青い日記帳 

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「夜想耽美展」

パラボリカ・ビスにて開催中の
「夜想耽美展 sense of beauty」に行って来ました。



浅草橋という土地に不釣合いな画廊?パラボリカ・ビス。
今日がグランドオープンの日ということで仕事帰りに立寄ってみました。



夜でも目立つ薄ピンク色の建物。場所的に明らかに浮いています。
丸い大きな窓が二階左右の展示室に。一階はアーチ型の入口が。
右は受付(事務所?)左は人形作家、恋月姫氏の新作展示室。

扉を開けると部屋の奥に蝋燭の灯りで照らし出された人形たちがいます。
えーーーと。コワイです。
それら新作人形作品を観ている人たちも一緒になって見えてしまいます。
近寄って観るのも良いですが、奥行きある部屋です、少し引いて
人形+それを鑑賞する人間も交えて観るのが宜しいかと。

人形月
人形月
片岡 佐吉,恋月姫

二階へ上がると同じく左右に展示室が分かれています。
まずは右側から。

漫画家の楠本マキさんの作品が3点ほど。
かみさんに聞くと「この人の作品は面白くないけど絵は細かい」とのこと。
なるほど絵は確かに繊細。

漫画は読んだことないのでコメント不可能。どうなのかな〜
ドはドリーのド
「ドはドリーのド」 楠本 まき

この楠本マキの横に三島由紀夫の切腹している場面の写真が並んで展示してあるのは何か意図でもあるのでしょうか。私の全く組しない世界なので理解不能。

矢頭保氏の「三島割腹写真連作」(「三島由紀夫切腹演戯」)
7枚のモノクロ写真ですが、ふんどし一丁、鉢巻巻いた三島が日本刀手にして
切腹を試みている「演戯」写真です。「三島いい身体しているな〜」なんて
思ってしまったら思うつぼです。いけませんいけません。

腹に刀刺し血を流し(あくまでも演戯)ているシーンの三島の顔は
痛みによる苦痛で歪んでいるかのように見えますが、それよりも
実は恍惚なエクスタシーに満ちた顔に見えてしまいます。
あれ?やっぱりそれも矢頭保氏の計画通り?!まずいなー

そしてその隣に松井冬子さんの「完全な幸福をもたらす普遍的万能薬

成山画廊にいいように翻弄されているような気がしてきました。

ただ、今夜はオープンニング・パーティーがあったためでしょうか
展示室の照明が明るかったように思えます。あれで普通なのかな?
よって松井冬子さんの作品を一番明るい部屋で観ました。
暗い部屋で観た方がいいですね。背景の処理とか荒く見えました。

野波浩の写真が松井冬子や三島の切腹写真の向かい側に展示してありました。
MOUSA 野波浩写真集
「MOUSA 野波浩写真集」 野波 浩

ギリシャ神話に登場するデュポーンとエキドナの子ども。獅子と牡山羊とドラゴンの頭と、蛇の尾を持つといわれる伝説の生き物CHIMAIRA(キマイラ)
このキマイラの銀塩写真が10点。悪くないです。全て女性です。

ダメ映画「デビルマン」で冨永愛が演じたシレーヌには敵いませんが。。。


シレーヌの幻影を引きずりながらお隣の展示室へ。

丸尾末広氏の大正ロマンとサディスティックな要素が見事融合した
ぞくぞくさせるような作品がずらり10点。良い作品は既に売約済み。
丸尾ファンって多いですよね。

ハライソ―笑う吸血鬼 2
「ハライソ―笑う吸血鬼 2」 丸尾 末広

画中に登場するぐるぐる渦巻きのようなものは何なのでしょう?気になります。

佳嶋氏(かしま)の作品もありました。
作品はこちら[ECHO]でたっぷり観られます。

EROS&THANATOS ― 佳嶋作品集
「EROS&THANATOS ― 佳嶋作品集」 佳嶋

今回出展されていたのは「エロ・フェミニン」な雰囲気の作品。
描かれている女性にどれも手がありません。横もしくは正面を向いています。
良く解釈すれば一世紀遅れてやって来たウィーン分離派的な作品です。

続いてここの画廊の真打登場。山本タカト氏。

殉教者のためのディヴェルティメント
「殉教者のためのディヴェルティメント」 山本 タカト

今年のGWにルーサイト・ギャラリーで開催された
山本タカト大展覧会「月逍遊戯―アンドロギュノスの柩」に
行きそびれたので山本氏の作品をじかに観るのは今日が初めて。

画集ではちょっと引き気味でしたが実物は逆に引き寄せられる
おかしな妖しげな魅力(魔力?)を持った作品です。

楠本マキさんの描く絵がとても繊細だと述べましたが
山本氏の描く絵もそれにも増して繊細です。
血なまぐさい絵であるにも関わらず凛とした感じがあるのは何故?

最後はヴィルヘルム・フォン・グローデン氏の写真作品。

シチリア島で写した世にも美しい男の子達の写真の数々。
山本タカト氏からの流れで観ると正直ドン引き。

ところが観ているうちに不思議とカラバッジョの絵が頭に浮かび
そしてイメージが重なり、何となく観られるようになりました。


こういったカラバッジョの作品の実写版といったところでしょうか。
やっぱり男の子好きでないと描けない、撮れない写真です。
「少年愛」に溢れています。

こんな展覧会ですので、スーツなんて着て行ってしまった私は
かなり居づらく、はっきり言って居場所ありませんでした。
皆さん「それなり」の格好をして来ていらっしゃいます。

1月9日まで開催しています。
いつも美術館へ行く格好ではなく、「耽美」モードでお出かけあれ。
会場の雰囲気にそうしないと圧倒されてしまいます。

尚今回の展覧会は雑誌『夜想:耽美』で特集した作品・作家がメインです。

↑一部書店でも扱っています。
これ持っていますが、展覧会以上にヤバイです。

おまけ

こんな妖しげな展覧会なのに入口にあったお祝いの花束が何とピカチュウ!

今夜最大の謎かな。

ポケモン METAL ART ピカチュウ
ポケモン METAL ART ピカチュウ

『夜想』はこの度、浅草橋パラボリカ・ビスに新拠点を構えました。
9月「恋月姫・少女娼館展」時には工事中だったパラボリカ・ビスも、
全館オープンいたします。
アーチ型の入口と、ふたつの円窓をもつ、少しノスタルジックで心地よい空間です。
建物だけでも楽しんでいただけると思います。
お誘い合わせの上、ぜひ、気楽にお立ち寄りください。

オープン記念展として、
雑誌『夜想#耽美』で特集した作品・作家を招き、「夜想耽美展」を開催いたします。
3つの貌をもつスペースが、『夜想』のライブページとなります。
ここでしか見られない作品をぜひ、体験してください。
展覧会 | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

この記事に対するコメント

はじめまして、
野波さんのサイトご存知ですか?
メルマガ登録すると写真集には掲載されていない作品もみれちゃいます

http://hiroshi-nonami.com/
rui | 2007/03/25 2:26 AM
@ruiさん
こんばんは。

情報ありがとうございます。
あれからここ出向いていませので
サイトチェックして面白そうな
展覧会狙ってまた行きたいと思います。
Tak管理人 | 2007/03/26 12:48 AM
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