示してありましたし。
一枚一枚を観るというより
大竹氏のシャワーを浴びているような
そんな展覧会でしたね。

>感性が通じる部分が多いですから。
でしょうね。
コラージュ作品を見ながら
シルフさんみたいだねと
かみさんと言ってました。

リリーフランキーとの対談なんかも
出来れば聞きたかったです。
今回は動き出しが遅くなってしまい
後手後手にまわってしまっています。

それにしても生前これだけ大規模な
個展開催してもらえたらさぞかし幸せでしょうね。

@とーくる(K)さん
こんばんは。

疲れましたです、はい。

雑誌で取り上げられているの
本屋でみつけると立ち読みしていますが
仰るとおり「これだ!」ってやつ
見つからずひとつも購入していません。

図録お買い求めになられたのですね。
あれ出来上がればまた一つの作品に
なりますね、きっと。

>記憶が肉体の疲労にも残る展示
上手い表現ですね〜
今回は疲れてしまって常設展示はざーと
観ただけになってしまいました。
Tak管理人 | 2006/12/15 4:07 PM
Takさま、行ってきましだ〜〜
凄い作品の量で、へっとへとです。
双六のように、もうちっと進んでは戻る、
続きはまた今度、みたいにして欲しかった、おばさんです。

膨大な量に圧縮されたパワー、これは困りました。
表現方法も圧倒的な量。
でも、溢れる量の中に、残渣がキラキラして見えたのです。
夕方の空に赤い文字の宇和島が泣けました。
TBさせて頂きました。
あべまつ | 2006/12/23 9:52 PM
@あべまつさん
こんにちは。
TBありがとうございます。

双六のようにって上手い表現ですね。
確かに自分が何処に居て
何を見ているのだか一瞬分らなくなりますよね。

宇和島のサイン、夜に見たかったです。
あれ画像でみると、不思議と美術館に
似合っていますよね。

最終日の今日は大混雑でしょうか。
Tak管理人 | 2006/12/24 2:40 PM
Takさんこんばんは。

アメリカ・シリーズなど一部惹かれる作品もありましたが、
全体的に響いてくるものがとても少なく感じました。
数はもの凄く、それは圧倒されたのですが、
これほど冷めた感じで会場を歩いたのは何だか久しぶりです。

大竹さんの作品に対し、
感度がなかったのかなと少々落胆しております…。
はろるど | 2006/12/29 1:02 AM
@はろるどさん
こんにちは。

私にもよさが分りませんでした。
それを探しながら館内必死で歩いた感じです。
何ででしょう??
世代の違いでしょうか。

感度は今後出てくるかもしれません。
その時、とにかく観ておいたことだけは
記録として残るでしょうね。
記憶でなく記録です。
Tak管理人 | 2006/12/29 12:54 PM
takさん
コメント&TBありがとうございます。
それにしても、凄い作品数でした。
久々に疲れた展覧会でした。

図録は本当にいつできるんでしょうか、
まさか中止なんてことはないでしょうが。

こちらからもTBさせていただきました。
イッセー | 2006/12/29 10:53 PM
@イッセーさん
こんにちは。
TBありがとうございます。

図録はね。。。どうなんでしょうね。
「出来ない」というのも伝説じみていて
良いように思えますが、もうお金とってますからね。
来年の春ごろでしょうか。

思い出しただけでも疲れる展覧会でした。
ふ〜
Tak管理人 | 2006/12/30 10:44 AM
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