青い日記帳 

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「出光美術館名品展 II」(後期)

出光美術館で24日まで開催していた
「開館40周年記念 出光美術館名品展II
―競い合う個性―等伯・琳派・浮世絵・文人画と日本陶磁―」に行って来ました。

11月11日〜12日3日までの前期の感想はこちらです。



出品作品リストを見るとほとんど前期後期で総入れ替え。
持っていますね〜「名品」を。(ちょっと怪しい作品もあるけど「〜」と付けて展示しちゃうそんな出光さんが好き)

これだけでなく4月29日〜6月18日に「開館40周年記念 出光美術館名品展I 受け継がれる伝統の美―絵巻・室町屏風と中国陶磁」までも開催しているのですから。。。出光といえば他にもルオーやサム・フランシスを所蔵しているのでも有名。

ルオーは展示室外の壁に展示されていましたが、サム・フランシスの大きな作品はここでは展示不可能。2003年に東京都現代美術館他で開催された「出光コレクションによるサム・フランシス展」またやって欲しいな〜

川村記念美術館での「サム・フランシス展」のチラシ


さて、さて展覧会の感想ですが、今回(後期)はかみさんも一緒に行ったので
どうしても仁清を観るのに時間を割くことになります。仁清好きです。

ポスターやチラシを飾る「色絵芥子文茶壺」(これは前後期通して出ていました)は前期の感想にも書いたので割愛するとして、今回はこちら。



色絵鳳凰文共蓋壺」は昨年やはりここ出光美術館で開催された「京の雅び・都のひとびと」展で初めて観てかなりの衝撃を受けたのですが、今回もまた更にそれを上回るショックを受けました。

仁清に対して勝手に抱いているイメージとかけ離れている作品だからでしょうか。
仁清は「華麗なる伊万里、雅の京焼展」で観たイメージがいつまでも残ります。

一度、『野々村仁清』についてもちゃんと調べるなりしないといつまでもこの違和感が残りそうです。そして「色絵鳳凰文共蓋壺」あらためて観なおしてみたいです。

国宝 仁清の謎
「国宝 仁清の謎」 岡 佳子

他に目に付いた作品をさらりと。

狩野光信の「韃靼人狩猟図屏風
タイトルの通り「韃靼人」が馬にまたがり猟を行っている様子を描いた珍しい屏風。
これって誰が使っていたものなのでしょう。
「俺こんな珍しい屏風持っているんだぜ!」と自慢したのかな。

江戸時代に描かれた筆者不詳の「江戸名所図屏風
山口晃氏の描く世界そのもの。
江戸の町に詳しい方がご覧になったらさぞかし楽しめる一品かと。

伝・俵屋宗達の「龍虎図

カワイイ。以上。
(かみさんがこの虎、私に似ているとしきりに言います。)

富岡鉄斎の「口出蓬莱図
老人の口から仙人の住む山、蓬莱が煙のように
出てきている様子を描いた何ともユニークな作品。
かぐや姫がねだった「蓬莱の玉の枝」も
この老人に頼めば口から出してくれそうです。

葛飾北斎の「鍾馗騎獅図

1844年の北斎の肉筆画。北斎、80歳ゆうに過ぎていた頃です。
それでこの迫力。獅子が描かれているので魔除けの意味があるのでしょう。
「鍾馗」もWikiによれば魔よけの効験があるとされたそうです。
道教の神というのも北斎を理解する上での重要なポイント。

板谷波山の「彩磁桔梗文水差
これは前期から通しで出ていたものですが今回は
ギザギザの山切り模様を施されたそのデザインが、
時季的に忠臣蔵の山形模様の衣装を連想し目に留まりました。

酒井抱一の「糸桜・萩図

桜と萩だけで描いても良かったかな〜と思いました。
でも抱一、書も上手かったようなので分る方がご覧になると
「絵も書も上手ね〜」と納得できるのでしょう。

ただ、色紙の色が余りにも目立ち過ぎているのがちょっと。
特に萩にいわかれた赤い色紙は主張し過ぎかと。
もう少し調和がとれていてもいいかな……

琳派をめぐる三つの旅―宗達・光琳・抱一
琳派をめぐる三つの旅―宗達・光琳・抱一
神林 恒道

今年は出光美術館開館40年記念ということで
「風神雷神図屏風」や「伴大納言絵巻」はじめ
多くの名品を観せて頂くチャンスに恵まれました。

ちょいと調べてみたらどうやら今年出光で開催された
展覧会には全て足を運んだようです。初めてのことです。

内装も徐々にリニューアルをしエレベーターから出ると
一年前とは違った美術館と思うほど綺麗になりました。

毎度同じ事書いていますが、これで「友の会」でも
作ってくれたら言うことなし!です。
(東京国立近代美術館の「MOMATパスポート」のような
中途半端なパスポートは要りませんからね。)
出光さん来年こそはどうぞ宜しくお願いします。

開館40周年記念名品展の第II部では、コレクションの核をなす桃山から江戸時代の作品を中心に展示します。絵画や陶磁器に数多くの名手を輩出した近世の日本。等伯や探幽、琳派を代表する宗達・光琳・抱一、竹田の文人画、歌麿や北斎の肉筆浮世絵などの絵画、古唐津・古九谷・古伊万里や仁清・乾山の陶磁器など、出光コレクションといえば必ず思い浮かぶ名品が勢ぞろいします。どうぞご期待ください。

展覧会 | permalink | comments(10) | trackbacks(6)

この記事に対するコメント

こんばんは。TBをありがとうございました。

>かみさんがこの虎、私に似ているとしきりに言います。

うちはドラえもんで盛り上がっていましたが、
Takさんにお似合いとはまた何とも言えませんね…。
それにしても宗達にしては妙に微笑ましい作品です。

抱一はちょっと微妙な感じでしたね…。
調和が欲しいというのには同感です。工房作と勝手に認定しておきます…。

サム・フランシス展は私も是非拝見したいです!
はろるど | 2006/12/29 12:52 AM
こんばんは。
今年の出光は面白かったですね。
大型企画展も良かったですが、落ち着いて見られる名品展も良かったです。
来年もこの調子なら、本当に友の会が欲しいです。

「伝」も含めて、宗達のユーモラスな世界は面白いですね。
mizdesign | 2006/12/29 1:10 AM
こんばんは。Minnetです。
名品展(後期)も見ごたえありました。
文人画の質の高さはすごい。
私の好みでいうと、
池大雅「十二ヵ月離合山水図」、
田能村竹田「書屋梅花図」、
富岡鉄斎「口出蓬莱図」
が良かったです。
大雅と竹田の作品は、去年「自然をめぐる千年の旅」展
(愛知県美術館)に出品されていたのを思い出しました。
それから、岩佐又兵衛の「伊勢物語図」も見たかった作品です。
私もポイントカードがほしいです。
例えば、ポイントがたまると1回無料とか、
出光のガソリン&#8467;あたり○円引きとか、
ついつい期待してしまいます。(笑)
Minnet | 2006/12/29 1:58 AM
TB&コメントありがとうございます。
《龍虎図》の虎に似ている人、たくさんいるような気もします。
今年は出光が最も多く出かけた美術館になりました。日本美術に目覚めさせてもらった気がします。《風神雷神図屏風》と《伴大納言絵巻》ではさすがの混雑も経験しましたし。
出光はまだまだ持っていますね。来年も楽しみです。
キリル | 2006/12/29 3:06 AM
@はろるどさん
こんにちは・

ドラえもんですか…
確かにそうかも。。。
すると私とドラはイコール?!
確かにそうかも、、、

抱一研究家のはろるどさんが
「工房作」と決め込むなら間違いなしでしょう。
うちのかみさんもこれ抱一らしくない!と
騒いでおりました。

サム・フランシスと出光家の関係も面白いですよね。

@mizdesignさん
こんにちは。

面白かったです。
前期よりも後期の方が特に。
今年は何だかんだ言って結局
出光さんに随分通ってしまいました。
あそこブラリと行けるいい場所にありますよね。
眺めもいいし、お茶も飲めるし。

@Minnetさん
こんにちは。

文人画はよく分らない分野なのですが
それでもリストアップされた作品は
しっかり覚えています。
富岡鉄斎「口出蓬莱図」が面白い作品で
特に頭の中に鮮明に残っています。
類型とか見られる図式なのでしょうか。
それともオリジナル?!

伊勢や源氏を扱った作品は
3割り増しで良く見えてしまいます。
今回もまたそうでした。

ポイントカード制も良いですね!
出光のガソリンでチケットもらえるとかもね。
期待ばかり膨らみますね。

@キリルさん
こんにちは。

あるところにはあるものですね。
年がら年中出せないのが残念ですが
それはそれで貴重性が高まって宜しいかと。

>今年は出光が最も多く出かけた美術館になりました。
私も考えてみればそうかもしれません。
立地のよさと展覧会の質共に備えていますからね。
Tak管理人 | 2006/12/29 12:50 PM
Takさん、こんばんは。“韃靼人狩猟図”の馬のダイナミックな動きに魅せられました。出光はいい絵をもってますね。感心します。

奥さんは仁清がお好きなのですか!、京博であった“京焼展”には仁清の色絵茶壺の代表作がほとんど出品されましたから、一緒に見に行かれたらよかったですね。来年もよろしくお願いします。
いづつや | 2006/12/29 5:46 PM
Takさん、コメント、TBを頂きありがとうございました。
今年の出光は、風神雷神図、伴大納言絵巻、等々良い企画がたくさんありました。来年も楽しみですが、企画が出尽くしたなどということがないように期待しています。

Takさん、来年もよろしくお願いいたします。
mako(雑感ノート) | 2006/12/30 4:30 AM
@いづつやさん
こんにちは。

韃靼ときくとソバくらいしか頭に
思い浮かばないのですが、こんな
時代から絵に描かれていたのですね!
驚かされました。

仁清、仁清と呪文のように唱えています。
毎日念ずればうちの焼き物も一つくらい
それらしく見えてくるかもしれません。
こちらこそ来年もどうぞ宜しくお願い致します。
よいお年を!

@makoさん
こんにちは。

>企画が出尽くしたなどということがないように期待しています
今年頑張りすぎた感じしますからね。
燃え尽きシンドロームなんてごめんこうむります。

出光さんには来年も再来年も期待しています。
そろそろムンク展なんかもいいですよね。
2007年も宜しくお願い致します。
よいお年を!!
Tak管理人 | 2006/12/30 10:10 AM
こんばんは。
ようやく風邪から復帰しつつあります。
コメントTBありがとうございました。
出光はすぐに行ける美術館で、今年は企画も盛り沢山で
楽しめましたね。
来年ぽわんとした虎さんがいたら、思い切ってお声掛けてみます。(笑)
充実の話題満載のブログにひたすら感謝です。
良いお年をご夫妻でお迎え下さいませ〜
あべまつ | 2006/12/30 10:36 PM
@あべまつさん
こんばんは。

年末にお風邪大変でしたね。
もうだいぶよろしいのでしょうか。
ご無理なさらないで下さいね。

流石の出光さんもイノシシの絵は
持っていなかったのでしょうかね。
飾って欲しかったな〜あれば。

ネタもつきて毎日だらだら
続けているだけのブログですが
来年もどうぞご贔屓に。

ご家族無事にご越年なされることお祈りしています。
Tak管理人 | 2006/12/30 11:16 PM
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